「奇跡の映画として世界に誇れる可能性があった作品」チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい ヒロさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0奇跡の映画として世界に誇れる可能性があった作品

2022年4月10日
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鑑賞方法:映画館

単純

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ヒロ
M Tさんのコメント
2022年4月23日

はじめまして。
とても共感するレビューでしたのでコメントさせていただきます。
ドラマのテンポの良さと多幸感が薄れてしまった残念です。
映画では安達の成長が著しいのですが、丁寧な原作を踏襲している内容なのに、描写に丁寧さが足りないせいか、決意表明的なセリフの数々が唐突に思えてしまいました。原作の黒沢はもっと前向きな部分も多くて、溢れるほどの愛情を受けて安達は成長します。

がっかりしているのは、単にシリアスやリアリティのある描写が嫌だったのではないんですよね。
確かに制作陣が様々な理由から配慮した作品だということはすごく伝わってきます。原作にはない長崎での事故は、パートナーシップを結んでいない同性愛CPの現実を描きたかったのでしょう。
両親への紹介場面もリアリティはない反面、優しいチェリまほの世界でした。
でもそれなら、安達か黒沢の想像かと思わせるような結婚式、ラストの覚悟は見えるけど緊張溢れる二人の表情など、ファンタジーとの落差が大きすぎてものすごく落ち込んで疲れてしまいました。

キスはどちらも事務所NGではないと思いたいですが(二人のこれまでの役柄や同事務所の俳優達は演じていることから)、制作側になんらかの忖度があったのは明白ですよね。

個人的にはLGBTQの方達に配慮したというなら、キスは普通に写してほしかったです。
誰もこの作品にがっつりした場面なんて望んでいないのですし、セクハラ等と言われると異性愛者の私でも傷ついてしまいます。また、令和の現代で男性(または女性)同士の、それも美しいだろう恋愛場面がそれほど嫌がる方が多いのかと思うとそれもまたとても悲しくなってしまいました。海外のLGBTQものをそれなりに見ているせいかもしれません。

制作陣やキャストスタッフには本当に感謝しています。でも様々な層への配慮が絡み合って、なんだか中途半端で、神作品になり損ねてしまった印象でとても残念です。

M T
ヒロさんのコメント
2022年4月12日

たま@🍒🍒さま
コメントくださり誠にありがとうございます。
たまさまのお気持ち良くわかります。本当にその通りだと思います。

私自身もレッドカーペットに行ける要素はあったと思っている一人です。だからこそガッカリ感が半端ないです。

少し時間を空けて自分の気持ちを整理いたしました。修正したレビューをお時間あるときお目通しいただければ幸いです。

ヒロ
たま@🍒🍒さんのコメント
2022年4月12日

とても共感しました。。
私も映画化あたって諸々の問題は片付いたものだと思いましたし、スペシャルドラマではなく映画にするという意味は、普通に男女のラブストーリーを同じように描くつもりなんだろうな、と思っていました。
そしてドラマ版のあのテイストでふつうに映像化すれば、☆4の出来にはなるはず…と思っていました。
うまくいけば☆5…レッドカーペットを歩けるかもしれないという期待もありました。でも結局、私の中のケイト・ブランシェットから“チェリまほ”の名前が呼ばれることはなく、頑張った俳優陣の演技がワールドワイドに引用され評価される機会もなくなり(私的カンヌの中で、ですが)、とても悲しい気持ちでいっぱいです。

たま@🍒🍒