BLUE GIANTのレビュー・感想・評価
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そっちだけで気持ちよくならないでくれ
画面の向こうの登場人物だけ気持ちよくなっていて、僕は全く入れなかった。
ジャズはあんまわからないし批評だけして具体的な提案は出さない卑怯者だが、
音量調節次第で気持ちよくなれたのかな。。ここはドラムの音を抑えてピアノを出すとか、ですか。
やってたのかなわかんなかったな。
一年と半年で上手くなれるんかな、努力したんだね。
セッション見た後だとどうもね、いけるのかなって。
合奏とはなんて素晴らしいんだ
大ヒット漫画の映画化。と言っても自分は未読で、内容もほとんど知らぬまま劇場へ。
好きな絵と苦手な絵があるとすれば、後者になるのかもしれない。人物の動きがちょっと野暮ったいな・・・。などと思ったのも束の間、物語りの中に強引に引き込まれてしまった。主人公・宮本大が、バンドメイトとなる沢辺雪祈の前で初めてサックスを吹く場面がきっかけで、それ以降はこの青春の熱情のなかに完全に捕らわれてしまった。
音楽を扱ったコミックが実写化される際の永遠のテーマとも言える<漫画で描かれたあの素晴らしい音を、どうやって実際の音として鳴らすのか>。前述した場面で、この映画はそれを完全な説得力を持ってクリアしたのだった。
漫画では読者の想像力に委ね、無限大に広げることができる音楽も、実写ではそうはいかない。生身の人間が演奏したリアルな「音」にならざるをえない。
実写版では歌が聴こえなくなる、とか、そもそも音楽自体の神秘性からは逸れたところに物語りの主軸を置く、など過去の音楽漫画実写化は苦労を重ねてきた。しかし、この映画はその難題から逃げることなく、最高のプレイと楽曲、そしてアニメーションの熱量という当たり前のワザをもって正攻法で正面突破した。音楽担当・上原ひろみの才能の巨大さを思い知らされるところでもあった。すべての演奏シーンにサイケデリックなまでの幻想とリアルな歓喜が宿っている。
音楽がもたらしてくれる感動の言葉にできなさ、それがアニメーションの中でありありと観るものに伝わってくる。
”When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again. ー 音楽は流れたら空中へ消えてしまう。そして再びつかまえることはできないのだ”
エリック・ドルフィーのこの言葉を思い出した。その「空中へ消える」さまを、このアニメーションで初めて目にした気がした。
シンプルなストーリーの上にある、純然たる「音楽映画」。家に帰ったら、爆音でドルフィーやコルトレーンを聴きたくなった。
そしてこの映画は音楽そのものの素晴らしさを伝える以上に、合奏の素晴らしさ、人間と人間が音を出し合うことの素晴らしさを教えてくれる。特に音楽をやる者にとっては、最高のご褒美のような映画だった。
宮本大役の山田裕貴、沢辺雪祈役の間宮祥太朗、玉田俊二役の岡山天音の声優陣もハマっていた。この声じゃなきゃ、と思わせてくれる。
黄金の光が噴射され、赤く燃えて、青く燃える
BLUESと思ってたらJAZZ
公開中作品で異常に評価が高いので原作未読で鑑賞。堤幸彦BECKとは異なり、漫画内ジャズは普通に音楽されていてよかったものの、ジャズつーてもマイルス・デイビス、ナベサダぐらいしか名前を知らない門外漢ゆえ、JASSのジャズがどんだけすごいのかはいまいちわからず。
展開的には王道ながら、いくつか誰これ?みたいな箇所があったり、雪祈のアレはさすがにチートじゃね?という気もした。つまりは大人気の原作に寄り添ってきたファンならライブハウスの観客同様に号泣必至、高評価必至という作品だろうか。
石塚真一の前作・岳の主人公である島崎三歩はある意味スーパーヒーローで、人間味の薄い漫画っぽいキャラだったが、宮本大は少しリアルに寄ったとはいえ、真っ直ぐさ加減は相変わらず。三歩は小栗君が実写で演って、なんかちょっと足りない人に見えちゃってたので、今作は素直にアニメで正解だった。演奏中の映像表現はがんばってたけど、モーションキャプチャーはSLAM DUNKほどの予算がなかったのか、画力が井上雄彦には劣るせいか、結果、メタバースっぽい動きになっててやや残念。
BLUE GIANT
面白かった。涙するとはこういうことなのかと思ったほど、泣いた。泣けた。
しかしこの涙は、果たしてお話で泣いたのだろうか?それとも音楽に泣いたのだろうか?
僕が涙したのは、TAKE TWOのバーの店主の女性が最後と途中で流す涙。
それから、最後の3人の涙の演奏に、ついもらい泣き。
店主の女性のは、一瞬だけ過去の写真が映ることによって涙が出た。あそこで音楽が鳴っていたのか、なっていなかったのかは覚えていないが、少なからず店主の女性の気持ちに同情してしまった。共感してしまった。それは、彼女が我々観客と同じ立場にいるからではないだろうか。特に何もするわけではないが、陰で3人を見守り、ずっとその軌跡を客観的に見てきた彼女だからこそ共感できるのではないだろうか。あの涙の正体は、喜びの嬉し涙だ。彼らの成功に、彼らの挫折の経験に、喜びを感じずにはいられない。それは我々なのだ。
人の弱い部分が見えたか、どうか。グッとくるのは、玉田が「こんなバラバラでジャズできんのかよ!」って家を出て行くところ。バラバラになってしまうかもしれないという恐怖感と虚しさ、危うさ。それを引き起こしたのは、紛れもなく、玉田の心の奥の感情だ。「売れるための踏み台で、バンドは解散するものだ」という2人に対し、「俺は2人と一緒にやりたいんだ」という剥き出しの感情。生もの。危険な匂い。迂闊に触れてはいけないもの。
面白いのは、この弱い部分という面で言うとあまり主人公の大には見えないと言うことだ。雪祈と玉田にはそれぞれ悩み、苦労する場面が見える。ただ、大はまっすぐ、強く生きている。ただそれのみ。だが、この物語はそれでいいのかもしれない。大に対して、観客は絶対的な憧れを持つ。これは、雪祈や玉田もそうなのだ。彼のカリスマと才能に引っ張られて行く。観客も同じ。大のまっすぐな気持ちにやられる。憧れる。尊敬する。それも、面白さなのかもしれない。ファイトクラブのブラピなどもそうだ。しかし、僕の定義の中で必須ではないのだろう。
第2の条件といったところか。
謎があったかどうか。謎は特になかったように思う。原作を知っていたからかもしれないが、興味をそそるような謎はなかった。だからこそ、序盤が退屈に感じた。全部説明して、とんとん拍子で進んでいくから。例えば、雪祈の前情報をどこかで先に置いておく(誰かが雪祈の噂をしている。が、雪祈は一才劇中に出てこない)など。謎がなかった分、そこに面白さは半減したように思ったが、それでも楽しめるものだった。
この映画を一言でまとめると「泣ける」。音楽につられている部分がでかいだろうが、それでも泣ける。しかし、僕が今まで好きだと言ってきた映画が全て「泣ける」のかと言われたら微妙だ。だから「泣ける」の条件は第二候補行きになるだろう。
今の所
条件1、人の生の感情が見えるかどうか
条件2、その物語に謎はあるのか
第2候補
1、観客が憧れ、尊敬する人物の存在。
2、「泣ける」かどうか。
が、今の僕の「最高の映画」の条件だ。
これからもっといろんな映画に出会うだろうが、もっと研究していこうと思う。
最高の演奏シーン!なおCG
音楽の担当がジャズのプロの方。その為、演奏されるオリジナル楽曲はどれもすばらしい曲。最初と最後に演奏される「N.E.W」(まちがってたらすみません)が自分はお気に入り。曲の入りが他のどの曲より好き。
演出はすごくよく、主人公の言う、ジャズの演奏の熱や激しさといった部分がものすごく伝わってくる。
音も映画館で聞くからこそのいいものだった。
この二つが合わさった演奏シーンは素晴らしく、特に最後のSoBlueという場所での演奏シーンは最高の迫力があり圧巻の一言。このシーンは日本最高のものだと言っても過言ではないと思う。
ストーリーもおかしな点は特になかった気がする。
少しあるとすれば、最後の演奏の際に、事故にあって右腕に包帯を巻かれて入院しているピアノ担当が脱走して駆けつけるのは無理があるだろっていうところ。それと、伏線はあったとは思うが、最後の演奏前にバンドは解散するってメンバーに言ったのは唐突すぎるだろっていうところ(実際突然に言われてドラム担当泣いてたし)。あと主人公がジャズをやり始めた理由をあとほんの少し掘り下げてもよかったのでは?というところ。
演奏以外のシーンもうまくできてると思う。
ただ、CGは結構ひどかった。安っぽい。もうちょいなんとかならなかったのって思う。
演奏だけCG。TAKE TWOでの主人公の演奏シーンは、他は全部絵なので「一人だけ次元が違ぇw」って笑えた。(ここは特に批判とかではないです。ただの感想です)
結構最後悪い点いろいろ言っているが、それでもめちゃくちゃ面白かったし、演奏シーンは必見。すばらしいアニメ化で、名作といえるアニメ映画になってる。映画館に行く価値のあるいい作品だと思う。
どうしても一部の描写が…
原作ファン&楽器経験者視点
期待が大きかっただけに残念です。
モーションキャプチャも活用していて、リアルさを追求しちゃったのでしょうがそこに関しては大失敗。
あれなら演奏の動きの画と音がズレていても漫画の絵を貼り付けただけの紙芝居の方が良かった。
酷評しましたが、上記の台無しポイント以外はかなり頑張ったと思っています。
ストーリーの2時間枠映画向け再構成としてはかなり上手な部類だと思う。
原作が終わったら深夜枠3クールくらいのアニメとして再作成して欲しい。
大、めっちゃ怖い
原作未読なので映画を観ただけの感想です。
おそらく主人公であろう大という青年、とにかくただひたすらサックスを吹いています。
失敗も挫折もせず、苦悩どころか気持ちが不穏に揺れる描写すらありません。
いわゆる"努力の才能"というのでしょうか。(本人は努力と思っていなさそうですが)
それが魅力であることは理解しますが、自分を信じすぎていて、真っ直ぐすぎて、正直超怖い。そんな大と普通に友達やってる玉田もやべー奴に見えてくるくらい。
原作だとモノローグがあるでしょうし、もう少し人間味を感じられるのでしょうか?少なくとも映画を観て大に感情移入できる人は極小数でしょう。いやー怖い怖い。
さて、ここからは本編の感想を。
他の方々からも死ぬほど言われている通り、例のやつ以外は最高です。音楽で成長や感情が表現できてるのすごすぎる!
時間か予算が足りなかったのかなぁ。本当にもったいない。円盤化or配信の折には是非完全版として出してほしいです。
ストーリーは数箇所、ん?というところがありましたが(整合性とかではなく、個人的な好みや解釈との相違です)、調べてみたらだいたい原作からの改変箇所でした。
いや原作どれだけよくできてるんですか…!
ということで、早速原作を読みたいと思っています。
原作未読でも、ジャズに明るくなくても大丈夫です。ぜひ劇場の音響で!
何度でも生き返るJAZZの真髄
仙台駅?!
仙台の専門学校に通ってたけど、冒頭の上京するシーンの場所は有ったかな?
京都行きの夜高バスの乗り場よりも栄えてるような描写……
通学だったから、ある程度、特定のルートしか通らなかったし、知らない場所がまだまだあるのか。
京都行きと東京行きで乗り場が違うのでしょう。
東京に降り立った場所「バスタ新宿」。
聞き慣れない言葉だと思ってたけど、もしかしたら「バスターミナル」の短縮形?
ってか、バスの中のシーン。
周りが寝てるのにカーテン開けるな!
眩しいだろ!
非常識な!
でも、その非常識で、自分のやりたいことに真っ直ぐで、立ち止まらずに突き進むのが主人公の魅力?
そんな主人公に巻き込まれて、人生が良い意味で変わっちゃった方々へのインタビュー?なのか、角に「●REC」の表示のある画面に唐突に変わるのは場面転換のきっかけかな?
全員、本編よりちょっと老けてるし、口ぶりから察するに「物語のラストから数年後、予告通りに世界一のジャズプレイヤーになった主人公の半生を追う記事の為の取材」?
自分は、アイドルの歌だけでなく、顔の見分けもつかないくらいに音楽に興味無いけど、「フラグ建築職人」なピアニストの件も有って、泣かずには居られなかった。
でも、「スラムダンク」にも有った事だけど、スピード感が必要であろう所で、アニメーションが非常にもったりして、妙に気になる所が何ヵ所も見られたのが残念ポイント。
心まで燃やす青。
話題の本作。原作未読な上ジャズもからっきしですが面白そうだったので行ってみました。半分は演奏シーンと言うので耐えられるか不安でしたが、いや~高評価も納得!まさにジャズに特化した高温度のアニメで胸が熱くなりました。
アニメーション自体はシンプルで演奏シーンの多様な表現方法もものすごく斬新という訳ではないのに、この圧倒的な臨場感は思わず前のめりになりそうでした。とにかくかっこいい!個人の能力に重きを置き時には仲間を踏み台にして上を目指す厳しい世界。ストーリーも分かりやすいです。一層のこと演奏シーン以外全部無音にしても成立するんじゃないかと思えるほどジャズを届けるんだという作り手の熱意を感じました。
アニメーションにおいては何かと話題になる声優問題ですがメインの3人は俳優さんが担当しています。個人的には間宮祥太朗が抜群に上手かったです。ちょっと残念だったのが観客で、簡素化しすぎていてせっかくのライブシーンなのに音を受け取る側の描き方に物足りなさを感じた。
6点つけたい。劇場で公開されているうちに早く見たほうがいい。
原作は未読。
最初は面白い青春映画だな、くらいの感じで見ていた。
そもそも「風が強く吹いている」とか、「けいおん」とか、日常のやりとりが多い作品で、その世界観がうらやましいな、と感じさせるほどの青春傑作はそれほど多くない。
若者の青春をテーマにした作品は、セオリー立てて作るのが難しく、感覚的に紡いでいく面が多いからだ。
例えばミステリものでは、事件を最初に起こして、関係者の話を聞いて矛盾を突いたりして、最後に解決するまでの道筋を立てるという大まかな流れは決まっている。
しかし青春ものはそれがない。
仮に、大会で優勝する、というゴールを設定したとして、主人公が一生懸命メニューをこなして成長するだけでは面白くない。主人公の生い立ち、仲間との出会いと衝突、そして別れ。ライバルとの試合、環境の変化、いろいろなものを自由に組み合わせつつ、やりとりの充実さで勝負し、なおかつ見る人の共感を得なければならない。
そういった、感覚で面白い作品を作ることができる人はそういない。
なので始めは、素敵な青春作品を鑑賞できて嬉しいな、と思いながら見ていた。
しかし、見進めていくと、さらに別の感情が出てくる。
この映画を、始め、単なる若者の青春劇という印象で見ていた私はとても反省した。青春なんて言葉だけで形容されるべきものではない。冗長な場面が一瞬もないほど濃密な展開と、エネルギーの塊をぶつけられたようなジャズサウンド。いつの間にかスクリーンに魅了される私は、すっかり作り手の掌の上だった。
主人公の声優は山田裕貴が務めている。これがまたいい。
主人公の宮本大は、主人公なのにまったく容姿がスマートじゃない。他の作品ならモブキャラにいそうな、ごく普通の見た目をしている。また、性格的に全く繊細ではない。
山田裕貴の声は、いい意味でこの普通の人間っぽさを表している。これが妙にかっこいい声だったり、心の機微を表しがちな声優みたいな上手さがないところが、宮内大としてリアルでとてもいい。
誰が声優を務めているか知らないまま鑑賞したが、山田裕貴の声以外はわからなかった。エンドロールで間宮祥太朗と岡山天音が務めているのを知ったが、この両者ともとても上手い。
この作品は自宅でイヤホンを付けながら見るのと、映画館で見るのとではまた印象が大きく変わるような気がする。
映画館のスケールで、あのサウンドで、もう一度鑑賞しようと考えている。
ガムシャラなのに芯の通った熱いジャズライブ
原作は読まずに鑑賞しました。
新参者にも分かりやすい人物像と舞台設定が描き方をされていたので、すぐに入り込めました。
そこそこの巻数ある作品を2時間にまとめる以上、すごい勢いで人や音楽技術が向上していくのは少々違和感がありながらも応援できました。
起承転結の転の場面で「えーーー…」となりショックで息を飲みました。
そこからのラストはまさに圧巻でした。
カッコイイ!これにつきます。
音へのこだわりを非常に感じた今作品。
学生時代はスウィングガールズやのだめカンタービレに影響を受けて吹奏楽部に励んでいた身としては、非常に感動しました。
同じサックスの音でも演奏者によって音が違いましたし、同じ人物でも初めと終わりでは成長具合を感じさせられるくらい音が違いました。
空き缶を叩いてリズムをとるシーンも空き缶を叩いて音を録音したんだろうなと感じました。
(それなのにピアノの子がステージに向かう時に指を組んで指を鳴らす動作をしたのに、音が入っていなかったのは違和感がありました。そこは音録ってないんかい。)
ライブシーンのCGを批判する声も見受けられますが、のだめカンタービレと比較すると随分その技術も向上したなと感動しました。
エンディングの欄で『studioぴえろ』が手掛けてると知って納得もできました。
シンバルのへこみ具合をあそこまで再現するアニメを初めて観たので笑いました。
上質なジャズのLIVE感を堪能するなら映画館で観ないとダメだなと改めて感じました。
耳へのご褒美にこの映画はもってこいです!
声の演技は有名な俳優を起用してるあたり、まぁまぁな感じでした。下手ではないですが、ちょくちょく違和感を感じました。
主役はきちんとした声のプロを使ってほしいなぁ。
音の洪水!
青い炎を感じれます
何と言うライヴ感!
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