オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体のレビュー・感想・評価
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地味だけど観終わってから良かったと思える作品でした
第二次世界大戦中ヒトラーを騙す作戦というからかなりハラハラドキドキのストーリーかと思っていましたが、ずっと淡々としたままでした
でもそれで面白くなかったって事はなく、このオペレーションミンスミートが成功するかどうかっていうシーンはそれなりに楽しめました
常に緊張感あるストーリーじゃなくて、ユーエン、チャムリー、ジーンの三角関係も絡めながらの人間模様が中心
あんな作戦を成功させた4人が「マーティン少佐とパムの恋愛」を作り上げていくのがとても楽しそう
完璧に架空の2人を作り上げる事に4人全員が夢中で作戦を成功させる事はどうでもよさそうに見えるくらい
実際はそんな事なかったんだろうけど
そんな感じで緊張感ない人達がすごい作戦を成功させた感じだったけど、二重三重スパイのいる世界で味方なのに見張ったりするのはなんか悲しい
でもあのラストで良かった
あの4人のその後も幸せになっていたようで良かったです
それにしてもあの作戦を成功させた事実がホントすごい
コリン・ファースはこんな役がはまり役です
重層的でロマンティックでもあり、だけど戦争の重さを感じさせる。英国...
重層的でロマンティックでもあり、だけど戦争の重さを感じさせる。英国流のアイロニー、ユーモア、センチメンタル。大変面白かった。映画館で観ればよかった…。後悔。
極秘作戦の虚々実々を描いた一本
<映画のことば>
「艦長、潜水艦に180cmの魔法瓶が?」
「積めるが…乗組員たちには、何と言えばいい?」
「極秘の気象観測装置だ…とでも。」
「まるで小説ですな。」
「だが、包囲されているんだ。」
「ドイツに?」
「小説家たちに。」
実際の遺体を使って行われた作戦の名前が「ミンスミート(挽き肉)」。
なんとも生々しいネーミングですけれども。
「名は体を表す」とも言われるとおり、名が「体を表した」ネーミングではあったと思います。評論子は。
少しばかり、悍(おぞ)ましい感じがしないでもありませんけれども。
極秘の作戦であるだけに、ドイツ側にはもちろん、身内であるイギリス軍内部でも秘密厳守が徹底される。
たとえイギリス軍内部といえども、周囲は(作品の執筆ネタを絶えずかぎ回っている)小説家=スパイだらけだと思えとの含意だったとのだろうと思います。上掲の映画のことばは。
しかし、ちょっと立ち止まって考えてみると、要するに、イギリス海軍の将校に似せた適当な遺体にニセ文書を持たせて、それでドイツ軍をだまくらかそうという、児戯に類した、いわば「子ども騙し」みたいな作戦。
そんな作戦を、大の大人―しかも歴とした軍人が軍の作戦行動として、真顔で大真面目に立案するというところには、コメディ的な要素すら感じられてしまいます。
そんな作戦にまでたどり着くほど、連合軍としては戦局的に窮地に立たされ、「起死回生の一策」ということだったのでしょう。
時のチャーチル首相も大乗り気だったようで、作戦の終了を告げた(成功を祝した?)彼ののメッセージも、とてもとても秀逸なものでした。評論子には。
戦争にまつわるヒューマンドラマというよりは、奇想天外な「極秘作戦」の虚々実々を、程よい「ゆるさ」で描いた娯楽作としての色彩の方が強いかとは思いますが、それで、佳作としての評価は間違いのない一本だったと思います。
評論子は。
<映画のことば>
世界の運命は、あの死体にかかっている。
恋バナはいらなかったかな
ナチスを欺くための風変わり作戦の話。
このような作戦を実際行って成功させたとは
事実は知りませんでしたが凄いですね。
緊張感が半端ないシーンの連続で
思わず息をのんじゃいました。
ストーリー展開も役者もいいのですが
恋バナはいらなかったような気がします。
作戦のハラハラドキドキ感だけで良かったかな。
第二次世界大戦秘話・ミンスミート作戦
第二次世界大戦で、連合軍は欧州反抗の足がかりとして、シチリア侵攻を企んでいた。
シチリアにはドイツ軍が多く配置されていたので、これを除くため侵攻地をギリシャと偽る作戦を取った。
偽造した密書を運ぶ死体探しから始まり、信用されるようにドラマを作っていった。
とても面白く、ここまで隠されていた秘話も珍しい。
007の原作者、イアン・フレミングが登場する。
死せるウィリアム・マーティン少佐、アドルフ・ヒトラーをギリシアに走らす
予習したあとに観た方がいいなあと思いました。
登場人物の整理や役割、関係性が分かりにくく、特に少佐(偽)がスペインに漂着したあたりからドイツに情報が流れるところからがガツガツ進んでいくので置いていかれる感覚がありました。
正直、恋愛のところ(恋愛っぽいところ)はいらんのじゃないかなあと、そこを削って作戦の詳細を掘ってくれた方が助かるかなあ。やっぱり余計だと思う。
実際にあったインテリジェンスの泥臭いところや苦悩が、特に死体探しやら偽の経歴作りとか、なかなかに興味深い作品でした。
ナチスドイツを欺いた作戦、オペレーション・ミンスミート。 シチリア...
ナチスドイツを欺いた作戦、オペレーション・ミンスミート。
シチリア侵攻を成功させるため、死体に極秘文書を持たせ上陸地点を欺くという作戦が実話だというのがすごい。
ストーリーは淡々と進んでいくが、死体にストーリーや設定を持たせて準備を進めていく過程はおもしろかった。
登場人物にわかりづらさが、大筋は沿っていける。
楽しめました。
メインテーマは何?老いらくの恋?
第二次大戦下。連合国のシチリア上陸を支援する為の情報戦に挑む諜報部員の物語。
実際にあったミンスミート作戦を下敷きにした映画です。
丁々発止の情報戦が繰り広げられるのかと思いきや、作品の大部分は主人公と女性事務員の恋、主人公二人の微妙な人間関係が描かれており、面白みを感じられません。
後半になって多少盛り返しましたが、醒めた期待値が戻ることなく終了。
メインストーリーはミンスミート作戦だったはずですから、ストーリー構成の誤りだったように思えてなりません。
私的評価はやや厳しめです。
昔から情報戦が大事だったんだなぁ…
こんなトンデモ作戦が実際に実行されたということがまず驚きだ。チャーチル首相が許可したとは… 古いけど、へぇ〜ボタン10回だよ。ノルマンディー上陸作戦は知っているけど、ハスキー作戦、シチリア島への上陸作戦のことは知らなかった。かなり大規模な作戦だったらしい。「事実は小説より奇なり」イアン・フレミングがこの映画のナレーションだというのもおもしろい。この作戦の原案を考えたのは彼なのだそうだ。まず、死体を手に入れる。次に、死体の身分偽装を完璧にする。そして、自然にドイツ側の手に渡るようにする。といった困難な課題をひとつずつクリアしてゆく過程が興味深かった。現在のロシアのウクライナ侵攻を見ていると、情報がどんなに大事かがわかる。今も変わらない。そんなに張り詰めた緊張感が感じられるような映画ではないが、史実を再現した物語として楽しんだ。
その「瓶詰め」は開けられ、鵜呑みにしたのか?
本作は第二次世界大戦下ヨーロッパ支配を続けるドイツ軍に対して放ったイギリス軍の作戦の舞台裏を描く。
機密文書と見せかけて、偽の情報を流す作戦にはよりリアルな仕掛けが必要だった。
作戦そのものの成否はもとより、
軍部内での内輪揉めや作戦チームの複雑な人間模様も見どころ。
実際の戦場以上に神経を尖らす諜報部員たちの影の活躍がここにある。
世界一有能な死体
オペレーション・ミンスミート作戦とは、
イギリス軍がギリシャ上陸を計画している・・
という偽造文書を持たせた死体を、
地中海に流し、ヒトラーを騙し討ちにするという
ものだった。
《感想》
地味!地味!地味!
特にハラハラドキドキする程でもないけれど、
ジワっと良い部分もある。
コリン・ファースの耐える演技と表情が好き!!
死体の恋人の写真を貸すスタッフのジーン。
彼女とコリン・ファースは好き合う・・・
だけど手も握らない!!(まんま、スィートメモリーか?!)
まつ毛を取ってあげるのも、なんと、なんと
作戦の内なんて・・・
ジーンには辛いわ!!
しかしこの殺風景な映画にジーン(ケリー・マクドナルド)との
プラトニックラブが、ほんのり彩りを添えてるのは確か!!
各国でも二重スパイ、三重スパイがいたり、
人間の本心が読めない。
盗聴に次ぐ盗聴。
偽の電信、死体への作戦下工作に
数ヶ月も!?!→腐らない?
スパイ作戦って殆ど騙し合いみたいなものね。
MI 5にイワン・フレミングがいて、
(ご存知、007の原作者)
「スパイ小説を書いてるんだ」と言いながら、
タイプライターに向かってたり、
極め付けは、死体になった男性の墓に
献辞が掘られている・・・など、
この映画は実名なのでしょうね。
《総評》
戦闘シーンが殆ど無い。
派手なドンパチがないと、
やはり、物足りないのだった。
良作だと思うけど、何かが物足りない
ジョン・マッデン監督の作品とあらば!と張り切って観た。前作「女神の見えざる手」は素晴らしく、衰えを感じさせない手腕に次作も期待したが...
良作だとは思うし、コリン・ファースにケリー・マクドナルド、トーマス・ニューマン(音楽)も申し分ないが、何か物足りない、もうちょっと塩をひと振りしたい、薄味な感じ。
70〜80年代ならまだしも、現代の映画としては起伏や緊迫感が足りないか。観客はもっと濃い刺激的な映画を見慣れている。
わかりにくく眠かった
第2次世界大戦中の1943年、英国軍はイタリア・シチリア島の攻略を目指すが、沿岸はドイツ軍に固められていた。英国諜報部(MI5)は状況を打開するため、オペレーション・ミンスミートという奇策をチャーチル首相に提案した。その作戦は、「イギリス軍がギリシャ上陸を計画している」という偽造文書を持たせた死体を地中海に流し、ヒトラー総統を騙し、ドイツの軍隊をギリシャに向かわすというものだった。騙し合いの結末は・・・という実話に基づいたもの。
戦争映画だと思って観たら、ほとんどドンパチは無く、誰がスパイで誰が味方かもよくわからず、眠くなった。
確かに、ヒットラーを欺き、作戦は成功したのだろうし、今、ウクライナで起きているフェイク合戦と言われる情報戦も同様なんだろうけど、わかりにくい。
興味は有るのだが、変化が少なく、とにかく眠かった。
盛り上がりにかけてたなぁ…長え
戦場での銃撃戦だけでなく、その裏で起こる心理戦も戦争の一つ。
死体に嘘の機密情報を持たせてナチスを撹乱した。
その事実は面白いなと思ったけど、ただただ盛り上がりに欠けて淡白。
メイン3人の交流がなんだかつまらない。
スパイ疑惑、恋愛感情…傘増ししたかったのか余計に感じた。戦場のシーン、状況の説明を増やして緊迫感を出すべき。
敵の裏を描くのが面白い点の一つだが、何が起きているか分かりづらいなぁと思った。感動シーンも盛り上がらない。
やっぱり007みたいにアクション盛り盛りの方が私は好きです。
如何にも Made in Britain ていう感じ。戦争にはドンパチする表の面と、諜報活動等の頭脳戦の裏の面と二面があるという冒頭の台詞が本作のカラーを物語っている。
①こんな危うい作戦に賭けなければならなかったとは、当時チャーチルは大分追い込まれていたんだなぁ、と今更ながらに思わされた。②ちょっとでも綻びがあれば大失敗に終わりかねないこの作戦が成功したのには、もっと沢山の紆余曲折があった筈だと思うけれども、勿論全部は描き切れないので、そういう点では上手く2時間の映画に纏めていると思う。③イアン・フレミングが作戦の立案者というのには驚いたが、それを知れば裏007の話と云えなくもないと思う。④第二次世界大戦に関することはそれなりに知っていたつもりだったが、「operation mincemint」の事はこの映画を知って初めて知った。連合国側の反転攻勢のきっかけとなった有名な欺瞞作戦とのこと。不勉強でした。⑤死体をそれ(イギリス軍の将校)らしく見せることが作戦の先ず一番肝心なことなので、如何にも実在の人物であってバックグラウンドやロマンスまで捏造するところを丁寧に描いているので、ここまでは分かりやすい。ただそれだけでは映画として無味乾燥なので関係者の間に心理的緊張を漂わせてドラマチックに脚色していることがわかる。⑥ただ、ここまでは英国内で対応できることだが、死体を一旦海に放り込んでからは手出しが出来ない。死体が見つかること、死体の身元を信じさせること、身に付けた手紙やカバンの中身を吟味させ盗み読みさせること、その情報をベルリンに届けさせること、その情報をヒトラーに信じさせること、これだけのことが計画通りに進むことを英国から全て遠隔操作するのは無理かかなり手間がかかるので或る程度話をはしょるのは仕方ないだろう。⑦しかし、スパイというのは女の股間にも男の股間にも手を入れなければいけない仕事とは…ご苦労様です。女と寝るだけでよい007はやはりフィクションの産物ですね。⑧コリン・ファース演じるモンタギューが就寝前に息子に読んで聞かせるのが「39 Steps」(ヒッチコックの名作『三十九夜』の原作)」というスパイ小説という微笑ましい楽屋落ちを描く一方、スペインで死体の解剖をしているときに海に浸かっていて膨張した腹から腸を取り出すグロテスクなシーンは要らなかったと思う。まあ、イギリス人は悪趣味なところがあるからね。⑨コリン・ファースも年取りましたね(同い年ですけど)。ジーンとの最後のシーンでは流石に老いが顔に出ていたけれども、でも未だ若い女性と恋を語る色気は残っていて不自然ではない。何よりどちらかと言えば地味なこの映画を引っ張っていく演技力はコリン・ファースなればこそ。⑩映画は、まだまだ自分の知らないことが世の中には沢山あるということを教えてくれて、色んなドアを開けてくれるから素晴らしい。例えノンフィクションであっても自分さえ「もっと知りたい」と思えば自分の世界を豊かにしてくれる。この映画を観て改めて思った。
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