クルーガー 絶滅危惧種のレビュー・感想・評価
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オフロードの冒険へ‼
仕事のミスの責任で休職となったお父さん。そのことを隠しながら家族とアフリカの地へ旅行に出かけるが、お金の問題で安全なツアーを急遽取りやめ。護衛も案内も付けず、観光ルールも破りまくった一家の大冒険が始まる・・・と言った物語。
動物というか、猛獣系のアドベンチャーは好きなので期待を胸に鑑賞。
サバンナの広大な景色は圧巻。動物は皆CG(シマウマだけ実写だった!?)というのはわかってたが、それでもこの冒険ロケーションは良いですね♪
まずはサイとのトラブルから始まり、ハイエナとかジャガー(⁉)、更には密猟者たちにも狙われピンチに陥る家族。
終始、死と隣り合わせの恐怖感に苛まれるのは良いが、思った以上に動物たちが活躍していないような気がするし、密猟者たちとの場面も意外とあっさりだし、アクションとしてはとくにコレといった見所場面はなかったような…。
特にこのポスターですよ。いやいや、囮の大ピンチで忘れた頃にガオーッとか・・・じゃないのか。。
ラスボスか或いは救世主のポジなのかと。
兎に角、思っていた内容とは違ったけど、思いの外環境問題に触れていたし、どれだけの動物が密猟されているかの訴えもあったし、メインはピンチで助け合う家族の絆を描いた作品なのかな。
それを含めて、全体的に普通に面白かったけど、もうひとつパンチが欲しい感もあった作品だった。
人類は一発屋の芸人
原題は「Endangered Species」だから「絶滅危惧種」である。邦題の「クルーガー」の意味がわからない。南アフリカの国立公園だとしたら、キリマンジャロ山が見えるのはおかしい。地平線は約30キロメートル先である。高い山やビルはもっと遠くても見えるが、クルーガー国立公園からは、2,400キロメートル離れたキリマンジャロは見えない。台北からは2,000キロメートル離れた富士山が見えないのと同じだ。
邦題のことは置いといて、本作品の主役は出来の悪い家族である。娘の彼氏のレゲエのお兄さんみたいな男が一番まともだった。無茶な旅をする一家がサイに襲われて酷い目に遭う話だが、アメリカ的な家族第一主義に対して、ケニア的なエコロジーが所々で割り込み、何を描こうとしているのか、ピントが合わない。
エンドロールの前になって、密猟者が大量にいて動物を絶滅させているという紹介が出るが、毎年たくさんの種が絶滅しているのは、大抵の人が知っていると思う。立場によって絶滅種の数は異なるが、人間が絶滅させているのは間違いない。
絶滅を悪とし、存続を善とするなら、人類の存在を真っ先に否定しなければならない。しかし人類にも絶滅の運命が待っている。
有名な話だが、地球の歴史を24時間でいうなら、人類の登場は23時59分ころらしい。地球の歴史を1年に換算すると、人類の登場は大晦日の23時過ぎらしい。登場したばかりの新人が、地球を荒らしまくって種の絶滅を早めている訳だが、それも含めて地球の歴史だろうと開き直る考え方もある。電力を使わない生活に、いまさら戻れる筈もないのだ。
人類は一発屋の芸人だ。出てすぐに消えてしまう。芸風を変えたからといって、ウケるとは限らない。あるいは預金を食いつぶしながら生きている家族だ。節約しても、預金はいずれ底をつく。贅沢は敵だ、欲しがりません勝つまではと頑張ってみても、勝利は絶対にないのである。
最強hippoは登場せず
家族4人+娘の彼氏でやって来たアフリカ旅行で、自分達だけでサファリクルーズに出かけて危機に陥る話。
空港に着いて手配していた筈の車がなく、ポンコツタウンエースを貸し出されたところからミソがつき、今度はオヤジの懐事情でツアーはキャンセル、自力で出かけて巻き起こるストーリー。
乗り気じゃなかったオヤジが突然イレ込み、ゲートを突破するわ立ち入り禁止エリアに入るわ、今日はルールを破る日らしいですw
あらすじ紹介に色々と書かれ過ぎているけれど、サイに襲われ車が壊され…自分ならまず何とかして車を起こす方法を考えますけどね。
フリオチがしっかりしているというか何というか、兎に角やる事なす事裏目に出る能天気な不和ファミリーを襲う危機の連続で、ちょっとお約束過ぎて途中笑ってしまった程。
途中少しダレたし意外性はないし、登場人物が能天気なせいかスリリングさも足りないけれど、それなりには楽しめたかな。
サバンナ・アカシアをみて動物の声を聞いたら、久々にサバチャンが聞きたくなったw
良い作品なのですが、趣旨があっちこっち飛びすぎ…。
今年101本目(合計374本目/今月(2022年4月度)11本目)。
この映画、なぜか大阪市ではブルク(バルト等)7でしかなく、そのために移動しました。しかも新作なのに2本というありさま。まぁ、ファンタビだらけなのでこの状況は続くでしょうね…。
お話のストーリーとしては、アフリカでサファリツアーを楽しむ予定だったところ、契約の行き違い(というより、実際に契約していない)のため、正規のサファリツアー(ちゃんとガイドをつける安全なもの)に行けず、無理やり自分の車で家族でいったらトラブルになる、という趣旨のお話。
100分ほどのストーリーなので、お話自体はわかりやすいし、出てくる動物も日本基準で考えても、サイやシマウマなどおなじみの動物だし、一般指定なので残酷な表現などもありません(ごく撃ち合いシーンがある程度)。
問題は妙な話の論点に飛んでいるところで、最近よくいわれる「サステナビリティ」の話を突然するかと思えば、密猟者がどうこうといった話にまで飛ぶので(ただし、出るだけだが、密猟者は大きなポイントになる)、「100分くらいで気軽に見られるし一般指定で、アフリカでめったに見られない動物を(合成CGかもしれませんが)見られる映画だ」と思えば、確かに80分くらいはそうですが、残り20分は謎の展開に飛びます。
ただ、この映画、最後まで見たいただくとわかるのですが、「本映画はフィクションですが、アフリカでは年に動物が○頭ほど密猟され、密猟者が年に何人逮捕され…」といったことが突然表示されます。つまり、本国などではこの映画は「娯楽映画であると同時に問題提起型の映画」のカテゴリに分類されているのでは…と思えます(映画内でもSDGsがどうだの、あまり他の映画では出てこないような単語を言うあたり、教育映画ではないか…とも考えうる)。この説明が日本国内では一切ない上に、突然最後にその話が始まるので、まぁ大人の事情(問題提起型にすると、客数が減るので、最初に書けなかった?)かなとは思うものの、その話が出るのもおそらく動物愛護団体などとの兼ね合いもあるかと思いますし、出るといっても全体の1~2割ほどです(映画としては純粋な娯楽映画と考えて構いません)。
そういう難はあるにせよ、ファンタビ以外で「動物など出てくるアクションものないかな」というのであれば、本映画は本命以上になるかと思いますが、なにせやっている映画館が極端にすくない(大阪市でさえ1つしかないっていったい…)ので注意です。
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(減点0.3) 結局上記で書いたように、映画自体は「単純な娯楽映画」として見るのが妥当と思いますが、本国の規制なのか動物愛護団体の干渉なのか、あるいは最初からそうなのか不明ですが、突如エンディングロールで「密猟の被害がどうこう」といった話を始めるので(さらに、映画内でもSDGsの話やら食べ物の偏りは病気になるとかという話も出る)、見る人によっては???という状況も考えられるところです。
ただ、この映画はそうはいっても8~8.5割はアクションシーンである以上、いわゆる「問題提起」型を多く扱う映画館(大阪市では、テアトル梅田等が該当)で扱う分類ではないのだろうとも思え、消去法でブルク(バルト等)が残ってこうなってしまったのではないか…と思えます。
結局、もとのフィルムがそうなっている以上、日本だけ「混乱するからその部分は消しましょう」ということにはできないし(日本は動物愛護法もあるし、日本は島国なので、動物虐待にも自然と限界があります)、そこはもう「大人の事情(権利関係)」として割り切るしかないかなというところです。
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