この子は邪悪のレビュー・感想・評価
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悪魔のおまけ
火曜日の夕方とはいえ、貸切とは…。300人入る劇場に一人ぼっち、しかも観るものは不穏なもの、何か起こりそうですね…。何も無かったですが笑
「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」の準グランプリを受賞した作品で、昨年からコンスタントに輩出されている受賞作の中でも異色な匂いがしました。予告での不気味な感じ、特に目がギョロギョロするシーンは驚かされました。
序盤の不気味な行動をする人たち。正直何をしているんだ?と心モゾモゾしましたが、しっかりと後半にその意味を明かしてくれるのでまた一興です。
テーマの一つとして子供の虐待を扱っており、その解決法の一つとして催眠療法を、使うというのもアイデアとして面白いなと思いました。言葉で言っても解決できないなら…斬新な考えに一泡ふかされました。
人間の中身を"入れ物に移し替える"という催眠術便利すぎないか?とは思いましたが、中々悍ましい行動をしているなと思いました。「ウサギは無垢だから入れ替えやすい」「実験的に人間と入れ替えてみた」「感情を失ったら喋らない」絵面的な怖さもありましたし、もしもの話とはいえ、宗教的な側面も考えに入れると割と現実でも出来るんじゃね?と思えるのも物語に面白さを含ませていました。
ただ終盤、殺されにきただけのお婆ちゃんは謎だし、だいぶぶん殴ったはずなのに返り血は無いし、娘はその様子を見ているだけで、妹がトドメを刺して、その後息子が生まれる…と割とハイスピードかつざっくりとした終わり方なのは少し残念でした。タイトルの伏線回収もあーなるほどなーとは思いましたが、あれは父親の意思が生まれた息子になったと解釈してもいいんでしょうか…。
玉木宏さんの怪演は素晴らしかったですし、南沙良さんの葛藤する様子も良かったです。こういう邦画が多く作られる世の中になって欲しいものです。片岡監督はとりあえず追っていこうと思います。
鑑賞日 9/20
鑑賞時間 19:00〜20:50
座席 K-13
良い意味で不気味
最後まで結末の読めない映画でした。
終始不気味な雰囲気でただのサイコサスペンスかと思いきや、しっかり序盤から伏線が貼られており、最後に上手く回収されていました。
邪悪な子って誰なの?と思っていたけどその意味に気づいた時は鳥肌モノでした。
玉木宏楽しそうでなにより
5年前の交通事故により妹は顔に大火傷を負ってスケキヨ状態、母は植物状態の花の家に、ある日母親の様子がおかしくなった原因を調査しに純がやってきて家族の違和感が増大してく話。
途中(というより終盤種明かしあたりまで)は割と良かった!この手の邦画にしては無駄な説明ゼリフがないし、大きい音でびっくりさせる演出を多用せずここぞという時に使うスマートさ、特に前半は平和な家族だけど何かがおかしい奇妙さが家の絵とか装飾にも出てて良かった。
ただ、最終対決で急にいつもの邦画になっちゃったのが残念。妹の急な正気に戻る感じ強引だなと思ったし、お父さんがおばあちゃんをボコボコにするのとか今までのスマートな犯行に対して急に雑すぎる。もはやストーリーどうこうより、狂った父親演じてて玉木宏楽しんでやってるなぁっていうのが見えてしまった(笑)まぁあれだけ広げた風呂敷回収するためには、この展開しかないのかとも思う。
あと印象的だったのは目の演出。色んな目が出てくるけど、特に流星くんの目が良かった。流星くんって普段から、めっちゃ可愛い顔してるけど瞳の奥の奥がすんっとブレてない強さを私は感じてるんだけど、催眠かかってない時はそのブレない目で、かかっている時はその軸が完全に消え去ってるように見えた。案外キャスティング納得。
赤い目も『哭悲』見ると今にも暴れだしそうなのに、今作では完全に無害化されてるの面白かった。
ジョーダン・ピールっぽいってレビュー多いのも納得で、最初は不気味に始まって徐々にちょっと笑える雰囲気になっていく感じ似てる。最後のタイトル出るのもギャグっぽいし。
うさぎ系男子やのぅ
↑そんな事を劇中序盤で思ってました。ごめんなさい。だって、ねぇ…。
ジャニーズ派遣ときくと身体がブルッと反応しちゃう、少し穿った性根で申し訳ないが、今回もそこで二の足を踏んでいました。が、しかし。ナイスな「うさぎ系男子」でございました。今後の健やかな成長を見守りたいと思います…。うっ…。
夜勤明けの朝イチに観る映画ではありませんでしたなー。一日軽くトラウマでしたよ。真っ昼間なのに、頭の中でぐるぐるして寝付けなかった笑。TSUTAYAクリエイターずプログラムの準グランプリって、新進気鋭って言葉の似合う作品が多くて宜しいですね。端々の「甘さ」なんて事は野暮ってもんです。むしろそれがなかったら末恐ろしいですよね。
そんなアレコレをボンヤリ思いつつ、うさぎ系男子を愛でるのが吉(にして凶)でございます。チリーン。
個人的には刺さる
ヲタクじゃないけど大西流星の最後はテンション上がる可愛い興奮した(女)
哀愁シンデレラのプロジェクトチームなので期待大、個人的には面白かったです。
終始不気味で、最後までタイトルに引っ張られてしまい無事世界に引き摺り込まれました~
トリック(?)があり得ない感じなのは許容できる人できない人別れちゃう。
次回作期待!
次は哀愁シンデレラの最後くらいぶっ飛んでくれたら最大の好みです
カルトとオカルト、ウサギとカメ
邪悪なのはどっちだ?!と、最後まで犯人(?)がわからない。まぁ、悪人と言えそうな人物もいっぱいいる中、多分最も悪いのは居眠り運転していたトラック運転手(または過酷な労働を強いる会社)なのだろうけど、序盤には児童虐待がある意味キーとなってくる。
退行催眠を得意として、心理療法院を営んでいる窪史朗(玉木宏)は児童虐待から子どもを守る会合を開き、多くの賛同も得ている様子。妻が事故で意識不明の重傷を負い、5年経っても昏睡状態。自らは右足の神経を損傷して足を引きずっていて、次女のルナ顔面大火傷のためにいつも仮面を被っている。主人公の花自信も心の傷が癒やせないまま・・・唯一の幸福感は飼っているウサギなのだろうか。冒頭から精神を病んでいる人たちばかりが映し出され、母親が若年性アルツハイマーのように精神を蝕まれている息子の四井純(大西流星)がデジカメで彼らを撮り、様々な精神科をPCでググっている。何が起こるのか不穏な動きもあり、催眠術を受けた者の目が八の字を描いてギョロギョロさせる恐怖映像。もうホラーだよ・・・
誰が邪悪なのかを推理させられる展開ではあるが、真実は意外なところにあった!という驚き。講演会では児童虐待をテーマに史朗がカルト教祖となっていくのを予想してみたが、これはカルトじゃなくてオカルト!という不思議な物語へとなだれ込んでいった。今話題の統一教会が「世界平和統一家庭連合」とか怪しい名前をつけるもんだから、絶対そっちの方向だと思ってたのになぁ・・・
こうなってくると、玉木宏の過去作でも『変身』とか『MW-ムウ-』を思い出しちゃうわけですよ。いや、むしろ『君の名は。』か?わたしたち、入れ替わってる?」などと爽やかな展開ではありませんけどね。もうラストは前前前世を歌ってしまいたくなります。ゲスの歌なんて要らんから、前前前世にしてほしい。ちょっと減点。
映画ブログ仲間だったmigさんの弟・片岡翔が初監督。今後も期待してます。
催眠術が無敵な映画ってたまに見かけますが、昏睡状態でもかかるってス...
催眠術が無敵な映画ってたまに見かけますが、昏睡状態でもかかるってスゴいですね。
ラストの殺人は事件にもならず、ラストシーンに繋げたかっただけで、ヒロインの心の動きとかもかなり不自然でした。
完全に騙された。この子って、、?!
普段怖い系の映画は一人で映画館で見るのは普通に怖がりなので無理だけど、誘ってもらったので見てきた。予告の見た時点でかなり不気味な雰囲気だったし、ちょっと緊張しつつ。
やっぱりところどころ怖くて、びくっとしてしまうところ、薄目にして見てしまうところ、あったけど面白かった。
ウサギの意味がわかったところと、タイトルのこの子ってもしかしてこの子だったの?!ってわかったところでぞくぞくってした。この話考えた人すごい!って思った。
そして何よりも俳優さんの不気味な演技が上手すぎた。桜井ユキさん、玉木宏さんがさすがすぎた。他にも治療受けた後の人の役の役者さんたちもすごかった、思わず引いてしまいそうになったもんね。
ホラー系って聞くだけで今まで毛嫌いしてたけど、食わず嫌いはもったいないなって気付かせてくれた映画だった。こういう映画でしか味わえない話の面白さとか、気付かされる役者さんの演技力の凄さとか、あるんだなぁ。
なんか残念
ストーリー自体は短編ホラーで読んだら絶対面白いやつ。主演の玉木宏がいい人そうなのになんかヤバめで、好演。ヒロインもめっちゃ美少女。
音楽がジョーダンピールの映画のような不気味さかもし出し、お母さんと妹のピアノ曲も利いてる。
色んな謎が散らかった状態で始まり、玉木宏家族の謎に集約していく流れはワクワクして面白いのですが、謎解きに入るとそれまでのモッタリしたテンポが逆にあだになり見てる方に考えさせる余裕を与えちゃう。ラストはこれしかないのだけど、分かるので、お父さんが刺されたあたりからはピャーッと進めて欲しかったですね。
あと、寝たきりのお母さんをなぜ替え玉用意してしまったのか。他の人たちは物言えぬ体に換えたと言うのに。法律無視をしない(戸籍はいじってない。いじれない?)のに、この危ない行動は破綻してると思った。ラストに繋ぐためだとしても
全員、邪悪
不気味さに惹かれ鑑賞。
物語冒頭の町の異常者たちの描写や、家の古めかしさなど、観客を異界にトリップさせる映像表現は上手いなと思った。
タイトルの「この子」とは誰を指すのかを想像しながら観ていたが、怪しくない人など一人もいない。
大西流星が、地域の変わり者を悪趣味な感じで撮影してて「この子か?」と思ったが、お母さんが別人、次女が戸籍上死亡、など、もはや「全員、邪悪」で、ミスリードのオンパレードである。
登場人物同様、我々の目もぐるぐる回るような展開の連続だった。
前半は秀逸な出来だったが、最後に明かされた真相は人間離れしすぎてて「さすがに出来っこない」と思ってしまった。
不老不死
最初から不気味さが満載でドキドキしながら物語は進む。
ホラー映画としてはかなり上質。
特に玉木宏さんのあの落ち着いた声が逆に不気味さを倍増させていた。
途中から事件の真相がなんとなくわかるが、それでも最後の手口には度肝を抜かれた。
最後のワンカットであぁタイトルはこういう意味だったのかと不思議な爽快感を感じた。
とはいえ問題点がないわけではなく、男の子が犯人の前で何も考えずに「お前がやったんだろ!!」と問い詰め始めるとか、まぁそこは高校生ならではの過ちだと仮定しても、男の子の催眠が急に切れたり随分(作者に)都合が良い展開だなと感じてしまった。
あと、オチのあの展開がありならこれ不老不死も夢じゃないよなと思ったり。
個性的な作品で映像もしっかりしてました
斬新ながら発想と独特な雰囲気を纏った作品でした。分かりやすい展開としっかりとした映像で見やすかったです。音も質が素晴らしいとは思いましたが、ちょっと演出が過ぎるかなぁと・・・まぁ全体的な演出で過剰に思えるところが所々あった気がします。だからいい・悪い─意見が割れる気がしました。
内容にはまったくリアリティを感じないファンタジーでしかなかった気がします。なおかつキモく悲劇的─。決して見ていて楽しい作品ではないです。いやな感じの雰囲気を美男美女や小動物などの美しい映像で相殺していたような感じですが、個人的にはあまり好きになれない映画でした。このタイトルもどうもねー・・・
不気味な雰囲気読めない展開が良かった
ホラーな要素も多かったが全員演技も上手く、やりすぎたCGなどもなく違和感なく見えた!
映像の雰囲気、色味や音楽などが不気味で、幸せな日常のシーンでも「何かがおかしい」と思わせる演出だった。
しかし、最後の展開は説明的なところが多すぎて蛇足だったように感じる。
舞台の田舎や精神疾患などリアリティがある怖さかと思いきや、精神を入れ替える(しかも、人とうさぎを笑)と言うところは突飛すぎて入り込みづらかった……
じゅん(大西流星)がうさぎになって「じゅんくんだよ」とカバンから出されるシーンはちょっと笑ってしまった笑
ホラー展開、残虐ない表現もあるため苦手な人は注意。
しかし動物虐待のような表現がなかったのはありがたい、、、!!
サスペンスホラー
怒涛の後半の話。なるほどねって聞いて見ていたけどもう少しどうにかならなかったのかな?っていうのが感想。ストーリーは良かった。
ホラー要素もあるけれど苦手な人も楽しめます。
画面をつけてる妹。初めは不気味だったけども意外と普通でかわいい😆
タイトルも見事にハマってました。
家族愛はすごい。
前半と後半で全く違う映画
前半は、ぶっちゃけ『ゲットアウト』の雰囲気をパクりすぎたサスペンス風。
後半はJホラーのなり損ないというか、オカルトなのかファンタジーなのかよくわからないものに。
という感じに前半と後半で全く違う映画で、前半でワクワクした気持ちが、後半に急速冷凍されました。
「邪悪なのはこの映画じゃない?」
「この脚本に誰がOK出した?」
「この映画に出演したって、役者はキャリアに傷がつくだろ?」
みたいに怒り半分、心配(とほほ)半分になりました。
映画そのものは1くらいにしたいところですが、玉木宏の怪演で少し底上げ。
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