すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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絵の綺麗さ以外は評価に値せず
絵は綺麗です、最初の水の上にドアがある場面までは期待感がありました。
また、私自身は好きではないですが、妖怪などが出てくる作品で、その入口としてのドアを持ち出すのもありだと思います。
ですが、地震というものを、この扱いはないです、最低です。創作だからと言う方もいるかも知れないですが、実際の地震までも気持ち悪い化け物や閉じ師という訳の分からん存在が関わっているという描き方は、地震の被害者や対策に従事している方への冒涜です。これは、津波や洪水は実世界でもあれど、あくまでも作中の悲劇はポニョという悪魔の所業であったあの作品とは違います。
地震を止める側なんだからいいじゃないかという意見もあるだろうが、私個人としてはそんな温かい目で見る必要はないと感じます。
また、放映前に地震速報が流れますと注意がありましたが、そこではなく本来の速報の仕組みとは全く違った形で地震速報を使った事を謝罪すべきです。
要素詰め込み作品。。
作画は丁寧で、主人公も可愛く、相手役もイケメンだが、ストーリーや設定が子供騙し(と大人騙し)に感じられる要素が多く、共感を引き出そうとして仕組んだんだろうなと読めてしまう場面が多く、一言で言えば、あざとい作品に感じた。
呪われて、椅子になる設定は滑稽で子供騙しだなぁと感じ、冷めた目になってしまった。飲み屋の場面や車で移動する時の選曲などが昭和の懐メロをあえて使っているところは、典型的な大人騙しだし、3・11に関係させる展開も作品に社会の関心毎を登場させようとする意図。また熊本、愛媛、神戸、東京、宮城の具体的場所を登場させるのも、聖地化させようとする意図が透けて見える。
可愛い女の子、ファンタジー要素、具体的な場所を用いた場面の作画等、君の名は?の二番煎じと感じさせるようなこの作品は、クリエイティビティは感じられず、単に共感や感動、ブームを呼ぶにはどうしたらいいかを逆算して考えられた作品に思えてしまって、薄っぺらい。
見た人からは一定の評価を受けており、ある程度の成功はしているのかもしれないが、それで良しとはして欲しくないと思った。
ダイジンかわいい
すごくおもしろかったです
最初の戸締りするところ怖かったけど、すごい迫力あり引き込まれました
草太もイスもすごくいい動きをしてて、かっこいいし見応えあります
ただ一つ残念なのは、主人公のすずめにほぼ感情移入というか、理解できないこと。
え?高校生ですよね?もうちょっと自分以外の気持ちとか考えてもいいんじゃない?と思ってしまう
自分がされて嫌なことを平気で関係ない人には押し付ける。自分と草太以外は眼中にないって感じでちょっと理解できなかった。
ダイジンとかほんとにかわいそうだった
結果オーライだからいいのかもだけど、もうちょっとすずめの成長が見たかったなあと思う
周りに生かされたなあという感じ。
ただの個人的願望で、新海誠監督が描きたいストーリーはこっちだから、とやとや言う筋合いはないんだけど..
あと、震災の当事者でない私でも最初本当にしんどくて、会場を出ようかと思ったくらいなので、被災者の方はいろいろ思うことがあるかもしれません。
運鈍根
一人の一事の錯誤で、
大袈裟の大盛りで、
生き苦しい物語りだね。
クワバクワバラ
「君の名は。」「天気の子」の新海誠監督が、
日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる「扉」を閉める旅に出た少女の冒険と成長を描いた長編アニメーション。
ありがとうございました
呪文?みたいな言葉がダサい。技の名前を言ってからじゃないと技が出せないドラゴンボール的な設定?天気の子は一心に祈ってたから良かったけども。年頃の女の子が一人で廃墟に入って行って地元のヤンキーや不審者に犯されないだろうかと変な心配をしてしまい、物語に集中できなかった。あと、椅子の動きにリアリティが無くて冷めた。あんな無理な動きをするなら、いっそのことずっと宙に浮いていて欲しかった。
前2作のような、子供に見せたくない「ノイズ」がない
初めに、草太さん、予告だけ見ててっきり三十路前かと思っていた。すずめが高校生なのはわかっていたのでロリコン扱いしていてごめん…。
それはさておき、「君の名は」「天気の子」に比べて新海誠のポリコレ…というか倫理観がまともになったというか、オタクだけではなく子供や一般にも見せやすい作品になってきてホッとしている。
「君の名は」いちいち三葉の胸を揺らすシーンがあったし、入れ替わった瀧が胸を揉むシーンも気持ち悪かった。
「天気の子」はまともな大人が一人も出てこなかった。児童労働や風俗で搾取される(されそうな)子供を守る大人がだれもいなかった。
正直子供に見せたい作品ではなかった。
「すずめの戸締まり」にはそういった「子供には見せたくない」ノイズがない。
本作の大人は比較的まともだ。草太さんは未成年のすずめが巻き込まれるのを最初は良しとしないしできるだけ自分でなんとかしようとする。環さんは姪であるすずめを引き取り、やや口うるさいが、保護者としてなすべきことをしている。芹澤は成り行きで巻き込まれたのに環さんとすずめを故郷まで送り届けてくれる。
いわゆる「セカイ系」の作品においては、主人公の若者の周りの世界だけで物語が完結しがちだったが、成熟した大人をきちんと描くことで、意識が外の世界に向けられ観る者にもある種の成熟を促すようになったのか、単に新海誠が年を取ったのか、いずれにしても良い傾向だと思う。
ベルリンコンペにも出品されるようだが、受賞できるかは別として、この作品なら海外に誇ってよいだろう。
んー微妙!
鈴芽と震災のお話にスポットを当てたいのは凄く分かったんだけど他の部分のストーリーが雑で嫌。躍動感のあるアニメーションが素敵なのに勿体なさすぎる。
鈴芽の行動力が凄すぎるのも原因だと思う。もう少し人間らしく描いた方が入りやすいかも…。君の名はと雰囲気は似てるけど、君の名はの方がよく出来てたかなぁ。
あとダイジンの話もう少し掘り下げて欲しかったなぁ。せっかく良いキャラだったのにと思ってしまった。
全体的にクオリティは高いけどどこかビミョーな感じ。
号泣きの最高記録を達成!
ぅわぁ、とうとう観てしまった!
ウズメの涙、じゃなくて、すずめの戸締まり。
実家近くの各務原イオンで50割。
そんなことより、映画久しぶりなんだけど、年末前からずっと観たい映画が無くて。
そしたらこの映画の話題が突然タイムラインに流れてきたとき、圧倒的多数の友人たちの絶賛ぶりが1行読んだだけで伝わってきたから即読むのをやめて。
調べたりしなくとも、あーとうとう来たか、とその内容の濃さが伝わってきて、観ないわけにはいかないけどその勢いの中では観たくなかったから、延ばし延ばしにして熱りが冷めるのを待って、自分で観たくなるタイミングを見計らってたらたまたま今日になったという。
で、感想は。
はい、号泣きです。
予想では泣きが1回入ればよいところ、5回も来ました。
目頭にたまるレベルならまだしも、頬を伝って顎まで流れる映画なんてなかなかありません。
あそこはこういう意味でとか、小難しい深掘りはしません。
素直に、よかった。
いろんな意味でよかった。
もうそれでいいんじゃないかと。
缶の中から出て来た絵日記の真っ黒なページと日付。
その次を捲っても捲っても。
そしたらあった、あの扉が。
もうそれであかんのです。
そこまでは泣くことなんてあるのかと思ってたのに、ぐわぁーっと涙腺が大崩れして。
そこから畳みかけるように、あっまたきた、またまたきたと、5回もです。
新海誠監督の集大成にして最高傑作のふれ込みは伊達じゃなかった。
前作がどうのか通り越えて、絵も構成もストーリー展開の流も、その内容の奥深さもすべて。
岩戸に宗像に海部とか、叔母の名前がタマキだったりするけど、なんでスズメなのか。
ダイジンのキャラも、もっと何か深い気がするし。
人には言わずとも自分がいつも気にしてるようなテーマを、毎度毎度うれしいくらい扱ってくれる新海監督はいったい何者なのか。
そんなマニアックな神事の話をスピリチャルで片付けることなく丁寧に扱うところが好きだ。
もっと驚くべきことは、そんなマニアックなレベルの内容が全面に漂ってるのに、ミニシアターじゃなくて大手のシネコンの全国ロードショーで年末前の11月11日から年が明けて2月12日というのにまだまだロングランで客入りがいいっていうことが不思議でならない。
後ろ戸という大切な言葉が、これだけ多くの人に触れただけでもこの映画の価値がある。
実は、わたしが思う後ろ戸の使い方とは真逆の設定になってたけど、映画としてそれはそれでいいのだ。
それで出て来たのがミミズでも。
大きなエネルギーの話と、それを人知れず鎮める役目の人たちがいることさえ伝われば。
それから、何度も出て来る呪術的な祝詞のような呪文。
掛けまくも畏き火水の神よ、と思ったら、日不見の神よ、なんですね。
いろんな意味にとれるけど、これヒフミだね。
なんでお返し申すなのかわかんないけど。
また時間が経って、いろんな意味に気づいたり、いろんな答えが溢れ出たりしてよみがえってくるんだろうな。
そして、年末じゃなくて今このタイミングで観れてよかったかもしれない。
あと1ヶ月となる311のあの日のことをしっかりと思い出し、そしてまた改めて見つめ直すためにも。
うーむ、残念
映像は、最高に綺麗だった。
ファンタジー部分も最高❣️巨大ミミズは、不穏な権化。好きなジャンルの一つ。
ただ、意図するところもわかるんだけど、何故か入り込めず感動はしなかった。4歳のすずめの場面では、孫が重なり泣けたけど。
君の名の方が、断然いいな。よくできてるわ。人物同士の関わりが密に描けてたもね。すずめと草太とのそれが薄い。
好きなキャラクターは、環さんと芹澤くん。リアルだったから。
見て良かったけど、見終わって満足感がなかったのが残念。
生き死には運であるとしても
生は仮初めであり、生き死には運であるという。
それはそうだとしても、命のはかなさと、災害に襲われ続ける日本列島の宿命を、畳みかけられるのはなかなか重い。
幸せな時が永遠には続かないことを知っている歳だからかもしれない。もしくは、自分のメンタルが弱っているのかもしれない。
ジブリのオマージュだらけ!
気になるね!と話した友人と公開翌日に鑑賞!
その後、同じ友人と入場特典の小説「芹澤物語」欲しさにもう一度映画館で鑑賞!
私も友人もキャラ萌え!ガッツリハマりました笑
映像が綺麗すぎて圧巻!
OPタイトルコールからゾワゾワしっぱなしでした!
神様の気まぐれ感がとても好き。
ちょっとカルトっぽい所も好きなポイントかな!
ダイジンくん優しさたっぷりあげてフカフカにしてあげたい。
ダイジンくんを幸せにし隊!
ストーリーはとても良いし映像も音楽も綺麗!大号泣!かなりハマった作品!
だけど⭐︎スコア低めになってしまう理由は、ジブリのオマージュが多過ぎてオマージュのレベルを超えてる。
新海誠作品を観るのは今作が初めてのなのですが、ジブリのオマージュたっぷりで驚きました!
ここまでジブリなの?!と空いた口が塞がらない…。
正直ここまで来るとジブリの詰め合わせの映像を観ているのかと思ってしまう。
・スズメとおばさんが住む家は崖の上のポニョ
・ルージュの伝言もしっかりな魔女の宅急便
・自転車二人乗りは耳をすませば
・猫と空歩くのは猫の恩返し
・龍みたいなのは千と千尋の神隠し
・ミミズはもののけ姫の祟り神?
パッと思い出しただけでもこのくらい🤔
オマージュ、リスペクトと言うと聞こえは良いけど…あまりに類似した絵が多過ぎるとオリジナリティに欠けてしまうような…。
初見は途中から隠れジブリ探しみたいになってしまってました。
ジブリ映画と同じ形の建物、同じ構図の映像じゃない新海誠の世界をもっと観たかった!
次回作に期待&過去の作品も観たくなりました✨
そしてこの作品の要は3.11の大震災。
あの震災の時、私は東京の学校の体育館にいました。
安全が確認されて教室に戻ると机の中身は全部外に出ていて、帰り道はヒビ割れている道をドキドキしながら通ったのを覚えています。
しばらくは報道番組にショッキングな映像が流れ続けて悲しかった。
あの日の気持ちを思い出しながら「いつも通りの行ってきます」に涙が止まらない。
「震災のアラームの音などあります。」という注意を友人が事前に教えてくれてたから、心構えして観れたけど、知らなかったら心臓がバクバクして観れなかったかも。
私ですらこんな気持ちになったのだから、実際もっと近くで震災や災害を体験した達は苦しい場面もあると思う。
観る時はかなり心構えをしてから観て少しでも心の打撃を抑えて欲しいです。
母を探す子に「(母のいない)明日がある」と言われても
緊急アラートや震災の描写があることは注意喚起があったのでメンタル武装できましたが、どうしてもダイジンのことを考えると気持ちが沈みます。
同時に主人公であるすずめを好きになることができませんでした。
わたしは震災とは異なることで生きるか死ぬかは運次第ということを体感した人間です。だからこそ幼少の自分に聞かせた言葉が全く響きませんでした。弱っている人間は正論や眩しいことを説かれても何も入りません。
例えば転んだ子供に「あそこで足元を見て歩いていれば、走らなかったら転けなかったよね」なんて言うでしょうか。そこで必要な言葉は「痛かったね」や言葉ではない抱擁だったりすると思います。
幼少の自分に宛てるというより、この物語を観る人へというメッセージが強すぎて新海監督のご高説でしかなく、物語として締まらないなと思いました。
年代で評価の分かれる映画ですが、私は高評価です
今さらですが、観てきました。
正直、新海ワールドはあまり好きではないのですが、これを契機に若い方に12年前に日本で何が起きたのかを知って欲しいとの思いと、テーマが一貫しており感銘を受けた台詞があったこと、サブキャラの演技が素晴らしかった(間の取り方など)ことから、満点とさせて頂きました。
胸がざわつく映画でした。
南海トラフあたりで気が付きましたが
九州では【戸締りが間に合わなかったから熊本地震が起きた】と
史実につなげてからの最後の東日本大震災へつながる流れ
炎が暗闇の中線状に伸びていく絵など
当時、ニュースで見た映像によく似た景色が多かった
私は、再び見る事はなさそう。
概ね良作
映画館まで行く暇がまったくなく、だいぶ遅れてやっと観ることができました。平日だったこともあり、貸し切り状態。最高でした。
細かい問題点は多々あれど、概ね良くまとまっていて気持ちよく見終えることができる良作です。日本人(もしくは日本に長く住み、文化への理解がある)でなくては分からない感覚(災害に対する静かな恐怖、それと共存せねばならないが故にあるカミへの畏れと敬い、だからこそある平々凡々な日常への慈しみ)を呼び覚ますような、そんな映画です。
総じて映像が美しく、カメラワークも凝っている。時に「これ、実写映画でもいけるのでは」と思うこともあるものの、アニメだからこその画面もあり、特に登場人物アップ時の瞳や表情の豊かさは実写では表現できないと思いました。
映画の尺の短さ故に、主人公が自身の命を懸けるほどの恋に落ちていく過程の描写が不十分だった点が残念ですが、互いが惹かれ合っていく描写は確かにあり、大きなマイナスにはなりませんでした。なにより、イスのくせにカワイイとは何事だ?!(笑)
俳優声優にありがちな棒演技もなく、主人公二人のやりとりは微笑ましく、間の取り方もとても良かったと感じました。
音楽については、「君の名は」ほどRADWIMPSが前に出てくる感じがなく、「歌のくどさ」が排除されていたのも良かったと思います。十明さんが歌う主題歌はとてもこの作品に合っていて、心に沁みました。
また、最初は不気味でしかなかったダイジンも、物語が進むに連れてその正体に思いを馳せば、悲しくもあり、愛しくもあり、色々と考える余地が残されていることも素敵だなと思いました。
映画館のスクリーンと音響で、もう一度ぜひ観たいと思える作品でした。
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