ケイコ 目を澄ませてのレビュー・感想・評価
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❇️女優さんの僅かな笑顔が観たくて最後まで頑張った印象
ケイコ目を澄ませて
2020年🇯🇵東京都荒川区
聴覚障害で音が全く聞こえないボクシングライセンスを持つ女性が主人公。🥊
仕事や生活は不自由になんとか暮らしている。
ボクシングもかなりのハンディーを持ち練習に明け暮れる毎日。
母親の心配を押し切りボクシングを続けているのだが古くからあるジムのオーナーが、店をたたもうとしていた。
感情が揺れ動く女性とボクシングと人間ドラマ。
◉56D点。
❇️主人公(岸井ゆきの)さんの笑顔が見たいだけで最後まで観れた。また頑張ろう✊
★彡役者さんの魅力はすごく伝わったが、この手のストーリーは結構観てるので、あまり響かなかった。
🟡感想。
1️⃣前半はやや退屈かなぁ?
★彡後半は主人公の笑顔が見たくて観てしまう。🤭
2️⃣ミット打ちの乾いた音が心地よい。
★彡小刻みなリズムと音が好き。
🥊👂🤛🧏🏻♂️🧏🏻♀️🏨🧹📘📝
淡々と・・・
最近日本映画ではボクシングを題材にした秀作が多いような気がします‼️「あゝ荒野」「アンダードッグ」「BLUE/ブルー」などなど‼️この作品は聴覚障害の女性のボクサーが主人公で、岸井ゆきのさんが主演‼️所属するジムの会長さんとの人間関係、ジムの運営の問題、母や弟との家族関係、職場の人間模様、そして試合に向けての厳しい練習の日々‼️ドラマチックではなく、かなり淡々と物語が進行していくのですが、岸井ゆきのさんの熱演が映画全体を見ごたえのあるものとしています‼️耳が聴こえない分、その瞳に宿るボクシングへの情熱がヒシヒシと伝わってきます‼️
まるで映画検定の論文課題
この作品を観て、主人公・小河ケイコの揺れ動く心情とブレない底流にある信念について論ぜよ。
という試験問題が課されたような、それほど内容は濃密で、何より99分の上映時間中、無駄なカットが殆どない高い完成度の力作です。批評家が総じて高評価なのも宜なるかなと思わせます。
実在する聴覚障害の女子プロボクサーの自伝を元に映画化された本作は、ドラマストーリーはあるものの、ほぼドキュメンタリータッチでケイコの日常を淡々と描きます。終始ニュースカメラ目線で映像を捉えていき、ある出来事による多少の波紋はあるものの、劇的な事件やラブロマンスは皆無で、ケイコの約半年間の日常を忠実に映していきます。
周りの音声が聞こえないし話せないために、内向的で人付き合いを好まない、寡黙で無器用な主人公の心の中の起伏は、中々見え辛いのですが、2試合をこなしたこの期間を経て、間違いなく彼女は一皮剥けたようです。一歩階段を昇り成長したのでしょう。日本映画では珍しい“通過儀礼”をテーマにしたようにも受け取れます。
ボクシングを描いた物語にも関わらず、手持ちカメラは使わず、寧ろカメラはほぼ固定され、極端な人の寄せアップも殆どなく、長回しカットが多く使われ、観客は常に落ち着いて、いわば客観的視線でスクリーンを観ていられたと思います。
ただ決して寛いで観られたのではなく、主人公の心情が不透明なまま彷徨いますので、危うい存在であるがゆえに、ずっと息詰まるような緊張感を強いられます。
室内、又は夜のシーンが多いために開放感も得られず、多分、主人公が置かれた閉塞感覚を疑似体験させられたのだと思います。
非常に綿密に計算されたシナリオであり、カット構成であり、演出です。
ただ観終えた後、少しも楽しくはありません。愉快な気分、爽快感、満足感が全く湧いてきません。
私は、上映中、映画鑑賞力を試されているような感覚に晒され、一瞬たりとも気が抜けずにスクリーンを注視していました。エンドロールのクレジットが始まった時には心の底から安堵したしだいです。
女の子は殴り合いせんほうがええんとちゃうの?(ハリー風)
過去ボクシング場面は幾多の不自然感モノがあったのですが
岸野ゆきのちゃん、静の演技が冴えていて
本作はなかなかリアルでした。
でも主人公がコミュニケーション取りずらい中で頑張る!という
監督の意図はわかるんだけど
ワタシはもう少し心のうちが見えるような演出にしてほしかったです。
70点
0
アップリンク京都 20230129
絆の物語
僕にとっては明確に”絆”の物語だった。
セリフが少ないぶん、ひとつひとつが響いたし
慕い慕われ、想い想われ、支え支えられみたいな
そういう温かな関係性に素直に感動してしまった。
エンドロールも含めて、画づらのリズムというのかな。
なんてことない場所で見たことない風景を見せてもらった気がする。
チャンプを継いだりはしない
字幕版で見たが、周囲の音も字幕になっていて、もし字幕になってなかったら私はこの音に意識を向けなかっただろうと思う。当たり前に聞こえることで、音への意識が薄いのかもしれない。縄跳びの音、文字を書く音、雨の音…。
前半、耳が聞こえないことで生じるちょっとした不便や、聞こえる人たちとの間に起きる小さなズレがさりげなく描かれていた。
たとえば弟の友人の女の子が「さよなら〜」と声だけかけて帰ってしまう。聞こえないケイコにとっては、何も言わずに気づいたらいなくなっている。コンビニでのポイントカードのやり取りや、階段でぶつかる男性の悪意など、聴こえることが当たり前と思っている側の傲慢さがすごくよく表現されているなと思った。
ジムの女性オーナーの、善意からの気遣いも少し重荷に感じる気持ちもわかる。
コロナの描き方も、とてもあの時の雰囲気を捉えていた。無観客の静かな試合。
ミット打ちがリズミカルでとても楽しそう。ボクシング映画ということであまり興味もなかったが、みてよかった。日本映画らしく、劇的なことは起こらない。クリードを観た後なのでギャップを感じて面白い。
気になったのは母親役と三浦友和の妻役がだいぶ若いのではということ。特に三浦友和の妻は妙に色気があって、どういう関係なんだ?とノイズに感じた。20歳くらい年齢が違うと思うんだけど。最初、娘かと思った。日本映画って夫に対して妻や恋人役を20歳30歳若い俳優がやることが多い気がする。理由があるならいいけど、不自然に感じることも多い。
本当はすべてが聴こえていないんですよね。
聴覚に障害があるとはどういうことか、想像しながら見ていました。岸井さんの演技もさることながら、全編にわたってBGMは流れず、ボクシングや線路の音が印象的だったことがそうさせたのかもしれません。
聴覚障害を乗り越えて
とかそういう次元の話ではない。障害があるとかないとか、関係ない。人間の話である。本人が障害があるからこそのプレッシャーや恐怖を感じ、心を閉ざす。孤独、孤独と言いながら、周りには人がいる。紛れもなく岸井ゆきのは最優秀主演女優賞。欲を言えばもう少し体をつくって欲しかった。
ノスタルジックを感じる16mm
2020年設定の物語だが、昭和の空気感を醸し出す16mmで撮影された映像。
ニコニコイメージの岸井さんとギャップを感じる深刻な演技に、より深みを与えているように見えた。
でもストーリーは退屈だったなあ。
じっくりと魅せてくれる
聴覚障害のボクサーという、一人の女性の人生を切り取った作品。
じっくりと丁寧にその生き様を描いており、主人公ケイコだけでなく周りの人間、特に会長との関係性がとても活きていました。
それとミットのコンビ打ちがすごい興味深かった。その教え方もだけど単純にすごい。
やはり岸井ゆきのがすごくて、決して多くない動きの中で実に深みのある芝居をしていました。
緩急の少ない話ですが、それがまた良い。音の使い方もうまかったですね。
しかしこれは劇場で観るべき作品でした。エンドロールでしみじみ感じましたよ。
じっくりと魅せてくれる作品でした。
アイツがあんな事件を起こす前に
ケイコが自分に勝った相手と出会うラストシーン。
相手も働いてボクシングをしていることに気づく。
アイツがあんな事件を起こす前にこの映画を観ていたら、
自分には自分の孤独があるように、他人には他人の孤独があることを気づけたかもしれないのに。
音の無い世界から感じたもの
岸井ゆきの演じる生まれつき難聴と言う
ハンデがありながら、研ぎ澄まされた感覚で
相手の動きを見てボクシングに打ち込む
熱心な姿が丁寧に描かれていました。
ボクシングジムの会長はケイコの人間として
真摯に向き合う生き方や器量があることを
見込んでいました。
日常生活の不便さ、ケイコの耳に聞こえてこない電車の踏み切りのカンカンなる警報の音
黄昏のなか、野原を走るケイコのシルエットは、しっかりと前向きに生きる、ケイコの新しいスタートをイメージしながら見ました。
ほぼ全てのシーンで無駄がない
10年くらい前の実話を基にしているそうですが、作中がコロナ禍になってるのは驚きました。口元が見えない事が重要になってますが、それ以外に意図があったのかな?自分が気付いてないのかもしれません。
決して深いテーマではないんですが、ほぼ全てのシーンで登場人物の心理変化が感じられる、ドラマとしての意味があり、無駄がない作品でした。
静寂で波立たない
岸井ゆきのさんが素晴らしい。
あの「愛がなんだ」の弱い女の子が、
こんな顔出来るんだと驚いた。
女優さんって凄い!
岸井ゆきのの気概とは別に内容はと言うと、
熱を感じられなかった。
ケイコと題打ってる割には、
ケイコよりジム周りの人の方が気持ちが伝わって来た。
耳が聞こえないと言う主人公だから敢えてそう言う演出だったのかな?
途中弟に、心を勝手に読むなと言っていたし、
結局人の気持ちなんて分からないよねと言う事なのか。
ケイコの心情がイマイチ掴めなかった。
マスクをしていて何言ってるか分からないと言うシーンはコロナ禍を上手く使った良い演出だなと思いました。
耳の聞こえないボクサー
主人公(岸井ゆきの)は耳の聞こえないプロボクサー、一戦一勝している。
ジムでは愛想のない人と思われているが仕方がない。
ジムの会長(三浦友和)は病気で、そろそろ止めようかと思っている。
二戦目も勝つが、気力が萎えてきたことを自覚し・・・。
人生、自分は自分だ。
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