ムビチケのサイトに行って自分はXのアカウントからログイン。そしてクレカ情報入力してチケット購入手続き。これがまた面倒くさかったがスマホで観るよりはタブレットで観るほうがいいだろうとYouTubeのたくちゃんねるから再度ムビチケの「1%er」のページに行ってチケット番号入力してようやく鑑賞可能になった。ここ迄約1時間だ。
意味不明なキャンセルカルチャーのせいで太田Pがあれほど奮戦して無罪証明したというのに劇場公開は見送られた。(事の経緯はXで確認出来ます)
スマホやタブレットで映画を観る習慣の無い自分にとって、楽しみにしていた映画がこんなカタチでしか鑑賞出来ないのは屈辱的ですらあったが、太田Pや坂口拓、山口雄大監督や製作関係者達の苦い思いに比べればささやかな物だろう。
で、製作陣を労う気持ちとほとんどムキになった気持ちで鑑賞した感想はというと、無茶苦茶である。
映画俳優がリアルなアクションに拘るあまり暗殺術を身に着けた挙げ句、ロケハンに行った先で銃を持った傭兵達と戦う事になる。
無茶苦茶でしょ?
だけどそんな無茶苦茶をリアルなアクションに拘る坂口拓が演じる事で、映画は何故か妙な説得力を持ってくる。
これは主人公の匠馬敏郎が坂口拓そのものとして描かれているメタ的なストーリーの為で、1%erというのはリアルアクションを突き詰めた坂口拓の映画界での孤立そのものなのだ。孤立が深まり過ぎておかしくなった男の悲喜劇でもある。
だがそんな異常な映画の主人公を演じられるのは、世界中で坂口拓だけだ。たぶん。
「VERSUS」の頃からの盟友である山口雄大監督だからこそ書けた脚本で、間違いなくこの監督と主演だから成立した映画だ。
なので実際リアルというよりカルト映画的な作品なのだが、アクション映画としてとても楽しめる作品になっているのは、園村健介アクション監督の手腕の賜物ではないかと思う。てっきり下村勇二監督が担当していると思ってたが、長回しが得意な園村監督の方がこの映画には合ってると思う。
「狂武蔵」で劇伴担当したカワイヒデヒロ音楽監督の劇伴も実に格好良かった。
他にもドローン撮影やまさかの爆発シーン(自主映画だよ)などアクション映画としての見せ場も豊富で1時間25分はあっという間でありました。
傑作映画かというとそうでは無いが勿論駄作なんかでは無い。ではその中間の凡庸な映画かというとそれもまた違う。
映画としてアクション映画として、間違い無く観る価値の有る作品なのだ。
なのでこの映画を劇場公開出来なくした連中は、犬のウンコ踏んで滑って転んだところをマリカーに轢かれてください。
いつかきっと劇場で観れることを願って、
オススメ。