オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体のレビュー・感想・評価
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戦争映画が苦手なので・・・
レビューの評価が低めだったので、ビビりながら見に行った。私は戦争映画だと寝ちゃうので、逆にこの映画は相性が良かったみたい。全く飽きることなく、すごく面白かった。
セリフ回しとか、人間同士の距離感が英国だなーって思う。具体的にどこがどうと言えるほどくわしく語れないが、端的に言うと「地味」。しかしいつも思うけど、英国俳優ってほんといい声してるよね。チャールズとか聞き惚れてしまう。コリン・ファースが、微妙におじいさん感が出てきてしまって、こういう役はちょっとしんどくなってきているのかな?とは思いました。
この映画にも、マーク・ゲイティスが出演していた(コリン・ファースの弟役)。ここ10年で私の見た映画の中で、出演率ナンバーワンはこの人じゃないかな。
映像も美しくて、なんか1シーンずつの色合いとか明暗とかが絵になるよなあと充分に楽しませてもらいました。
人名が多くて陣営がわからん
メインとなる4名?ですら呼び名がちゃんと出てくる回数少ないのに、後半になると人名はおろか誰がどこの所属かも確認できないまま増えていくので、誰と誰が作戦成功と看破のどっち側に動いてるか混乱することもしばしば。スパイものの宿命とはいえ、人物相関図が欲しい。あと基本的に目的に沿って行動するいい大人が恋愛関連で目的を見失う状況がくだらないと感じるタチなので途中何度か席を立ちたくなりました。やらんけど。
なんでもかんでも恋愛持ち込む邦画に比べれば全然マシだけど、妻子も居て数十万の命がかかる作戦時に浮気して作戦ぶち壊そうとしかけるなよ。
派手さはない、イギリスの映画
こんなコリン・ファース良いなぁー。
わかっているストーリーでも、ハラハラしたりドキドキした。イアン・フレミングが耳をそばだててるところとか、面白かった。
イギリスの諜報の凄さも感じた。二重、三重のスパイ網⁈
戦後にこの作戦の忘れられた重要人物が顕彰されている事は、イギリス人の律儀さか?
「事実は小説より奇なり」のはずが・・・
退屈なラブ・ロマンスが、歴史秘話としての面白さにブレーキをかける。余計な脚色のせいで、せっかくの「嘘のような本当の話」が、かえって嘘っぽくなってしまっている。どうせなら、イアン・フレミングを、もっと活躍させてもよかったのでは?
こんな作戦が実話とは…。
こんな作戦が実話であって、本当に成功したとは信じ難い。
よほど、巧妙に仕掛けられたのだろうが、失敗する確率の方が確実に高かったのではないだろうか。
ひとつのカット、ひとつのセリフも見逃すことができない。ある意味で、この映画は会話劇でもある。
しかも、知的な会話劇だ。居眠りをしていたら、完全に置いていかれるだろう。
戦争とは、常に犠牲をともない、ひとつの作戦の失敗によって、何千、何万という命が奪われる。
ナチスドイツの侵攻を食い止め、多くの兵士の命を救ったとしたら、この作戦は偉大な業績をあげたといえるだろう。
ぜひ、劇場で確かめてみてほしい。
スパイ小説やミステリーのファンにはたまらないだろう
最初から出てきた割に活躍しなかったから、イアン・フレミングの名前は最後に出せば、おぉってなってよかったかも。
結構時代背景などがわからないから面白くないという声が多いみたいです。
おじさん世代は毎週テレビの洋画劇場で、いろんな映画観られたし、その最初と最後に淀川長治さんや水野晴郎さんが解説してくれたから、幸せだったんだなと思います。それこそ、教室よりも映画で世界のいろんなこと学んで知識を身につけることができました。
今はなんでもいつでも観られるようになったけど、自分の好きなものしか観ない(聴かない、読まない)から、知識が広がらないのかもしれませんね。
戦争映画は時代背景がわからなくなってきてる世代が増えてきたけれど、それだからこそ作る意義があるんだと思います。
懲りずに観てほしいです。
予習しといて正解、、かな
難しい、分からなかったというレビューが散見されるのでWikipediaとYouTubeを駆使してプチ知識を入れてから見ました。
なのでWikipediaに書いてた通り〜!と謎の楽しみ方をしてしまいました。
地味だとよく書かれてますが、私は地味とは感じず楽しめました。
ひとつ気になったのが恋愛事情。
うーん、これ要る?
無かったらつまんなくなるのかな?
私には蛇足に感じましたが、、
YouTube予習で見た限り、写真を提供した女性はミンスミート作戦は知らずに写真が使われた。という風なことをインタビューで答えていました。
その部分は事実ではなくファンタジー?
ということは、写真の女性の家に来た反ナチスの男性の流れも事実ではない??
ドキュメント映画ではなく、事実に基づいた脚色あり映画とするならばもう少し派手でもいいのかなーなんて思いました。笑
言ってることがちょっと矛盾しちゃうけどね。
忍耐
コリン・ファースが好きなので見た。ああ、彼は確実に中年を越えたね。初老だね。その枯れた感じがまたよい。
ストーリーはわからないところもあったが、皮肉っぽいひねくれた感じの笑いが、イギリスらしいと思った。あと、好意があっても、グイグイ行かないところも。つい自制しちゃうのねー。
スパイは下半身も駆使するんだね。上半身と全く違うことをできるなんて、器用だなぁ。情報さえ引き出せれば、なんでもあり。
ダウントン・アビーのイザベル発見。でも、もう少し若い方が、役柄としては良かったのでは。
おもしろくないわけではないが、アクションもないし、ネタが地味。会議が長くても耐えられる、忍耐強い人向き。
つまらぬ
朝一番の上映で早起きし過ぎたせいでの眠気と、前夜飲み過ぎた影響の二日酔いと尿意と、薄着で出掛けた事による館内の寒気と、昼飯前の空腹で内容が全然頭の中に入って来ず、1,900円も出してコンディションを整えて来なかった自分を大いに責めたけど、他のレビューを見ていると、どうやら頭の中に入って来なかったのは何も自分だけのせいではなさそうということが分かって少し安心した。
007を生んだ精神風土
ノルマンディー上陸作戦に遡ること9ヶ月前 チュニジアでのドイツ軍が降伏後、反転攻撃で欧州への侵攻を計画した連合軍にとって、最良の上陸地はシチリアだった。
しかし、そこにはドイツ軍が控えていて、10万以上の海兵隊の死が予想された。
それを回避するために、仕組まれた調略(インテリジェンス)作戦が、このミンスミート計画
イアン・フレミングがMI5に在籍していた時の史実に基づいているので、フィクションの膨らみは最小限だが
チャーチルという人物が以下に、常識を排して、決断した宰相だったか?
U2 V2 が飛んで来るなか、ロンドン市民は絶えず楽しみが明日への活力だと知っていたか?
女性を登用して戦力と活用していたか?
日本の参謀本部の硬直化した状況と比較すれば、敗戦の要因が見て取れる。
(※そして、その硬直化した意識は今でも続いているのに気付かされる。)
007の物語は、こんな精神風土から生まれて来たのだ。
グリンドゥール・マイケル
1943年ナチスドイツが堅守するシチリアに侵攻する為に、死体に偽の情報を持たせて地中海に流す流陽動作戦を仕掛けたイギリス軍関係者の話。
実際にあったミンスミート作戦が描かれているけれど、この作戦の知識は皆無で観賞。
序盤で何の為に何をするのかの説明があり、その準備に取りかかって行くのでそれ自体はどういうことか理解出来るけれど…というか、その作戦に至る部分とか紆余曲折をみせていくのかと思っていたら、先にどんどん説明しちゃうんですね。
じゃあ何をみる?そこに纏わる人の人間模様やまさかの恋愛がメイン!?一応シチリア上陸のパートもちゃんとあるけれど…。
死体の人物設定づくりとか、チャラく時間割いてみせてる場合じゃないでしょ。
スパイ合戦の駆け引き自体は悪くなかったけど。
フリだけで拾われないものも多々あるし、その割にこれ要りますか?が多く感じたし、作戦に纏わるヒリヒリしたやり取りや、重々しさとか痛快感とか、そういうものを期待してみたらダメなヤツという感じかな。
第二次世界大戦が混沌を極めていた1943年。 ナチスドイツのヨーロ...
第二次世界大戦が混沌を極めていた1943年。
ナチスドイツのヨーロッパ戦線での侵攻は凄まじく、連合国側は押され気味だった。
打開を図るべく連合国側は、イタリア・シチリア攻略計画を進めていたが、それはナチスドイツにとっても予測可能な戦略。
敵の眼を欺くべく、英国諜報部が採った作戦は、攻略地点をギリシアに見せかける作戦。
偽の重要文書を持った英国軍将校の死体を中立国スペインに漂着させ、ドイツスパイの手で中枢部へ届けさせようという、奇想天外な作戦だった・・・
というところからはじまる物語で、そんなバカな!と驚くような作戦で、『大怪獣のあとしまつ』レベルではないかしらんとも思うのだが、これが事実だというのだからさらに驚かされる。
英国には、冒険小説からスパイ小説へという伝統もあり、冒険映画も数多くつくられているが、中には『謎の要人 悠々逃亡!』のような人を食ったような収容所脱走映画もあるので、ある種の伝統なのかもしれません。
さて、作戦の中心となるのは、モンタギュー少佐(コリン・ファース)、チャムリー大尉(マシュー・マクファディン)、作戦のアウトラインを考えたのはイアン・フレミング少佐(ジョニー・フリン)。
イアン・フレミングは「007」シリーズの原作者で、そこかしこに後の「007」に登場するモチーフが散りばめられている(Mしかり、Qしかり、マニーペニー女史しかり)。
また、モンタギューが息子の寝物語に読み聞かせるのが、ジョン・バカンの『三十九階段』というユーモアもある。
映画の前半は作戦の仕込み。
英国諜報部で偽の英国軍将校のプロフィールを作り、細部を作りこんでいく。
このプロフィールを作りこんでいく過程で、諜報部の女性秘書官ジーン(ケリー・マクドナルド)が加わり、モンタギュー、チャムリー、ジーンの微妙な三角関係が展開される。
戦下のラブロマンスというのも、映画で描かれるのは、かなり久しぶりで、安易な不倫関係に発展しないあたり、奥ゆかしくてよろしい。
また、作りこまれる偽将校の偽プロフィールは、戦争で壊れてしまったロマンス物語で、実際に繰り広げられる三角関係とのダブルミーニングがある。
根底には「戦争さえなければロマンスは続いたのに・・・ しかし、戦下だから起こったロマンスでもあり、そこがもどかしい」というジレンマであって興味深い。
さて、前半を、偽将校の死体がスペイン海岸に流れ着くまでとすると、後半は、仕込んだ偽文書がナチスドイツ中枢に届き、ギリシア侵攻をホンモノと思うかどうか。
ここでは、二重三重のスパイが登場し、英国側とナチスドイツ側との丁々発止のスパイ戦が繰り広げられるのだけれど、映画としては、若干手ぬるい。
前半同様、英国のモンタギュー、チャムリー、ジーンが中心となって描かれているのが、演出のキレを損ねたと思うのだ。
思い切って、スペインを舞台に、じっくりと描いてみせて欲しかったところ。
ただ、そうしてしまうと、上映時間が3時間を超えかねないので、後半側を端折ったのかもしれません。
スペインでのスパイ合戦がやや手ぬるい分、偽将校の偽ロマンス相手がジーンだと掴まれてしまい・・・という危機を盛り込んでいるので、なんとかサスペンス的には持った感じ。
最終的には、作戦は成功、連合国側のシチリア上陸作戦も成功と相成るわけだが、ほとんど流血騒動のない戦争映画としても成功の部類。
監督は『恋におちたシェイクスピア』『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』などのジョン・マッデン。
ピリッとしたスパイスは欠けるが、素材の良さを生かした作品をつくる監督です。
故・池波正太郎が喜びそうな映画でした。
期待を大きく裏切られました
鑑賞後、他の方のレヴューを読んで安心しました。 これ、面白くないですよね。
作戦遂行の為に紆余曲折していくハラハラストーリーを期待しましたが、ほとんどそんな感じではありませんでした。そして登場人物が誰が誰やら分かりにくい為、没入しにくかったのが大いなる欠点です。まあ、ノロノロのストーリー展開なので、途中ウトウトしたからかもしれません。
かなりガッカリです
地味ですが面白いですよ
描かれる事実はすごく荒唐無稽でワクワクします・・・事実は小説より奇なりとはよく言ったものです。しかし・・・地味なんですぅぅぅぅ。
作戦内容が地味。
準備も仕掛けが地味。
作戦遂行時も地味。
これ、大丈夫なのかぁ〜?感が漂う序盤ですが、頑張って乗り切りましょう。組織内の思惑やら、人間関係のあれやこれや、作戦の練り練りなどなど中盤以降で大事になること(人名、役割含め)がたっくさん散りばめられているので、序盤はまったりとしつつ、しっかり情報を頭に叩き込みながら乗り切ってください。そーすると中盤以降のアップテンポになりきれないスパイ大作戦を楽しめます。おー、こういう作戦だったのか?と。確実な作戦遂行のための対処を楽しめます。しかし・・・・・・地味です、地味なんですーーーー(笑)。例えるなら、事務作業です。事務作業作戦なんです・・・地味なのです。致し方ないのです、そういう作戦なのですから!
ですが、ラストのテレックスを心待ちにしていた自分がいました。ちょっとだけですけど・・。
勘違いしていただきたくないのですが、地味ですが面白いですよ。もっとヒリヒリ・ハラハラできたんじゃぁないかなぁ?とか、人間ドラマやスパイ(二重、三重の)のドラマを厚くしたらもっと面白くなったかなぁ・・・?とは思いますが、派手にしちゃうと嘘臭さ全開になっちゃうんだろうなぁ、きっと。
真面目に史実に従った作品ってとこなんでしょうかねぇ?
TVSP
祝日+サービスデーも合わさってほぼ満席の混雑っぷり。誰も隣には来ないだろうという端っこの席を選びましたが、まぁ案の定人は来ました。そんなもんです。
映画の方なんですが、まぁ難しかったです。どうしてもナチス絡みになるとどこかぶっ飛んだものを求めてしまう体なので、全体的に会話劇+余計な余興のせいか頭が追いついていかずに終わってしまいました。体感時間もかなり長かったのにです。
偽造文書を持たせた死体を流してヒトラーを欺くという実話でもありそのアイデア自体は良かったのですが、どうにもこうにも単語が多かったり、登場人物の多さで頭がこんがらがってしまいます。前日はいつもよりよく寝たのに眠気に襲われてしまいました。
本題である作戦という項目を軸に物語を進めれば良いのに、一人一人の人間ドラマを丁寧に描いてしまったが故に、掻い潜っても掻い潜っても本筋が一向に見えてこない現象が起きます。最初に死体を囮にしようと考えついてから実行までの時間もかなり長く感じてしまい、あっさりと実行してしまい、そのまま後書きへ突入してしまうほどあっさりしていました。最後の2人のツーショットと街並みはとても綺麗でした。
見終わった後に記憶が既にうっすらとしていて、レビューもうっすらしたものになってしまいました。作戦系の映画を作るのは難しいと思いますが、どうせならもっと短くまとめられたのでは…と。
鑑賞日 2/23
鑑賞時間 12:20〜14:40
座席 E-15
世界の命運はあの死体にかかっている
敵国ナチスの能力を高く買っているからこその作戦。極上の罠だ。しれっと気付いていないふりして誘い込み、二重スパイ三重スパイを駆使して裏の裏をかく。イギリスらしいスタイリッシュさが、会話や風景や服装やらからにじみ出てて、戦争もののわりにスマート。精神論横行の日本軍ならこんなゆとりなんか感じないだろうなあと思う。ただ、やはりこれは映画であり、その素材となり得るエピソード。狙いが外れたらどうしようとかとハラハラするのはするのだが、主役がコリン・ファースなせいもあって、なんだかんだと上手くいくんだろうと安心感が駄々洩れしてた。
1943年、この時代の通信技術の最高水準がここあたり、という確認ができる楽しさはある。それに各国のナショナルカラーがよく出てる。ドイツの忠実なほどのスキルの高さの信用度、ソ連の抜け目なさへの警戒感、そしてスペイン独特の緩さ。そんな隣人との付き合い方を熟知してる英国のしたたかさ、だな。
ちなみに、この作戦の発案者として出てくるイアン・フレミング少佐は、なんと「007」シリーズの作者という。ジェームズ・ボンドの生みの親は、その筋が本職だったっていうわけだ。唸るしかない。
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