「坂口拓ファンだけど」1%er ワンパーセンター カミムラさんの映画レビュー(感想・評価)
坂口拓ファンだけど
坂口拓が常々言ってるリアルアクションと坂口拓本人をモチーフにしてるっぽい映画なんだけど
ストーリーと結末が残念なんよなぁ。
いや、伝えたい事はわかるし、やってることは超凄いんだけどね。
うん、映画として微妙。
坂口拓の大根演技はいつもの事だから置いといて
坂口拓らしいハイスピードのアクションは凄くかっこ良かったし、カメラワークも良い。
また、フラッシュライトを使った戦闘も目新しい。
レンチを使った戦闘はちょっといまいち。
あと不満を挙げるなら、不殺の設定のせいでちょっと物足りないだよね。まぁリアルを追及して無駄と派手さを省いた結果だからしょうがない。
そしてこの作品の目玉と言っても過言じゃないのが
ジークンドーマスター石井東吾。
やっちくんチャンネルで初めて彼を知り、ワンインチチャンネルの開設、拓チャンネルや様々な武術家とのコラボ等、彼の活躍を追ってきた身としてはめっちゃ嬉しいんだよね。
初の映画出演だけど、演技や台詞を最小限に抑えてるおかげで、敵味方共に関わりが薄く、なんかちょっと浮いた存在感?だったな。
あと、台詞が一言しかないなら中国語を話して欲しかったな。
アクションについては超満足。かなりの長回しな上、坂口拓のスピードに合わせるの超凄い。しかもけっこうアドリブもあったみたいだし、流石は達人。
DVD収録のアクション解説を見るとさらに彼らの凄さがわかる。
彼の本業は武術家だけど、今後また映画に出て欲しいな。
問題のストーリーなんだけど
なんで最後にあんなシックスセンスみたいなファンタジーにしたんだろ?
道を追及し極めた者の孤独と危うさってやつかな?
ちょっと予想外過ぎて逆に冷めちゃったよ。
あと、ヤクザ親子の義足娘。あれだけキャラが立ってるのになんか残念な感じ。
アクション映画で義足とか義手のキャラが出たら仕込み銃とか仕込みナイフを期待するじゃん?それこそ坂口拓の『極道兵器』みたいにさ。それが無いなら義足にする必要なかったと思う。
完全に蛇足だと思うけど、仕込み義足のヤクザ娘と先代令嬢のバトルが見たかったな。
それと気になったのが三元雅芸。
『Ghost killer』での超絶アクションが記憶に新しいんだけど、今回はけっこうダサくて下手なアクションをしていたのが印象に残ったな。
やっぱりプロって凄いよな。
強キャラだけじゃなく、雑魚キャラを演じるのも上手い。
余談だけど、三元雅芸って坂口拓との共演作は何本かあるけど、二人がやり合ってるのって意外と少ないよね。もっとアクションのプロ同士の戦いが見たいな。
総評
リアルを追及したアクションで最近のアクション映画の中ではかなり純度高め。
三元雅芸の『Ghost killer』とは別路線でのアクション映画の傑作だと思う。
傑作だとは思うけど、個人的には『RE:BORN』 の方が好き。
ストーリーやアクションのバリエーションなら『RE:BORN』
カメラワークやアクションシーンの作りなら『1%er』って感じ。
今後も彼らの活躍に期待してる。