デューン 砂の惑星 PART2

劇場公開日:

デューン 砂の惑星 PART2

解説

「メッセージ」「ブレードランナー2049」のドゥニ・ビルヌーブ監督がフランク・ハーバートのSF小説を映画化し、第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。

その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。

ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンら前作のキャストに加え、「エルヴィス」のオースティン・バトラー、「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のレア・セドゥが新たに参加。

2024年製作/166分/G/アメリカ
原題または英題:Dune: Part Two
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2024年3月15日

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(C)2023 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

映画レビュー

3.0よくわからなかったけど凄かった

2024年3月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

寝られる

池袋のIMAXで鑑賞。
プライムで前作を予習したこともあり、何となく物語についていくことができました。

劇中で描かれる砂漠は壮大で美しく、スクリーン全体に映し出される映像とダイナミックな音響効果によって、まるで自分がその場にいるような臨場感がありました。特に、サンドワームが襲ってくる場面は、目の前で起こっている出来事のように錯覚しました。

ただ、包まれるような音の聞き心地が良すぎて何度も睡魔に襲われました。それもあってか、途中からストーリーがわからなくなり、結局どんな話だったのかあまり理解できないまま終わってしまいました。

個人的に良かった点は、ポールとチャニを演じる俳優の演技が上手かったことです。どちらとも20代と若く、デューンの世界観にうまく溶け込んでいました。ここから、私と同年代の人がハリウッドの大作映画で主演していることに感心しました。

全体的に観て「よくわからなかったけど凄かったな。」の一言に尽きました。砂漠で繰り広げられる戦いにドキドキし、若手俳優の演技が素晴らしかった作品になっていました。

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Ken@

5.0実際に目にしたかのような体験を

2024年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 9件)
猿田猿太郎

4.54DXで新感覚なプレミアム映像体験を!

2024年3月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。1作目では、評価もまちまちでしたが、初めから2作目ありきの2部作と考えると1作目の評価も⭐︎半分はあがります。ぜひAmazonプライムなどで復習してから、本作品に臨むことをおススメします。

また、本作品を本日は少しリッチにプラス1000円払って、プレミアムな映像体験4DXで鑑賞してきました。

4DXは韓国発で最先端の体験型シアター。シートが前後左右や上下にダイナミックに動くうえに、水や風、香り、フラッシュなどの革新的なスペシャルエフェクトが、映画を「観る」から「体感する」ことに変え、全く新しい映像体験をすることができます。USJのハリーポッターに3時間近く乗っていると思ってください🙄想像より揺れます。風が吹きます。若干寒いです。ポップコーンはやめておいた方が無難です。シートは4シートを1セットに連動して動きますので、より激しいのをお好みの方は、前方から3、4列目のシートの端の方がおすすめです。また少しの体力は必要ですので、酔いやすい方はご遠慮下さい。乗り物が苦手でない方は、一度は体験してみて欲しいプレミアムな映画体験になること間違いなしです!

一方、IMAXと呼ばれるプレミアムシアターは、アメリカ発で「ファーストクラスの映像体験」がキャッチコピーのシアター。映像、音響、空間、作品をすべて最高の水準にまで高めたシステム。つまり、上下左右壁いっぱいに広がる大型スクリーンにより、これまでにない高画質・高音質・大迫力の一体感が味わえます。こちらのIMAXはシートが動くことはなく、乗り物が苦手な方も安心して特別プレミアムな映画体験を楽しむことができます。

お近くにあるプレミアムな映画館で一度リッチな映像体験をしてみるのもおすすめです♪
本作品は、その体験をするのにふさわしい見応えあるSF映画となっています!!

今作品で終わっても十分満足感はありましたが、次作への布石が散りばめられているエンディングに期待せずにはいられません。もし3作目があるのなら、またプレミアムな映画館で観てみたいと思う今宵でした。

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ななやお

4.5単純な英雄譚でなく、民衆が熱狂するリーダーの危うさを示唆する現代性

2024年3月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

デイヴィッド・リンチ監督版の「デューン 砂の惑星」(1984年、上映時間137分)では主人公ポールと次期男爵フェイド=ラウサの決闘がラスト前のハイライトだが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による連作では155分の1作目に続く本作166分のエンディング近くで同じポール対フェイドの決闘が描かれる。つまり、フランク・ハーバートによる原作小説の物語の経過を、リンチ版に比べてここまで2.5倍近くもの尺を割いてじっくり描いているのがヴィルヌーヴ版「デューン」なのだ。したがって当然、ポールがいくつかの試練や戦いを通じて抑圧された砂漠の民フレメンからの信頼を勝ち取り、彼らの救世主として熱狂的に支持されるようになる過程も説得力十分に語られる。

ティモシー・シャラメが体現する美しい青年ポールは、さまざまな経験を通じて戦闘能力、超自然的な力、リーダーとしてのカリスマ性を高めていくものの、それが単純な英雄譚として描かれていないのはヴィルヌーヴ版でより示唆的だ。原作者ハーバートはあるインタビューで「リーダーが常に正しいとは信じるな」というメッセージを小説に込めたと語った。

2020年代の今、世界に深刻な影響を及ぼしているロシア・ウクライナ戦争とパレスチナ・イスラエル戦争も、もとをたどれば石油などの資源をめぐる当事国や利害関係のある諸外国の諍いや衝突がやがて大きな争いになっていった経緯がある(ハーバートも中東・北アフリカの砂漠地帯の石油を砂の惑星のスパイスに置き換えて小説を構想し、「アラビアのロレンス」も参考にした)。民衆が熱狂し盲信する独裁者や政治的リーダーは今もあちこちの国にいる。ヴィルヌーヴ監督は「デューン」連作で商業的成功を収めたこともあり、ハーバートの予言的メッセージにより忠実で現代世界にリンクする展開をこの先も続けてくれるだろう。

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高森 郁哉

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