BELUSHI ベルーシ

劇場公開日:2021年12月17日

解説・あらすじ

「ブルース・ブラザース」のジェイク役で知られるジョン・ベルーシの栄光と苦悩に迫るドキュメンタリー。破天荒な魅力で人気を博し、アメリカのコメディ界に革命を起こしながらも、人気絶頂の1982年に33歳の若さで薬物の過剰摂取により急逝したジョン・ベルーシ。アルバニア系移民の家庭に生まれ、シカゴの即興コメディ劇団からキャリアをスタートした彼は、その成功を機にニューヨークへ拠点を移し、コメディアン・俳優・ミュージシャンとして大成功を収める。しかし、あまりにも早くアメリカンコメディの象徴的存在になったことが、大きなプレッシャーとなって彼にのしかかっていく。高校時代からのパートナーである妻ジュディスの自宅地下室に保管されていた未公開音声テープや大量のラブレター、詩が物語を牽引。ジョンの相棒とも言える俳優ダン・エイクロイドら関係者へのインタビューやアーカイブ映像、アニメーションを交えながら、嵐のように駆け抜けた彼の人生を愛あるまなざしで振り返る。監督は「ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている」のR・J・カトラー。ロックバンド「ゴリラズ」のアートワークで知られるアニメーター、ロバート・バレーが劇中アニメーションを手がけた。

2020年製作/108分/G/アメリカ
原題または英題:Belushi
配給:アンプラグド
劇場公開日:2021年12月17日

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Belushi (C) Passion Pictures (Films) Limited 2020. All Rights Reserved.

映画レビュー

3.5 怪物ベルーシの死から40年

2021年12月31日
PCから投稿

コメディ界で多大なる才能を開花させながら、33歳の若さでこの世を去ったジョン・ベルーシ。『アニマルハウス』や『1941』や『ブルース・ブラザース』の破天荒な暴れ者ぶりでも知られる彼だが、本作を通じて内面にあった悩みや不安、はたまた妻にだけ打ち明けた素直な思いをこれほどストレートに突きつけられると、自分の中の固定観念にも近いベルーシ像がことごとく覆されていく。また、当時のコメディ・シーンの根幹を担ったナショナル・ランプーンやシカゴの即興劇団セカンド・シティのメンバーたちがやがて「サタデー・ナイト・ライブ」へと集結していく大まかな流れを確認できるのは大きな収穫でもある。だが、当然ながら本作には終盤にかけて哀しい運命が待っている。もしも彼がドラッグに溺れることなく生きていれば、今では70代。きっといぶし銀の名優になっていたに違いないーーーーと悔しさがにじむ。この怪人の死から間も無く40年である。

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牛津厚信

4.0 ジョン・ベルーシ。アナーキーに時代を駆け抜けた天才コメディアン

2021年12月15日
PCから投稿

泣ける

笑える

悲しい

初めて見たのは『アニマル・ハウス』(78)。ジョン・ランディス(監督)、アイヴァン・ライトマン(製作)、ハロルド・レイミス(脚本)等、後にハリウッド・コメディを牽引していく精鋭たちが集結した学園コメディで、新入生たちの前に現れる強烈な先輩を演じていたのがジョン・ベルーシだった。ほとんどセリフはなく、飲み干したビールの缶を額に押し当てて凹ませるとか、アナーキーなギャグで画面を圧倒するその不敵な存在に、妙に心を揺さぶられた思い出がある。しかし、類い稀な才能に恵まれながら、人気を維持することの不安に苛まれ続けたベルーシが、やがて、麻薬の過剰摂取によって33歳の若さでこの世を去るなんて、当時は思ってもみなかった。

そんな天才コメディアンの短すぎた半生を、残された最愛の妻が提供した秘蔵映像と共に振り返る人物ドキュメントは、ミュージシャンでもあったベルーシが盟友のダン・アイクロイドと共に立ち上げたユニット、ブルース・ブラザースの活動についても触れられている。実はその映画版『ブルース・ブラザース』(80)のキャンペーンで来日した際、ベルーシとアイクロイドが取材の合間に東京の吉祥寺にあるライブハウス"のろ"に飛び入りで出演し、ブルースを2、3曲演奏してご機嫌で帰っていったという日本フレンドリーなエピソードも。

本作はそんな楽しい出来事も思い出させてくれる、懐かしくも痛々しい人物回顧録。因みに、アイクロイドがベルーシのために用意していた次回作が『ゴーストバスターズ』(80)で、代役を務めたのがビル・マーレイ。来年2月には久々の続編が公開される。

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清藤秀人

3.5 【“鮫の様に動き続けないと死ぬ・・。”今作は、33歳で薬物過剰摂取により死去した稀代のエンターテイナー、ジョン・ベルーシの内面に迫った、遺族公認の唯一のドキュメンタリ―映画である。】

2025年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

ー 手元の今作のフライヤーを観ると、監督が「ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている」のR・J・カトラーであると記載してある。
  成程。それで、劇中に”ゴリラズ”の”MVを担当したロバート・バレーのアニメーションが出て来たのかと納得する。

  それにしても、ジョン・ベルーシは年代的に全く被らないのだが、ブルース・ブラザースを知っているのは、どこかでこの稀代のエンターテイナーを知ることがあったのだろう。

  今作では、コメディアンの印象が強いジョン・ベルーシが抱えていた、内面的な弱さが彼の妻ジュディスや友人達の多くのコメントで綴られる。

  何よりもジョン・ベル―シの肉声が聞けるのは貴重である。

  自信家でありながら、映画が失敗すると途端に弱気になり、コカイン・ヘロインに走ったという実情。時代的な背景も有ったのだろうが。

<今作は、唯一の遺族公認のジョン・ベルーシ伝記ドキュメンタリーだそうである。
 彼が劇中に言った”サメと同じで動き続けないと死ぬ。”という言葉通りに、破天荒に、爆発的に、驚異的にハリウッドで動き続けた男が抱える闇も含めた姿が垣間見える作品である。>

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NOBU

5.0 映像と記憶に残る、ジョン・ベルーシ。

2025年5月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

ブルースブラザーズを観て、ジョン・ベルーシのドキュメンタリーがおすすめに。

コメディアン、歌って踊って運動神経が良い。
でも周りの人達の証言は、それだけではない。
本人の思いは理解しきれないと思う。
出演作品からは知ることが無い、私生活など知ることができた。

当時のコカインの在り方、薬物中毒、治療方法など、時代のせいにしたくないけれども、沢山の人達が苦しみ命を縮め亡くなったことは確かだと思う。

ゴーストバスターズをジョン・ベルーシで観てみたかった。

ブルースブラザーズは、また観たくなる大好きな映画。

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naomi