渇水のレビュー・感想・評価
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水に匂いってあったっけ?
予告編から想像していた以上に泣けた。最初のプールのシーンでこの楽しそうな姉妹が貧乏で苦労してると確信して早くもウルッ。そんな家族の元に現れた水道局員の岩切と木田。料金払わない奴らの水道を止めるのが仕事だ。もしかして群馬の前橋市では本当に水道料金払わない奴が沢山いるんじゃないか?太陽も空気も無料だけど水は有料って何度も話題になってたけど、雨水は無料だよ。そして現れる酷い母親、まさか門脇麦ちゃんがこんな役やるなんてビックリした。生田斗真演じる主人公の岩切も家族の問題を抱えながら働いている。とても優しい感じの奴なんだけど、奥さんからすると家族失格で息子と家を出て帰ってこない。岩切と姉妹の立場のおかげでずっとウルウルしてしまった。磯村勇斗演じる岩切の同僚の木田がとてもいい奴で、幸せそうで気持ち良かった。チラッと笑えるシーンもあったが、基本は最初から最後までウルウルしてました。特に最後はポロッ。
この話少子化問題を考えるのにとても良いと思います。個人的には子育て支援金なんて子作り援助になるとは思えません。
もう少し何か欲しかった
面白いかと言われたら微妙。でも最期まで観ることができた。あの姉妹の境遇に気づいたら
水道局の職員でも、福祉など関係機関に連絡するのでは?最後も市が訴えるほど悪いことした?その辺りが気になってしまった。
『そんなこと頼んでない』
冒頭から、フィルム撮影(16mmで撮ったらしい)らしい質感の映像が日照り続きでカラカラのの光景に良く合っている。
次々と給水停止を執行するなか出会うシングルマザー家庭の姉妹。是枝裕和の「誰も知らない」を思わせる設定だが、ある意味生死を握ることになる水道局員という主人公の立場が独特の展開を生み、目が離せない。
そういう意味で、姉妹を巡る展開を期待してしまうのだが、主人公の家庭の話など、ちょっと焦点が定まりきらない印象も受けた。
最後の展開はファンタジーだが、希望も感じさせる。白石和彌組出身というのが意外なほど…ww
この作品も「怪物」同様に子役が素晴らしすぎる。『そんなこと頼んでない。…大人なんてみんな大っ嫌い』という台詞が刺さる…
水は低い方に進む。
今回は監督でなく企画プロデュースの白石和彌。彼が監督してたらもっと毒入れたろうなあとハードなのも觀たいなあと思ってしまった。だが、抑えたこの脚本も良かったとも思う。
水は低い方に進む。流れるようにというよりは、何も考えずに、というよりは思考を遮断し反射的に仕事をこなしていた岩切生田。感情が徐々に貯まりそして溢れ、ダムが決壊する。抑えた演技がいい。
大画面映えが足りない。映画館で見て欲しいと書きにくい。でも興行的に成功してほしい。次の脚本/次の監督作品が観たい。
藤島ジュリーK.さん含め制作が5人もいるんですね。
うーん……
久しぶりにキツいものを見た。子役さんたちはもう少し自然体にできなかったのだろうか。台詞を言わされてる感が本当に凄かった。
また、主人公が自分の子どもにどう接したらいいのかとか家族にどう向き合えばいいのか分からないとか、女の子たちの母親含めて家庭環境がそうだったから家族を大切にできないという希薄性、そして偏見が見えて、何年か前だったらいいけど、今の世情からするとズレている気がします。家族に恵まれていた人も家族を傷つけますよ。唯一、磯村くんは自然体で癒しでした。あと水道料金滞納者たちとのやり取りはリアルでちょっと笑ってしまうところも。観賞後、一緒に観た家族と反省会に。
伝えたい事は伝わる
水道局の職員を通して、表現されている「渇き」という表現は伝えたい事は伝わってくるが、全体的にこじんまりしている感じがあります。登場人物も少なく、水道局員としてのエピソードも少ないからかも知れません。
幼い姉妹のエピソードもチョット中途半端な感じがあります。日本映画って制作費が少ないのかこじんまりしてる気がしますが、この映画はその象徴のような感じもします。韓国映画ってスケールが大きくて面白いんだけどなぁ
あと、自分とこの職員が公園で水撒いたぐらいで警察に連絡せんでしょ!と思いました。しかも被害届まで、、、。
文字通りの渇水
雨というのは
降れば嫌がられ
台風などは災害と言われ
忌み嫌われる存在ですが
雨が無いと生きていけないんですよね
当たり前の事に感謝しないとですね
水もそうですが、心も渇いていてはいけないと
この映画に教えられました
家族、親、子の "渇水(うるおいの源が枯渇)"
〜母子家庭〜
最近の映画に多い"テーマ"
を、見せつけられるのは、いつも、辛い🥵
この映画の第一印象
役者、俳優の演技を、引き出さない演出?
全体が薄っぺらく感じる
象徴的な画像が随所にあるが
ありすぎ感が、作品の起伏やメリハリを
損ねている
それから
渇水=日照り
を画面で出すために
画像、画面がハイライトになりすぎ
残念な画質でした
中東、南仏、LAのような
乾いた空気感は
日本では撮れないね
観たい度○鑑賞後の満足度△ クドカン、水道代くらい払えよ! 「渇いているのは人間の心」と云いたいのだろうけど中途半端にしか伝わらない。
①私も子供の頃は水はタダだと思ってました。
でもそれは世界でも珍しい“飲める”水の豊かな日本に住んでいるものの驕り、だと云うことはシンガポールに赴任して初めて知りました。だってかの国はマレーシアから水を買っているもの。
そういう日本だが、家の近くを流れる川は、私の父親の子供の頃はそのまま飲めたらしいくらいキレイだったのに、最近は大分ましになったとはいえ、とても飲もうとも思えないくらいに汚くしたのも、日本の水の有難味を理解していなかった戦後の日本人のせい(私も含め)。
その水をキレイにして飲めるようにしてくれているんだから水道代くらい払えよ…
でも、その水道代も払えない貧しい人々も日本には居るんだよ、中学しか卒業してない女は身体を売らないと生活出来ない国なんだよ、高そうなマンションに住みながら平気で水道代を払わず口のききかたも知らない若造がいる国なんだよ日本は、という社会派ドラマとしての面も中途半端だし、大体こういうドラマの登場人物はみんな訳ありなのが通り相場だが、みんな自分のせいじゃないか、親や境遇のせいにするなよ、と感情移入できるキャラクターがいなくてこちらも中途半端。
門脇麦も尾野真千子も無駄遣いです。
"渇き"をテーマにした人間ドラマ…?
水の"渇き"
愛の"渇き"
心の"渇き"
と色んなテーマに対する枯渇と、その流れ(ここも水に掛けてる)を変える!というメッセージを感じました。
まず、門脇麦さんが母親役やってることにびっくりしました。母親のイメージなかったんですが、もう1人の母親役としてはかなりはまり役でした。
この作品で言う母親は、ネグレクトを受ける姉妹の"母"と、水道局員の岩切の息子の"母"(つまり岩切の妻)
の2人がいるんですが、両者とも流れを変えました。前者は悪い意味で、後者は良い意味で流れを変えたな〜って感じです。
子役に関してですが、もっとやれたんじゃないかなと思いました。ほぼ主演なんですから。
その子のことはよく知らないので、ただの文句のようになってしまいますが、
物語後半、岩切を止める人たちを引き剥がそうとしていた時に、そんな表情あるか?って表情してました。うーん。
さっきから、流れというワードを使っていますが、やはりところどころ流れが分かるような演出があります。ネグレクト母親は信用出来る男と出会い、岩切の後輩は彼女が妊娠したから、などです。
なので、岩切と岩切の妻はどこで流れ変わったんだろう?って不思議に思いました。
途中で5秒くらい暗いトンネルを車で走るシーンとその後に壮大の滝のシーンがあるんですが、そこですかね???
もっと岩切という人間の内側を深堀して欲しかったです。
滝見てきた→流れ変わりました、で、なんで???ってなりました。
これ邦画の命綱なんだけどな…
子役に対する演出が甘くて観てらんない。
何故ここまで欲求するレベルが低いんだろう。
いざ演技となれば大人も子供も区別はないはずだ。
料金もなく勝手に観られるテレビならそれでもヨシとしよう。 それとは一線を画す商業映画なら全ての俳優に高い質の芝居を求めるべきだ。
残念ながら かわいそうだけど この姉妹役は2人共ひどい。 経験不足や幼い などと庇っている限り邦画の未来はない。
お水とネグレクトの話
育児放棄されてしまった姉妹へ、いろいろな大人の反応の話ですね。いろいろな助け方があると思いますが、どれもいろいろな優しさなのですが、傷てけてしまいます。切ないですね。
お姉ちゃん役の山崎七海さんはいいですね。というか、彼女の演技の善し悪しで、映画の質が大きく変わるかと。強さと儚さが同居してとても良かったです。今後も期待です。
フィルムで撮影したのか、古さも感じます。
1990年の小説が原作ということですので、いつの時代も同じ問題なのだと感じます。
ただ、たぶん撮影は夏ではなかったのでしょう。暑苦しさは感じなかった。汗とか脂っこはを感じない。こればかりは夏に撮影出来れば良かったのですが。
「心の潤い」は無料で享受させて…
公開日はあいにくの悪天候でしたが、上映時間の都合がよかったので「怪物」に続けてハシゴ鑑賞してきました。
ストーリーは、水道料金滞納家庭を訪問しては料金徴収や停水執行をしていた水道局員・岩切俊作が、妻と息子に家を出ていかれて寂しい生活を送る中、仕事で訪れた家で、父親不在で母親にも育児放棄された小学生の姉妹と出会い、自身の中にある変化が起こるというもの。
水道料金を払えない側にも、やむにやまれぬ事情がある人が確かにいるのですが、それでもなお停水せざるを得ない水道局員。仕事とはいえ、やりきれない思いから少しずつ心を蝕まれていくように感じるのも無理からぬことでしょう。流されるままに生きてこの仕事に就き、それを粛々と進めてきた岩切も、今や妻と息子にも見放され、もはや心が麻痺しているかのようです。そんな彼の心を揺さぶるのが幼い姉妹の姿です。疎遠となっている息子の代わりにこの二人をなんとかしたいと感じたのかもしれません。それほど心が渇き、己の寂しさを何かで埋めたかったのかもしれません。ネグレクトの母親に思いをぶつけながらも、その資格のない自身の不甲斐なさを振り返っていたことでしょう。
一方で、逆境にもめげず、支え合って暮らす姉妹の姿に心を抉られます。姉は目に力のある子で、大人に頼らず妹を守りきる凛とした姿がなんとも切ないです。妹は屈託ないかわいらしい笑顔の裏で、実は姉しか頼れないことを本能的に察知しているかのような姿がこれまた切ないです。この二人もまた、誰にも頼れず、誰も信じられないほど、心が渇ききっていたのです。
終盤で、給水制限の中、岩切が公園の水道を全開にする行為は本当にささやかなテロですが、からからに渇いた心に潤いを与えてくれた姉妹への感謝のようにも思えます。そして、すべての大人や両親さえも敵視していた姉妹にとっても、この上ない心の潤いになったのだと思います。逆に、彼女の妊娠を知った木田は、このささやかなテロには加わりません。「守るものができた」というのは、木田の心の潤いを表している言葉だと思います。
本作を通して、家族のつながりがどれほど心を潤わせてくれるのかということを改めて感じた気がします。本作が、ネグレクトやヤングケアラーの問題に苦しむ子どもたちの救済の一助となることを切に願います。「心の潤い」だけは、誰もが無料で享受できるものであってほしいです。
主演は生田斗真さんで、流されるままの岩切を好演しています。脇を固めるのは、新たな一面を見せる門脇麦さん、ドラマや映画に引っ張りだこの磯村勇斗くん、安定の演技の尾野真千子さんらです。そしてなんといっても、子役の山崎七海さんと柚穂さんの演技が光ります。
余談ですが、劇中で岩切の自家用車のナンバーが「3274」なのは、「水なし」の語呂合わせなのでしょうかね?
悲しいドラマ
予告編からの予想通り。面白かった。渇きってそういうことか。水道屋さんとシングルマザー家族の物語。
色々と考えちゃいました。
空気、太陽は無料と、水は有料の対比について
公務員は税金で生活に対して
万引きしてでも生きるか、現実を受け入れて死んでしまうか
などなど。
生田斗真、おふざけ系だけじゃなくこんな役もいい!
静かな映画で、そして面白かった。
プチ誰でもわかる文芸作品。プチすぎて平均点。
私、この後、是枝監督の 「怪物」観るんだよ❗️
朝のLiLiCoの情報では、微妙なニュアンス醸し出してた
こっちが 子役に事前に台本渡さず、「怪物」は台本渡す【逆だったらスマン】
の違い と磯村勇斗のガリガリ🥶アイス 何度も取り直し
だけが目立ち、LiLiCo氏 の歯切れが悪かった。
そのまんまの作品。王様の・・って随分前からやってるだけに
LiLiCoさん 信用できる。
まあ 原作は 公務員作家のバブル1990作品
だけに、ベースはリアリティがある。
だが、今は貧乏人が基本マジョリティ だから
映画的に明るく昇華改変している。
公務員の ショボい反乱。
だがキモはそこでは無く
そこに至る心象、過程だろう
まあそこそこ 良い作品⭕️です。
ただ【歯ごたえ】みたいの、バリカタ 求めてる人には物足りないかもね。
小作品、良い話⭕️それ以外の何者でもない。昔の【宮本輝の短編】みたいな感じ・・・・
子役2人が 演技がうますぎて、大人びているのは 評価が分かれる
足りないお金💴2千円に 蛇苺 添えられた 場面 で畳み掛けて欲しかった
もう少し押しがあれば、泣ける場面だったのに・・・
女性の社会的地位、雇用【有料パンフ情報】まで思いを至らすのは深読みしすぎ
リアルだけど1990と違って 令和2023の今は 明らかに 事実上の子供だけ世帯、老人、病人等疲弊が
明らかな場合は 福祉事務所 や 児童相談所 同伴の場合が多いと思う。
だって 飲み水ない→余命1週間以内 で責任を取らされるのは 役人のもっとも忌み嫌うパターンだから
逆に 最後のショボい反乱で 警察沙汰とかは 実際にはあり得ないよ。
規則職務規律違反でも 自分の利益でも無く、初回で やむをやむを得ずという動機だから
普通は【訓告戒告】だってば❗️訴えを取り下げるって・・・イヤイヤ役所が便宜的に警察利用はあり得ない
点は 詰めが甘い 。犯罪かどうかというのは捜査機関にとって可罰性【可罰的違法性ともいう、検索🔍してね】
が全て 100% だから
有料パンフはなかなか良く、全背景、全制作意図が分かったが
映像からはそこまで読み取るのは❓でした。まあ時間も短いから⏰良い作品⭕️ですよ。
白石和彌初プロデュース
あら、この映画も評価高いな…
最近、自分でもレビューがやや辛口な気がするけど、そこは「好み」だけで選んでいるわけではないし、人それぞれ色々な見え方はあるわけだし。とは言え、今日は朝からずっと胃痛に悩まされているし、忙しさなどもあって心が荒み気味なのかもしれません。そう言えば、この作品の登場人物も、木田(磯村勇斗)と次女・久美子(柚穂)以外、ほぼみんな荒んでます。オールモスト・バッドバイブス(笑)。
そもそも、この作品を選んだ最大の理由は「白石和彌初プロデュース」と言うことでのお手並み拝見です。取り敢えず、ちょい役に至るまでキャスティングは豪華ですね。特に(主演を飛ばして申し訳ないですが、)磯村勇斗さん、門脇麦さん、この二人は今回も裏切りません。何気に、昨年引退した佐藤美希さんが出てきたときは「おおお」と思いました。子役のお二人は、次女役の柚穂さんは「子役っぽさ」が出すぎててちょっと苦手かな。一方の長女役、山崎七海さんはまだ拙さが残る部分もありつつ、要所要所で雰囲気ある演技は感心しました。些末なシーンですが、予告でも使われている転び方はなかなか上手ですね。
さて、冒頭でぼやきましたが、自分には他の方の評価が「高すぎる」ように感じます。
私、原作は未読なので元がどんなか、どれくらい脚色で改変があるのかは判りませんが、脚本が陳腐ですね。何というか、悪い邦画に感じがちな「THEおなら映画(『スイス・アーミー・マン』的ということではありません)」。恐らく、私の中でそう遠くない未来、作品に対する印象すら残っていないと思います。
結局何が言いたいの?役所や役人に対するアンチテーゼ?まぁ、確かに映画に出てくる水道局員、暇そうです。厄介な仕事をしているかもしれませんが、やっているのは外回りして「集金or停水(閉栓)」だけ。陽の明るいうちに帰り、ビール片手に庭でガーデニングやら喫煙。こういうリアリティのない設定はこの作品に限りませんが、それにしてもそれを「イメージ」として結びつけているとしたら安易な方法です。ましてや、「子供相手に」ときたらもう見え方のバイアスは決まってしまいます。
で、結局は終盤の展開から、最後のシーンで掛かってくる電話、、、別居の妻にはあの事がどう伝わってたのか?或いは伝えられていないのか、息子よ、前に会ったときはそんなこと言いだす雰囲気全くなかったじゃないか。。ナニコレ?GANBOU?
あああ、ストレス溜まってるのかしら私。まだ胃も痛いし。そんな日に観る映画じゃなかったのかもしれませんね。失敗でした。
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