ロスバンド

劇場公開日:

ロスバンド

解説

ノルウェー発の青春音楽ロードムービー。両親の不仲に心を痛めるドラム担当のグリムと、親友でギター兼ボーカル担当のアクセルは、ノルウェーのロック大会に出場するため練習に励む日々を送っていた。グリムはアクセルの音痴が気になって仕方がないが、真実を言い出すことができない。念願の大会出場チケットを手に入れたものの、メンバーにベーシストはおらず、開催地は北の果ての町トロムソだ。ベーシストのオーディションにやって来た9歳のチェロ少女ティルダを仲間に加え「ロスバンド」を結成した彼らは、近所に住む名ドライバーのマッティンが運転する車で旅に出るが……。子ども向け映画の名手として知られるクリスティアン・ロー監督が、それぞれ悩みを抱えながらも夢に向かって力を合わせる彼らの姿を、北欧の豊かな自然描写を背景に描き出す。

2018年製作/94分/PG12/ノルウェー・スウェーデン合作
原題:Los Bando
配給:カルチュアルライフ
劇場公開日:2022年2月11日

スタッフ・キャスト

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FILMBIN AS (C) 2018 ALLE RETTGHETER FORBEHOLDT

映画レビュー

4.5ちょっとどこを切ってもかわいすぎる。反則。そして降参。

2022年2月28日
PCから投稿

ノルウェーの田舎の村で、唯一のロックバンドを結成した子どもたちが、ロックコンテストに出場するためにドライブ旅行に出る。ベーシストは唯一オーディションに来てくれた9歳のチェロ奏者。ワゴンの運転手は村の子どもたちが恐れる無愛想なあんちゃん。北欧の美しい景色の中で、4人の微笑ましい旅路が描かれるのだが、正直、子供向けだと腹をくくったかのごとく、脚本は強引だし、ムリがある。でもそれでも構わない。たった数日間の冒険が、反則レベルで微笑ましくて、もう4人を応援せずにいられない。誰がなんと言おうが、穴だらけだけど100点!みたいな作品で、各映画祭で子ども審査員賞という受賞歴も、この映画の微笑ましさに拍車をかけている。思いもよらぬ拾い物。ロスバンドイモターレ最高!

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村山章

4.02本立て1本目。重厚さはないが素直に楽しめる青春ロードムービー。 ...

2022年12月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2本立て1本目。重厚さはないが素直に楽しめる青春ロードムービー。
バンドメンバーがそれぞれ面白い。中でもティルダの存在が本作を押し上げました。ノルウェーの景色も北欧と馴染みのない我々には魅力的。
万人が楽しめる良い作品だと思います。

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はむひろみ

5.0青春万歳!爽やか過ぎる幸せありがとう!

2022年10月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

幸せ

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ねもちゃん

4.5【”夢を諦めるな!自分の道は自分で切り開け!”ノルウェー発青春ロックンロールロードムービー。クスリと笑えて、少し沁みるシーン多数。今作は、少年少女の心の成長物語でもあるのである。】

2022年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

<Caution! 内容に思いっきり、触れています。>

■少年少女がノルウェーロック大会に出場するまでの、各メンバーが抱える背景がキチンと描かれている点が良い。

 1.ドラマーのグリムの悩みは、ボーカルのアクセルが超音痴な事と、両親が喧嘩ばかりしている事。
  - で、音響矯正装置を使って、見事に本選出場!。でも、大丈夫かい?-

 2.ベーシストが欲しいと募集したら、遣ってきたのは9歳の勝気なチェロ奏者、ティルダだった・・。
  - ティルダ。とても可愛い女の子だが、クラスの中では一人ボッチ・・。何でだろう。-

 3.父が経営する自動車工場で働きながら、レーサーを目指すマッティン。一度は断るも、何故かグリムたちをノルウェーロック大会が開催される遠い北の町へ、兄貴が大切にしているバンで送る事に。
  - 彼も又、何か曰くがありそうだ・・。-

 ■道中、彼らが経験した事が今作に可笑しみと爽やかさを与えている。

  1.出発早々、花嫁さんの乗った車が故障し、教会まで乗せて上げる事に・・。
   - で、感激した花嫁さん、パーティで彼らの持ち歌”キル・デス・デストロイ”を熱唱。
    えーっと、結婚式のパーティでその歌はどうでしょうか・・。あー可笑しい。ー

  2.グリム、憧れのドラマーに会いに行くも、冷たくされる事件。
   - 憧れのドラマーは、ロックへの情熱を失っていた。そして、お前らの大会での姿を見てやるよ・・。グリム、辛いなあ・・。-

  3.アクセル、自分の音痴に気付き、激しく傷つく事件。
   - グリムが真実を言ってしまい、道中のカラオケ大会に出る事に。(ついでに、足りなくなったお金も調達予定。)けれど、アクセルの余りの音痴にブーイングの嵐。がっくり肩を落とすアクセルに代わってステージに立ったマッティンが見事優勝!ついでに、ティルダ、ヤジったおじさんにビールをぶっかけて”友だちを苛めるな!”と、一喝。-

  4.ティルダ、家出と間違われ、警察に保護される事件。
   - ティルダが、グリムたちに見せた両親の許可書は偽物だった。そして、彼女は警察に保護。けれど、機転を利かせたアクセルがティルダをチェロの入れ物に入れ、無事脱出かと思ったが、定年日だった人の好さそうな警官のパトカーに猛追される。ついでに、怒り狂うマッティンの兄貴と父も猛追。ティルダの的確なナビゲーターで逃げ切ろうとするも、目の前には工事中の橋が!
けれど、マッティンが披露する大ジャンプ!で無事、対岸に到着!
 心中でキアヌ・リーヴスの「スピード」か!と突っ込むも、大変に爽快なシーンであった。
 で、皆の気持ちも一つになり、アクセルはマッティンにボーカルを譲ることに・・。
 ”良いのか?”と優し気に聞くマッティンの表情。良い奴である。-

<そして、到頭会場に到着。だが、そこにはマッティンの父親が居て・・。初めて自分の想いを父親にぶつけるマッティンの姿。彼は、音楽の道に進みたかったのだ・・。
 で、会場で彼らは自分たちのロックンロールを披露する。
 見事な演奏に驚く観客たち。個人的にはチェロのティルダの演奏が凄いと思ったよ。

 観客席には、グリムの両親と、アクセルの事を想う女の子の姿が・・。
 グリムの両親は、涙ぐみながら肩を抱き合い、息子が演奏する姿を見ている。

 そして、女の子が演奏後、アクセルの所にきて挨拶。マッティンは”女の子の気持ちが分かってないなあ、”とアクセルに一言。そう、大切な人は意外とすぐそばにいるのである。
 グリムに冷たかった、ドラマーもスマホで彼らの姿を嬉しそうに観ている。

 今作は、コメディ要素を絡めながら、夢を持つ少年少女たちが、共に旅をする中で、自分自身の夢を追う姿がとても良く、心に響く作品である。

 旅は終わっても、彼らは以前よりも人間として成長している。

 今作は、少年少女の心の成長物語でもあるのである。

<2022年5月15日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU