オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体のレビュー・感想・評価
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日本では逆な某事件がありましたが…
いやー、戦争映画や書籍は読んでいるつもりでしたが新機軸でした!!シチリヤの重要性、英国でも灯火管制してたんやね等々。
現在、ロシア・ウクライナの激しい情報戦が行われていますが、本作も当時の情報戦の一端を教えてくれる作品です。
英国の歴史を考えると、対外的に情報戦の有効性を理解している故に、今作のような事が可能だったのかなと思いました。(日本だったら、精神論が理由で却下されそう笑)
作品の内容では、似た人物や(相棒・弟)や半端な色恋風や急な登場人物など、分かりにくい展開が多々ありますし、あくまで実話ベースの作品ですのでエンターテイメントを求める方には厳しいかもです。
ただ史実として興味の湧く方は是非ご観賞をオススメしますので、お時間のある方は是非!!
中途半端になぜ恋愛を絡めたのだろう
どの分野の映画と呼べばいいのだろうか。作戦が成功するかどうかのスリルを味わえるわけでなく、むろんサスペンスでもなし、戦いを見せる戦争映画でもない。男二人の友情を見せるものなのか。ジャンル不明のストーリーに妙におずおずとした恋愛を絡めて、また各個人の家族問題などが余計で、焦点のボケた映画になってしまったと思う。正直なところ、ジャンルなんてどうでも良いと思っているけど、何を見せたいのかわからない映画になってるのがねぇ・・。もっと作戦に集中した手に汗握るような映画にできたはずの題材だと思うけどな。ま、日本語副題で結果発表してしまってるけど。
時系列がだいぶ進んだ、成功か失敗かをジリジリしながら、祈りながら待つ場面から映画が始まるので、おお、これは成功までのギリギリの綱渡りを見せる映画かと期待。しばらく個人問題などがノロノロと続き、途中からの男女の三角関係のような展開も有って、これは作戦遂行を単に絡めただけの恋愛映画の方に進むのかと勘違いまでしたわ。その恋愛もなにか中途半端なままだし、作戦終了後も感激が伝わらないというか、良かったぁという達成感も感じられない。あんなどうでも良い恋愛の話は一切を省き、もっと作戦の遂行のみにストーリーを絞って、また相手国との駆け引きに話の中心を持っていった方が良かったと思う。どうやって溺死として押し通すかなどのサスペンス風の味付けとかでね。あの解剖の場面は、それで終わるんかい、って拍子抜けだった。あるいは、ずいぶんな年齢なのに奥手のままの二人のロマンスをメインに持ってきて恋愛映画に思い切って振ってしてしまうとかね。反対に、スペイン駐在三重スパイの武官はドアの外で盗み聞きしながら秘書とセックスもどきをしてたけど、あんな真実味のないアホみたいな場面は要らんわ。
ただ、これが実際に行われた作戦だったというのが驚き。発案したのもスゴいが、よく戦局を変える一端となった上陸作戦を成功にできたもんだと感心する。結局、収穫は第二次大戦中にこんな作戦が展開されていたのを知れたことのみ。観なくても全然惜しくない中途半端な映画だった。
ところで、こんな作戦が有ったことを知らない人が多いと思うので、成功したことを示す「ナチを欺いた死体」って過去完了形の副題をつけるのは止めてくれ。観る前から成功したことがわかってしまって、つまらん。せめて作戦が成功するかどうか分からなければ、その報告で「うわっ、どう考えても無理なこんな作戦が成功したのか」って少しは感動したかも。よけいな副題が遠因で星一つ減。日本以外では、実話ベースのスリル映画にでも分類されているのかな。
ヨーロッパの歴史を勉強しようと思いました
第二次世界大戦映画、そして「ナチス映画」の部類に入ります。毎年必ずと言って良いほど「ナチス映画」は製作公開されています。戦後80年近く経っていますが、製作される理由は「戦争を風化させてはいけない」という思想と願いがあるからでしょう。ただ、わたしたち日本人にとってヨーロッパでの戦争についてはあまり明るくないので、鑑賞前も後も勉強が必要だと感じました。本映画『オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体』で行われた作戦は成功したようです。「死体を使った作戦」って本当にあったことすら驚愕しましたが、その死体んお活躍によって、その後の戦況が良い方向変わったのであれば「良し」とするしかないでしょう。今後も多くのナチス映画が製作されるので、改めて、ヨーロッパの歴史を勉強しようとい思った作品でした。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
戦争映画が苦手なので・・・
レビューの評価が低めだったので、ビビりながら見に行った。私は戦争映画だと寝ちゃうので、逆にこの映画は相性が良かったみたい。全く飽きることなく、すごく面白かった。
セリフ回しとか、人間同士の距離感が英国だなーって思う。具体的にどこがどうと言えるほどくわしく語れないが、端的に言うと「地味」。しかしいつも思うけど、英国俳優ってほんといい声してるよね。チャールズとか聞き惚れてしまう。コリン・ファースが、微妙におじいさん感が出てきてしまって、こういう役はちょっとしんどくなってきているのかな?とは思いました。
この映画にも、マーク・ゲイティスが出演していた(コリン・ファースの弟役)。ここ10年で私の見た映画の中で、出演率ナンバーワンはこの人じゃないかな。
映像も美しくて、なんか1シーンずつの色合いとか明暗とかが絵になるよなあと充分に楽しませてもらいました。
人名が多くて陣営がわからん
派手さはない、イギリスの映画
「事実は小説より奇なり」のはずが・・・
こんな作戦が実話とは…。
スパイ小説やミステリーのファンにはたまらないだろう
最初から出てきた割に活躍しなかったから、イアン・フレミングの名前は最後に出せば、おぉってなってよかったかも。
結構時代背景などがわからないから面白くないという声が多いみたいです。
おじさん世代は毎週テレビの洋画劇場で、いろんな映画観られたし、その最初と最後に淀川長治さんや水野晴郎さんが解説してくれたから、幸せだったんだなと思います。それこそ、教室よりも映画で世界のいろんなこと学んで知識を身につけることができました。
今はなんでもいつでも観られるようになったけど、自分の好きなものしか観ない(聴かない、読まない)から、知識が広がらないのかもしれませんね。
戦争映画は時代背景がわからなくなってきてる世代が増えてきたけれど、それだからこそ作る意義があるんだと思います。
懲りずに観てほしいです。
予習しといて正解、、かな
難しい、分からなかったというレビューが散見されるのでWikipediaとYouTubeを駆使してプチ知識を入れてから見ました。
なのでWikipediaに書いてた通り〜!と謎の楽しみ方をしてしまいました。
地味だとよく書かれてますが、私は地味とは感じず楽しめました。
ひとつ気になったのが恋愛事情。
うーん、これ要る?
無かったらつまんなくなるのかな?
私には蛇足に感じましたが、、
YouTube予習で見た限り、写真を提供した女性はミンスミート作戦は知らずに写真が使われた。という風なことをインタビューで答えていました。
その部分は事実ではなくファンタジー?
ということは、写真の女性の家に来た反ナチスの男性の流れも事実ではない??
ドキュメント映画ではなく、事実に基づいた脚色あり映画とするならばもう少し派手でもいいのかなーなんて思いました。笑
言ってることがちょっと矛盾しちゃうけどね。
忍耐
つまらぬ
007を生んだ精神風土
ノルマンディー上陸作戦に遡ること9ヶ月前 チュニジアでのドイツ軍が降伏後、反転攻撃で欧州への侵攻を計画した連合軍にとって、最良の上陸地はシチリアだった。
しかし、そこにはドイツ軍が控えていて、10万以上の海兵隊の死が予想された。
それを回避するために、仕組まれた調略(インテリジェンス)作戦が、このミンスミート計画
イアン・フレミングがMI5に在籍していた時の史実に基づいているので、フィクションの膨らみは最小限だが
チャーチルという人物が以下に、常識を排して、決断した宰相だったか?
U2 V2 が飛んで来るなか、ロンドン市民は絶えず楽しみが明日への活力だと知っていたか?
女性を登用して戦力と活用していたか?
日本の参謀本部の硬直化した状況と比較すれば、敗戦の要因が見て取れる。
(※そして、その硬直化した意識は今でも続いているのに気付かされる。)
007の物語は、こんな精神風土から生まれて来たのだ。
グリンドゥール・マイケル
1943年ナチスドイツが堅守するシチリアに侵攻する為に、死体に偽の情報を持たせて地中海に流す流陽動作戦を仕掛けたイギリス軍関係者の話。
実際にあったミンスミート作戦が描かれているけれど、この作戦の知識は皆無で観賞。
序盤で何の為に何をするのかの説明があり、その準備に取りかかって行くのでそれ自体はどういうことか理解出来るけれど…というか、その作戦に至る部分とか紆余曲折をみせていくのかと思っていたら、先にどんどん説明しちゃうんですね。
じゃあ何をみる?そこに纏わる人の人間模様やまさかの恋愛がメイン!?一応シチリア上陸のパートもちゃんとあるけれど…。
死体の人物設定づくりとか、チャラく時間割いてみせてる場合じゃないでしょ。
スパイ合戦の駆け引き自体は悪くなかったけど。
フリだけで拾われないものも多々あるし、その割にこれ要りますか?が多く感じたし、作戦に纏わるヒリヒリしたやり取りや、重々しさとか痛快感とか、そういうものを期待してみたらダメなヤツという感じかな。
タイトルなし(ネタバレ)
第二次世界大戦が混沌を極めていた1943年。
ナチスドイツのヨーロッパ戦線での侵攻は凄まじく、連合国側は押され気味だった。
打開を図るべく連合国側は、イタリア・シチリア攻略計画を進めていたが、それはナチスドイツにとっても予測可能な戦略。
敵の眼を欺くべく、英国諜報部が採った作戦は、攻略地点をギリシアに見せかける作戦。
偽の重要文書を持った英国軍将校の死体を中立国スペインに漂着させ、ドイツスパイの手で中枢部へ届けさせようという、奇想天外な作戦だった・・・
というところからはじまる物語で、そんなバカな!と驚くような作戦で、『大怪獣のあとしまつ』レベルではないかしらんとも思うのだが、これが事実だというのだからさらに驚かされる。
英国には、冒険小説からスパイ小説へという伝統もあり、冒険映画も数多くつくられているが、中には『謎の要人 悠々逃亡!』のような人を食ったような収容所脱走映画もあるので、ある種の伝統なのかもしれません。
さて、作戦の中心となるのは、モンタギュー少佐(コリン・ファース)、チャムリー大尉(マシュー・マクファディン)、作戦のアウトラインを考えたのはイアン・フレミング少佐(ジョニー・フリン)。
イアン・フレミングは「007」シリーズの原作者で、そこかしこに後の「007」に登場するモチーフが散りばめられている(Mしかり、Qしかり、マニーペニー女史しかり)。
また、モンタギューが息子の寝物語に読み聞かせるのが、ジョン・バカンの『三十九階段』というユーモアもある。
映画の前半は作戦の仕込み。
英国諜報部で偽の英国軍将校のプロフィールを作り、細部を作りこんでいく。
このプロフィールを作りこんでいく過程で、諜報部の女性秘書官ジーン(ケリー・マクドナルド)が加わり、モンタギュー、チャムリー、ジーンの微妙な三角関係が展開される。
戦下のラブロマンスというのも、映画で描かれるのは、かなり久しぶりで、安易な不倫関係に発展しないあたり、奥ゆかしくてよろしい。
また、作りこまれる偽将校の偽プロフィールは、戦争で壊れてしまったロマンス物語で、実際に繰り広げられる三角関係とのダブルミーニングがある。
根底には「戦争さえなければロマンスは続いたのに・・・ しかし、戦下だから起こったロマンスでもあり、そこがもどかしい」というジレンマであって興味深い。
さて、前半を、偽将校の死体がスペイン海岸に流れ着くまでとすると、後半は、仕込んだ偽文書がナチスドイツ中枢に届き、ギリシア侵攻をホンモノと思うかどうか。
ここでは、二重三重のスパイが登場し、英国側とナチスドイツ側との丁々発止のスパイ戦が繰り広げられるのだけれど、映画としては、若干手ぬるい。
前半同様、英国のモンタギュー、チャムリー、ジーンが中心となって描かれているのが、演出のキレを損ねたと思うのだ。
思い切って、スペインを舞台に、じっくりと描いてみせて欲しかったところ。
ただ、そうしてしまうと、上映時間が3時間を超えかねないので、後半側を端折ったのかもしれません。
スペインでのスパイ合戦がやや手ぬるい分、偽将校の偽ロマンス相手がジーンだと掴まれてしまい・・・という危機を盛り込んでいるので、なんとかサスペンス的には持った感じ。
最終的には、作戦は成功、連合国側のシチリア上陸作戦も成功と相成るわけだが、ほとんど流血騒動のない戦争映画としても成功の部類。
監督は『恋におちたシェイクスピア』『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』などのジョン・マッデン。
ピリッとしたスパイスは欠けるが、素材の良さを生かした作品をつくる監督です。
故・池波正太郎が喜びそうな映画でした。
期待を大きく裏切られました
地味ですが面白いですよ
描かれる事実はすごく荒唐無稽でワクワクします・・・事実は小説より奇なりとはよく言ったものです。しかし・・・地味なんですぅぅぅぅ。
作戦内容が地味。
準備も仕掛けが地味。
作戦遂行時も地味。
これ、大丈夫なのかぁ〜?感が漂う序盤ですが、頑張って乗り切りましょう。組織内の思惑やら、人間関係のあれやこれや、作戦の練り練りなどなど中盤以降で大事になること(人名、役割含め)がたっくさん散りばめられているので、序盤はまったりとしつつ、しっかり情報を頭に叩き込みながら乗り切ってください。そーすると中盤以降のアップテンポになりきれないスパイ大作戦を楽しめます。おー、こういう作戦だったのか?と。確実な作戦遂行のための対処を楽しめます。しかし・・・・・・地味です、地味なんですーーーー(笑)。例えるなら、事務作業です。事務作業作戦なんです・・・地味なのです。致し方ないのです、そういう作戦なのですから!
ですが、ラストのテレックスを心待ちにしていた自分がいました。ちょっとだけですけど・・。
勘違いしていただきたくないのですが、地味ですが面白いですよ。もっとヒリヒリ・ハラハラできたんじゃぁないかなぁ?とか、人間ドラマやスパイ(二重、三重の)のドラマを厚くしたらもっと面白くなったかなぁ・・・?とは思いますが、派手にしちゃうと嘘臭さ全開になっちゃうんだろうなぁ、きっと。
真面目に史実に従った作品ってとこなんでしょうかねぇ?
TVSP
祝日+サービスデーも合わさってほぼ満席の混雑っぷり。誰も隣には来ないだろうという端っこの席を選びましたが、まぁ案の定人は来ました。そんなもんです。
映画の方なんですが、まぁ難しかったです。どうしてもナチス絡みになるとどこかぶっ飛んだものを求めてしまう体なので、全体的に会話劇+余計な余興のせいか頭が追いついていかずに終わってしまいました。体感時間もかなり長かったのにです。
偽造文書を持たせた死体を流してヒトラーを欺くという実話でもありそのアイデア自体は良かったのですが、どうにもこうにも単語が多かったり、登場人物の多さで頭がこんがらがってしまいます。前日はいつもよりよく寝たのに眠気に襲われてしまいました。
本題である作戦という項目を軸に物語を進めれば良いのに、一人一人の人間ドラマを丁寧に描いてしまったが故に、掻い潜っても掻い潜っても本筋が一向に見えてこない現象が起きます。最初に死体を囮にしようと考えついてから実行までの時間もかなり長く感じてしまい、あっさりと実行してしまい、そのまま後書きへ突入してしまうほどあっさりしていました。最後の2人のツーショットと街並みはとても綺麗でした。
見終わった後に記憶が既にうっすらとしていて、レビューもうっすらしたものになってしまいました。作戦系の映画を作るのは難しいと思いますが、どうせならもっと短くまとめられたのでは…と。
鑑賞日 2/23
鑑賞時間 12:20〜14:40
座席 E-15
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