「レースシーンに全振り」ALIVEHOON アライブフーン uzさんの映画レビュー(感想・評価)
レースシーンに全振り
クリックして本文を読む
カーアクションに関しては最高の一言。
タイヤが迫る迫力は映画館ならではだし、ペットボトルを弾くシーンも興奮した。アップ、俯瞰、手元足元など、アングルも多彩で楽しい。
しかし、人間ドラマは全く無い。
主人公は無感情すぎ、陣内さんもデレるの早すぎ、ライバルとの関係性もほぼレースのみ。
中盤、総一郎さんの言葉で紘一が再起する場面は、メンテナンスシーンを多く挟んでいた事とも繋がって良かったが、そこから最後の決断は違和感が強い。更に、横柄かつダーティプレイのイメージしかない柴崎に後釜を託すのは意味が分からない。
吉川愛は、最終レース前の専門用語満載の長台詞含めて素晴らしかったが、陣内さんは途切れ途切れの喋り方になってしまっていて残念。
あ、レース中のメカニック見習い二人の小ネタは好きでした。
個人的には、キャラが立ってこそレースシーンの厚みが出ると思っているので、映画としてはイマイチ。
でも、後悔まではしなかったのは、映像としての力が強かったからだと思います。
コメントする