ヘルドッグスのレビュー・感想・評価
全357件中、21~40件目を表示
最高にクールなジャパニーズマフィア映画。
クールな岡田准一とコメディリリーフの坂口健太郎のバディもの。漫画的なストーリーと、現代的な泥にまみれた高品質アクションで、観るものを引き込む。
ありそうで無さそうな現代ヤクザ描写と公権力の絡みが面白い。
とてもちゃんと作られているアクション映画。邦画のこのこのジャンルは、まだまだ発展しそうで楽しみ。
アクション俳優としての岡田准一のファンになった。
噂通り聞き取りにくいけど世界観にどっぷり浸れる
聞き取りにくいとの噂を聞いて、NETFLIXの字幕をつけて鑑賞。淀んだ仁義の世界を妥協なく描く様は痛快で見応えあり。思ったより良かった。
原田眞人監督というと『関ヶ原』しか観たことがないこともあり、時代劇に強いイメージだった。しかし、意外と?現代的な作品にもキチッとした解釈と展開を持っている人だったことに驚き。その片腕となっている岡田准一さんの存在も語らずにはいられない。アクション俳優の一端を担う存在になりつつある彼の安心感と言ったら。こちらの相性も97%と言った所か。笑
また、本作における見所はアクションと世界観の確立の2つ。ヤクザがそんなにドンパチしてたら普通外部に漏れると思うが、そこは目を瞑るとして。ここまでの暗部をテンポ良く見せられるのだから、ある種流れるような台詞回しも悪くないとさえ思う。また、世界観の確率に裏打ちされるように、これまでの作品で登場した人を使うのも特長で、はんにゃの金田哲さんに長台詞を委ねることからも、演者との深いコミュニケーションが取れていることも想像できる。そうした阿吽が作品から見え隠れすることは良いことだろう。
「俺とお前、どうする?」的な野蛮さと地獄を巡る快感。終盤のバラし方には若干丁寧さを感じられなかったものの、面白いと思わせるだけの技量がしっかりと詰まっていた。
☆☆☆★★ 原作読了済み。簡単な感想で。 原作は550ページを超え...
☆☆☆★★
原作読了済み。簡単な感想で。
原作は550ページを超える分厚さ。しかしながらその内容自体は、主人公が潜入したヤクザ社会での抗争及び、内部の人間関係の詳細な描き込み。
それゆえ今回の映像化で、原作を知らずに観た人には、果たしてきちんと理解出来たのか?…との疑問は強かった。
原作読了済みの自分にでさえ、登場人物達の台詞が度々聴こえずらかった事もあり、時々難儀した程。
そもそも、原作ではヤクザ社会の詳細な描き込みだが。ストーリー展開自体は、それ程までは大きな流れは無いと言ってしまって良いのかな。
原作では、最初の沖縄でのエピソード→◯暗殺者に襲われ→敵の襲撃→◯◯の家族を誘拐→最後の襲撃…と。
膨大な内容に見えても、映像化してしまえば精々80分程度に収まってしまうのでは?と思える。
その為でしようが、主人公の相棒役である室岡の恋愛模様であったり、仕える親分の愛人松岡茉優の役を映画版の為に作り上げていた。
この2つだけでかなりの尺が費やされており。更にはマッサージ師典子の背景や、主人公が潜入捜査官となるきっかけの背景が詳しく描かれていた。
(おそらくだけども、八王子スーパー殺人事件を参考にしているのではないか?と思われる。)
何故に松岡茉優を?…と、観ながら考えてはいたのだけれど。原作通りだと、どうしても男だけしか登場しないだけに。室岡の恋愛事情と共に、何とか華のある役柄を用意した結果なのかな?と思っていた。
すると、、、
嗚呼!成る程! その為でしたか。それはなかなか上手く脚色したなあ〜とは思う。
室岡自体も、原作では最後までは居ない。
元々はバディ物の要素も有っただけに、最後の最後、その場に室岡が居る事での新たなドラマ性。尚且つ、そこに松岡茉優が居る事での華やかさ。
これを原作通りにしたら、おっさん阿内が裸で吊るされる場面を見せられても…となってしまうでしょうねえ。
敵の襲撃を喰らうまでは原作通りで、その後の展開はほぼオリジナル要素でした。
アクションシーンもふんだんに取り入れて、かなり見所は多い。
多いのだけれど、、、いや長かった。
先に記した様に、原作をそのまま映像化したら80分程度に収まってしまう。だからこそ、色々と詰めに詰め、更に詰め込んた為でしょうかね。
結果138分はちょっと長く感じてしまった次第で💧
2022年10月1日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン1
アップデートされたヤクザ映画。
古風な任侠ものとはまったく違う、今のヤクザ映画。
仁義がどうのこうのじゃなく、上下関係もなんかあいまい。
洋画っぽくアップデートされたヤクザ映画です。
ストーリーが少しわかりにくいですが、
わからないままでも楽しめます。
バイオレンスシーンが多いのですが、それほどグロくない。
後半アップテンポで、どんどん進んでいくのもいいですね。
雰囲気で押し切っているだけの映画。
ツッコミどころっていうか、この映画しっちゃかめっちゃか。
説明も出来てない。
テンポが早過ぎたり、遅すぎたりする。
まず兼高(出月)が元警官ながら殺しの鬼になった理由が意味不明。
警官がなんで女子高生と良い仲になりそうな描写があるの?
近所の幼馴染の女の子とかにすれば良いのに。
兼高は警官なのに倫理観が欠けてるって暗喩なら描写が足りない、弱い。
最後で女の子たちが死んだ経緯が判明するけど、お粗末。
それと、人間関係や組織が入り組んでいて難しいなら図解なり説明シーンなり思い切って入れちゃったほうがいいでしょ。
そこで兼高と阿内に会話させながら人間関係を線で結んでいくとかさ。
阿内がペラペラ喋ってるだけでは覚えられません。
あと全編通して食い気味なセリフ。
会話として全然リアルじゃない。
十朱の護衛につくルールで「すぐ捕まるから運転には気をつけろ」って言われた直後のシーンで狭い路地を爆走する描写。
え?
で、捕まらないよう目立ちたくないはずなのにバキバキにカスタムした真っ白いハマー。
ギャグですか?
整合性なし。
あと室岡のロマンスと家族設定必要?
大して筋書きに関わってこないし、サイコになった理由づけにしたいなら無理やり過ぎる。
兼高の正体を裏付けるのに必要だとして、なんでそんなにまどろっこしい回り道が必要なの?
劇中、突然出てくる詩的な表現の理由も回収もない。
副題にまでつけた「ハウスオブバンブー」の描写・理由づけも弱過ぎる。
松岡茉優と兼高がデキてるのは最後に繋がるだろうから良いし、お互いが潜入してるって事を知らないとかそこら辺はまあ良いやとは思うけど、象牙の話まで盛り込んだら観客は頭こんがらがるよ。
詰め込みすぎ。
その他にも溜息をついちゃうくらいイライラするような点はたーーーくさんあります。
救いとしては「演技が良い」だけ。
それ以外は全部ダメ。
役者さんたちは台本どおりに指示された通りにやったんだろうから台本と演出がポンコツ。
金かけたダメ映画のお手本みたいな感じ。
あとね、これは声を大にして言いたいんだけど、日本映画ってなんでセリフの音量小さいの?
アクション時との音量差もあり過ぎて、めちゃくちゃ聞き取りづらい。
今回セリフだけではなかなか組織も人名も複雑で分かりづらいのに、聞き取りにくくては何も理解できない。
過去10年でワースト3に入る。
出ているキャストがよほど観たい!という人以外はお勧めしません。
殺されまくりんぐ
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元警察官の岡田は駐在時代、怪しい奴に職質し損ねたことがあった。
その直後にソイツらグループが4人を殺す事件が起こってしまった。
岡田は失踪、犯人グループを全員見つけ出して殺した。
こんな岡田に警察は、暴力団へのオトリ捜査を非公式に依頼する。
こうして岡田は組に潜入、のし上がっていく。
そしてついにボスの秘書というポストを得る。
ここで警察から、ボスを殺せという命令が出る。
ボスも実はオトリ捜査官で、その立場を利用して警察の手出しを免れてた。
そして岡田も実は警察であることを、何となく見抜いてたらしい。
で共にヤクザとして世界を変えようと持ち掛けて来るが、岡田は容赦なく殺す。
同時に茉優と大竹もそれぞれ1人ずつ殺し、ハッピーエンド。
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何やろ?つまらんかったわけじゃないが、あんまり面白くなかったな。
まず登場人物が多過ぎて、おらん場所で名前で言われても誰のことか分からんw
あとみんな死にまくり。最初岡田と相棒だった坂口も、ダサヤクザの金田も死ぬ。
それ以外にも敵味方とも死にまくり、どうにもやり切れんなあ。
あと殺されるボスも北村も、人間的には魅力のある人物やってんけどな。
最後は容赦なく殺されて、これってハッピーエンドなの?みたいなとこはあったな。
骨太で見ごたえのあるバイオレンスアクション巨編
岡田准一さんが相変わらずカッコよかった
心に大きなトラウマを抱え、巨大なヤクザ組織に潜り込む潜入捜査官を見事に演じています
今回は見世物的なアクションでなく、リアルなバイオレンスアクションに徹しているところも終始 緊張感を煽ります
どっしりと構えた刃物の様な目つきと体幹がしっかり作り込まれていてブレのない立ち振る舞いがとても綺麗、本物の強さが内から滲み出ている狂犬っぷりがとても合っていました
原田眞人監督作品の特徴である聞き取りにくい早口のセリフまわしが冒頭かなり苦になりましたが、直ぐにチューニングでき気にならなくなり、ストーリーに没頭できました
映像も原田監督独特の世界観を表現した暗めのハイコントラストで重厚な画作りがメチャクチャカッコよかったです
キャスティングも素晴らしい
大竹しのぶさん、北村一輝さん、酒向芳さん、吉原光夫さん、松岡茉優さんなど名優たちが揃っていて見応えたっぷり
そして岡田准一さんのバディ、もう一匹の狂犬 室岡を演じる坂口健太郎さんも頑張ってました
そんな中で一番印象に残ったのは東鞘会の若きトップ 十朱を演じるMIYAVIさん、狂犬たちの上を行く残虐性を上品な容姿と佇まいに包み込んだ不気味さが秀逸でした
と、近年にして無い見応え満点のハードボイルドなクライムアクションの名作に大満足でした
アクションシーンがカッコいい
邦画でもこんなバイオレンスアクション映画ができるんだ!と実感させられた作品。近年稀にみる秀作。
元警官 兼高昭吾はある事件がキッカケで闇堕ちし、警官を辞め、正義も理性も捨て復讐に生きる狂犬となっていた。しかしその凶暴さに目をつけた警察組織から
関東最大の極道 東鞘会に潜入し、組織のサイコボーイである室岡秀喜とバディを組み秘密ファイルを盗む極道潜入捜査官という新たな人生を半強制的に与えられる。 兼高は室岡との驚異的な相性の良さと持ち前の凶暴性で組織をフルスピードでのし上がっていく…。
深町秋生原作「地獄の犬たち」を巨匠 原田眞人監督が映画化。通常の映画と比べ殺傷出血シーンがやや過激なためPG-12指定。特報が公開された時から期待しておりワクワクしながら鑑賞したが、期待を見事に裏切ることなくテンポの良いセリフ回しとカット割りのおかげで最後の最後まで面白かった。ハンドガンはもちろん、素手、刀剣、文具、工具…使えるものはドンドン使っていく岡田准一指導 考案の戦闘スタイルは本作の特筆事項。特に中盤のド派手なガンアクションシーンでは邦画でなかなかお目にかかることは無いショットガンを使った銃撃戦が繰り広げられる。あえてガンアクションを中盤に持ってきたおかげでラストシーンがより際立っている。
主演の岡田准一を筆頭に坂口健太郎、ギタリストのMIYAVI、大竹しのぶなど超豪華キャストが集結。その中ではんにゃの金田哲の好演は必見!全員見事に役がハマっており、このキャストじゃないと本作は成り立たなかったと思うが、いかんせんキャスト全員の会話スピードが早いため、観る際は日本語字幕を表示することをオススメする。特に酒向芳の必要な情報をマシンガンのように早口で言い放ち、その早さと見えないがものすごい圧力に圧倒され決して「NO」とは言いきれない状況をセリフのみで作り出したシーンは必見。
映画館では飽き足らずついに豪華版DVDを買ってしまった。最後に一言「こんな邦画が観たかった!」
最近で一番の当たり映画
裏切りとアクション: ヤクザ嫌いでも目を見張る佳作
主人公なりの正義がない訳じゃないが、倫理観も手段も常識外すぎて、誰にも思い入れられない。ただ裏切り渦巻く展開と、アクションには目を見張る。好きなタイプの作品じゃないが、見処満載で終始目を離せなかった。
新しき世界がやりたかったのかな
岡田准一アクションファンとしては楽しいシーンが多かった。
ただ、ストーリーはいまいち。というかサブい。
基本的にはセンスないです。
コレ、といったなにか観る目的がなければ退屈しそうな作品。たとえば好きな俳優がでているとか。
岡田准一アクションファンとしては、アクションに全振りしてジョン・ウィックやイコライザーにしてほしかった。
と、まあ特に感想はないザ・5割の映画です。
あまり魅力はないですが、配信で観るのはいかがでしょうか。
(文:打率5割は優秀です)
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