サバカン SABAKANのレビュー・感想・評価
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温かみに溢れた作品です。
すぐに手が出るけど優しいかあちゃん
かなり下品で粗野だけど優しいとうちゃん
5人の子供を女手ひとつで育てて愚痴ひとつ言わず笑顔を絶やさず頑張るかあちゃん
普段は厳しいけれど本当は優しいじいちゃん
不器用そうで涙もろい感激屋の先生
みんな貴重な昭和の思い出
それが詰まった映画です。
小学生の夏休みを思い出す作品。 本年度ベスト!
素敵な作品に出会えて感謝!
個人的に作品賞を差し上げたい。
本作の設定より自分は前の世代に小学生だったけど、メッチャあの頃を思い出させてくれた感じ。
小学生二人の夏休み1日の大冒険が軸になってるストーリー。
自分も小学生に戻って鑑賞していた感じ。
昔の事が走馬灯の様に蘇ってくる。
あの頃に戻りたくなる作品(笑)
主人公の久田と竹本を演じたお二人には脱帽。
演技している感じが全くしない。
ラストの鯖の歌はアドリブなんじゃね?(笑)
久田の両親。
久田にオッパイ見られる女の子。
みかん畑のオヤジ。
学校の先生。
皆さん素晴らしい人々。
ブーメラン島まで泳ぐのが凄い(笑)
足がつっただけで良かった。
後半の駅のホームのシーンは泣ける。
となりの席のオジサンがヒクヒク泣いていたけど自分もヤバかった(笑)
二人とも子供の頃の夢が叶って良かったです( ´∀`)
素晴らしい!!
古き良き時代の夏休み
リアル少年時代
良くも悪くも小学校の映画鑑賞会で観た映画のようでした。
(肯定的な意味で)
どこまでが監督の実体験なのか知らないですが
やっぱり誰かが亡くならないと
邦画のストーリーって動かないもんなんですかね
草薙のフラットな演技も
子役二人と尾野とピストルの夫婦役も最高でした
が
ピストルの鼻唄シーン
急にピストル過ぎて
?でした。
ダメな父さんが
ピストルにしか見えなくなってしまった。。。
ぼくたちの夏休み
あることをきっかけに過去の記憶が蘇えり、
それを元にした小説をモノするのは
『マルセル・プルースト』の〔失われた時を求めて〕に代表される仕掛け。
もう一つ、
今は売れなくなってしまい
家族にも見放された作家が
自身の体験による新作で再生する、
これも有りがち。
手垢の付いた二つの要素を組み合わせたにもかかわらず、
しかしなかなかの良作に仕上げているのは、
脚本/監督の『金沢知樹』の手柄も
やはり自分の子供時代の記憶は盛り込まれているのだろう。
こうした{私小説}に近い構成の物語はやはり強い。
誰しもが自己の昔と重ね合わせ
「ああ、そういえば僕にも/私にも(似たことが)あったよな」と
共感を得られる。
今回、懐かしい記憶を呼び起こすきっかけになるのは、
鯖の味噌煮缶(それもマルハ印の!)。
それを寿司に仕立てるのはアイデアだが、
自分も小学生の頃に、同級生の家で「カレーに入れる」との話を聞いたこともあり、
食の多様性を改めて感じてみたり。
とは言え、この「サバ缶」が画面にちょくちょく顔を出し、
効果的に機能する。
和製〔スタンド・バイ・ミー(1986年)〕との紹介文もあるけれど、
先の作は旅の一部始終を描いた{ロードムービー}。
翻って本作は、小さな旅を終えてからが本当のストーリーの始まりで
だいぶ形を異にしている。
どちらかと言えば、『井上陽水』の〔少年時代〕の歌詞、
或いはPS版の〔ぼくのなつやすみ〕を彷彿とさせるエピソードの数々。
最初は取っ付き難かった級友との触れ合い、
或いは年上の女性に仄かに抱いた恋心。
遊び惚けてしまったため、最後の数日で大慌てでやっつける宿題。
そして、9月の始業式に合わせたように
転校してしまった同級生の想い出。
それらが、より合わせた縄の様に絡み合い、
観る人の感情を切なく刺激する。
勿論、自分も、夏休みには普段ならバスで移動する距離を
隣町迄友人達と自転車で掛け回ったクチ(当時は、親が同行しない町を越えての移動は
校則で禁止されていた)。
或いは、近所の家に都会から避暑に来ていたお姉さんにドキドキもした。
内容の差はあれ、この映画に触れた皆が皆、
子供の頃の甘酸っぱい記憶と、
暫しの邂逅にひたるだろう。
予備知識ゼロでたまたま観たけど、予想を超えて
一夏の、そして一生の
80年代の少年たちの友情物語。
クラスでいつも同じ服を着てきてる少年と夏休みに起こる何ともいえぬ時間の共有とたわいもない会話、その家族、そしてすれ違い。
その全てが一夏に凝縮されてて観てるものの心に染み渡る。
また80年代を過ごした者に取っては懐かしくもあり、郷愁を煽る部分も多大に感じられた。
その中で過ごした少年たちの時間をとても楽しく観させてもらった。
最後に少年たちの親、農園の主人など80年代の大人を演じた方々がとてもその時代の雰囲気を醸し出してて良かったです。
名前を呼び合うシーンが良かったかなー。
日本ジュブナイル映画の新たな傑作
本作をジャンル分けするならば、幼少の思い出を振り返るような映画である「ジュブナイル映画」というのが一番ピッタリハマるかと思います。
このジャンルで一番有名なのは『スタンド・バイ・ミー』(1987)という古いアメリカ映画だと思いますが、今年の2月に『グッバイ、ドン・グリーズ』というジュブナイル系アニメ邦画も公開されていますので、今なお人気の高い映画ジャンルですね。
本作はそんな人気ジャンルであるジュブナイル作品の中でも、非常にクオリティの高い一作になっているように感じました。少年時代の一夏の思い出、子供たちだけの冒険、淡い恋心。ジュブナイル作品としての勘所をしっかりと押さえつつ、今までにない新しい作品に仕上がっていたように感じます。何ヵ所か思わず涙ぐんでしまう感動的なシーンもありました。
ただ、2点ほど不満点もあります。
1つ目は、草なぎさんの出演時間が非常に短かったこと。2つ目は、劇中何度も登場する下品で幼稚な下ネタの数々です。特に下ネタに関しては不快に感じるレベルで酷かったので、下ネタ苦手な人は要注意だと思います。
まぁ、以上のような不満点はありつつも、全体的に見ればクオリティが高く、非常に感動できる傑作ジュブナイル作品となっていましたので、観ていない方にはぜひご覧いただきたいですね。
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1986年の長崎、喧嘩は多いが仲の良い家族で育った久田孝明(番家一路/草なぎ剛)と、彼のクラスメイトで貧乏故にクラスに馴染めず孤立していた竹本健次(原田琥之佑)。ある日、竹本が突然久田の家を訪ね、イルカを見るために一緒に出掛けようと誘う。何故自分が誘われたのか、理由も分からない久田であったが、彼の誘いに乗り、家族に内緒で海までの冒険に出発する。
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私個人の話になりますが、私は東北の田舎で育ちました。なので、本作のような田舎での少年たちの物語には結構共感して感動しちゃうタイプです。本作はジュブナイルものとしてはここ数年で観た作品の中では一番面白かったように感じます。
本作のようなジュブナイル作品を語る際に、しばしば比較対象として名前が挙がる作品と言えば、スティーブンキング原作の名作『スタンド・バイ・ミー』(1986)です。アメリカを舞台に、仲良し少年4人の小さな大冒険を描いた名作として今なお語り継がれています。ただ、映画として面白いことは認めつつ、『スタンド・バイ・ミー』は現代日本では共感できないジュブナイル作品であるとも感じました。
『スタンド・バイ・ミー』、小説の原題は『The Body(死体)』であり、少年たちが仲間内で人気者になるために線路沿いに歩いて死体を探しに行くという物語です。「死体を探してヒーローになる」という動機は正直現代日本では共感できない人も多いと思いますし、私個人としてもそこが引っ掛かってしまいイマイチ映画にノレませんでした。
しかし『サバカン』において、少年たちの行動原理となっている「イルカを見たい」と言う願望は、現代日本でも理解できる理由です。映画ジャンルが似ていることもあり『スタンド・バイ・ミー』との共通点は当然多くありますが、どれも日本的なアップデートがしっかりされていてことで、鑑賞のノイズになるような違和感はなかったように感じます。
ところどころのコメディシーンも非常に面白かったと思います。私はコメディの好き嫌いが激しいんですが、本作のコメディシーンは笑えました。笑いを誘うコメディシーンが何ヵ所かあったんですが、劇場内でも笑いが起こっていて、私も思わずクスクスと笑ってしまいました。
全体的には楽しめたんですが、先述の通り不満点もあります。
1つ目は非常に楽しみにしていたのに草なぎさんの出演時間が非常に短かったことです。上映時間の9割が幼少時代の回想シーンだったので、草なぎさんのトータルの出演時間は5分あるかないでした。、『ミッドナイトスワン』を観て以来すっかり草なぎ剛のファンになっていた私は、草なぎさんがメインキャストだと信じて期待していたので、ちょっと肩透かしを食らった気分です。
2つ目は、劇中何度も登場する、下品で幼稚な下ネタの数々です。小学生である主人公が幼稚な下ネタでゲラゲラ笑うくらいならまだ可愛げがありますが、竹原ピストルさん演じる主人公の父親であったり、ブーメラン島への道中で出会うヤンキーであったり、良い歳の大人ですらそういう下ネタを連呼するのはどうも違和感がありました。正直観ていて居心地が悪かったですね。下ネタ苦手な方はご注意ください。
ただ、上記のような不満点を込みしても、観て良かったと思える素晴らしい映画でしたので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいですね。オススメです!
大人にもこどもにもオススメ
よくある夏休みの冒険話の少し先を描く映画
2022年劇場鑑賞188本目。
寂れた工場がサバカレーの缶詰で大逆転する話・・・ではなくて、サバの缶詰を見ると思い出すたけちゃんとの思い出話でした。草彅剛は出番控えめ。
パンフないんかい!ばかか!(byたけちゃん)いい映画だったのに残念。ちょい減点です。
丁度自分と草彅剛が同年代(誕生日は一緒(笑))ということもあり、舞台となる1986年は馴染み深かったのですが、そこら辺のノスタルジックあるあるはちょっとしかなくて残念。でもストーリーはなかなかいい感じで、遠くの島まで自転車だけで行くという、やっぱ子供の冒険といえば自転車だよな、という感じでした。
大抵の映画は冒険が終わると後はナレーションで「あんなに仲が良かったのに夏休みが終わると次第になんとなく離れていって、そうこうしているうちに親の都合で転校することになり、それっきり会うことはなかった」みたいなオチで終わるのがよくあるパターンなのですが、この映画は冒険の後もしっかり描いており、最後は泣いてしまいました。夏に大人が見るには最高の映画でした。
追記 パンフレットがスシローで売っているという情報を得て、調べたら売っている県と売っていない県があり、うちの県は上映しているのに販売はないということでメルカリで倍以上の価格で購入決定です。ばかか!★もう0.5減らします。そういう観客に対する配慮があるかないかも作品のうちだと思うので。
泣けました
丁寧に創られたしっとりした夏休み映画
サバカン!? いったいどんな映画だ?
観始めると、一見、日本版スタンドバイミーと言った印象だが、スタンドバイミーよりも、ずっと心地良いと言うか、慕わしい映画である。
自分の少年時代と重ねてしまう場面がそこここに有って、懐かしい小学生時代の夏休みを想起する人も少なくないのではないか。
楽しかった夏の日々、少年らしい淡い恋慕の気持ち、そして、やはり少年らしい痛々しい後悔が僅かに含まれる夏の日の思い出。
子供の頃の主人公と、大人になった主人公との対比もこの映画を盛り上げている。
大人の主人公を演じる草彅剛が実に良い味を出していて好もしい限りである。
エンドロール後の寸劇にも注目して欲しい。
昔は少年だった人は勿論、少女だった女性も、いやいや、今現在の少年少女にこそ是非観てもらいたい。
決して人間が好きではない自分ですら、人間っていうのも案外悪くないなって思わせるそんな映画である。
今年一押しの映画に間違いない。
懐かしい、古き良き時代!
何気なく鑑賞しました。
内容的には久田の少年時代を振り返り夏休みの行動を映画にしただけなんだけど、奥が深い。
キン肉マン消しゴムや、斉藤由貴ポスター、スニーカーから上履き、水筒、グラス、リュックサックと至る所に昭和のこだわりが散りばめられていた。
全てが懐かしい!
最近は親が子供叩いただけで警察沙汰になる寂しい世の中、やりすぎは良くないが、愛情があればこそなんだけどな〜
そのお母さん役を尾野真千子さん!さすがっす!
竹原ピストルさんもなかなか良い演技でした。
あの年頃の子は、キスや胸に興味津々だったな〜
最近、仕事で精神的にもきつかったけど、この映画でほっこりしました。
ここ数年単身赴任で、息子2人にも数年会っていませんが、久しぶりに抱きしめたくなりました。
ま〜もう高校生と大学生なので、抱き締める年齢でもないんですが・・
クスリと笑えるシーンや、ウルってくるシーンなど、
ぜひ、人生に疲れたサラリーマンの方々に見てもらいたい映画です。
大人の頭の中の子ども像
長崎を舞台にスタンドバイミーを撮りたかったのだろうと思いますが、登場人物全員が記号的(あるいは機能的)過ぎて実在感が無く、薄っぺらく感じました。子役の撮り方も「こちらあみ子」の方が断然良かったと思います。なお、尾野真知子と竹原ピストルは夫婦役として最高でした。
説明できない涙
エンドロールの途中で岸壁に書かれた落書きをお姉ちゃんが見つける。そこでこみ上げてきたものは一体何の涙なのか自分で説明できない。いい映画を見せてもらった。
邦画は洋画に比べて映像の平均点が低いと思っているが、本作は撮影、特に移動撮影が秀逸だった。軽トラに乗せてもらって海から帰るところ、前述のエンドロール、自転車ナド。
時代背景はマタゾウより一回り若い世代だが、描かれる場面はワタシのそれと非常に近く、個人的には斉藤由貴や当時の時代風俗ネタをもう少し掘ってほしかったカモ。
役者では竹原ピストル良かったなあ。あと草なぎ剛、全くこの人の演技にはいつも惚れ惚れさせらせる。その人にしか見えない。貫地谷しほり、お母さん役の年代なんだなあ。その明るさが、かなしい。赤信号のフラグが、まさか本当に…。
ラストシーン、竹本の顔を出さなかったのは正解だ。ディテイルまでしっかりした良作でした。
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