モリコーネ 映画が恋した音楽家のレビュー・感想・評価
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マエストロよ!永遠に!
ボンジョルノ!
はい。よく私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。さてと・・・
映画とは関係ない話しをさせて貰います。10年程前の事です。テレビを見ていたんですね。どうやら一匹狼の女医の話しです。するといきなり、テーマソングが信じられない。哀愁を帯びた口笛なんですよ。口笛だよ。
ははーん やってるな、テレビ朝日さん。
内容は白い巨塔とブラックジャック、テイストがマカロニウェスタン。味付けにプロジェクトX,。
でも面白いんですね。スパゲッティウェスタン(日本だとマカロニウェスタン 命名は淀川長治氏)の様式美ってあるでしょ。例えば拳銃を撃ったあと、銃口をフッとしたり。その女医は激烈に難しい手術後に患者の肩に手を当てて、手袋を外し捨てます。それがね・・・
かっこいいのかっこ良くないのって・・・どっちだよ?
いえね、もちろんかっこいいんですよ。昭和的な言い回しだと、しびれるー いかすー
さてこのドラマの主題歌の元ネタなんですが、もちろん荒野の用心棒のさすらいの口笛。もうね作曲を超えた発明だよ。基本的に口笛とギターのみ。そこにムチや鐘の音を入れてね。当時はもちろんサンプリングマシンとかシンセサイザーもない。スタジオに持ち込んだんだね。
いやねスタジオにムチとか・・・
ちなみに口笛はギタリストの人が吹きました。後半にほんの少しずれてます。
荒野の用心棒の話しなんですが、本編中にちょっと触れられてますが、元ネタは黒澤明の用心棒。監督のセルジオ・レオーネは甚く感銘を受けました。それで小学生の時の同級生、エンリオ・モリコーネを呼んで一緒に観たんですね。
この映画めっちゃ面白いんだぜ!
上映後、二人はめっちゃ、マンマ・ミーア‼️
セルジオは映画を観ながらセリフを書き写しています。それで荒野の用心棒を作りました。
さて主役はどうする?
【イタリア】人が【アメリカ】の西部劇を【日本】の時代劇を元に【スペイン】で撮影する。
もう胡散臭さしかねえ!バッタもん感満載!色々当たったが断られ続けました。しゃあない、世界的には無名のアメリカのタレントに依頼。名前は・・・
クリント・イーストウッド
言い忘れましたが1964年の話しですからね。
ところがセルジオは致命的なミスを犯したんです。完全に無許可!
まあ極東の島国だし、映画も大して売れないだろうし、黙っててもわからねえよ。奴らは所詮、平たい顔族だからね。しかし・・・
あにはからんや売れた!そして黒澤明にバレた!アキラは激怒!アキラ100%
裁判沙汰になり負けた!まあエンリオは悪くないが。セルジオのせい!
多分だがメロディとして一番日本人に認知されているのは、さすらいの口笛。だってね「出川哲朗の充電させて貰えませんか?」とか「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」とかね。すぐ使われる。タイトルは分からなくても。シネフィルだと「ニュー シネマ パラダイス」かもしれんが。
ちなみに一匹狼の女医の話しのタイトルは・・・
誰でも知ってるわ‼️
音楽ってね小さな世界。メロディもリズムもアレンジもね。出尽くしてる。
その昔、中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」がTOMCATの「ふられ気分でRock'n R oll」に似てるって言われたことがあったんですよ。でもね・・・
TOM CATの曲は佐野元春の「アンジェリーナ」さらに「アンジェリーナ」はブルース・スプリングスティーンの「BONE TO RUN」
パクリって言うかインスパイアとかオマージュ。そんなもんだよ。まあ目くじら立てるのは、どうかと。
私が一番好きなパクリと言うか、オマージュは大瀧詠一の「さらばシベリア鉄道」の元ネタ、ジョン・レイトンの「霧の中のジョニー」時間がある方は検索して下さい。笑えるよ。されど・・・大瀧詠一に対する敬愛の情に一片の曇りなし!
うーん、映画以外の話しが、長いなあ。ごめんなさいね。名前を出した方はみんな好きだからね。
セルジオ・レオーネとエンリオ・モリコーネの関係って密接不可分。出来上がった映画に曲を付けるんじゃないんですよ。逆です。先に音楽。そして映像。なにしろ小学生からの盟友だからね。
なんかねスピルバーグとジョン・ウィリアムズみたいな関係だよね。でもキューブリックに貸してやれよなーエンリオを!盟友を超えてるんじゃないの。いわば・・・
めっちゃアモーレ‼️
この映画を観たあとはもっとイタリアをもっとエンリオ・モリコーネが好きになるね。私はそうだよ。
どこかの頭のおかしい劇場館主様、「用心棒」と「荒野の用心棒」の一括上映とかやってくんないかな。一週間づつでもOK❗️私失敗・・・するかもしれん・・・
あとね手掛けた作品をチラ見せしてくれたのが嬉しいね。3本くらい観た気になれたもん。とにかくね、シネフィルは必須だよ。本作を観て下さい。
御意‼️
・・・と言って欲しい。
そして観たら伝えて欲しい・・・
12月の旅人に・・・じゃなくて別の誰かへ。さて・・・
無名の俳優、クリント・イーストウッドはその後・・・
説明すな!誰でも知ってるわ‼️
この作品の監督、ジュゼッペ・トルナーレも頑張ったね。大御所にインタビューしたり過去作の映像許可を取ったり苦労したね。ジュゼッペよ・・・
めっちゃマンマミーア‼️
お前は何様だよ‼️
テレビネタが多くてごめんなさい。
音楽の話しも多くてごめんなさい。
お付き合い頂き・・・
グラッチェ‼️
PS スピルバーグは今、ジョン・ウィリアムズのドキュメンタリーを企画しているらしい。いい話だ。この映画の影響かな?
スピルバーグも頑張れよ‼️
だからお前は何様だ‼️
そして最後に・・・
マエストロよ!永遠に‼️
【映画音楽の足跡そのもの】
映画好きには堪らない恍惚の157分、年始早々いきなり今年のBest5入り確定。現在の映画音楽を牽引するジョン・ウィリアムズ、ハンス・ジマーの双璧に、モリコーネ音楽に惚れ込んだベルナルド・ベルトルッチ、オリバー・ストーン、テレンス・マリック、クエンティン・タランティーノ、ウォン・カーウァイ等の巨匠監督、モリコーネ映画音楽初期のマカロニ・ウエスタン作品『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』主演のクリント・イーストウッドに加えて、クインシー・ジョーンズ、ジョーン・バエズ、ブルース・スプリングスティーン…と世界中の錚々たる映画関係者に音楽家のレジェンド達がモリコーネを熱っぽく語る姿に自然と気持ちが昂る。
父親の影響でトランペット奏者として始まった音楽家としての道程と、サンタ・チェチーリア音楽院での師と仰ぐゴッフレド・ペトラッシとの出会いと終生に渡る関係性に、絶対音楽至上主義の時代から今に繋がる"映画音楽“の確固たる地位を築くに至る既成概念に捉われない挑戦的姿勢に感銘。晩年の御年90にして背筋曲がらず眼光鋭い哲学者の如き風体へ凄みを感じるのと裏腹な愛妻家としての一面も垣間見れるエピソードも。
後半立て続けに登場する、『ミッション』『アンタッチャブル』『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』『ヘイトフル・エイト』のエピソードに鳥肌立ち、とりわけ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で胸一杯に。モリコーネ映画音楽の草創期からタッグを組み小学校の同級生でもあるセルジオ・レオーネ監督作品てのがまた感慨深い。
彼こそが音楽だ
めっちゃ多数の映画関係者、音楽関係者が次々と出てきては巨匠を褒めちぎるモリコーネ、ブラボー!な一作。監督のトルナトーレは、駆け出しの頃のニュー・シネマ・パラダイスでモリコーネが作曲してくれ、同作の大ヒットで一躍メジャー監督の仲間入りを果たせたことに恩義を感じているがゆえの本作、自らも証言者として巨匠を礼賛し、原題は親しみを込めたファーストネームのエンニオで、邦題より距離感が近い。モリコーネ本人が自分が作った曲を口ずさみながらその時々のことをしゃべりまくるため、モリコーネ自伝と言えなくもない。
チケット買うまで気づかなかったがまさかの157分と長尺で、自分の知らない作品が続く箇所では多少集中が途切れるものの、数々の有名スパゲッティ・ウェスタンや80年代後半以降の馴染みある作品をモリコーネ音楽を解説されながら観ると、その楽曲がなければシーンが成り立たないとまで思え、楽しめた。
モリコーネ・アモーレでヘイトフル・エイトの楽曲を頼んだタランティーノとは真逆に、とても巨匠とうまくやれなさそうなオリバー・ストーンと組んだことがあったのはちょっと驚き。ついでに一瞬出てくる元フェイスノーモア、マイク・パットンもどこで繋がってたのかびっくり。最近音楽活動してんの?
いきなり譜面に音符を書きつけて曲を生み出す姿は、作曲能力ゼロの自分から見るとただの天才としか思えないが、ラストシーンで、任されたらまずはどうすべきかを思考すると語っていたことから、音楽に対するさまざまなアイデアを持っていて、それを実践していった人なのだろうと思った。
ただただ、リスペクトです。
モリコーネ本人の仕事ぶりもさることながら、映画音楽そのものの素晴らしさに浸れます。酔いしれます。モリコーネの音楽が鳴る作品をまた見たくなりました。それほどに彼の非凡な才能や知識、情熱、プライドが全ての曲の一音一音に含まれていたんだなぁ〜と、噛み締めることができる一本でした。
本作を観ることで、長く密度が濃かったであろう・・・でもあまり知られていない?・・・人生を少しでも追体験できたことはイチ映画ファンの端くれである僕にはとっても有意義でした。映画への興味と理解が1段深まった気さえします。
かなりダイジェスト感がある作品ではありますし、モリコーネ自身を深ーく掘り下げるというよりも、映画音楽(の立ち位置や価値)のこれまでとこれからをしっかり見せてくれるので、若干肩透かし気味かな?って感じはあるかもしれませんが、それらの映画音楽の歩みこそがモリコーネの人生だったんだなぁって思いますから、これは良きドキュメンタリー作品ではないのかなぁ?って思います。本作を入り口にして過去の作品を見るきっかけになればと思いますし、映画音楽の素晴らしさを知ることができればとも思います。それが偉大なる芸術家でありパイオニアへの感謝ではないか?とさえ思います。
晩年のモリコーネをよくぞ撮っていたなー!って。それだけでも大きな意味があると思います。映画好き、音楽好きの方はぜひ!!!
なかなかレアな映像もあります。同じ映像に違う音楽を充てる比較描写がとんでもなく面白かったし、デ・ニーロの撮影風景なんざぁ痺れちゃいましたぜ!あるんだ!映像が!僕はニンマリですよ、嬉しくて。
エンタメではなくアカデミック
情熱を追求すること
人間臭い天才
素晴らしい映画讃歌
2年半前に91歳で亡くなった作曲家(映画音楽の巨匠)モリコーネの業績を辿るドキュメントです。彼の映画音楽に対する思い(ネガティブな思いも明かされる)や一つ一つの映画に対しての監督や作品との関わり、そして作曲方法、秘話などたくさんエピソードが語られます。そのすべてが興味深く、また映画監督を始めとする多くの関係者の証言からモリコーネの音楽の素晴らしさ、さらに人柄にも触れることができます。
僕が実際に観た(映画館で自宅で、そして子供の頃、学生の頃、あるいはつい最近観たものも)多くの映画の中で彼の音楽が流れていました。
荒野の用心棒、夕陽のガンマン、死刑台のメロディー(悲劇的かつ感動的なジョーン・バエズの歌、中学生の時にレコードを買いました)、ワンスアポンアタイムインウエスト、ワンスアポンアタイムインアメリカ、1900年、アンタッチャブル、ニューシネマパラダイス、海の上のピアニスト…、懐かしい大好きな映画が次々とスクリーンに現れ、あっという間の3時間でした。
映画も音楽も大好きなのに、実は映画音楽を特に意識することがなかったということに気付かされました。言うまでもなく映画にとって、音楽の力は偉大なり、モリコーネは偉大なりです。
サントラ盤、改めて聴いてみたいと思いました。
※追記/冤罪で処刑されたイタリア移民の実話「死刑台のメロディー」、モリコーネはイタリア人としてこの映画に関わったのだと思います。ジョーン・バエズの歌う「勝利への讃歌」、処刑されたのになぜ勝利と言えるのか。悲しくも感動的な歌です。
気がついたら、自分を鼓舞してました
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
アンタッチャブル
ニュー・シネマ・パラダイス
海の上のピアニスト
私が見たことあるのは、この4本だけでした。
なのに、音楽と共に流れる映像だけで自然と涙が出てくるのです。
エンニオ本人だけでなく、引退した監督たちまでが、タ・タン・タ〜、とかラ・ラ・ラ〜とメロディーを再現し記憶を辿りながら高揚感に包まれたままエンニオについて語る。
複数の才能が刺激し合い、意見の相違を乗り越えて結実した作品が、結果として、時代を超えて多くの人を感動させ続ける。
映画という至高の芸術が、こういう人たちによって生み出されることの凄さ、素晴らしさをあらためて認識させられました。
何の才能もない自分ですが、せっせとマイルを貯めながら映画館で見て、感動して、少しでも多くの人に見てもらいたい、そう思って友人に勧めたり、レビューを書いてみたり…
電子顕微鏡でも見えないくらいささやかですが、映画産業に少しでも貢献できるように継続して頑張っていこう、と大きな感動と引き換えに、小さく拳を固めて自分を奮い立たせるのでした。
セトリ代わりにとなるかなと思い、売店に寄ったのですが、パンフレットは完売で購入できず。
映画音楽の鬼才のドキュメンタリー映画です
映画音楽を作成する過程での、インスピレーションや閃きなどが、モリコーネさん本人や、モリコーネさんの作品に関わった映画監督、俳優、歌手、エンジニアなどのインタビューから伺い知ることが出来ます。
映画には音楽が欠かせないので、映画好きなら、観た方が良いでしょう。
偉大な作曲家の人生
映画の見方が変わる
モリコーネのこれまでを、作品とその監督のインタビュー、作品映像と音楽と共に振り返っていく。
最初は人物のみを描くので少し退屈だけど後半に活きてくる。
正直、自分はあまり過去の作品を観てきた方ではなかったけれど、それでも知っている作品ばかり。
作中で少し聞いただけで耳に残る音楽ばかりである。
映画の劇伴の重要性は理解はしていたが、この作品を観て、よりその解像度、どのような背景があって作られたかが明確になった。
映画を盛り上げる存在、だけでなく、劇伴が一つの役者として、何を表現したいか、一役者のように捉えて映画を観られる気がして、他の作品を観るのがより楽しくなりそうだ。
ドキュメンタリーとしても、映画音楽とクラシック音楽のジャンルの垣根をなくす、20世紀後半と21世紀の時代を繋ぐ、という意義がとても伝わってきた。
2023年劇場鑑賞14本目
ずっと
やっぱり映画が大好き
映画音楽の巨匠・モリコーネに乾杯!
必見
耳が満たされた…
恥ずかしながら知らなかった映画音楽界の巨匠
エンニオ・モリコーネ。
大天才でした。
いちばん面白かったのが、
一小節に三拍子みたいな話が、
素人でも分かった気になれるような技術で、
努力しながら挑んできた彼の人生を感じました。
あと、沢山の映画監督たちもでるし、
なんとジョン・ウィリアムズとハンズ・ジマー
も出てるんですよ!!
モリコーネがどれほど尊敬されているかが
よくわかるインタビューになってました
最後には、モリコーネが、
白紙の楽譜を前にます熟考するんだ、
みたいなことを言っていて、
何事にも思考が大切なのだと実感しました。
まだまだ観れていない映画もあるので、みたい
「夕陽のガンマン」
「続・夕陽のガンマン」
「ワンス・アポン・ア・タイム・インアメリカ」
「海の上のピアニスト」
モリコーネの音楽と共に観たい.
予想以上にザ・モリコーネ的映画でした
結構長いし、インタビューいっぱいのドキュメンタリーなので、多少忍耐は要ります。それでも、想像を絶するエンニオの作品群と巧みに編集された数々の名画をダイジェストで見ることができる価値は、絶大なものがありました。インタビューを受けている面々もスゴイ人ばかりで、全く飽きません。
かなり古い映画も含まれていましたが、映像の質が信じられないほど鮮明で、感動的な映画音楽とともに映し出されるその画面を見ながら何度も涙が流れそうに─。語られるエンニオ像は当然素晴らしい素晴らしいの連続で、その言の中身に関しては取るに足らないものなので、かえって音楽や映像に集中できて、意外と感覚的に楽しめる作品なのかもしれません。
モリコーネの音楽を日頃から聴いてはいるけれど、それでも新たな発見がたくさんあった気がします。とにかく彼の多彩で豊富な仕事っぷりに驚かされますし、それら全てを余すことなく描ききってやろうという作風に感涙です。
エンニオの劇中のパフォーンマンスもなかなか見応えがあった気がします。彼のサービス精神を垣間見た気がしました。
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