BLUE GIANTのレビュー・感想・評価
全647件中、381~400件目を表示
音楽の、ジャズの力強さを体感
歌詞もモノローグもないジャズ音楽のみのライブシーンに心動かされます。
ただし、音楽のインパクトにアニメーションが追い付いていないのが非常に惜しいです。
主人公たち3人はそれぞれがジャズの高みに上がるため、懸命に健気にぶつかり合い磨き合っていきます。
その真骨頂がライブシーンです。
壁をぶち破る、いま超えた!が音楽でわかります。彼らの情熱が音楽で伝わってきます。
ライブシーンの音楽がすばらしいので、よい音響設備のある劇場での鑑賞をお勧めします。
見せ場のライブシーンですが、アニメーションに違和感を感じられることがありました。
技法に詳しくありませんが、2Dと3Dを組み合わせたアニメーションのようです。
2Dパートと3Dパートが一連のシーンになると一体感がなく、音楽のエネルギーが途切れてしまうと感じることがありました。
しかし、音の視覚化をいろいろに試行錯誤された様子がうかがえます。
目を見張るような惹き込まれる表現もあります。
もし次回作があるならば、主人公たちのように今を超えてくるだろうと予感させてくれます。
ライブの高揚感を感じる
マンガは未読。物語は複雑ではなく音楽を描くことにこだわった作りをしている。
その音楽(ジャス)の演奏シーンを中心に楽しさ、情熱を描き、音楽好きな方なら誰しも一回は体験したことのある様なライブでの高揚感を感じさせてくれるライブシーンの臨場感をすごく感じ、その音楽とマッチしててとても良かった。
ただドキュメンタリーの様な途中に入るインタビューは必要だったのだろうか。そのシーンは要らない様に思えた。
彼らがどの様な人物でどう生きたかを描きたいなら、それを映像で描けば良いのだし。
部活、サークルでの音楽経験がある方は是非
本作は、原作を見る前に鑑賞しました。
主人公に周りを惹き付ける魅力、音楽の才能、そして血を吐くような努力がしっかり描写されており、何より性格もサッパリしていたため、終始安心して見ていられました。
また、モブキャラの扱いも非常に良く、忘れた頃に再登場するところに思わず笑顔になってしまいました。
本作は、ジャズを全く知らない方でも、軽音楽や吹奏楽をやられていた方には練習シーンや1番最初のライブシーンは特に刺さる方も多いと思います。是非スクリーンでご覧下さい。
最後になりますが、大きな音に抵抗の無い方はDOLBY、DOLBY atmos、IMAX、IMAXレーザーでの鑑賞を強くオススメします!!圧倒的音圧で鑑賞された方が、ライブシーンをより良く感じられると思います。
音ハルだね
原作知らないで、雰囲気で見た。
良かったよ。
この作品は青春期の熱さを
良い具合におとに乗せてる
だから暑苦しくないんだな。
キャラ構成も、ありがちコンビだし
内容もありがち内容だけど
バランス良くテンポも良い。
それと、ミュージシャンの日常と
言うかやりとりもゴテゴテせず
見せてる見せ方もいい。
最近スポーツに限らずに青春
見せる映画も増えて来たけど
ミュージシャンはずっとアオハルだね。
音ハルの楽しさありがとう!
ジーン
周りからやばいやつと思われるくらい努力したことなんかあるだろうか。青く輝きまくってる素敵な映画を見てパワーをもらいました。もっと本気で生きないとね。もったいない。
ジャズの音かっこよかったー久しぶりに生で聴きたくなりました。ブルーノートをはじめとして、東京の様々な風景がリアルに描かれてるのも好きでした。
いい音楽聴くと背筋ぞくっとするんですが、3回くらいしました。なんか本気の思いに涙も出ます。
時間を忘れるいい映画ーオススメです。
すべてがふっとぶライブ映画
素晴らしかった。生まれて初めて映画館に再度(どころか音響比べで9度)足を運んだ。上原ひろみは昔好きだったけど、ジャズを聴くのはしばらく離れていたし、自分では弾けないからそんなにわかっていない。それでも聴いた瞬間引き込まれて、ライブシーンはずっと体が動いた。
映画寄りファンはアニメーションが。。とか気になっているみたいだけど、そんなのすべて吹っ飛ぶ。キャラクターの熱い思いと、ライブの迫力に心揺さぶられる。ストーリーも泣ける。
「ソーブルーの平さん」の指摘のように、今まで聴いてきたジャズのソロはたまに確かに小手先のテクニックに酔ってる感じを受けることはあった。でもこの映画でこんな熱い想いで紡いでるのだと感じただけで全ての捉え方が変わった気がした。
原作漫画は3月しばらく映画の舞台の前後となる仙台編、ヨーロッパ編の始めが無料公開されていたので前後を把握してから臨めてよかった。劇中曲も上原ひろみのyoutubeで公開されている。first note, n.e.w, 最後に二人で弾くwe will, 何度聞いても場面も蘇って感無量。。!!個人的には月日が流れるシーンで流れるBGM、The beginning, Forward, Next step も好き。
first note の優しいコード展開はどこか女性的で、上原ひろみだと納得なんだけどもしこれをユキノリが弾いてるのをみたら現実だと一瞬で好きになってしまいそう。
舞台挨拶で上原ひろみさんが、ずっと漫画の曲は浮かんでいて、原作にも登場していたと言っていて、ひとまず全巻購入。7巻に、作曲されたばかりのN.E.W. の楽譜発見、葛飾ジャズフェスで弾いたあのメロディー(ド-レ-ミ♭-ファ-ソ-シ♭-ド!)でした!感動。こんな頃からすでに仕込まれてたとは。。
ちなみに7巻巻末のハービーハンコックとウェインショーターとのインタビューも素晴らしい。ソロの体験が全ての時空も色も自分も超えた、singularityと表現している。それを大袈裟と思わず素直に感動できたのはおそらくこの作品のおかげ。内臓のひっくり返るまで自分を曝け出すってそういうことだろうな。
---
ちょっとだけ追加。普通の音響、Live zound、轟音上映、odessa、Dolby Atmos、新宿プレミアムのDolbyと鑑賞したが、普通音響の時に、唯一満足できなかった、「主人公の圧倒的な音圧」が高音響ですっかり解消。ここまで違うとは!絶対音響売りのところで見て欲しい!個人的にはLive Zoundが一番圧倒されました。。!次点はDolby Atmos、反響強めだった気がする!
そして毎回気になる、So Blueでのコンサート日時。カレンダーでは12/13に丸がついていて、私の誕生日だ!と思うのに、ポスターでは12/11。なんでそんな間違いが起こるの不思議でならないがどちらかというと12/13になおしてほしい。。
主人公が1人で突っ走る感じ
音楽に関して素人なので、分かりませんが、沢辺は4歳からピアノをしてるようで、当然上手という事はわかるのですが、宮本は3年それもほぼ独学でそこまで上達するものなのでしょうか?最後は海外まで行ってましたけど。才能というのは、そういうものなのかもしれませんが、まあ100歩譲って宮本までは理解出来ますが、玉田は数ヶ月って流石にこれは差がありすぎて、お客さんも「おーーーーーーー」とまではならないのでは?
という感じで、アニメの枠が出れない感じがしました。
上を目指してる割にって感じがするけど、トントン拍子になるので、チョット話の組立が良くない感じですね。
面白くはあったのですが‥
(完全ネタバレですので鑑賞後に読んで下さい)
周りの評価が高く見に行ってきました。
そして噂に違わず、ある水準を超えた確かに優れた作品と思われ、個人的にも面白く見ました。
ただ残念ながら、以下の3点の私的なマイナスがあって個人的には傑作とまでは思えませんでした。
その点は逆に申し訳ないと思われました。
1点目のマイナスは、特に主人公の宮本大(声 山田裕貴さん)のジャズの演奏場面で、こちらがこれは優れた演奏だなと【思う前に】、彼の吹くテナーサックスが光り、演奏を聴いている人や観客の方が驚きの表情を浮かべる場面が多かった点です。
私はジャズについて詳しくないので特に、1音や1小節ぐらいでは演奏についての感想はまだそれほど起こっていません。
なのでアニメーション映像でテナーサックスが演奏後すぐに光る表現や、個人的には早い周囲のやや大きな表情は、演奏の素晴らしさを押し付けているように感じて、私には表現が過剰に思われてしまいました。
演奏し始めは普通の映像や周囲の表情でまず音を聴かせ、サビや演奏のクライマックスで今回の光や周囲の表情で良かったのではとは思われました。
2点目のマイナスは、今回のジャズ演奏のアニメーション動きの一部が、おそらく3Dアニメーションで作った映像だと思われたのですが、そこだけが他と違って不自然になめらかで違和感を感じた点です。
私達は映画『犬王』や『すずめの戸締まり』、そして3Dアニメーションとして『THE FIRST SLAM DUNK』の(それぞれ内容としては別の私的感想はあるのですが)アニメーションの動きとしてはそれぞれある水準を超えたアニメーション映画をここ最近でも見ています。
すると映画として傑作に思える為には、それらのアニメーション映画の水準を動きとして同等か超えていなければどうしても傑作に思えない観客としての欲ボケが残念ながらあります。
この映画『BLUE GIANT』は、演奏場面としては残念ながらそれらのアニメーション映画からは落ちると個人的には思われました。
3点目のマイナスは、主人公の宮本大の演奏の素晴らしさは分かったとして、では彼が伝えた音が何だったのかいまいち私には伝わらなかった点です。
主人公の宮本大はたった3年でジャズを良く知る人や演奏者や関係者のプロをうならせるプレーに到達しています。
その間の練習量の凄まじさは確かに想像を絶するものだったろうと思われます。
しかし一観客の私にとっては、演奏は手段であって、彼がまず表現したいものがあり、それを実現表現するための演奏手段なのではと思われています。
主人公の宮本大は(私の記憶が違っていなければ)「ジャズは熱くて激しい」「深くて自由」と言っていたと思われます。
しかし、何に対して「熱くて激しい」「深くて自由」なのかは私には共感をもって描かれていたとは思えませんでした。
仮に人生の困難さに対して「熱くて激しい」「深くて自由」なのであれば、もっと演奏は屈折しその混沌からの脱出を音として表現される必要があったのではと思われました。
宮本大の演奏はあくまで強く真っすぐで「世界一のジャズプレイヤー」という曇りのない直線的な主張で、残念ながら私のような観客には共感をもって刺さる音(表現したい内容)ではなかったと思われました。
逆に、ドラムの玉田俊二(声 岡山天音さん)の表現したい内容は、宮本大のテナーサックスや沢辺雪祈(声 間宮祥太朗さん)のピアノの演奏に素人ながら到達して2人と共に演奏したい思いがあふれていて、私にも共感出来る内容だったと思われました。
しかし玉田俊二は結局はプロのドラマーになれなかったとの描写が最後になされています。
これに関してもなんだかな、とは私には正直思われました。
この映画は、もしかしたら主人公の宮本大のような真っすぐで熱い思いを持っていることが曇りなく大切だと思っている人には、もしくは身近でそういう人がいることを知っている人には、十分刺さる映画なのではとは思われました。
しかし私のような観客からは、映画の中で挫折のない宮本大の描写では、彼の主張に小さくない疑問が湧き上がるのもまた事実だったとは思われました。
そういう意味では、私はこの作品には向いていない観客だったなと申し訳なくは思っています。
しかしそれを差し引いても、音楽を担当した上原ひろみさんの音や演奏はやはり素晴らしく、ストーリー展開としても骨太な映画であったのも一方で事実だったと思われました。
私のように突っ込んで見ることがなければ、普通に面白い作品だったと一般的には思われる作品になっているとも思われました。
音があらゆる方法で可視化される
漫画は一巻だけ読んでいたが、すこぶる評判が良かったので鑑賞。
とてもよかった…!
展開が早いながらも、ストーリーを知らない自分としては、テンポがよく、すっとはいってきた。
そして、焦らすかのような途中途中のライブシーンからの、最後の本気ライブ。
とにかく音の表現が、多様だった。楽器、奏者、火、氷、光、そして観客の表情。音楽は目に見えないものだからこそ、想像力が掻き立てられる。それを見事に表現していた。
3人の人間関係もいい、自分の人生にモヤモヤしている人こそ刺さる。
モーションキャプチャや、脚本など、ツッコミどころはあるが、1番はやはりライブシーンである。
まっすぐにアニメ化した姿勢と愛情が伝わる。
2023年劇場鑑賞38本目
すごかった
皆さんのレビュー同様
特にライブのシーンが良かった
アニメなのに、サックスって金属に息を爆発させるように全身の力で吹き込んで振動させてるから鳴っているのかも~っというような質感を感じれた
湿気や乾燥の表現も良かった
特にコンピューターで人形を動かしているようなシーンでない箇所
ウェイキングライフ(昔のアニメ映画)みたいに
とろけちゃったり、はぜちゃったりする官能的なシーンが良かった
とはいえ、全部あんなアニメで構成してたら
いつまでたっても完成しないだろうし
効果的にはさまれていて
メリハリ的にもちょうど良いのかも
ドラムソロのシーンなんかは
コンピューター感はあったものの
動きと叩く箇所が音とちゃんとシンクロできちゃってる気がした
アニメのキャラが演奏しちゃってた、、
ディズニーのパレードくらい
動きやキラキラと音がシンクロしてて
生理的にたまんなかった
音楽のアニメは興味が無かったけど
やられてしまった
主人公以外のストーリーが良かった
老舗ライブハウスオーナーのお説教が
迫力ありすぎて自分の事としてくらった
風潮として、青春に怪我や事故、人の死をあてがう物語が多いように感じるので、ちょっとげんなりしたけど、前向きな展開もちゃんと用意されていたので救われた
彼のためにも、安全運転しようと肝に命じた
あの頃の情熱を思い出せ
キサキとドラケンがセッション・・・(笑)
失礼いたしました。
2023年、まだ2ヶ月しか経っていませんが
今年No1に出会ってしまったかもしれない
そう思わせてくれる作品でした。
Jazzは疎か音楽の知識に長けていなくても
「Jazzが一番だべ!!」と唸ってしまうくらい曲のカッコよさがカンストしている。
鑑賞後後ろに座っていた男子2人組が「ちょっとSax買いに行くかあ」と話していて
「そうなるよな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
心の中で大共感、大叫喚。
大ジュニアが初めてSaxのパフォーマンスに触れた時もこんな感覚だったんだろうな、、、
映画館の1つ下のフロアがヤマハ音楽教室で、
これはやってんな(笑)
思わずニンマリ
.
#【追記】
2回目鑑賞♩
サントラを聴き倒したため、
1回目とは異なり“知っている曲(かつ好きな曲)”が劇中で流れる
これはアツい。ストーリーは全て把握しているため
流石に号泣は避けられると思ったが、
最後のFIRST NOTEは我慢出来ず。
生きる糧になる本作、定期的に摂取したいので一生映画館で上映されるべきでは?!
あつくてかっこよくて
原作未読勢からすれば、
ストーリーのバランス感覚、分配、演出、ヘイト管理から何から何まで完璧だと思いました。
最後意外と綺麗に終わるので、商業の香りがあまりしないとこもすきです。
特に素晴らしかったのは演奏シーンです。
監督や絵コンテを描いた人、原作者さんの
私は、ジャズのこんなとこが好きなんだ!これがやりたかったから映像化したんだ!というのがめちゃくちゃ伝わってくるのに、
自己満足ではなく私たち視聴者を説得、プレゼンするような演出になってるんです。
演奏の時に輝くサックスの黄金色が好き、
そこから歪んで覗く景色が美しい。
弾けるドラムがすき、額を伝う汗が綺麗、ピアノを触る指が強くかっこいいこと。
全てが伝わり、共感しました。
まるで対話のようで面白かったです!
また、ストーリー自体が激アツ少年漫画展開ですし、キャラクターも良く、みんな好きになっちゃう様な内容なので、ぜひジャズにも音楽にも興味がない人も、見に行ってください!!
後付けで申し訳ないのですがモーキャプだけは少し違和感がありました。
実際に演奏してる方の動きや力強さを表現したかったことは理解できます。
難しい技術なのはわかるんですけど、
あくまで私たちは完成品を見る視聴者の立場なので、もう少しなんか出来たのではないかと疑問に思ってしまいます。
原作は読んでいません。 専業の声優が充てていないものとしては、抜群...
原作は読んでいません。
専業の声優が充てていないものとしては、抜群です。
ストーリーは、音楽スポ根ものと思われます。
東北出身とすると、Wake Up Girlsのジャズ版というところでしょうか。
すごく捻ったところはありませんが、丁度よいところで話を区切ってあり、
十分楽しめました。
問題は、宇多丸さんも再三指摘していますが、聴衆がおどろくほどのプレイを、
どう表現するかです。例の20世紀少年の歌は、政権を転覆する程の力はありませんでした。
本作の主人公のSaxの演奏は、経過とともにうまくなっている事がよく分かります。
楽器の音自体も、最初は固く、リードの固さも不適切な感じがしますが、広範はものすごくいい音になっています。(たまたま、そう聞こえただけかもしれませんが。)しかしながら、序盤から凄い才能があるようには、特別感じませんでした。うまく、成長途中の感じで演奏するのは難しいと思いますが。前半では、途中に入る劇伴の方が、当然上原ひろみなので、うまさが目立ちます。
ドラムはもちろん成長していくわけで、後半のソロもなかなかよいのですが、絆創膏は貼っていますが、練習自体はしている場面がないので、どう成長したかはよく分かりません。まあ、尺の問題でしょう。
ピアノはものから上手なので、こどか良くなくて、どおが良いのかはよく分かりませんでした。一番最後の演奏はもちろん素晴らしかったわけですが。Carl PerkinsやMichel Petruccianiなんて人もいるので、そのスタイルを貫いて欲しいくらいです。
Saxが主題となると、どうしてもJohn Coltrane的なものから抜け出せないところが最大の本作の問題で、Jazzの人気が限定的な原因でもあります。これを、実写で撮影したとすると、演奏は確かにうまいけど、特に感動するほどではないということになりかねません。また、楽器が出来ない役者が演じると、Forest WhitakerやDe Niroのような残念な映像になってしまいます。
本作では、演奏の素晴らしさをうまく映像で補う事に成功しています。エリック・カールの『うたが みえる きこえるよ』の様な感じです。Jazz Clubの観客は別にノリノリになるわけではないので、そこの表現も頑張っていたと思います。
そういう意味では、Dexter Gordon自身が出演した'Round Midnightは本当に素晴らしい映画だと思います。
難しい課題があったと思いますが、うまく解決した良い作品だと思いました。
あるユーチューバーさんが、
この映画をとても褒めてらっしゃったので、気になって見てきました。
結果、大号泣で見て良かったです。
一つの映画で何箇所も泣けたのは初めてです。
後半はメイン三人が頑張ってる姿を見るだけで泣けてきてしまい、このまま目が真っ赤で劇場を出るのが恥ずかしく、エンドロールの間に落ち着かせたのですが、エンドロール後にまた泣いてしまい、結局目が真っ赤で出ていくことになりました。
メインの三人にはずっと一緒に居てほしかったので、悲しくも思いましたが、すごくいい終わり方でした。
玉田が推しになりました。
追記…2回目はドルビーアトモスで見てきました。
通常の劇場でも音は良かったけれど、ドルビーアトモスはよりリアルにライブに来ている感覚になれました。次は轟音劇場で見る予定です。
凄まじい作品!劇場で今すぐに見るべき!
ライブが素晴らしいのはもちろん脚本もとても良かった。四分の一をライブシーンが占めているにも関わらず10巻を2時間にまとめるのは至難のわざだったと思うがけしてストーリーを外すことのない完璧な取捨選択がされていた。成長や葛藤を玉田、雪祈にふり宮本大を超人的なキャラにすることで仙台エピソードをバッサリカットしても初見にも全く問題のない話運びになっていた。一瞬挿し込まれる過去のワンシーンもまともな理解力の有る観客なら察しがつくだろうし原作ファンにはサービスにもなっている。スピーディな展開でも彼らが壁にぶつかり血が滲むような努力する様はしっかり描かれているから見ているこちらはどんどん思い入れが深くなる。己の傲慢さを指摘されそれを受け入れ内臓がひっくり返るようなソロにたどり着いた雪祈、ハイハットすら知らないど素人からはじまり天才二人に挟まれながらスティックがボロボロになるまで練習を積み重ねた玉田、氷を触っているに等しい真冬のサックスを永遠と吹き続ける狂気のような情熱をジャズに傾ける宮本、そりゃ彼らが大舞台に立ってあんな凄まじい最高の演奏すれば涙腺崩壊します。あのキャラ、音楽の熱量の原作完全再現(個人的には原作以上)といっていいライブをみたらCGがどうのなんてどうでもよくなる。ドラッギーな演出もジャズという感じでたまらない。爆音と映像で脳みそが揺さぶられるようだった。CGのような明らかにマイナス点もあるがその他の要素があまりにも素晴らしすぎる。映画とは総合芸術でありアニメ映画としては落ちる部分があったとしても音楽映画として、ライブ映像としては最高なのではないだろうか。CGが−50点、その他の要素5億点なのでもう無いようなものだ。
最後の改変もクライマックの盛り上がりをラストに持ってくるには雪祈が一人でso blueに立つよりも効果的だし、その結果大舞台に立てないまま終わってしまう彼の救済としては素晴らしい演出だったと思う。観客としてもトリオでの演奏で気持ちよくエンドロールを迎えることができた。つまらないリアリティよりエンターテイメントとしての完成度を優先させた制作陣には拍手を送りたい。
全647件中、381~400件目を表示