優しき罪人
劇場公開日:2022年1月28日
解説
両親を交通事故で失った女性とその加害者である男性の交流を描いたヒューマンドラマ。交通事故で両親を亡くした19歳のヨンジュは、自身の学業を放棄してでも弟ヨンインの面倒をみようと決意する。しかしヨンインはそんな姉の思いをよそに非行に走り、問題を起こしてしまう。ヨンインの少年院送りを免れるため示談金を用意しなければならなくなったヨンジュは、両親の事故の加害者であるサンムンの元を訪ねるが……。ヨンジュを「神と共に」シリーズのキム・ヒャンギ、弟ヨンインをドラマ「愛の不時着」のタン・ジュンサン、加害者ヨンジュをドラマ「梨泰院クラス」のユ・ジェミョンが演じる。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2022」上映作品。
2017年製作/107分/韓国
原題:Young-ju
配給:ハーク
スタッフ・キャスト
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今年84本目(合計357本目/今月(2022年3月度)26本目)。
もともとは「未体験ゾーンの映画祭り」か何かであったものを、韓国映画ということで、韓国映画を良く扱うシネマートさんで急遽扱うようになった経緯があるようです。
この映画を一言でいえば「赦しと許容」という部分になるのかな…と思います。
日本と韓国は法律など似ていますし、軽々しくはいえませんが、「過失運転」といった、(アルコールなど絡まないような、純粋たる過失運転)というものまで、極端に加害者を責めるのも、趣旨(被害者感情)としては理解はしえても、「バランスが取れない」という点は確実に言えます。この点、ここのフォローは少ないものの、いかにして「赦しと許容」という部分に落とし込んでいる点で、普通に映画として見るなら(「未体験ゾーン~」は「諸般の事情で日本で放映しづらい~」と書いてある)、そこまで変な作品でもないかなと思います。
▼ 豆腐
・ ここでは、韓国式豆腐を指すようです(「豆腐」とは字幕では出ますが、日本でいう豆腐とは違う。日本でいえば「はんぺん」のようなものが想定できる)。
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(減点0.2) ここは日本なので、日本の方が字幕で観ることが想定できますが「ひき逃げで猶予されて、示談金(和解)でもこれしかもらえなかった」という趣旨の発言があります。
ただ、前者は列記とした刑事事件(もっとも、日本基準でいえば、交通刑務所にあたるようなケース。故意性がないため)で、刑事事件で「いくら払え」ということは言えない」ので、(日本では、それらが終わって、さらに民事で起こして金払えというように二重構造になっています。刑事と民事では求められる範囲が違う。刑事事件で「金払え」とか、民事事件で「厳罰にしたいから無期懲役にしろ」とは言えない)ここは混乱を招くかなと思ったところです(大筋でもないですが)。
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2022年3月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
観て良かった→2
映像・音楽 →3
テンポ →2
ストーリー →3
心に残る →2
2022年1月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
交通事故で両親を失った姉のヨンジュ。弟のヨンイン。
ヨンインが犯罪を犯し少年院に。
示談金を払う為、事故の判決書から加害者の居場所を突き止め、加害者が営む豆腐屋で身分を隠しアルバイトをしながら現金を奪う等、復讐しようと計画するストーリー。
働いて行くうちに加害者夫婦の優しさに徐々にヨンジュが感情移入して行く姿が切ない。
本当の親子の様になって行く展開。
ヨンジュが嘘はつきたくないと、加害者夫婦に自分が被害者の娘だと打ち明けるシーンに泣けた。
ヨンジュ役のキム・ヒャンギさん。
喜怒哀楽の表情がとても良い!
いつも口が半開きなのも良い(笑)
演技がそうさせたのか?
とっても可愛く見える(笑)
ラストは、この後は観た人が考えて下さい的なシーンで残念。
加害者の旦那さん。
ラグビー選手の稲垣啓太さんに似てて笑えます( ´∀`)
2022年1月29日
Androidアプリから投稿
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交通事故で両親を亡くして5年、不良グループに入り逮捕された15歳の弟の示談金を用意する為に、両親の事故の加害者のもとを19歳の姉が訪れて巻き起こる話。
韓国で居眠り運転で事故を起こした死亡事故の刑罰や賠償金がどの程度か判らないし、両親が抱えていた借金とか叔母さんの搾取がえげつなかったのかも知れないが、高校に行かずバイトをして弟を食べさせている姉という凄く良い設定に対し、悪さして捕まるアホな弟。
示談金300万ウォンを用意出来する為に、姉が素性をを隠して加害者の営む店を訪れてという展開だけど、この弟はちゃんと罪を解らせないと繰り返しますね。
というか、どうしても示談金を出すのなら自分なら迷わず家を売りますけどね。借金もありますしね。
そんな中で繰り広げられる交流や姉の心情の変化はとても良かったんだけどねぇ…。
被害者の娘と口にはしなくても、名前や住所や年齢を聞いて、もしかしてとも思わない?中学の頃両親がと言ってもピンとも来ないとかそんなことありますか?
そして、その祈りが5年前にあったら、そうはなりませんよね?
日本の、日本人の常識や感性だからなのかイマイチしっくり来ないし、その他にも引っ掛かるものが多々あって、素直に入って来ない。
そういう部分が上手く描かれていたら、かなり良い話になりそうだけれど、どうしてもすんなり腹に落ちて来なかった。