マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価
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-要素と-要素とが掛け合わされると+になるということを問わず語りに描くコメディ(ですよね?)。やさぐれOLと彼女のぶっ壊れた(ブロークン)親友マリ子の遺骨との道行きを描いて何故か心に残る映画。
①この映画に出てくる主要人物達はみなネガティブでいながらどこか可笑しい。
ヒロインの永野芽郁(大好演)扮するシィーちゃんは小学生の時からタバコは吸うは、仕事はサボるは無断欠勤するは上司の電話はシカトするは挙げ句人の遺骨を持ち出して逃走するは、やさぐれてぶっとんだキャラでありながら、牛丼を食べるときお箸を持つ方の腕の肘をちゃんと伸ばして食べたり二人分の牛丼を米粒一つ残さずキレイに完食したりと変に律儀(育ちが良さげ)なのが可笑しい。
かと思うと窪田正孝から恐縮しながらもらったお弁当を電車に乗るや否やろくすっぽ挨拶もせずに“うまっ!”と食い出す傍若無人ぶり。
②遺骨となっても存在感を発揮し続けるマリコは、少女期間の境遇(実母に見捨てられる➡️や父親のDV➡️や父親に⚪⚪される)を思えば同情せざるを得ないのであるが、“シィーちゃんが誰かと付き合ったら私死ぬから”と目の前でリストカットしたにもかかわらず、大人になったら、自分の方が男(どうしようもない奴ばかり)と付き合ってシィーちゃんを蔑ろにしたり、せっかくシィーちゃんに救ってもらった筈のDV男にノコノコと会いに行って骨折させられる始末(違った形の自修傷行為か)。
③シィーちゃんが戻るまで遺骨の番をしてくれた心優しいマキオ君も“名乗るほどの者では”とカッコつけたのにクーラーボックスにちゃんと名前を書いてあったのは笑た。シィーちゃんが崖から落ちた時、目が覚めるまで横でじっと待っていて(実はは待っているのが好きなだけ?だから釣りが好き?でも釣り好きは本当は気が短いとと聞くし…)目が覚めたシィーちゃんに,“”
奈緒がエグイ‼️
幼なじみの自死。その時自分は…。あの子との思い出に胸をえぐられながら自分に何ができるかを想い旅に出る。
奈緒の演技がエグイ‼️ こういう役がピッタリハマる♪ それでいて永野芽郁と入れ替わってもきっと同じく唸ってしまうんだろうなぁ♪
それだけに、永野芽郁が凄く良いんだけど要所で『永野芽郁』として見えちゃって…。イヤイヤ良かったんだけれどもなんて言うか鋭さ?がモウチョット。
お話的には原作知らないんだけど凄く入り込めた。
とても面白かったです。
暗いけど面白い
友人の薦めで鑑賞。
全体的に暗い話ながら、主人公シイノのタフさ、親友マリコへの想いなど伝わってきました。
虐待や離婚、現代社会の闇ですね。
お互い不幸な境遇にあったから、共感できる
ものや深い絆があったのかな。
どんな出会いであれ、親友と呼べる人がいるのは良いことですよね。
まりがおか岬にて要所要所で助けてくれる
マキオもいい味出てます。
結構、死ねないんですよ、ここ。
半年前に試しました。
大丈夫なように見えますか?
見えます。
とか、さらっと言う笑
もういない人に会うには生きていくしかない、というのは印象的な言葉。思い出の中のその人との記憶を大事にする、、現実世界でも大事な考え方と思います。
映画観てから漫画版を読みましたが、改めて破天荒な作品と感じました。
つらい現実があっても、
シイノのように逞しく生きていきたい。
個人的には観るのしんどかったです。つまらないとかではなくただひたす...
個人的には観るのしんどかったです。つまらないとかではなくただひたすら主人公シイノのマリコに伝えられなかった言葉や想い、救えなかった事実が怒涛のようにスクリーンから溢れ出てずっとグスリながら観ていました。永野芽郁さんの演技が凄すぎた。役作りも凄い頑張っていらしたとのことで(非喫煙者なのに役柄の為に喫煙者になったとか…)クズ親父に対する罵倒シーンはマリコのビジョンが被る演出もあって胸が苦しくなりました。その後”2人”でずっと行けなかった海に行く旅はまるで自分も一緒に行っているような物悲しさがありました。他のキャスト、特にマキオ役の窪田正孝さんも良かった。不思議で掴めない役柄がピッタリだった。そしてなんといってもシイノの子供時代の俳優さんが凄い。これからの活躍が楽しみです。
ただ所々空く間が独特で少し長いかなと感じてしまった。リアルではあったけど 笑
何かしなきゃ!
がこうなった的な行動ですね
友達と言っても強制的な変な関係だった様・・・・
旅先でのマキオとの出会いが発展的に進めば面白かったのに
面白くはあったが、全体的に思ったほどの展開が無かったのが惜しい
しかし、芽郁さんは前の「秘密の・・」でもそうだったが、アクション的な役もなんかできてしまう
最近魅力的になってきたしで〇
亡くしてしまった人に会う方法は、自分が生き続けることだ 生きて、そ...
亡くしてしまった人に会う方法は、自分が生き続けることだ
生きて、その人を思い出すことでだけ、会えるんだ
その結論が誰かを亡くしてしまった人へのささやかな希望でよかった。
内容はかなり観る側に投げるような形だったなと思う。
父親の真意も、マリコの最後の手紙の内容もわからない。でもなんとなく想像できる。
多分父親は失くしてから気づくタイプだし、後悔する自分がかわいい人間だろうし、一生直らなそう。
マリコの手紙はきっといつも通りの内容だったんじゃないかな…
だからこそマリコがいる世界が平行してどこかで繋がっていて、日常にマリコがいる感覚になれるというか…
あと、自分の中の大きい後悔を救うには、似たような状況でもう一度やり直す疑似体験をする(救えなかったあの頃のマリコに重ねた女子高生を救う)ことでしか救われないのかもなぁと思った。
マリコのことちゃんとめんどくさいってトモヨが思ってるのがよかった。
ただ綺麗なだけの思い出にしたくない、めんどくさくて苛つくけど、どうしたってかけがえのない存在こそが大切だと思うから。
ただマリコがトモヨに執着する理由はわかるけど、トモヨのマリコへの依存はなんとなくわかるけどそこまで…?って気がして伝わらなかった。
永野芽郁カッコよかった
練習しただけあって、しっかりタバコ吸えてましたね。酒の飲み方も食べ方も豪快で、新境地開拓できたんじゃないでしょうか。
どんなストーリーか全く情報入れずに観たんですけど、冒頭の不動産屋でアパート探してるシーンですでに顔にアザがあって、あぁもしやこれは…って思ったらやっぱりでした。
マリコに焦点合ってるから仕方ないんだけど、シイノの家庭環境とか人生にもとても興味湧いちゃって、その辺も少し掘り下げるか、想像できる感じの演出あったらよかったのにと思いました。
また、窪田くんの役がそっとシイノに寄り添う感じで温かかった。結局は人って誰かに支えられて、助けられて、依存したりもあるかもだけど生きてるんだなって。
きっとマリコはシイノに今までありがとうって笑顔で言ってると思うよ。
この社会の片隅で
鑑賞後、ぼんやり色んな事を考えてはいるのだが、きっとこの感傷も日常にすり潰されていくのだろう。
距離感や孤独って事を考えてる。
コレは友情なのだろうか?それとも自己肯定感を補填する為の無意識な何かなのだろうか?
びっくりする程、単独だ。なのだが、自分も家族を持っていなければ似たような境遇なのかとも思う。
マリコもシイノも社会から一線を置いてるように見える。マリコの場合は故意に隔絶されてもいて痛ましいのだけれど、シイノは煩わしさに耐えられないのだろうか…常に1人だ。
強いからではなく、きっと彼女は怖いのだろうなぁと思う。
そんな彼女を唯一、彼女たらしめる存在「マリコ」
うがった見方だろうか…?
人は1人では生きていけないっていう別の側面を見ているような気にもなる。
彼女の前に色んな人が現れるのだけれど留まる事がない。彼女がマリコ以外を引き止めようとしてないように見えるからだ。
まぁ、でも、特異な事ではないか。
俺にはそう思える。
主演の2人はとても熱演だった。
壊れてるマリコが絶品だった。
物語に描かれてない時間を宇宙の如く膨大に感じた。
なんか2人を通して自分のこれまでを省みている。目立つような重圧を感じてはいないが…シイノのように麻痺してるだけなのかしら?
…。
まぁ、麻痺してるとしても治療するアテも治療出来る人にも心当たりはない。誰かと比べても、その誰かになれるはずもないので、この人生を歩むしかないのは明白だ。
そんな事をツラツラ考えてる内に、シイノが海に向かったのは、半ば強制的に浪費されていくだけの命への反抗なのかなという思いに至った。
これは良かった
今年観た邦画の中でも、良かった。基本女性友人ストーリーは好みではないけど、永野芽郁が喫煙しながらメンヘラの幼馴染の心配をする、なんだかリアルでありそうなストーリーで泣けてしまいました、珍しく(╹◡╹)
「風立ちぬ」以来の煙草へのこだわりよ
ヒットした原作漫画をかなり忠実になぞっていて平庫ワカが描きたかったという「遺骨と旅する女」まんまのお話でそのイメージは分かるがさんざん虐待して自殺した娘を直葬して式もしない鬼畜親父が骨箱だけこんな立派なものを発注するとはとても思えずそれがずーっとひっかかり気になってしまったのが(あくまで自分が)残念。昨今の抑えた演技をぶっ飛ばすかのように叫ぶ、わめく、泣く、走る、飛ぶ、という命の生の芝居のドラマの映画の原初的な発露があまりにもストレートに演じられ嫌味なくすんなりと観る者の心を打って監督のそしてシイノを演じた永野芽郁の勝利なのだ。死者とつきあうことを、それには自分が生きていなければいけないことを明快に教えてくれた名作である。
【良かった点】 白眉はラストカット!、手紙を読み、涙し笑みを浮かべ...
【良かった点】
白眉はラストカット!、手紙を読み、涙し笑みを浮かべる主人公、そこには何が書かれているのかあえて言及しないお洒落な終わり方が最高だった。毎日テレビで流れる人の死。その人たち一人一人に今回のようなストーリーがあり、大切な人がいる。そうしたニュースで消費され、流れていってしまうであろう気持ちを改めて気づかせてくれる良作。永野芽郁ちゃんの体当たり演技も魅力。遺骨とのロードムービーという斬新なストーリーも◎。
【良くなかった点】
マリコへの気持ちが追いつかず、若干マリコの言動にイラついてしまった。ただ、自分たちにとってはおかしな人でも主人公にとっては大切な存在だったんだと自分を戒めて鑑賞した。でもあんな友人は欲しくないな笑
役柄への没入感に感服
演者の表現力を楽しみにしてきた。その期待感に沿う感情表現と意外性が本作の肝だと感じた。意表を突く展開とは真逆の、淡々と進行して行く描写において、画に惹き寄せる力を放つのは、主演の感受性あってこそ。その点、満たして余りある個性を堪能した。
ねぇ、マリコ
マリコの気持ちに共感するよ、
ツラいよね。
いちばん信頼する人には
なぜか
手首切って見せちゃう気持ちわかるよ、
そんなの見せたら
嫌われちゃうかもしれんし、
でも信頼してるから
見せたい気持ちもあるし。
マリコは
骨になって
宙を舞ったけど
きっとこの映画は
私のように
誰かの胸に刺さるよ、きっと。
ダイナミック散骨
マリコがトモヨに依存していて、酷い家庭(というか父親)から
死んでしまったけど遺骨だけでもマリコを救う
という映画だと予告だけを見て思っていた
しかしそうではなくて・・・確かにマリコはトモヨに依存していて
トモヨに恋人が出来て自分をほっとかれたら死んでしまうと『宣告』していた
当のマリコはクズ男を恋人にてマリコに連絡しない日々もあった
こんな面倒臭い女・・・と普通の人なら思ってしまうが
実はトモヨも唯一自分を慕ってくれているマリコに依存していた共依存のような関係だった
しかしながらその遺骨を奪ってとある場所まで行くまでの道中というか
目的地にたどり着いてからのそんな偶然ありますかい?みたいな展開に
ちょっと笑ってしまった自分がいました(見方によれば良いシーンなんですけど)
最後のアレは実はそれを残していたって事が分かっただけで良しなんじゃないでしょうか?
評価 3.5
あぁ奈緒さんは良かったなぁ
最高のダチっす!自殺未遂者は共感度高いと思う
原作未読。主人公シイノ(永野芽郁)の友人のマリコ(奈緒)が自殺したニュースをテレビで知る所から始まる物語。
観る前のポイントとして、85分の短い時間でどのように話をまとめ上げるのかなと考えていました。
友人というより、レズに近い2人の愛情が美しいです。最近、ゲイの映画はあるけどレズは少ないので、もっと取り上げてほしいですね。
最後の方の草原のシーンは、少し心を動かされました。
次に気になった点を挙げます。
遺骨を持って包丁を突きつけるシーン等、少しリアリティーに欠けるかなと思いました。
永野さんの1人芝居が多いので、少し浮いた印象を持ちました。
ひいきにしている永野さん主演なので、星4にしたかったのですが、最後のオッサン臭い歌でテンション上がりませんでした。
ちなみに永野さんが吸っているタバコは、ニコチンは入っていないので、本物のタバコではないそうです。美容や健康には影響ないでしょう。
永野芽郁ワールドを堪能した映画でした。
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