劇場公開日 2023年3月24日

「後日談としてもクロスオーバーとしても特撮映画としても」グリッドマン ユニバース sou-26さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0後日談としてもクロスオーバーとしても特撮映画としても

2023年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

TVシリーズ「SSSS.GRIDMAN」「SSSS.DYNAZENON」2作それぞれの後日談を描きつつ、2作の世界が重なるクロスオーバー映画としても、怪獣やロボットが盛大に戦うミニチュア特撮のアニメ化映画としても満点。30年前の特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」への熱烈なラブレターでもあり、まさにグリッドマン30年の歴史の集大成と言える映画。
事前知識として「GRIDMAN」「DYNAZENON」のアニメのあらすじを知っていれば楽しめるようになっているが、視聴が間に合わないのであればこの作品からシリーズに入ってもいい。」「ポスターの女の子可愛い」、「特撮好き」から入っても鑑賞料金の元は取れると断言できる。逆に「電光超人」や数々の外伝漫画などを追っているほどプラスで楽しめる小ネタ・オマージュが作中に散りばめられており、「間口は広く」「奥が深い」を両立したこのバランス感覚の良さはあまり評価されていないようなので言及しておきたい。
更に評価すべきなのは、「ファンの期待していたもの」「それ以上のもの」を詰め込んでいるにも関わらず、最近のハリウッド大作映画のように上映時間が150分や180分に膨れ上がることなく120分以内にキチンと収まっていることだ。(正直、映画を鑑賞後「え、あの内容で2時間だったの!?」と驚愕するくらいの密度だった)
以上の点を踏まえて、100点満点の項目が10項目くらいあるため1000点を挙げたい映画だった。また何度でも観に行きたい。

sou-26