「こういうファンタジーもいいな」夏へのトンネル、さよならの出口 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
こういうファンタジーもいいな
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高校生の塔野は子供時代に妹を亡くし、両親は離婚、父親は酒浸りのクズ。
女子高生の花城は漫画家を目指してたが、反対してた両親に遠ざけられた。
ある日塔野は森の中で浦島トンネルを見つけ、花城も何故か偶然見つける。
そして共同戦線を張り、誰にも言わずに二人で調査を続ける。
わかったこと。
・トンネルの中は圧倒的に時間が進むのが早い。
・トンネルの中は携帯が通じない
・トンネルの中を進むと欲しい物が手に入る(っぽい)
やがて2人は仲良くなり、自分が何を得ようとしてるか話すようになる。
塔野は妹を生き返らせようとしてた。花城は漫画の才能を得ようとしてた。
花城の漫画を読んだ塔野は、それがとても面白かった。
それを聞いた花城は勇気を得て出版社に送り、担当編集者がついた。
それが決まったのが、決行の日(塔野の妹の命日)の前日だった。
塔野は花城にすでに才能があると思ってたし、延期といいつつ一人で決行。
ついに妹と出会う。でもそこに花城のメールが何通も届く。
外は圧倒的に時間が経つのが早いので、花城は卒業し、漫画家で成功してた。
それをいちいち報告してくれてたのだった。塔野は花城に会いに戻る。
出口に向かう途中で塔野は倒れたが、メールを受け取った花城が迎えに来る。
そして共にトンネルを出る。こうして二人の愛は結ばれたのだった。
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基本的にはSFなのだが、こういう話もなかなかいいなと思った。
互いに目立たない性格なんで、何か感情移入しやすい。
おれも高校生の頃はこういう地味な人間やったよな。
しかし舞台はド田舎とされてたし、駅で1人や2人でいるシーンが何度もある。
トンネルにも何度となく2人で行ったのに、それが誰かにバレたりはしてない。
相当過疎な場所かと思いきや、学校では生徒がたくさんいる謎w
それにしてもマジメな花城が、地味にメールを送り続けるのは泣けるわ。
時代は変わりスマホを持ってるのに、塔野用にガラケーも持ち続けてた。
短い付き合いやったのに、ホンマに好きやったんやな。泣けるわ~。