「ただひたすら悲しい」仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル mさんの映画レビュー(感想・評価)
ただひたすら悲しい
よかったところ
・役者さんの演技
・当時のキャストが集まって作られている
・ゴーダのキャラクター性
悪かったところ
・ラストで火野映司が死ぬ
・本編と設定が合っていない(ベルトの数、変身の資格、メダルの数など)
・火野映司がほとんど出てこない
・バースXの活躍がほとんどない
・アンクが火野映司にメダルを渡すシーンがない
・全体的にキャラそれぞれの見せ場が少ない、ほとんどない
・本編後にディストピアになっているという設定
他にもたくさんあった気がしますが忘れました。
オーズはリアルタイムでは本編はたまに観るくらいで、本格的にはまったのは最終回を観てからです。
映画は将軍とMEGAMAXは映画館で観ました。
レッツゴー仮面ライダーも映画館で観たと思います。
本編は放送が終了してから全編観ました。
自分ではライトユーザーだと思います。
だからどんな内容でも楽しめるだろうと思って観に行きました。
先行上映のライブビューイングの舞台挨拶付きを観ました。
観ている最中はそれなりに楽しめていたのですが、ラストが全く受け入れられませんでした。
舞台挨拶を観れたのでまだマシだったと思います。
あの終わり方で劇場が明るくなっていたらと思うとゾッとします。
終わり方が違えば、他の悪い点は受け入れられたと思います。
仮面ライダーはキャラクターが死ぬことがあるので、耐性がある方だと思っていましたがこの作品は受け入れられませんでした。
描き方が違えば納得できたのかもしれません。
ただひたすら悲しかったので、ネット上で色々な方の感想を読みました。
肯定派と否定派がいるのもわかります。
私は普段ネットの感想はあまり読まないので、色々な見方があることがわかったのはよかったです。
それでもやっぱり受け入れられる内容ではなく、時間がたった今もとても悲しいです。
もっと別の話が観たかったです。
役者さんの演技はとても素晴らしかったので、なおさら残念です。
当時のキャストが揃うというだけでもすごいことなので、贅沢をいってはいけないのかもしれませんが、もっと明るい話が観たかったです。
オーズはシリアスさとギャグがちょうどいい、明るく爽やかな作品だと思っていました。
火野映司、アンクをはじめとしたキャラクターがどれも魅力的でした。
明るい昨風なのに、映司のトラウマやバックボーンは重かったりと、バランスがいいと思っていました。
欲望がテーマで、欲望を否定せずに描いているのも面白かったですし前向きでいいなと思っていました。
今作では欲望を否定しているように感じられました。
映司の欲望は女の子を助けてアンクを復活させることだったのでしょうか?
本編では果てしなく大きな欲望で、世界中の人を助かるほどのことに感じられたのですが。
今作では800年前の王が人々を殺しているようでした。
いわゆるディストピアですね。
そんな世界観の作品だったかと不思議に思いました。
本編は現実世界に近い世界観に思えたのですが。
コロナ禍など世界情勢を踏まえてあえてディストピアなのだろうかと観ていたら、ラストで火野映司が死んでしまうではありませんか。
世界が復興していくところまで見届けなくてはいけないのでは?と不思議でした。
映司は世界を見捨てるような人ではなかったはずです。
自分が死んでしまう状況を変えることはできなくとも、仲間たちに託すことはできたはずです。
手を繋ぐこともテーマですし。
しかし、映司が仲間たちに世界を託すようなシーンもないのですよね。
そもそも、映司一人に全てを任せるような仲間たちではなかったはずです。
800年前の王が蘇ってから皆で協力して立ち向かっていたはずなんです。
その割に、映司が女の子をかばって重傷になったことを誰も知らないままなんですよね。
伊達さんと後藤さんは別の場所で戦っていたのでしょうか。
それならそういったシーンをいれてほしかったです。
私の記憶違いでしょうか?
傷を負った後行方不明になったという流れで、女の子を庇ったことは皆知っていたんですかね?
覚えておらずすみません。
叩きたいわけじゃないんです。
自分の理解力が足りていないのかもしれません。
ただ、わかりやすく安心して観れる話がよかったなと思っています。
引っかかるところが結構あって、考えながら観ていたので。
あえてそういう話にしているのかもしれませんね。
何度も観てほしいということかもしれませんし。
先行上映を観るまでは、放映開始したらリピートするつもりだったんです。
しかし、あまりにも辛い内容なので観る気になれません。
もう一度観たいシーンもあるのですが、映画館で通して観るのは辛いのです。
あとお金を払う気が起きないというのもあります。
正直、いい映画だとは思えないので。
悲劇であっても観る価値のある映画なら何度も観たくなったりするんですが。
そもそもオーズに悲しい話を期待していないんですよね。
途中までは辛い悲しい話でもいいと思うんですが、最後は爽快感があってほしいんです。
そういう昨風だと思って今まで観ていたんですが。
せっかく当時のキャストが揃っているのにどのキャラも活躍シーンが少ないですね。
知世子さんが戦っているシーンがありましたが、こんな状況でもクスクシエをやっていて皆に食事を振る舞ってくれるとかいうのが見たかったです。
避難所みたいになっていて色々な人が身を寄せあっているみたいな。
そういう、このキャラクターならでは!みたいなシーンが観たかったんです。
映司にアンクがメダルを投げるシーンも欲しかったです。
アンクが復活するのはもっと後だと思っていたので、冒頭から出ていたのは意外でした。
アンクが復活する過程をじっくり観たかったです。
タイトルからそういう内容かと思っていたので。
映司がピンチの時に復活するとかだとベタすぎるかもしれませんが、私が観たかったのはそういう話なんです。
ところどころツッコミ要素があってもいいから、ご都合主義でもいいからオーズの活躍が観たかったなあ。
オーズなのに映司が変身して戦うシーンがないんですよね。
ゴーダ自体は割と好きなキャラなんですが、簡単に敵になるし扱いが雑に思えました。
本編当初のアンクのようなキャラクターなのかと思いながら観ていたんですが。
とても小物キャラとして描かれてしまっているのが残念です。
映司とアンクとの関係の対比として、ゴーダとアンクが描かれるのかと思っていたのですが。
映司にはなれないというのを掘り下げても面白ろかったかもしれません。
短い上映時間の中で描くのは難しいとは思うんですが、もったいないと感じました。
ヒロインの比奈のシーンも少なくて、アンクとアイスを食べるところはよかったと思うんですが、映司は結局帰ってこないのでちぐはぐではありませんか?
あと比奈はいわゆる戦うキャラクターではありませんが、映司に全てを任せるようなヒロインではありませんよね?
ただ待っているだけではなく自分ができることを精一杯するキャラクターだったと思うんですが。
今作では映司を頼っているように見えました。
むしろ映司が一人にならないようにしてませんでしたか、本編では。
信吾を心配するシーンもなかった気がします。
アンクが信吾の体をずっと使っているのも不思議です。
確か、人間に擬態できたと思うんですが。
キャラクターが多すぎると話を展開しづらいからでしょうか。
後藤さんや伊達さんの活躍もほとんどなくて、映司を助けようとするシーンもなかったように思います。
伊達さん医者なのに。
ゴーダを警戒していた割になんの対策もなかったようですし。
バースXもちょっと出てきただけでしたよね?
映司、伊達さん、後藤さんが3人で協力して戦うシーン観たかったです。
せっかくバースXあるのに。
オーズ対オーズやるのに映司の戦闘シーン少しですし。
オーズ、ベルト1つのはずなのに説明がなくて困惑しました。
ゴーダが変身するシーンもありましたよね?
映司の体なしに。
確かオーズは封印を解いた者しか変身できない設定だったと思うんですが。
あえて設定を変えて描くなら何かしらの説明がほしかったです。
戸惑うと話を追いづらくなるので。
敵が現れてオーズとバースが戦う、アンクが蘇って一緒に戦うという話ではだめだったのでしょうか?
アンクがどう復活するのかを描いてほしかったです。
何度も同じことばかり書いてすみません。
映司が死ぬならその後の仲間たちの話も観たかったです。
あの世界がどうなるのか全くわからないままですし。
一般市民が復興のために頑張る姿が映るとか、映司の意志を仲間たちが引き継いでいるとか。
そういったシーンが少しでもあればまだ受け入れられたと思います。
復活した後のアンクのことも気になります。
グリードのままのようですし、あのままあの世界にいるのは辛いだろうなと。
他のグリードはほとんど出てこなかったですね。
すぐに退場してしまいました。
コンボも全ては出てきませんでしたね。
サゴーゾとシャウタは出てきませんでしたよね?
王とグリードたちを相手に戦うオーズを観たかったです。
ゴーダは敵側でも味方側でもよかったんですが。
やっぱり上映時間が短かすぎるのでしょうか。
映司が死ぬシーンがなければその分別の描写ができたのでは?
映司はどうしても死ななければならなかったのでしょうか?
本編の最終回と対比しているのでしょうか?
アンクは復活するかもしれないだとか、実は映司の側にいるとか本編や映画で描かれていたので、かなり意味合いが違いませんか?
映司は人間なので、生き返らないし幽霊としているのもおかしいというのはあるかもしれません。
それにしても映司の死はどういう意味を持って描かれたのでしょう。
映司が死んでも仲間たちや助けられた人々が意志を引き継げば、手は繋ぎ続けられるとか?
そういうシーンがなかったので違いますよね。
どこまでも届く腕とはなんだったのでしょう。
映司が仲間たちに思いを伝えるシーンもないですし。
アンクとは精神世界?で話すシーンがありますが。
しかしアンクを追い出す意味もよくわからないのですよね。
パンフ読んでないのですがネットでは死期をさとったからだというのを見かけました。
映画の内容が全てだと思っています。
もしパンフレットやその他のインタビューで解説していたとしても、より深く知りたい人のためのものだと思います。
映画を観ただけではわからないというのは作品としてどうかと思います。
本当は、オーズ本編を観ていなくても楽しめるほどの映画であってほしかったです。
本編とは別物なのに一つの映画としてもいい作品とは思えないのが残念です。
アンクが泣いたシーンが意外でした。
泣かないと思っていたので。
役者さんの演技は素晴らしいと思いますが本編と同じキャラクターとは思えないシーンもありましたね。
アンクが泣くシーンは、長い月日の中で変化していったと考えるべきなのでしょうか。
アンクは死んでからも映司と一緒にいましたし。
しかし本作ではアンクは復活するまで意識がなかったように見えるんですよね。
アンクって泣くようなキャラクターではなくて、むしろふざけるな!とか怒り出しそうな気がするのですが。
映司が死ぬことを受け入れると思えないんですよね。
もし仮に、アンクが復活した時に映司が死んでいたとしても簡単には受け入れないような気がするんですが。
映司はすでに死んでいるのではなくてゴーダが離れれば死ぬという状況だったと思うんですが、あっているんでしょうか。
アンクと映司が話すシーンがあそこだけなのも非常に残念です。
コミカルなシーン全くありませんしね。
二人が普通にやりとりするシーンも観たかったです。
映司と比奈は話しているシーンなかったですよね。
主人公とヒロインなのに。
そもそも映司が出てくるシーンがあまりにも少なすぎませんか。
主人公なのに。
ゴーダを出すにしても映司が活躍するシーンは入れてほしかったです。
アンクが戦うシーンでエフェクトのように出てくるのも不思議でし