渇水のレビュー・感想・評価
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プチ誰でもわかる文芸作品。プチすぎて平均点。
私、この後、是枝監督の 「怪物」観るんだよ❗️
朝のLiLiCoの情報では、微妙なニュアンス醸し出してた
こっちが 子役に事前に台本渡さず、「怪物」は台本渡す【逆だったらスマン】
の違い と磯村勇斗のガリガリ🥶アイス 何度も取り直し
だけが目立ち、LiLiCo氏 の歯切れが悪かった。
そのまんまの作品。王様の・・って随分前からやってるだけに
LiLiCoさん 信用できる。
まあ 原作は 公務員作家のバブル1990作品
だけに、ベースはリアリティがある。
だが、今は貧乏人が基本マジョリティ だから
映画的に明るく昇華改変している。
公務員の ショボい反乱。
だがキモはそこでは無く
そこに至る心象、過程だろう
まあそこそこ 良い作品⭕️です。
ただ【歯ごたえ】みたいの、バリカタ 求めてる人には物足りないかもね。
小作品、良い話⭕️それ以外の何者でもない。昔の【宮本輝の短編】みたいな感じ・・・・
子役2人が 演技がうますぎて、大人びているのは 評価が分かれる
足りないお金💴2千円に 蛇苺 添えられた 場面 で畳み掛けて欲しかった
もう少し押しがあれば、泣ける場面だったのに・・・
女性の社会的地位、雇用【有料パンフ情報】まで思いを至らすのは深読みしすぎ
リアルだけど1990と違って 令和2023の今は 明らかに 事実上の子供だけ世帯、老人、病人等疲弊が
明らかな場合は 福祉事務所 や 児童相談所 同伴の場合が多いと思う。
だって 飲み水ない→余命1週間以内 で責任を取らされるのは 役人のもっとも忌み嫌うパターンだから
逆に 最後のショボい反乱で 警察沙汰とかは 実際にはあり得ないよ。
規則職務規律違反でも 自分の利益でも無く、初回で やむをやむを得ずという動機だから
普通は【訓告戒告】だってば❗️訴えを取り下げるって・・・イヤイヤ役所が便宜的に警察利用はあり得ない
点は 詰めが甘い 。犯罪かどうかというのは捜査機関にとって可罰性【可罰的違法性ともいう、検索🔍してね】
が全て 100% だから
有料パンフはなかなか良く、全背景、全制作意図が分かったが
映像からはそこまで読み取るのは❓でした。まあ時間も短いから⏰良い作品⭕️ですよ。
白石和彌初プロデュース
あら、この映画も評価高いな…
最近、自分でもレビューがやや辛口な気がするけど、そこは「好み」だけで選んでいるわけではないし、人それぞれ色々な見え方はあるわけだし。とは言え、今日は朝からずっと胃痛に悩まされているし、忙しさなどもあって心が荒み気味なのかもしれません。そう言えば、この作品の登場人物も、木田(磯村勇斗)と次女・久美子(柚穂)以外、ほぼみんな荒んでます。オールモスト・バッドバイブス(笑)。
そもそも、この作品を選んだ最大の理由は「白石和彌初プロデュース」と言うことでのお手並み拝見です。取り敢えず、ちょい役に至るまでキャスティングは豪華ですね。特に(主演を飛ばして申し訳ないですが、)磯村勇斗さん、門脇麦さん、この二人は今回も裏切りません。何気に、昨年引退した佐藤美希さんが出てきたときは「おおお」と思いました。子役のお二人は、次女役の柚穂さんは「子役っぽさ」が出すぎててちょっと苦手かな。一方の長女役、山崎七海さんはまだ拙さが残る部分もありつつ、要所要所で雰囲気ある演技は感心しました。些末なシーンですが、予告でも使われている転び方はなかなか上手ですね。
さて、冒頭でぼやきましたが、自分には他の方の評価が「高すぎる」ように感じます。
私、原作は未読なので元がどんなか、どれくらい脚色で改変があるのかは判りませんが、脚本が陳腐ですね。何というか、悪い邦画に感じがちな「THEおなら映画(『スイス・アーミー・マン』的ということではありません)」。恐らく、私の中でそう遠くない未来、作品に対する印象すら残っていないと思います。
結局何が言いたいの?役所や役人に対するアンチテーゼ?まぁ、確かに映画に出てくる水道局員、暇そうです。厄介な仕事をしているかもしれませんが、やっているのは外回りして「集金or停水(閉栓)」だけ。陽の明るいうちに帰り、ビール片手に庭でガーデニングやら喫煙。こういうリアリティのない設定はこの作品に限りませんが、それにしてもそれを「イメージ」として結びつけているとしたら安易な方法です。ましてや、「子供相手に」ときたらもう見え方のバイアスは決まってしまいます。
で、結局は終盤の展開から、最後のシーンで掛かってくる電話、、、別居の妻にはあの事がどう伝わってたのか?或いは伝えられていないのか、息子よ、前に会ったときはそんなこと言いだす雰囲気全くなかったじゃないか。。ナニコレ?GANBOU?
あああ、ストレス溜まってるのかしら私。まだ胃も痛いし。そんな日に観る映画じゃなかったのかもしれませんね。失敗でした。
タダより高いものはなし。
もしこの作品の脚本を渡されて、出資を誘われれば「今回はご縁がなかったと」謝絶する。本が悪いわけでなく、キャスティングはまあまあではある。しかしテーマが一言で説明しづらい、さらにそれを映像で観客の『腑に落ちる』カタルシスとして描きづらい、という一点で、乗れない。まあ、そういうことだ。
柄本明は出ていなかった
予告篇からこの少女たちは辛い境遇にあるんだろうなと解っていたので、最初の水のないプールで楽しそうに泳ぐ振りをする姿に泣けてしまった。そして最後のプールに飛び込むところでも泣いてしまった。
「怪物」「渇水」と子どもたちを描いた作品が続いた。
子どもたちは素晴らしい。
磯村勇斗の明るさが救い。ほんと最近よく出てますね。
柄本明さんは出てこなかった。
心も乾いてたんだ
前橋市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家に行き料金の徴収を行い、支払いしてもらえない家の水道を停止する、停水執行、の業務を行っていた。雨の降らない日が続く夏、市内に給水制限が発令される中、お金の払えない家に行っては、罵倒されたりし、嫌われる毎日を過ごしていた。そんな時、育児放棄を受けている幼い姉妹の家を停水執行にしたが、その姉妹の様子が気になり、別居中の息子と重ね合わせ・・・てな話。
生田斗真の心の渇きを表現してる作品なんだとわかった。
姉妹の母親、何やってんだ!って観てて、お姉ちゃんがんばれ、ってずっと応援してた。
お姉ちゃん役・山﨑七海の目力の有る演技に引き込まれ、水の無いプールでのエア水泳の時の手首の動きが素晴らしかった。本当に水泳が上手いのかも。
これから姉妹と俊作はどうなるのだろう。
水の大切さ
普段何気なく使用してる水。
家庭環境によって使用を止められる。ごく当たり前の事なんだけどなんだか考えさせられました。
また子役の2人の演技が良かったです。子供相手でも仕事をこなさなくてはいけない主人公。日常生活を考える作品でした!
これ現実だったらやだなぁと震えがきた
水道料金払わないなんて考えたこともなかったので、これが現実だとしたら嫌なものだなぁと。
生田斗真も良かったが、子役の演技が秀逸でした。引き込まれるものがある。
お札をぐしゃぐしゃにして捨てるシーンは、流石に腹立たしかったなぁ…。
生きるための責任というか、その重さは人によってこんなにも違うのかと思い知らされました。演技も良かったし、テーマもオリジナリティある題材だったので、結構いい時間をもらえた気がします。
(6月5日追記分あり)取り上げた話題の「影響範囲」が広すぎて収束できていない…。
今年176本目(合計827本目/今月(2023年6月度)1本目)。
※ 原作小説があるとのことですが、解釈は現行の法律(令和5年4月1日施行基準)によるものとします。
いわゆる取水制限が取られるほどの雨不足に見舞われた市の、水道料金の未払い者(滞納者)に対する(給水)停水執行に関するお話です。
…といいつつ、それ以上に書きようがないのがこの映画の特徴でもあります。ネタバレありで書かれている方が触れている通り、ラストにいたる主人公のとった行動はかなり突飛で(民法上の事務管理と解するのも妥当か??)、ここから変な解釈になる上に、映画で述べたかった点を多々入れすぎて解釈を一つに定めることも難しく、この映画で取り上げられている「水道」に関することは極めて影響範囲が広いからです。
さっそく採点にいきましょう。4.3を4.5まで切り上げたものです。
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(減点0.7/映画が述べたい趣旨に対して考察すべき点が多すぎ、放映時間に対して問題提起も解釈も足りていない)
・ 結局ここにつきる点があり、映画館で映画を見ることを娯楽として見る立場(私もそれは完全には否定はしません)では「短くてコスパのいい映画がいいよね」ということになろうかと思いますが、映画で取り上げられている題材(水道法と、未払い者に対する停水執行の話)はかなり「重たい議論」で、この問題提起も(映画なりの)解釈も不完全なまま終わり、ラストはへんちくりんな方向になるので、結構厳しいです。かといってインド映画のように3時間級にすると(映画館の事情として)難しいし、どうしたものかな…というところです。
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(個々事情/水道法と市町村の条例の解釈について)
・ 水道法は15条で「正当な理由がなければ給水を拒否できない」とし、一方で「料金を支払わない場合には、手続きを踏んだ上で給水を停止できる」(15条の3)とし、その具体的な「手続き」は各市町村の条例にお任せというタイプの法律です。
一方で、水の摂取は人の生命の維持にかかわることなので、水道法にいう水道の供給は憲法が保障する生存権(25条/直接これが現れるのが、生活保護法)にかかわる、きわめて特殊な法律です。
また、水道は基本的に市町村が行うことを前提とする(水道法6条の2)公的なサービスの意味合いが強く、この意味で、単なる他の法律による一般的な契約とも、あるいは何かと解釈がもめるNHKの公共料金等との法律とも違う、「行政と私人(住民)の純粋たる契約」とはいっても、扱いが違います。学問上は「行政契約」と呼ばれる、行政機関(市町村)と水道供給を受けたいものとの「私人の立場での契約」に当たりますが、上記の事情から、他の法律とはかなり異なった構成になります。
つまり、水が人の生命に欠かせないという当然の前提である以上、供給者(市町村)は正当な理由がなければこれを拒めない(15条)という、人の命に直接影響するほどの事項を扱うがために、停水執行に関しても各市町村の条例で個別に決まっていますが(停水執行のルール自体も、例えば何回滞納したら、等もすべて市町村ごとに違います)、概して上記の「生命の維持機能に直接関係する」法律であることから、「滞納に関しても、一切の理由を考慮して給水を続けることができる」とするのが各市町村の条例です(これは水道法の役割を考えたときの特殊な論点)。
※ 映画内でも示されるように、水道料金の滞納というのは(水道の誤使用(出しっぱなし)等を除けば)滞納4か月でも2~4万円にしかならないので、回収プロセス等を考えればコスパの悪い事業であり、一方で全員が滞納するとどうしようもなくなるので、「道徳的観点での対応」という意味合いが非常に強いです。
※ そして、多くの場合、当事者が行方不明であるとか、すでに亡くなっているという場合も多くのケースで考えられるので(水道法の性質から)、その場合に法定相続人に求償するのかとか言い始めると面倒なことこの上ありません(なお、マンション等で「(引っ越した)前の住居者が滞納していた場合、新住居者に対して支払いをもとめられるか」に関しては、法の質疑応答で「できないものと解される」という扱いになっています)。
したがって、映画内で主に述べられる「事実上、子供だけで住んでいる子」に対して水道法や各市町村の条例を形式的に当てはめて停水執行ができるのか?というときわめて微妙なところがあり(そもそも、停水執行をこのような家庭で行うことを、法も各条例も想定していない)、映画の述べる論点は結局ここに収束されますが、この点の踏み込みが足りない一方、それをどうこう言い始めると映画自体が成立しないところがあり、やや配慮が足りていないのでは…というところです(各市町村条例でも「一切の考慮をして給水を続けることができる」等という規定があるのは、こういう(想定はしていないと思いますが)特殊な事案に対応することができるように、という「特殊な状況を想定した規定」とも言えます)。
こういった部分にやはり配慮がないので、ただ単に「法や条例を形式的に順守すること」と、「形式的には法や条例に抵触していても、その根本原因が何なのか」という比較論が何もないので、どうしても法律系資格持ちには薄っぺらく見えてしまうのです。
(減点なし/参考/停水執行の解除と料金の支払い)
・ 上記のように、水道法の性質は「行政契約」です。したがってその解釈にはまず民法が最優先で適用されます(もちろん、契約といっても行政と個人との契約になるので、余りに私人に負担がかからないよう、公法(憲法・行政法)と私法(民法ほか)のミックス的な解釈になるように配慮はされます)。
ここで、一般的には(映画でも描かれている通り)、停水執行を止めて再び給水を受けるようにするには、料金の支払いが必要ですが、これは民法上の「同時履行の抗弁権」によるものです。
ただし上述の通り、水道法の特殊性上、「滞納分の半額以上の支払いがある」「確実な返済計画が遂行可能と認められる計画表を提出する」等にも認める、個々それと違った「緩やかな規定」を設けているところもあります。これは民法の大原則の「契約自由の原則」のあらわれであると同時に、水道法の特殊性故(憲法が定める生存権にかかわる)によります。
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(参考/減点なし/この映画がPG12であるのはなぜか)
・ おそらく推測ですが、物語中盤で、主人公だったかが包丁で野菜を切っているときに指を切るシーンがあり、そこが引っ掛かったのではないか?と思えます(一応、PG12なりの配慮はあります)。
(参考/減点なし(今回に限り)/「児童自立支援施設」の果たす役割について、映画の述べる記述がやや曖昧)
「児童自立支援施設」は、その性質上、非行が確認できた児童を一時的に入所させたり、あるいはこの映画のように、個人に帰責性のない「家庭環境の悪化等で一人にしておけない」児童が「同時に」入所する施設です。当然前者と後者とでは扱いが違いますが、同じ施設の中にいます。
したがって、上記の事情から、スマホの所持・購入が制限されたり、あるいは、一般的な年齢の児童が一般的に知っているであろう文化に触れられないといった制約があり(もっと身近なところでいえば、「保護者」が常に付き添うわけではないので、自由に映画に行くことができない(各都道府県条例))、これは少年院ほかと違った別の意味で「本人に帰責性のあるもの、ないもの」が両方同時に入所しているという「ある意味ねじ曲がった状態」があるのは、映画内ではちらっと描かれますが具体的な問題提起はなし…。
ただここは、リアル日本でも問題提起されているところでもあり、どう解釈するかは判断が分かれます(原作が小説である以上、あることないこと付け加えることはできない)。
主人公のブチ切れる様に同調できない
水道料金は、生きていくために必要な最低限度の費用だから、それを払えない者は、ほとんどの場合、本当の生活困窮者なのだろう。
そのため、料金未納で水道を止める係の人が、仕事とはいえ罪悪感を感じてしまうというのは、そのとおりなのだろうと思う。
主人公は、「流される」まま、機械的に仕事をこなす水道局員で、表向きは料金未納者の事情には立ち入らないようにしているが、内心では葛藤を抱えていることが伝わってくる。
そんな主人公だから、母親からネグレクトされた幼い姉妹には救いの手を差し伸べるのだろうと思って観ていると、なかなかそういう展開にはならず、少しイライラする。
ラストになって、ようやく行動を起こす主人公だが、「流れを変えたい」という気持ちは理解できるものの、なぜ、ブチ切れたのか、なぜ、あのような行動を取ったのかがよく分からない。
主人公が、それほどまでにフラストレーションを溜め込んでいたようには見えなかったため、その突然の爆発に、共感することも、納得することもできないのである。
主人公の行動にしても、そこは、お金をあげたり、水をまいたりするのではなく、「まずは児童相談所に通報だろう」とツッ込みたくなる。
「火垂るの墓」や「誰も知らない」を彷彿とさせるような姉妹の姿が胸に迫るだけに、大人たちの描写が歯がゆいだけなのは残念だった。
“水”で表現する絶望と希望
KADOKAWA様からご招待いただき、鑑賞しましたー!!
水不足により、日々節水を推奨されている日本、水道代を払わない人の水道を止める職員。そして、育児放棄の被害かつお金のない姉妹。彼らの絡み合う先にあるものは?
現代日本社会の負の部分を“水”を軸に描いた物語。
良いことも悪いことも、“水”で表現している。
普通の人達が普通ではなくなる、その様が恐ろしく、ちょっとした絶望にも震えた…。もちろん希望がある人もいるから、プラス面もある。
当たり前のことかもだけど、他者のために何かをすることの大切さを教えてくれる。
なにかの、誰かの“流れ”を変えたくなる、好きな考えです。
また、この物語は、ありそうでない、微妙なリアルさが良かった。
あなたは渇いてない?
前橋市水道局で働く男達の話。
ある家族の姉妹二人と水道局で働く岩切(生田斗真)、マニュアルに忠実な岩切だけど姉妹との出会いで心の変化が、後輩の木田(磯村勇斗)を交えた切ない、ちょっと悲しいストーリー。
原作は小説、30年越しの映画化。
本作の映画予告を観た時に凄く楽しみにしてた1本。個人的には同日公開の「怪物」よりも楽しみにしてた!
水道料金を支払えない家庭や店舗を周る岩切と木田、本作だと4ヶ月滞納で停水執行の為家庭、店舗と周ってたけどリアルも4ヶ月が限度で停水執行なのか?
水道料金を支払えないある家庭、そこに住む姉妹二人と出会い「停水執行」をする事になるんだけど、その家の母親(門脇麦)が、いい加減、いつまでも女、多少の小遣いは娘に渡すんだけど家には帰ってこない。そんなことから長女の気持ち荒んでく、長女ながらに妹を守ろうと万引き、人の家から水を盗む(真夏のカンカン照りでダムの水が少なくなり給水制限の為、公園の水が止められてる為)など。
姉妹二人が慰め合うこの描写を観て率直に思った感想はこんな幼い子達にこんな思い、気持ち、こんな事をやらせないでくれ!って、作品とわかっていながらも感情移入してしまった。
この万引きをしてる長女の姿を見た岩切、それまでマニュアル忠実、独り独りに情をかけてもしょうがないって考えだったんだけど、長女に言われた「大人、こんな社会大嫌い!」と言われた事で吹っ切れた岩切、止められてた水の止水栓を開け、最終的には会社の人間に取り押さえられる...だったんだけどその岩切の行動には人間らしさ、優しさがあり笑顔を失ってた長女の顔も笑顔を取り戻せてたから結果良かったのかな!?
岩切自身の渇いた心も少し潤って最後笑顔になれてたみたいだったから良かった!
長女の女の子がめっちゃ推しのノンに似てるなと思った!
【今作は前半は"停水"のシーンの度に心の潤いがドンドン無くなるが、後半は徐々に心潤う作品。孤独な水道局の男を演じた生田斗真さんのどこか寂しき佇まいから、”ある決意”に至る過程は宜しき作品でもある。】
ー 水道局の”停水”を行う仕事は、精神的にキツイだろうなあ、と思いながら観賞。-
◆感想
・夫に逃げられながら、娘達にはパパは船の長旅に出ていると言いながら売春をしている母親(門脇麦)。水道料金を滞納して”停水”。
ー ”中卒の夫に逃げられた女に、どんな真面な仕事があるんだよ!”と水道局の岩切(生田斗真)に啖呵を切るが、脳内で”子供を産んだ責任をキチンと取れよ!”と毒づく。門脇麦さんって、ヤサグレた女性を演じても巧いなあ。
それにしても、喫茶店で男(篠原篤)に優しくしてもらったからって、あんなに簡単に子供を置いて出ていくかな。
”アンタは夫と同じ水の匂いがする。あの人は鉄と火の匂いがするから大丈夫。”は印象的な台詞である。-
・マンションに住むボンボンが水道料金を滞納して”停水”直前まで行くシーン。で、恋人に水道料金を出して貰い、岩切に3万をクシャクシャにして目の前に捨てるシーン。
ー 無茶苦茶、腹が立ったシーンである。お前は一生”停水”だ!-
・岩切と一緒に”停水”に回る若き水道局員(磯村勇斗:毎週、この人が出演している映画を観ている気がする。良いもんなあ。)の情の厚さにやや心潤う。
ー ”停水”した上記女性の二人の娘を気遣い、アイスを買って上げたり・・。ー
<今作で、心が乾いていくシーンの幾つか・・。>
■岩切自身が妻(尾野真千子)と別居しており、彼自身の心が”愛しているのに上手く接する事の出来ない自分に似て来た息子”と会えずに干からびているのが伝わって来るからである。
そして、彼自身が幼い頃から親と上手く関係性を構築出来なかった事も彼の台詞から分かるのである。
■母親に捨てられた長女が、お金のない中、万引きするシーンは切ない。そして彼女が叫ぶように言った言葉。”大人なんか、大嫌い!”
■岩切が、毎日水をやって育てていた向日葵の花束を持って妻に会いに行くも息子からは敬遠され、海に行こうと言っても断られるシーンも切ない。
ー けれど、このシーンがラスト心潤うシーンに変わるのである。-
■何かが壊れた岩切が、”停水”の道具を壊し公園中に水を撒くシーン。
ー 虹が切ない・・。-
<警察に拘留され、水道局の上司から辞職を求められ、応じる岩切。
だが、彼の表情は何故か吹っ切れたように爽やかだ。
母親に捨てられた、施設に入所する事になった娘達からの絵手紙。
そして、息子から掛かってきた電話”海に行こうよ!”
今作のラストはやや心潤された作品でもある。>
子供たちを悲しませないでください
親の身勝手で子どもが悲しみにくれる姿は傷ましいかぎりです。子役姉妹の名演技に感涙です。
公共料金の未納に関しては許されるものではありません。まずは公共料金と税金を払ってから生活を送るのが国民の義務。情けないです。特に払ってやるよと言わんばかりに紙幣を握りつぶして落とすなど言語道断。こんな輩がいたら即タイホ?すべき。
全体的にスッキリしない展開ですが社会問題を浮き彫りにした作品としては水道局を視点にした点で新しいと思いました。
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考えさせられる現実と白石マジック
今年の邦画作品では、現時点だがまずベスト作品だろう。日本社会の問題を場面ごとに散りばめつつ、幼い姉妹との交流をもとに生きるとは何か改めて考えさせられた作品。監督でおなじみの白石氏が、今度はプロデュース。白石マジックを見せつけられた作品。その特徴が俳優生田斗真の平凡な前橋市水道局役での演技。彼の演技も素晴らしかった。ストーリーも文句なしだし、姉妹の母親役の門脇麦の演技も見事。姉妹の子役の演技は素晴らしかった。現時点では今年の邦画作品ではベスト作品。
中々本質を突いた映画でしたね
現実にあり得る社会問題に迫った映画でしたね。
しかしながら子供には罪はなく、子供を産んだからには親の責任は逃れられません。
子育てを放棄する親が居ることは確実で、そこを本気で考えなければならないと思います。
子役を含めてキャストは最高だと感じました。
白石和彌のDNA
スーパーの駐車場に置き去りにされたアラン様(磯村くん)の立ちつくす姿が可愛すぎる(笑)
暴力もセックスも殺人も無いのにスクリーンから感じられる『白石和彌』感。
高橋監督の仕事ぶりが見事です。
ぷっつんした生田くんに溶け込んでいく子供達が絶妙かなと。
100分の尺もラストの落とし方も観やすくて好き。
恵子役の山崎七海ちゃん。
『祈りの幕が下りる時』の桜田ひよりの匂いがする…
お姉ちゃんが健気すぎた
渇いた町で未納者の水道を止めていく岩切
その心は町のように渇いているけど
ある姉妹に会ってからその変化に心揺さぶられて、こっちの心が潤った気がした😭
舞台挨拶で生田斗真くんが言ってたけど
この映画はあの姉妹を観て欲しい
自分だったら即座に泣いちゃう状況でも
泣かずに毅然とお姉ちゃんであり続けて
振る舞う姿がとても健気😢
終盤に妹に放った台詞が刺さり過ぎて
『水道局員さんこちらの涙腺から
締めてください😭』ってなった
キレるのが良いのか?悪いのか?
試写会にて鑑賞。派手さはないけど面白かった。
役者の力で見せるという感じ。
生田斗真は覇気のない、他人に関心のない水道局員の雰囲気がよく出ていた。磯村優斗はお気軽な若者だけど言ってることは真っ当な兄ちゃんでその自然な演技がとても良かった。色んな役を演じられる人だと感心。子役の山﨑夏美ちゃんは大人の本心を見透かすような目の演技が印象的。人間には、何かにつき動かされる瞬間があるのだな。それをキレるという言葉で表すこともあるけれど。その行動が良い方向に向かうか?悪い方向に向かうかは、その判断はなかなか難しい。原作とは異なるエンディングとのことだけど、原作どおりでも見てみたかった。
全204件中、181~200件目を表示