ヘルドッグスのレビュー・感想・評価
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潜入捜査官ならヤクザを殺しても罪にならないんですね。
11年前、好きだった女子高生を殺された元警官の兼高は、犯人達を探し当てぶっ殺す。それが理由で警察をクビになったのだが、潜入捜査官として警察の仕事を続けていた。彼はバディになった室岡と共に関東一のヤクザの若い組長のボディガードになる。岡田君昔はSPで政治家を守っていたのに、今はヤクザを?
やっぱり自分には相性の悪い殺し合い映画。登場人物も多くて頭の中はゴチャゴチャ。ちょっとした事で殴り合い、仕事だからバンバン撃ち殺す。登場人物全員人殺し。暴力は嫌いなんだけど1番嫌なのが人殺しに作戦が無いところ。目先のアクションばかりで、ご都合主義になっちゃうところ。最後はビックリで終わったけど、モヤモヤしっぱなしで残念。
鈴木亮平の圧勝
バイオレンス極道アクション
バイオレンスに満ちたクライムアクション映画かと思いきや、岡田准一のモテモテぶりを愛でる為に作られたのかと錯覚しそうになる一作
『金融腐食列島 呪縛』(1999)は、描きたいことは良く分かるんだけど力が入りすぎたゆえの演出のわざとらしさばかりが気になってしまい、その後なかなか作品の鑑賞機会に恵まれなかったという、個人的に相性の悪さが印象付いてしまっていた原田監督。
実は本作もそれほど多くを期待していなかったんだけど、冒頭から一気にやられてしまいました。紛れもなくイケメンなのに「サイコボーイ」の異名通りどんな残虐行為も楽しそうにやってのける室岡(坂口健太郎)をはじめとした、強烈な個性の登場人物、極道とオペラのアリアといった意表を突きまくる演出、ワンシーンどころかワンショットのレベルで、「ありきたりな映像は絶対撮らない」という気迫が伝わってくる絵作りと、高い密度と創意工夫が随所に張り巡らされていて、130分以上の上映時間が全く気になりませんでした。余計な前フリや説明的な台詞を極力排除していることも、この疾走感を高めています。
特に本作の台詞の使い方は非常に面白く、言葉が多くなる場面になるほど、(間違いなく意図的に)やたら早口だったり、口ごもっていたりして内容が良く聞き取れず、「何かを喋っている」ということを伝える程度にしか機能していません。序盤の演出で台詞に余り意味を持たせない、ということをそれとなく観客に伝えているため、観客は前フリもなく展開する物語に集中することになります。
もちろん全編暴力に満ちあふれていて、その描写もかなり直接的かつ刺激的なので、そういった描写が苦手な人にも諸手を挙げてお薦めする、とはいかないのですが(『グッバイ・クルエル・ワールド』がR15+の一方、本作はなぜかPG12)、なかなか近年お目にかかれないほど、映画に対する「熱」が伝わってくる作品です。紛れもなく傑作。
犯罪アクション映画というジャンルにおいて、CGの技術もアクションの迫力も、近年の韓国映画などと比較すると停滞している感がありましたが、超絶的なCGに頼らなくても、演出やカット割り、アングルの工夫でここまでできることを身をもって実証したことに強い感銘を受けました。
ありきたりな「絵作り」を拒絶する一方、古今東西の犯罪映画のオマージュや引用が随所にちりばめられていて、それを探す楽しみまで用意しているというサービスっぷり。『金融腐食列島』では、この「監督の見せたい絵」が演出と噛み合ってなくてちぐはぐな印象を受けていたんだけど、本作は一つひとつの描写が物語の要素として溶け合っており、原田監督の円熟ぶりを実感することができました。
予告編で強調されていた、「相性」云々以前に、出てくる登場人物が(男女問わず)みんな岡田准一が好きで好きで仕方なくなっているところはちょっとおかしかったんだけど、ラストシーンでそのおかしさが一気に哀しみに変わるところも見事。最後のワンショットまで手を抜かない、原田監督の手腕と熱意に脱帽しました!
ピカレスクロマンに酔いしれろ!
この広い世界と比べて、狭い日本社会でいくらサイコパスと戦っても、 ...
好みかな~
王には玉、飛車には飛車、角には角⁉️
【反社会的勢力】
暴対法でもはや、箱もの(目に見える形での存在感)としてはあまり目立たなくなった暴力団。
実際は特殊詐欺や違法ドラッグや似非宗教法人などに形態を変えているのかもしれませんが…
【広義の公安】
そもそもCIAのような専門性を持つインテリジェンスがあるとは思えないわれらがニッポン。
闇落ちした有能な人材を超法規的に国家権力(この映画では警察ということであってるのかな?)のために使うノウハウがあるとも思えません(もしそれがあるようなしたたかな政府だったら、厄介な隣国との外交ももう少し上手くやれるはずです)。
というわけで、この映画の世界観はほとんど日本の現実からすれば絵空事なのですが、なぜか全体として妙にリアリティがあるのです。
どうしてか?
①人物造形が抜群
ヤクザの幹部たちの、〝あるある〟な個性が、身近な感覚に訴えてくる。
②強いけど、興醒めするほどには強すぎない主要人物たちのアクション。
③後悔と贖罪…命に関わるほどのものかどうかは別として、誰しも過去の過ちと償いというテーマを考えるキッカケになるような経験があるはずです。ここに共感性を覚える人にとってはこの映画がリアルな距離感で感じられると思います。
暴力に溢れた映画ですが、正視に耐えられる範囲の描写だし、何しろ面白い‼️
面白かった。素晴らしい役者達のコラボ
ノアール映画はとても好きで、岡田くんのアクションもいつもとても好きなので、すぐに観にきた。そしてみに来た甲斐が大いにあった。
アクションがまずすごい。そしてノアール映画なのにエログロではなく品がある感じなのだ。でも物足りないわけではないという、とても絶妙なバランスだった。アンダーカバーのストーリーなので、根底に信念があるのだ。
それと、岡田&坂口の持ち味ではないだろうか。
坂口は元々、こういう役だとは思ってもいなかった。こういう役もできるのかと驚いた。ちょっといっちゃってるところのある、でも可愛げを備えた暗殺者を見事に演じていた。そして、松岡茉優はさすがだ。好きじゃないけどうまいなぁ。また、ボス役のMIYAVIとその秘書役、その妻など、あまり知らない役者が多く出ていて、それぞれがハマり役と言えるような演技で素晴らしかった。
散逸感。何を軸につくろうとしたのかみえない。
薄っぺらい感じの映画でした。薄っぺらい映画でもここぞといった場面でぐっと来るようなものもあるものですが、この映画にはそれさえなかったと言う印象です。
何を軸に脚本を組み立てたのか、例えば、復讐ならば、主人公・兼高のたぎるような思いをもっと俳優の寄りのカット、表情やそこに至る苦悶、後悔、怨念、そういったドロドロしたものがあってこそ、外のクールさとの対照が活きるのに、それがないから、表面のバイオレンスだけがザワザワうるさい。
とにかく、騒がしい映画です。ヤクザものも静からバイオレンスにバンっと切り替わるドキドキ感もあんましないので、精神年齢低い大人がギャーギャーうるさい軽薄さが目立っていました。だから殺しも安易なものに写ってしまう。
もう一度言います。何を軸に組み立てたんですかね。兼高と室岡の関係もそこまでの絆が結ばれたのかよくわからない。原作を読んでないからというなら、読まずに観るひとのために、もっとテーマを絞り込むべきなんではないですかね。
群像劇みたく、いろんな関係性をみせられて、どれもが深まらずに中途半端に終わっている感じ。そういえば、この原田監督の「燃えよ剣」もどれもこれも盛り込もうとして散逸感あったことを思い出した。この監督、もっと、軸をもった映画を一から出直して考え直すか、それが無理なら、別の監督持ってきてほしい。
岡田准一と大竹しのぶの演技力が唯一のみどころ。特に、大竹しのぶが最後の復讐を遂げる場面はさすがの演技でした。
岡田君のアクションシーン満載です。ストーリーは・・・
スタイリッシュヤクザ映画
BL要素が入ったヤクザ映画…まぁ、男の世界ではあるがBLが入ると方向が…面白いけどね、なんかこう違うよね。アフリカ象とかもさぁ…
全体的に背景が弱くて浅い。アクションと俳優陣の演技で稼いだ☆3.5ですわよ。
岡田くん、いや、岡田師範代!今世紀に今一度、日本アクション映画の礎を築いてくれ!! アクション以外だと"ザ・"カッコイイなギラギラ香港ノワール感とMIYAVIの使い方が記憶に残った
ウ○コするときのいきみ声してみて…楽しい?メチャクチャ楽しい
やっぱり原田作品。セリフがろくに聞こえない、聞き取れない、多分聞かせる気ない。グレーディングばかりかロケーションや美術も、目指す"格好良い"の方向がバブリーに"ザ・"すぎて、ちょっとダサいくらいコテコテ。"アンダーカバーがあんな外から見え放題の部屋でいいのか?"…とか、冷静な頭で考えて見たら負け。期待していたような全員とち狂ったキャラクターしか出てこない本編全編濃厚ノンストップ感はあまり無かったけど、普通には楽しめた。あと、本原作がそうなんだろうけど、日本の大作ありがちすぐに"セックス&ドラッグ"みたいな方向(大っ嫌い)に安易に舵切っていないのも好感。だけど個人的に「場面転換そこ?」とか感じるように編集ヌルっとしてるし、キャラクターたちそれぞれのラストシーン退場も比較的ヌルっとしていた気がしてしまった。後者はメイン二人の関係に焦点を絞ったからだろうけど。
百点すぎる岡田くんのビジュアルから気になっていた本作は、そんな岡田師範代の作り上げたアクションがやはり大きな見どころ!むしろそれを見に行ったと言ってもいいほど。サイコボーイは思ったより始終狂気を孕んでいる感じではなかったけど、要所要所では垣間見えたし、アクション含め坂口健太郎頑張っているな〜と思えた。同日公開『沈黙のパレード』にも主要キャストと出演している北村一輝はやっぱり彼らしい役柄。MIYAVIの使い方分かっている。中性的で芸術に造詣があって、どこか浮世離れした存在感(と周囲の役者陣に比べて劣る演技力カバー)。けどブリーチ白哉思い出しちゃう前髪垂れた部分。例えば演技できない東出が心無い役やサイコパス味ある役しかできない(ハマらない)のと同じような感じかなと。
坂口はどうすれば
ヤクザに見えるだろう。髪を刈り上げる、体重を増やす、肌をメイクで荒れさせる。どれかやってくれればもっといいように思う。坂口は余命10年でも良かったし、好きなんだけれど、ヤクザにはなかなか見えない。岡田が髭を生やしたので、髭被りは避けたい。
シャープな編集は前作の燃えよ剣から相変わらず楽しめる。時代劇は楽しめたがアジア人のヤクザ映画では、韓国の方が面構えが良い。これは製作委員会に芸能事務所が入っているとか、そういう理由かな。役者だからそりゃ肌のケアしてるだろ。そこはメイクさせたりできるはずだけど、事務所がうるさいプラス興行的に厳しくなるという考えかな。坂口をサイコな人間にしたのは、逃げに見えてしまった。女性も松岡は好きなんだけれど、貫禄が足りない。サイドに大竹しのぶだけど、大竹は可愛すぎる。それを考えるとかたせ梨乃を使った孤狼の血は冴えていた。
面構え以外は本当に良かったので、面構えをどうにかしてほしい。幹部にもうちょい重厚な面構えを揃えるだけでも良くなったかも。あとアクションシーンで割るのをもう少し減らしてほしい。金田とmiyaviの存在感は楽しめた。
全員〇〇だ
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