ヘルドッグスのレビュー・感想・評価
全288件中、261~280件目を表示
王には玉、飛車には飛車、角には角⁉️
【反社会的勢力】
暴対法でもはや、箱もの(目に見える形での存在感)としてはあまり目立たなくなった暴力団。
実際は特殊詐欺や違法ドラッグや似非宗教法人などに形態を変えているのかもしれませんが…
【広義の公安】
そもそもCIAのような専門性を持つインテリジェンスがあるとは思えないわれらがニッポン。
闇落ちした有能な人材を超法規的に国家権力(この映画では警察ということであってるのかな?)のために使うノウハウがあるとも思えません(もしそれがあるようなしたたかな政府だったら、厄介な隣国との外交ももう少し上手くやれるはずです)。
というわけで、この映画の世界観はほとんど日本の現実からすれば絵空事なのですが、なぜか全体として妙にリアリティがあるのです。
どうしてか?
①人物造形が抜群
ヤクザの幹部たちの、〝あるある〟な個性が、身近な感覚に訴えてくる。
②強いけど、興醒めするほどには強すぎない主要人物たちのアクション。
③後悔と贖罪…命に関わるほどのものかどうかは別として、誰しも過去の過ちと償いというテーマを考えるキッカケになるような経験があるはずです。ここに共感性を覚える人にとってはこの映画がリアルな距離感で感じられると思います。
暴力に溢れた映画ですが、正視に耐えられる範囲の描写だし、何しろ面白い‼️
面白かった。素晴らしい役者達のコラボ
ノアール映画はとても好きで、岡田くんのアクションもいつもとても好きなので、すぐに観にきた。そしてみに来た甲斐が大いにあった。
アクションがまずすごい。そしてノアール映画なのにエログロではなく品がある感じなのだ。でも物足りないわけではないという、とても絶妙なバランスだった。アンダーカバーのストーリーなので、根底に信念があるのだ。
それと、岡田&坂口の持ち味ではないだろうか。
坂口は元々、こういう役だとは思ってもいなかった。こういう役もできるのかと驚いた。ちょっといっちゃってるところのある、でも可愛げを備えた暗殺者を見事に演じていた。そして、松岡茉優はさすがだ。好きじゃないけどうまいなぁ。また、ボス役のMIYAVIとその秘書役、その妻など、あまり知らない役者が多く出ていて、それぞれがハマり役と言えるような演技で素晴らしかった。
散逸感。何を軸につくろうとしたのかみえない。
薄っぺらい感じの映画でした。薄っぺらい映画でもここぞといった場面でぐっと来るようなものもあるものですが、この映画にはそれさえなかったと言う印象です。
何を軸に脚本を組み立てたのか、例えば、復讐ならば、主人公・兼高のたぎるような思いをもっと俳優の寄りのカット、表情やそこに至る苦悶、後悔、怨念、そういったドロドロしたものがあってこそ、外のクールさとの対照が活きるのに、それがないから、表面のバイオレンスだけがザワザワうるさい。
とにかく、騒がしい映画です。ヤクザものも静からバイオレンスにバンっと切り替わるドキドキ感もあんましないので、精神年齢低い大人がギャーギャーうるさい軽薄さが目立っていました。だから殺しも安易なものに写ってしまう。
もう一度言います。何を軸に組み立てたんですかね。兼高と室岡の関係もそこまでの絆が結ばれたのかよくわからない。原作を読んでないからというなら、読まずに観るひとのために、もっとテーマを絞り込むべきなんではないですかね。
群像劇みたく、いろんな関係性をみせられて、どれもが深まらずに中途半端に終わっている感じ。そういえば、この原田監督の「燃えよ剣」もどれもこれも盛り込もうとして散逸感あったことを思い出した。この監督、もっと、軸をもった映画を一から出直して考え直すか、それが無理なら、別の監督持ってきてほしい。
岡田准一と大竹しのぶの演技力が唯一のみどころ。特に、大竹しのぶが最後の復讐を遂げる場面はさすがの演技でした。
岡田君のアクションシーン満載です。ストーリーは・・・
スタイリッシュヤクザ映画
BL要素が入ったヤクザ映画…まぁ、男の世界ではあるがBLが入ると方向が…面白いけどね、なんかこう違うよね。アフリカ象とかもさぁ…
全体的に背景が弱くて浅い。アクションと俳優陣の演技で稼いだ☆3.5ですわよ。
岡田くん、いや、岡田師範代!今世紀に今一度、日本アクション映画の礎を築いてくれ!! アクション以外だと"ザ・"カッコイイなギラギラ香港ノワール感とMIYAVIの使い方が記憶に残った
ウ○コするときのいきみ声してみて…楽しい?メチャクチャ楽しい
やっぱり原田作品。セリフがろくに聞こえない、聞き取れない、多分聞かせる気ない。グレーディングばかりかロケーションや美術も、目指す"格好良い"の方向がバブリーに"ザ・"すぎて、ちょっとダサいくらいコテコテ。"アンダーカバーがあんな外から見え放題の部屋でいいのか?"…とか、冷静な頭で考えて見たら負け。期待していたような全員とち狂ったキャラクターしか出てこない本編全編濃厚ノンストップ感はあまり無かったけど、普通には楽しめた。あと、本原作がそうなんだろうけど、日本の大作ありがちすぐに"セックス&ドラッグ"みたいな方向(大っ嫌い)に安易に舵切っていないのも好感。だけど個人的に「場面転換そこ?」とか感じるように編集ヌルっとしてるし、キャラクターたちそれぞれのラストシーン退場も比較的ヌルっとしていた気がしてしまった。後者はメイン二人の関係に焦点を絞ったからだろうけど。
百点すぎる岡田くんのビジュアルから気になっていた本作は、そんな岡田師範代の作り上げたアクションがやはり大きな見どころ!むしろそれを見に行ったと言ってもいいほど。サイコボーイは思ったより始終狂気を孕んでいる感じではなかったけど、要所要所では垣間見えたし、アクション含め坂口健太郎頑張っているな〜と思えた。同日公開『沈黙のパレード』にも主要キャストと出演している北村一輝はやっぱり彼らしい役柄。MIYAVIの使い方分かっている。中性的で芸術に造詣があって、どこか浮世離れした存在感(と周囲の役者陣に比べて劣る演技力カバー)。けどブリーチ白哉思い出しちゃう前髪垂れた部分。例えば演技できない東出が心無い役やサイコパス味ある役しかできない(ハマらない)のと同じような感じかなと。
坂口はどうすれば
ヤクザに見えるだろう。髪を刈り上げる、体重を増やす、肌をメイクで荒れさせる。どれかやってくれればもっといいように思う。坂口は余命10年でも良かったし、好きなんだけれど、ヤクザにはなかなか見えない。岡田が髭を生やしたので、髭被りは避けたい。
シャープな編集は前作の燃えよ剣から相変わらず楽しめる。時代劇は楽しめたがアジア人のヤクザ映画では、韓国の方が面構えが良い。これは製作委員会に芸能事務所が入っているとか、そういう理由かな。役者だからそりゃ肌のケアしてるだろ。そこはメイクさせたりできるはずだけど、事務所がうるさいプラス興行的に厳しくなるという考えかな。坂口をサイコな人間にしたのは、逃げに見えてしまった。女性も松岡は好きなんだけれど、貫禄が足りない。サイドに大竹しのぶだけど、大竹は可愛すぎる。それを考えるとかたせ梨乃を使った孤狼の血は冴えていた。
面構え以外は本当に良かったので、面構えをどうにかしてほしい。幹部にもうちょい重厚な面構えを揃えるだけでも良くなったかも。あとアクションシーンで割るのをもう少し減らしてほしい。金田とmiyaviの存在感は楽しめた。
全員〇〇だ
地獄から来た狂犬の世界観を味わえ!
元警察官の兼高(岡田)がサイコパスなヤクザの室岡(坂口健太郎)と組んで、東鞘会というヤクザ組織に潜り込む話です。
最初の方は、言葉が早口もあって、物語の背景が掴みにくいです。中盤からキレのあるアクションも相まって、目が離せない展開になります。
「グッバイクルエルワールド」が陽なら、「ヘルドックス」は陰という感じです。
物語の内容は少し薄く、分かりにくいですが、ハラハラ感は最後まで続きました。世界観が素晴らしいですね。
その世界観を作り上げた人物として、組織のトップである十朱役のMIYAVIさんが雰囲気を出していました。
岡田さんもいい雰囲気出していましたが、もう少し背があると格好いいですね。まあ、これは高望みですが。木竜さんも可愛かったです。
最後まで目が離せない良作です。
今週は本命になりそうな予感。
今年269本目(合計545本目/今月(2022年9月度)12本目)。
※ 今月(9月)、全般的に映画の本数が少ないんですよね…。20本いくかなぁ。
さて、こちらの作品。
もとの小説があったのは最後に知ったところです。よって、小説からは大きく外しようがないし、外せないという事情も存在します。
といっても、「ちょっと変な」(警察は「ああいう」組織ではない)やや近未来かなとは思える日本が舞台で、理解の妨げは少ないほうです。
最近はコロナ事情もあるので、2時間(120分)を超える作品はあまり好まれない傾向があるようにも思えるのですが、本作品に限っていえば120分を超えても十分に楽しめました。
ストーリーの趣旨上、誰が真犯人で誰がどう操っているかなど書き始めると一発ネタバレ事案な気がします。他の方も書かれていたとおり、「特定の俳優さんを見に行く枠」ととることも一応可能ですが、男性の私にはそこまで感じられず(まぁ、同性だからというのもあるんでしょうか)。日本映画ですがアクションシーンも少ないながらあるところでは結構本格的な作りで、今週迷ったら推せる一作です。
採点に関しては下記が明確に気になったところです。
-------------------------------------
(減点0.2) この映画、日本映画のはずですが、開始直後もふくめ、いくつかのシーンで他言語(英語ではなさそう。スペイン語か何か??)を話しているシーンがあり、そこは当然字幕はつきます。
ただ、日本映画でそのように「部分的に外国語」の場合、一般には字幕は真下につくのが普通ですが、この映画は画面右奥に出ます。それだけなら別にどうということはないのですが、背景が白色の部分が結構あるので、同化して文字が事実上読めない部分がいくつかあります(ただ、そこが読めなくてもストーリーとしては楽しめます)。
このあたり、色彩感覚の問題は、特に色に関しては遺伝的に苦手な方も一定数いることは周知の事実で、明確に見えるように工夫は欲しかったです
-------------------------------------
アフリカ象が好き!・・・(八丈島のキョンは?)
まるでこまわり君が発したような台詞にはちょっと笑ってしまった。というか、笑いどころも多数アリ。坂口健太郎演ずる室岡がことあるごとに「ウンコ120g」とか言うので、ついついその大きさを想像してしまう。まぁ、熊さんが負けじと250gとか言ってたので、やっぱり彼らの組織はウンコ繋がりなのだろう・・・
『関ヶ原』や『検察側の罪人』において役者の早口を思い知らされた原田眞人の作品。今作でも序盤は早口の応酬があったため、なるべく聞き漏らすことの無いように聴いていたのですが、社会問題を扱った内容は宗教批判だけだったかもしれません。そんなんだから、ウンコばかりが記憶に残ってしまったのかも。
東鞘会から派生したヤクザの組や人間関係が分かりにくかった序盤。潜入捜査させた目的も徐々に明らかになるので、そんな抗争の問題は重要じゃなくなってきました。要は会長十朱(MIYAVI)を敵対する組から守ることで、ほぼ内部抗争に発展していくストーリー。さらに会長の秘密や警察の闇の部分も浮き彫りになっていくのです。
悪い奴ばかりの中、潜入を続けるためにはサイコパスなヤクザ室岡との関係を保たなければならない兼高(岡田准一)。ひょっとして室岡もアンダーカバー?とも予想させながら、個人的にはそれほどのバディ感はなかったように思うが、エミリ(松岡茉優)と関係を持ってしまったり、典子先生(大竹しのぶ)の復讐心の方にも興味津々。熊さんのオペラで盛り上がったクラブでの女スパイも面白かったし、終盤の怒濤のアクション全開となるところが痛快だった。
そんな中、動物保護の側面も興味深い。エミリが獣医学部を出ていたり、オペラもばりばりの熊さん(吉原光夫)が目立っていたり、ジョージとかオリバーなんて名前も聞かれたりした。スーパー強盗殺人犯への復讐とか被害者遺族への送金など、主人公兼高のキャラも良かったんだけど、どうしても笑える箇所を探そうとする自分が嫌になる・・・
ところで、終盤にボディガードAチームの二人を殺した理由(殺さなくてもいいのに)がわからなかったけど、立ってる姿を見ただけで銃を持ってるかどうかわかる能力(銃の種類も)は自分の方が上だと証明したかったからなのかなぁ・・・
このコンビでの続編キボンヌ…
アクション最高
とても面白かったです。
とにかくアクションシーンが満載で、テンポも良く、かじりついて観てしまいました。
ところどころセリフが聞き取りにくくて、ついて行くのが大変でしたが、大筋でわかりやすいストーリーだったと思います。
私的にはキャスティングがとても良かったと思います。
岡田准一さんのアクションも演技もすごく良かったです。
特に表情に惹きつけられました。
そして、なんと言ってもあの優しいイメージの坂口健太郎さんのサイコなヤクザ役、とても印象に残りました。
もう少し派手なくらいの表現でも良かったのかなとも思いましたが、、、彼のあどけない表情が逆に怖かった、、、(笑)
若さゆえに何でもありな感じが良く表されていたと思います。
私の中では朝ドラの穏やかで優しい青年のイメージが強かったのですが、それが完全に覆されました(笑)
ラストは驚きもあり、切なくもなりました。
最初から最後まで、アクションとバイオレンス満載なストーリーでしたが、その中に愛とか絆とか、人間らしい感情を見たような気がしました。
観て良かったです。
マッド、マッド、マッド
全288件中、261~280件目を表示












