劇場公開日 2023年6月2日

「渇いた心を潤すものは何なのか。」渇水 なごんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0渇いた心を潤すものは何なのか。

2023年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

初日舞台挨拶の回を鑑賞。
16mmフィルムでの撮影とのことで、設定は令和ながらも昭和の映画を観ているような感覚に陥る。それがジリジリとした暑さを感じさせ、渇いた街や人を上手く表していた。

長期滞納者の水道を止める業務を行う水道局員と、水道を止められた姉妹。
人形のように感情のない目をした先輩生田と、人間味ある後輩磯村のコンビが良い。
姉妹役の2人は芝居が凄く上手いというわけではないのだか、作り込みすぎていない感じで、長女の表情や目力には惹きつけられる。

大きな事件が起きたり、どんでん返しがあったり、感動的な出来事がある映画ではありません。
でも、小さなことでも自分が行動を起こすことで、たとえ問題が解決しなくても、もしかしたら何かが変わったり、誰かが救われることがあるのかもしれない。
そう思わせてくれる作品でした。

なごん
humさんのコメント
2023年9月21日

こんにちは。
レビュー最後の部分にとても共感します。

hum