劇場公開日 2022年2月4日

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「355とは何ぞや?」355 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0355とは何ぞや?

2022年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ギタリストを目指す者にとって避けられないフュージョンの名曲があります。それはラリー・カールトンの「ルーム335」。何度聴いても心地よいサウンド、アマチュアギタリストは皆完コピを目指すが挫折する。パート毎のパッセージはコピーは出来るものの、曲の最後まで一気に弾くのがとても難しい。自分の部屋のドアに「room335」と書いている人がどれだけいることやら・・・それくらい有名な曲です。そんでもって、映画でこの曲が使われたら間違いなく満点にしていたでしょう。

 まぁ、軽ーく人気女優が集まってスパイアクションする映画と思えば間違いなし。それを企画して主演したジェシカ・チャステイン。もうオスカー候補になるし、誰もが知る人気女優であることは間違いなし。個人的にはアクションよりも普通の映画がいいと思ってます。ダイアン・クルーガーもそうだけど、やっぱり悲劇を味わって立ち直る女性像が似合ってるような。

 ペネロペ・クルスは好きな女優なので、今回はアクション満載女優陣の中で唯一か弱い女医役で巻き込まれた感が強い姿にドキドキが止まらない。彼女と同じくオスカー受賞経験のある黒人女優ルピタ・ニョンゴはコンピュータのスペシャリストで感情豊かなところが良かった。ファン・ビンビンは脱税疑惑のほうが印象的だし、よく上海パートでの出演が許可されたな~と思っていたら、撮影は台北だったんですね・・・

 死んだり、死ななかったりとどんでん返しも多く、かなりややこしい構成となっていました。戦争やテロで使われたら大惨事となってしまうデバイス(英語ではドライバーと言ってた)をなんとか悪組織に渡さないように奮闘する、国を越えた女性エージェントたち。途中まではアクションも凄くて満足できたのですが、オークションにかけられた辺りから違和感満載。本当に悪者に渡さないのが目的なら、そこで壊してしまえばいいじゃん!かなりチャンスがあったはず。中国が裏で組織を操ってたなんてストーリーにしたら洒落にならないので、途中でストーリーを改変したような・・・そんなチグハグさも感じられました。

 帰宅したら、もちろん「ルーム335」関連の動画を見まくり・・・やっぱラリー・カールトンは偉大だ。でもって、この作品が中国で上映されるのかどうかが気になる。ワカンダ・フォーエバー!

kossy
マサシさんのコメント
2023年9月11日

追記 この曲は聞いていました。昔、
今は亡きオシキに話したら、『そのCDは持っている。うまいけど味が無い』とか言ってました。
その場で聞かせてもらって『アレ』
高校の数少ない友達に聞かせてもらった高中正義さんに似ているって思ったのを思い出しました。当たり前でしたね。

追記すみませんでした。

マサシ
マサシさんのコメント
2023年9月10日

いや~ラリー・カールトンですね。
彼のお陰でサザン・オールスターズを聞いていました。懐かしい。僕はリー・リトナーとか渡辺香津美さんにハマって、コンサートへいたてました。懐かしい。

マサシ
talismanさんのコメント
2022年2月9日

ペネロペ、ナンパの受けが絶妙に上手いですね。ウッディ・アレン監督(出演もあり)の「ローマでアモーレ」(だったかな?)のペネロペを彷彿とさせました。

talisman
カールⅢ世さんのコメント
2022年2月9日

Kossyさん、大雪のなか、ご苦労様でした。清涼剤(Room335)があってよかったですね。女子アイスホッケーの加油問題、高梨沙羅ちゃんの不条理な失格、フィギュアスケート団体戦女子シングルの朱易(カルフォルニア出身のアメリカン)代表器用問題と残酷なバッシングの嵐に心を痛めております。

カールⅢ世