恋は光のレビュー・感想・評価
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文系が恋に落ちたので哲学してみた。
序盤、『リケ恋』みたいなこと言い出したと思ったら文系の話でした。
最初は西條の棒読みが“棒読み風”でない本当の棒読みで気になったが、中盤から良くなっていった。
それ以外は演者すべて素晴らしかったのですが、何といっても西野七瀬。あくまで友人を装いながら微妙に漏れ出る本心を、見事な表情芝居で観せてくれた。何度か出る「よっ」の温度感もグッド。
漫画原作だし、キャラ付けなどは全体的にアニメチックなのですが、絶妙なリアリティーラインで成り立たせてるのが凄い。宿木さんが中盤以降憎めなくなるのも、演技と演出の妙。
個人的には伊東蒼さん(気付かなくて、キャストみてビックリ)の先輩が気になるくらいのボブ好きなので、予告段階では東雲派だったのですが、それ以上に負け組幼馴染好きらしく、北代を応援していた。
風景や古民家、バスまで非常に魅力的で現地に行ってみたくなる。また、個人的には北代、東雲のファッションもツボ。なので、地味な話ながら飽きが来ませんでした。
ちなみに、宿木さんだけ方角が入ってないのは蚊帳の外ってことでしょうか。笑
キラキラしてた。
鑑賞前に原作のラストを検索してしまったので、
ずっとその結末前提で観てしまった。
出てくる女の子が皆んな可愛いらしく素直で、キラキラしていた。
北代さん役の西野さんもハマり役で今まで演じた役で1番好きかも。
岡山の町と昭和のノスタルジックなお家や衣装も懐かしい気持ちにさせられたし、漫画っぽい話口調もキャラクターを魅力的にさせてました。
よくある少女漫画原作のその辺の映画より
清々しい青春文学映画でほっこりしました。
西条君のキャラはナルシストでうーんですが
神尾さんの役の雰囲気がとても良かった。
あの絵の作者も可愛いかった。
ラストはまさかの結果で、もう1回観たいと思った。
漫画原作実写化映画の成功例
西野七瀬さん目当てで作品自体にはさほど期待せずに観に行きました。が、観終わった後、小林啓一監督に全力で土下座したくなる程面白ったです。
会話劇であるのに全体的に吃る台詞が多めなのが少し気になり星0.5マイナスしてますが、神尾楓珠さんの高い演技力がそれをあまり嫌な風に感じさせなかったのは流石の一言でした。喜怒哀楽が分かりづらく個性的な口調で何よりファンタジーな能力を持っている西条を、とても自然な形で演じていて本当に素晴らしい俳優さんだと思います。
平祐奈さんはピュアで浮世離れしてる東雲そのものでした。彼女が交換日記を書く事の高揚感を西条に伝えるシーンや、北代と縁側で酌み交わすシーンは東雲以上に東雲でした。
個人的に一番意外だったのが宿木扮する馬場ふみかさんです。原作よりも刺激的な彼女のキャラクターが本作にとても良いスパイスを与えていたのは間違い無いでしょう。冒頭の腕組みしながらのシーンは強烈に脳裏に残ってます。今後も気になる女優さんです。
最後に目当ての西野七瀬さん。最近は演劇、CM、TVドラマ、映画と幅広い舞台で様々な役を演じて活躍されていますが、中でも北代は屈指のハマり役だと感じました。彼女の自然体と時折見せる儚さは、アイドル時代の彼女らしさと卒業後に積み重ねてきた女優西野七瀬の双方を感じさせてくれました。
原作の物語を2時間に収めるのに最高の脚本だと思いました。会話の間の取り方や風景の見せ方も上手で、演出がとても良かったです。
上映会場が少ないのがネックですが、是非劇場で見て欲しい作品です。
恋は学習と本能で醸成される?
どんな作品なのか興味津々で観ました。西条が理屈っぽいということで、構えて観ていましたが、逆に分かりやすかったです。設定は大学のキャンパス、あるいは個人宅でストーリーは進んでいきます。西条は幼なじみの北代(西野)と友達のような関係を続けていますが、東雲(平)に一目惚れしたところから、話はどんどん進みます。西条の特技は、恋をしている人は光って見えるというものでした。本当は一番好きなのは北代だったのに、彼女が光って見えないから、恋心を持っていなかったと想像していましたから、二人の仲は深まりません。それでも東雲の存在が、彼の中に本当の恋のようなものを想起させたことによって、北代とハッピーエンドになります。個人的には東雲の方に、私は軍配をあげたかったのですが、北代に決めたということは、ある意味この作品のテーマである、恋は光ではなく、好きな人は光らなくても、光そのものなのだと示唆したかったのだと私は思います。光らなくても触れたい、会いたいという気持ちが一番の恋なのでしょう。この作品の白眉は、雨宿りしていたのに、天気になったので木陰から離れようとする時、「このままでいて」と東雲が西条に言うシーン。文字通りキュンキュンしました。いずれにしても、恋をテーマに深掘りして、観る人に恋の美しさをあらためて提示している秀作と言えるでしょう。
【”眼を閉じて瞼に浮かぶのは、お前なのだ”と彼は彼女の眼を正面から見てやや恥ずかし気に言った。”恋の定義”を哲学的なまでに模索する4人の大学生の男女の相関性や各人の台詞が心に響いた、品性高き恋物語。】
ー 幼馴染の北代(西野七瀬)が”先生”と呼ぶ、口調が明治時代の男の様な西条(神尾楓珠)は、何故か恋する女性達が光って見える、異常体質である。
この設定と、西条や東雲(平祐奈)達のキャラ立ちまくりの人物造形だけで、既に良い。-
◆感想
・西条が、大学の教室で拾った東雲(平祐奈)に一目惚れし、(そりゃ、そーだ。)北代の仲介もあり、彼女と交換日記を始めるシーン。
ー 浮世離れした、パソコンもスマホも使わない東雲を演じた平祐奈が、清楚な美しさで画を彩る。”こんな、素敵な女優さんだったのか!”とビックリする。-
・略奪愛ばかりしている、宿木(馬場ふみか)のキャラも、相当立っているよなあ。冒頭のシーンは、ビックリである。
ー けれど、徐々に彼女の”素直に恋をしたい・・”という想いが見えてくる。-
・西条からは何故か、光って見えない北代の、西条に抱く思いも切ない。
ー ”シーロ・キータ”が、冒頭、恋について語ったテロップはヤラレタナア・・。
それに、彼女が西条の事が好きなのに、”光って見えない”と言われ、良き友のように振舞う健気な姿。
そして、徐々に明かされる西条の哀しき過去。
彼は、両親の離婚の際にどちらにも引き取られなかった・・。
故に、彼は”母性”を知らない・・。ー
・西条に対する、東雲の恋心が芽生えていくシーンも良い。
ー そして、その姿を切ない思いを抱えながら、支える北代の姿が切ないよ・・。無理に笑顔を作って・・。-
・ある日、画廊で光輝く背景の絵を見た西条が、画家に会いたいと切望し、漸く会ってみるとその画家は若き少女であった。
ー そして、彼女は自分の絵が飾ってある美術館のチケットを、西条と北代に渡す。若き画家は、二人の本当の気持ちが分かったのではないかな・・、と推測する。
西条も又・・。-
<今作は”恋の定義”を模索する一人の男子大学生と三人の女子大学生の関係性を、清潔感溢れるトーンで描いている。
そして、西条が東雲に一晩掛かって書いたノートを彼女の家の前に置き、”独りぼっちだった自分を幼き頃から支えて来てくれた自分にとって、一番大切な女性”に告白するシーンがとても、良い。
若者の恋愛映画は、ともすればやや類型的になる傾向がある。
が、今作はその様な事はなく、哲学的とも言っても良いと思った程の、四人の恋を語る様々な台詞が素晴しかった作品。
勿論、ストーリー展開も良い。>
勝手に涙腺崩壊
台詞が面白いんですよ。
理屈っぽいし文章みたいな台詞なんだけど、言いそうだなってキャラに役作りしてくれてるから、違和感が無いんです。
そんな感じで、楽しみながら観ていたの。
中盤の東雲家の縁側でのシーン。
北代が西条に対する思いの丈を東雲に打ち明けるんです。
ここでね、この映画とは直接関係は無いんだけど、バックナンバーさんの『幸せ』が私の脳内で流れ出しちゃったの。
曲の説明はしません、歌詞書いたら叱られそうだし。
こうなると大変ですよ、北代が登場する度に頭の中で『幸せ』が流れて涙腺を刺激するんです。
髪型が違うだけでも切なくなっちゃう。
東雲には悪いけど、完全に北代を応援しながら、のめり込んで観ました。
ラストは涙腺崩壊。
今後、バックナンバーさんの『幸せ』を聴いたら、西野七瀬さんの顔が思い浮かんできそうです。
私の脳内妄想(?)を割り引いても、面白い映画だと思います。
原作を愛しているほど辛いが、全体的には、やっぱり面白い
(東方不敗)恋愛マスターと囃される秋★枝さんが原作の漫画の実写化映画。
全体的には面白くまとまってて、実写版で稀に見る原作軽視な感じはありませんでした。東雲嬢の余裕の無さと、宿木嬢の扱いの悪さを除けば、キャラの再現度は全体に高めに感じます。特に北代。西条に合わせたコミカルな言い回しはあまりなかったものの、きちんと北代が乗り移ってて、北代の言葉で原作にはなかっただろう言い回しをしていて素直に驚きました。
ただ、原作愛が強ければ強いほど見ていて辛い部分もあります。尺の都合で宿木嬢の人柄や狡賢さが活かせてなかったですし、北代の究極の事なかれ主義、故の口の堅さも守られてなかったですし(原作では、仄めかすけど「気になるならセンセに直接聞きなよ」で一貫してました)。
東雲嬢が光るタイミングと宿木嬢がハニートラップを仕掛けるタイミングが原作と逆なせいで、東雲嬢が光ったタイミングで西条が怯む事がなかったです。流れとしては自然だったので悪くないのですが、それがきっかけで光の正体と自分の感情について更に疑念が深まるところなので、やっぱり、ちゃんと東雲嬢の光に恐れ慄いて欲しかった。
北代と宿木嬢がバチバチしすぎてて、ここも見てて辛かったです(原作では北代が究極に事なかれ主義なので、宿木嬢を牽制しつつも、二人の間を取り持つ役になってます)。尺の都合で宿木嬢に割ける時間が無かった以上、仕方のない気もしますが…
東雲嬢について、全体に緊張していて、原作でみられる純朴でロマンチストできらきらと夢見がちにも見える表情があまり見られなかったのが寂しかったり。でも感受性の強い変わった子にちゃんとなっていたので、悪くないです。10点。
西条も西条で、あの口調と表情のままに、実にコミカルな話しぶりをするのですが(焼豚卵丼研究会、略してやきーぶとか、曝書がボンッ!ってなりそうとか、我視可視恋愛光線とか)、それが活きていなかったのがちょっぴり寂しかったり。あと、東雲さん、と呼んでいたのもBADです(東雲嬢、が正しいし、なんなら北代も東雲嬢がいないとこでそう呼んだことがある)。ただ、原作とは違う角度で人柄の掘り下げがされたように思うので、そこは二重丸◎です。10点。
央を登場させたのは意外…というか、央抜きには成立しない話ではあるのですが、尺の都合で登場しないことをとても危惧していたのです。それは無かったのでとても安心しましたし、その割にかなり思い切って端折っていて、要点だけきちんと抜き出せていたので良かったです。10点。
繰り返すようですが、全体には面白かったと思います。ただただ私が原作が好きすぎて、「そこは違うじゃん!!」って一人で勝手に辛くなってるのです。しかし、こういう解釈のすれ違いがちらほら見られるので、原作ファンの方はある程度覚悟したほうが良いのかもしれません。
西野七瀬ファンの友人が試写会当てたので一足先に原作を読まずに鑑賞し...
西野七瀬ファンの友人が試写会当てたので一足先に原作を読まずに鑑賞しました。
西野さんの演技は初めて拝見しました
監督に素で話してみようかと言われ、普段通りの喋り方みたいです。
皆さんがおっしゃっている通り神尾さんはイケメンを封印していて俳優さんはすごいと思いました
平さんとてもかわいくて原作だと神尾さんとくっつくけど映画では違います
西野さんと平さんの役が変わっても面白そうだなと思いました
馬場さんの演じた役は原作ではとてもいいキャラなのに映画がだと時間の問題なのか良さが全て出せてなかったのが残念!
ですが馬場さんなので憎めない役です!
そしてこの映画の鍵を握る伊東さん
なんだあの透明感とみずみずしさは…!
これからのご活躍に期待!
伊東さんの先輩役の女優さんも美人でスタイル良くて気になる!
映画鑑賞後、原作を読みました
原作と違う終わり方なので原作のオチに納得されていない方は良い終わり方だと思います笑
北代よ……
……から始まる西条と北代の会話が最高だった。
理屈っぽくて堅物まるで明治時代の学生みたいな西条。
思わず吹き出しそうになるのをこらえながらイケメンオーラを消した神尾楓珠さんの演技を堪能。
近頃ブレイク中の彼の振り幅に拍手でーーす!
そして北代がさっぱりしてて誰にでも分け隔てない感じがキュンでした。こんな友達がそばにいたら西条みたいに相談しちゃうよね。
恋してる人がキラキラ光って見える特異体質という設定が漫画なんだけど…
まるで日本近代の純文学を読破したような感覚になるから年齢を問わず楽しめそう。笑
まっ、西野七瀬さん・平祐奈さん・馬場ふみかさん…誰と恋しても最高ですよね〜
大学生姿がめちゃ可愛かった。
私も彼女たちの青春に加えてもらいたいし、一緒に大学生活送ってみたい!
…にしても小林啓一監督は只者じゃない気がする。
キャストそれぞれの魅力を映し出す画がとにかく美しい!!
公開したらまた観に行きたい。
2人の会話が聞きたいから。
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