海を待ちながら

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海を待ちながら

解説

「少年、機関車に乗る」「ルナ・パパ」などで知られるタジキスタンの名匠バフティヤル・フドイナザーロフが、半世紀で10分の1にまで干上がった中央アジアの大湖・アラル海を舞台に、贖罪を求めてさまよう男の無謀な旅を描いたドラマ。

船長マラットはアラル海を航海中に大嵐に遭遇して妻や仲間を失い、たったひとり生き残る。心に深い傷を抱える彼は、現在は干上がってしまったアラル海に戻り、荒野に横たわっていた自分の船と再会。その船を引きずって、水のない海を横断する旅に出るが……。

主人公マラット役に「オーガストウォーズ」のエゴール・ベロエフ。フドイナザーロフ監督は2015年に急逝し、本作が最後の長編作品となった。

2012年製作/110分/ロシア・ベルギー・フランス・カザフスタン・ドイツ・タジキスタン合作
原題:Waiting for the Sea
配給:ユーロスペース、トレノバ
劇場公開日:2023年6月3日

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映画レビュー

3.5干上がった海

2023年11月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

バフティヤル・フドイナザーロフ監督の作品で、

『少年、機関車に乗る』
『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』
『ルナ・パパ』
『スーツ』
『海を待ちながら』

の順で観てきたけど、

他の作品と同じ監督と思えないコメディ要素ほぼ皆無のクールな作風、

海が干上がり、船が陸の上に残された土地を舞台に描かれる物語で、

ロマンチックだなー♪と思ってたら、本当に海が干上がり、船が陸の上に残されている場所が実在するそうで、

それが中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンにまたがるアラル海だそうです。

映画の内容は名作に近い佳作で、もう少しで名作になれた感じで、惜しい…

なんかゴチャゴチャした感じで、もっとシンプルだったら、よかったかも。

惜しいな…

4寄り3.5で、100点満点で75点ぐらい。

最後はビックリしましたYO!

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RAIN DOG

4.0遺作

2023年6月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

フドイラザーノフの遺作です。
タジキスタンで産まれ、26でメジャーデビュー。49でドイツで亡くなったとか、ほんと勿体無い才能。
私は今回の再発見上映で発見し四本見ました。
(しかしまだ名前をちゃんと覚えられない)ダメ人間への優しい眼差しはかわらないけど初期の3本に比べシリアスな印象あります。
亡き妻の妹の直線的愛情とかカラックスみたいだったし、干上がりつつある湖と船の関係はやっぱり宗教感じるし、自然への畏怖ですわね。美術も撮影も素晴らしく私の好き要素満載。

やっぱり内戦とか死を身近に感じ、どうにもならない自然の力に直面した人しか描けないリアリティ有りながらのファンタジー、、タジキスタンの風景が彼の作品でやはり非常に重要なんだとつくづく思う。

どうやらこの後日本未公開の「スーツ」が公開されるみたいで楽しみ。未公開はあと一本!

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masayasama
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