ALIVEHOON アライブフーンのレビュー・感想・評価
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#44 SGDじゃない‼️
車とかレース好きの人は楽しめるかもだけど、のっけからタイヤが地面でバンバン弾けて飛び散るのを見て、思わずサステナブルじゃない〜と心で叫んでしまった。
レースのアンサステナブルさと比べるとお目当ての野村周平クンは、演技もセリフもサステナブル。
あんなセリフのない役、今まであったっけ?
CGなしのドリフトの腕とか、カーレースがどうやって成り立っているかとか多少理解できたけど、やっぱり将来的にはガソリン車関連産業は衰退するだろうなあ。
そういう意味では今記録として残しておきたかった作品なのかも。
アライブフーン最高
少年まんがっぽい
予告からは全然期待してなかったのに、めっちゃ楽しかった!
青春&天才の快進撃という、少年マンガの王道のまんまな原作があっての実写映画に見え、まるで「しげの秀一のまんがかよ」とツッコミたくなりつつ(でも映画オリジナルらしい)。
正直いろいろ問題点はあるものの、そこも含めて楽しめました。
この作品の素晴らしいところは、eスポーツも、実車ドリフト競技も、相互に高め褒め合っていて、貶めていないこと!
(eスポーツを馬鹿にする発言のキャラが何人か出てくるのだが、みな主人公にやっつけられて、逆に味方になるというベタ展開)
そして、舞台になる福島の風景の美しさも表現していて。
さらに、素晴らしい実車レースのカメラワーク。
おそらくGoProやスマホなどのカメラを使い捨てるように足元に置いて、車に刎ねさせたり轢かせたりする前提で撮影してました。
テレビカメラや観客席からでは絶対観られない、低視線のカット。
タイヤカスが舞い、タイヤがカメラを踏みつけていく。
何回か、「俺轢かれた」と思うようなカットがありました。
先に書いた問題点ですが、たとえば初めて走るはずの侵入禁止エリアの私有地にスタッフの練習でついたタイヤ跡が残っているとか、本物のレーサーやエキストラたちの演技が棒だとか。
あとは、ドリフトの勝敗ポイントがわかりにくいとか。
そんな多少の(いやかなりの)欠点について、スルーできるか納得できないかで、評価は分かれそう。
私は元々全然期待してなかったことに加えて、「まんがだ」「バカ映画だ」と思って、知性(リアリティライン)をちょっと下げて観たのがよかったのかも。
解説者たちのシーンは、実写『ドカベン』『野球狂の詩』『サーキットの狼』などを思い出しました。
バーチャルよりもリアルの方がいいという話ではなかったのか?
車を寸分の狂いもなくドリフトさせるドライビング・テクニックは、まさに神業。それを、あらゆる角度から、美しく、ダイナミックに捉えたカメラワークも素晴らしい。この大迫力のドリフトのシーンを観られただけで、入場料金の元は取れたとさえ思えてしまう。
ただ、惜しむらくは、ラストの展開に共感が持てないということ。内向的で、社会に適合できないゲームおたくが、リアルなドリフトの世界に自分の居場所を見い出すという話なのかと思ったが、そうはならない。
そもそも、バーチャルに対するリアルの素晴らしさを、CGではなく実写で描こうという映画ではなかったのか?リアルな世界は、バーチャルな世界に比べて、危険はあるものの、仲間と一緒にチームとして戦う喜びがあるという話ではなかったのか?
それとも、単に、リアルでもバーチャルでもチャンピオンになれるスーパーマンを描きたかっただけなのか?だとしたら、あまりにも薄っぺら過ぎる。
映画の後はドリフトせずに帰りましょう。
ドリフトレースを題材にした、日本映画らしからぬ異色のレース映画でした。猛スピードでドリフトするマシンをなめるように張りついて追い続けるドローンでの撮影技術がすごく、CGに頼らない迫力の映像が圧巻です。ドリフトばかりで単調になりそうだけど、色々アングルやカメラワークに工夫があり、最後まで飽きさせません。ストーリーは、ゲーマー青年がリアルのレーサーになって、次々とプロレーサーを破ると言う痛快さで、細かいところは突っ込まず、運転席に座った気分で楽しむのが一番ですね。役者では、修行僧のような佇まいの野村周平がなかなかいい感じです。アンディ・ラウにちょい似てるかな。また、元レーサーで本人役の土屋圭市さんのしゃべりが、ビートたけしみたいでおかしかったです。
レースものにハズレなし
ストーリーは大体予想できるんだけども、レースものにハズレなし。
ドリフトの勝敗の基準?が素人にはわかりづらかったのですが、迫力がありました。ただ音楽が良すぎて、エンジンの爆音やタイヤの軋む音よりも勝っていたのが少し残念。
主人公のキャラクターをもう少し掘り下げて描けば、もっと感情移入できたかな。
予告で陣内さんがウザっぽくて、?だったけど、陣内、本田のベテラン二人の存在がよかった。(他の人がみんなさっぱりしてたから。)
監修の土屋さんの思いっきり主人公よりの実況解説が楽しかったです。
画面、映像がとても美しくて、風景だけでなく、アスファルトの地面や、飛び散るタイヤのゴムさえ感動的。
三重県はイオンシネマがたくさんあるので、上映してるところが多いんですけど、できれば大きいスクリーンで観たかったな。大きなスクリーンでトップガンしてるなら仕方ないけど、アニメに占領されてるのはなぁ。
昨年のラリーの映画同様とても爽やかで面白かった。
トヨタさんもっとバックアップしてください。
迫力のある映像と音がとても良い
Hunter or Prey
邦画らしからぬスタイリッシュさ、脂肪を限界まで削ぎ落とした無駄のない作品でした。ゲーマーが実際の世界でも特定のジャンルで活躍するというのは洋画ではたまにありましたが、邦画では自分が観てきた映画の中では初めてでした。
実際のレーサーの方が行なっている円を描きまくるドリフトシーンの美しさとドローンでぴったりマークして最高に酔えるカメラワークが重なった結果、通常のスクリーンでも臨場感が味わえます。台の上に置いたペットボトルを綺麗に真っ二つに割ったり、山道を限界速度で駆け抜けたりと、福島県内のみの撮影でも広大な規模を思わせてくれる演出の巧みさには脱帽です。
ストーリーもゲーマーでパッとしない主人公が、ゲームで鍛えられた腕を実際の車でも活かし、現実でも頂点を目指していくという王道かつとてもシンプルな構成になっています。だからこその面白さが凝縮されており、全く寄り道をせずひたすら駆け抜けてくれるのでダレることがありませんでした。
勝負にきっちり勝ち、自身の夢をも叶えるというサクセスストーリー、シビれました。骨太な邦画を観れて感激です。
鑑賞日 6/11
鑑賞時間 14:55〜17:10
座席 A-1
大迫力のドリフト映画
人間は遊ぶために生まれきたと思う!
あっという間に120分が終わりました。最後に福島の復興のためにというキャプションにリスペクトです。劇中の高揚感の正体は、やはり人間は人生を遊ぶために生まれてきたということなのでしょうか。野村はこの作品のなかで、2つのチャンピオンを奪取しますが、そのプロセスにおいては、心底楽しんでいるような気がします。なぜなら、おとなしいゲームオタクのようで、ろくに挨拶もできない内気な青年が、バーチャルにしてもリアルにしてもハンドルを握った途端、喜びに溢れた天才となるのですから。誰かがおっしゃっていましたが、ロッキーを見ているような雰囲気というのは当たりだと思います。鍛えるために階段を登るシーンなど、ロッキーを彷彿とさせます。それから映画を撮るプロたちのこだわりが、そこかしこで光っていました。エンジンの爆発する音や、タイヤの擦れる映像とかは、病みつきになるくらいリアルです。そして撮影のためにプロが運転していますが、その極めた運転技術を見せつけられました。ほとんど知らなかった世界です。このドリフト競技は、まさにマシーンを使った運転芸術であるという気がしました。新しい世界をまた知ることができて幸せであります。
ドリフト追走スゴすぎる!
主人公を取り巻くみんな社長もチームもライバル(ただの嫌なヤツ)?のメカニックまで熱々の中で
ただ一人主人公が常に床上20センチくらいのテンションだった。
なんていえばいいのか「チクショウ!」とか
(やってやんぜ!)とか
「やった!出来た!勝てた!」みたいななんか目に見えてわかる熱さが欲しかったなぁ。
喜怒哀楽を表に出さない?出せない?子に人生(生活)賭けて寄り添ってくれる大人達は心広いわ。
でも主人公は好きな事を精一杯してるので素敵です。
ドリキン土屋氏降臨
これを見ないでクルマ好きとは名乗らないでほしい
シナリオはコッテコテの少年マンガ
なろう風味が鼻につくとかそんなんはイニDの頃に置いてこい笑
それでも脚本の出来はすこぶる良いし、最後には結構意外性のある仕掛けも用意されてたりして見ごたえたっぷり
何より人物パートが軽視されずにきっちり人間ドラマを、映画レベルの撮影で達成できてたのが本当に意外で、嬉しかった
もうバトルパートは言うことなし
そこかしこに90年代クルマ小僧だった諸君らに響くこと間違いなしの小ネタがたっぷり
わずかでもクルマに惹かれた経験があるのなら、見ないと損だぞ
あとこれが客の入りが悪そうなのは心底悲しい
ドリキンとオリダーとその他諸々福島の人が泣くぞ!!
彼らに撮って良かったと思ってもらえるように、商業的成功も助けてあげてほしい
クルマが好きな全ての日本国民よ、頼むから見てくれ
銀タコ祭り
レビュー通りの面白さでした〜!
境界線を打ち砕く!
映画com.の仲良しの皆様のレビューに触発されて、どうにもシアターに足を運びたくなり、息子に付き添いを頼み病身に鞭打って出かけて参りましたw
4ヶ月ぶりに鑑賞対象に決めた作品は「ALIVEHOON 」
まぁ、私の誕生日に公開初日というのも何かの縁かとw
個人的には大絶賛の星5をつけていますが、ごめんなさい!
大多数の方々には、そこまでの評価ではないだろうと思います。
では、誰なら5をつけるのか?と言いますと「車好き」or「映画マニア」ですねw
車好きならば文句なしの星5。
「映画ファン」だと、、、5はつきにくいな。何故ならばストーリーが余りにも単調過ぎるから。
車は超絶ドリドリ決めてますが、ストーリーはモンツァか!ってくらい直線オンリーの超高速サーキットですw
「シナリオ」「キャラの掘り下げ」「演技」など色々足りないと感じるはず。
でもね、王道スポ根映画ならこのくらい直線ど真ん中でもいいんじゃないか?と思います。
作品擁護の為に思い浮かべた映画は「ロッキー」(陣内さんは巨人の星って言ってたなw)
もう、ストーリーは何のヒネリもない直線展開ですが、それでも十二分に面白いですよね。
本作もロッキー同様、ヒネリとか伏線とかほとんどありませんが(大羽が柴崎に何を頼んだか?とかも秒でわかるw全然伏線にはなってませんがな)
でも、かつての王道スポーツドラマ展開ですので、これで充分だろうと思います。
さて、映画マニアならこの作品は放っておけないですよぉ?
何より特筆すべきは「音響」と「映像」の2点に尽きます。(シナリオではないなw)
音響はさぁ!もう最高だよね。
S15の心臓に火が入った時の音。
SR20をぶん回した咆哮!
エビスや練習場での心揺さぶるスキール音!
(峠で4000から落とすな!って言われたら「はい!」って素直に従っちゃいそうwもう、耳を研ぎ澄まして「音」に集中して観ていましたw)
あ、「音楽」の音響じゃないですw
車そのものが奏でるサウンドの話です。
(エンディング曲もねー、歌詞やメロディーは悪くなかったけど発音がなー。
英語で歌うなら、もう少し発音トレーニング受けた方が良いと思う。)
でも、それより驚愕なのが「映像!」
ワイスピでもなんでも(古くは007でもw)現在ですらスーパードラテクの映画を実写で作ろうと思ったら、基本的には特撮or CGになります。それが当然であり、当たり前です。
しかし、本作は違いました!
CG、一切不使用。
ドラテクはすべて本物!リアル映像です!
やっぱり、CG使われると「どーせ作り物のファンタシー」ってどこかで興醒めしちゃうんですよね。
このウン十年間、熱くなれるモータースポーツ作品って、漫画・アニメ・特撮しかなかったわけですよ。(もちろんワイスピも本物のカーアクションシーンはおてんこ盛りだけど、特撮もやっぱり、ねぇ)
リアルなモータースポーツを観戦していても(動画orリアルのサーキット)車は遠景だし、視点は固定にならざるを得ないし、「観客として、迫力ある迫真の映像が観たい!」と思ったら、誰かが描いてくれた「絵」を観るしか方法はなかったわけです。作り物を観るしかなかったんです。
しかして!本作は違う!
車体はもちろん、いったい路上(コース上)にいくつカメラ仕込んでるの?!と質問したい。
思わず「どんだけー?」と言いたくなってしまうとんでもない数のカメラを路面に仕込んでいると思う。当然、次から次へと踏み潰されているだろう。
数十個の小型カメラ戦隊クン達が命懸け(擬人化w)で送ってくれたナマの映像を繋いでこの映像は出来ている。
こんな事は、実際のレースでは絶対に出来ない。
だから、本作は
「映画というコンテンツにしか出来ない仕事」なのだ。
まさに、映画を創る、という醍醐味を満足させてくれる作品なのだ。
「本物」のみを使って「観客の"本当に観たい映像"を創る」
化学調味料だらけのインスタ映えする料理よりも、健康に育った本物の素材だけを使って調理した白米と味噌汁の方が何百倍も美味いのと一緒。
「本物」だけが持つ迫力が、興奮と感動をもたらしてくれる。
だから「映画」としては空前絶後の偉業を成し遂げてくれた貴重な作品だと評価したいんですね。ストーリーの弱さを差し引いても、お釣りが来るので星5評価ですw
内容の部分で心に残ったシーンをいくつかあげると
・team aliveテストで総一郎さんが追撃を始める。
(この辺りからようやく面白くなっていく)
・羽根でペットボトル5本薙ぎ倒し。
(もう、神映像です!最高!)
・実際のペダルワークをじっくり見られる。
(左足ブレーキ、もっと上手くなりたいなー。利き足じゃないとまるでデリケートな操作出来ないよぉ)
・芸術的8の字
(あれだけの上級者はサイド使わないのかと思ってたけど、スライド中にリアロックさせた方が小回りになるのかー!奥が深い)
・ドリキンが柴崎に辛口過ぎる。
(もう、色々と爆笑)
・柴崎の嫌な奴っぷりが素晴らしいw
(脳内に「た〜お〜せ〜卑劣な敵を〜♪」って歌が流れたw)
・恐怖に捉われた紘一に対する武藤さん、葛西さん、総一郎さんの対応がそれぞれ素敵♪
(みんな、漢(おとこ)だねぇ♪)
・芸術的並走ドリフト。一瞬の隙をついて交差する走行ライン!
(凄ぇ!何cmまで寄ってるんだー!鑑賞帰り、駅の改札で割り込むように急いでいく人を見るたび、息子と一緒に「(インを)刺す!」と言って遊んでしまいましたw)
・日没直後の闇を切り裂くヘッドライトって、どーしてこんなにカッコいいんだろう・・・。
(クライマックスを夜景モードにしたのは美しすぎる。光跡の何もかもが痺れる。そう言えばウェットコンディションのシーンも味わいがあったなぁ。同じドリドリでも、櫃まぶしのように味変えして楽しめました。)
・鍋と焼肉が食べたくなる。
(この暑いのに夕飯は鍋にしましたw翌日(今夜)は焼肉の予定w)
随分、長文になってしまった。ここからレビュータイトルの件まで書くと更に長くなるな。要は
・リアルとゲームの境界線
・陽キャと陰キャの境界線
・未熟と熟練の境界線
・男と女の境界線(夏実がメカニックであったり、それなりのドラテクを有している事も、技術や嗜好に性差はないという意味が見出せる)
など、人が抱きがち、決めつけがちな固定概念や社会通念に問題提起し、境界線にそびえる実在しない壁を打ち砕く。そんな主題も垣間見えたように感じました。
いやあ〜、とにかく無条件に面白かった!(ドリフトシーンがw)
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