劇場公開日 2022年3月12日

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「ズレた前提に則って作られているため根本から破綻している。」仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル ハトバとはさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ズレた前提に則って作られているため根本から破綻している。

2022年3月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

普段文章を書く習慣が無いため、具体的な批判点はより分かりやすくまとめられている人のものを見て欲しい。

本作の問題点はまず仮面ライダー本編における結論である自己犠牲の否定をなかったものにしたことである。
最終回で主人公の火野映司はタダで助かる命はない。だから1人だけの力ではなく人々と手をとりあっていく。ということに気がついた。

本作ではその前提が崩壊しており主人公がただの自己犠牲野郎に逆戻りしている。
沢山の人々を救いたいという底なしの欲望を持つ映司がアンクと少女たった2人の命を助けただけで満足するとは到底思えない。全人類の8割が消滅したというとんでもない事態になっているなら尚更だ。それを復興するために動くべきだろう。

もう1つは本編では影も形もなかった等価交換という要素をぶっ込んできた点だ。
監督である田﨑氏は「タダで助かる命はない」という台詞をたいへん気に入っており何をとち狂ったのか本作のメインテーマに据えた。しかしこれは「だからこそ手をとりあっていく」と本編で否定されているものでありこのことから結末がズレたものになるのは必然である。
更には「火野映司の業」といわれる全くなんのことか分からない単語をパンフレットのインタビューで発言しているがこれはなんなのかと問いただしたい。本当に。

制作側が大幅にズレた解釈をしているため、コアなファンほど拒絶反応が出てしまう作りとなっている。
その他にも主人公に乗り移った敵キャラが観客の神経を逆撫でするような台詞が多々ある点もよろしくない。

正直不満点としては分かりにくい部類なのでしっくり来ない人もいると思う。だが私は予約していた6万円のCSMオーズドライバーを思わずキャンセルしてしまった。
それくらいの出来であるということを伝えたい。

ハトバとは