「凄いレース撮影とそれを活かす筋と役者」ALIVEHOON アライブフーン またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
凄いレース撮影とそれを活かす筋と役者
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なんと言ってもリアルなドリフトバトルとそれを今までにない近さで映し切ったドローンを始めとした撮影が凄い。後半では画面に合わせて左右の足を踏ん張って見ていた。そして、せっかくのレース撮影を台無しにしかねないのがストーリーと役者なのだが、今作はスジと登場人物をステレオタイプにまとめることで撮影を邪魔せず、逆に活かすことに成功している。これはおそらく確信犯だろう。多用されるドリキン土屋圭一らの解説も、一般的ではないドリフト競技の解説の意味を持っている。
現実でも劇中でも寡黙すぎる人物が好きになれないので、野村周平の主役も最初はどうかと思ったが、最初の試乗で自信を見せるあたりから天才の片鱗を見せ、主役キャラとして感情移入することができた。そして意外に自然で驚いたのが吉川愛の過不足ない演技と表情。しかし顔にオイルちょっとつけたりしてたがどう見ても可愛すぎで、役者としての今後のキャリアにマイナスになりかねないと、オヤジの余計な心配(笑)。
ニッチかもしれないがドリフト走行は世界にもファンがいる様だからこの映画も筋者に見つけられるのではと思う。も少しお金があったらなあと、レース以外のシーンを見ていて漠然と思ってしまった。
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