LAMB ラムのレビュー・感想・評価
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閑散とした風景が夫婦の心情とリンクして何とも言えない情景を味わえる...
閑散とした風景が夫婦の心情とリンクして何とも言えない情景を味わえる
宗教染みたものも感じるし、人間の欲深さ的な何かや因果応報的なものを感じた
娘の死、母親を何故殺したのか、知りたいけどそういうところはこの作品あまり重要じゃない気がした
なんこれ
クリスマスに生まれた?クリスマスに受精したのか
時間旅行のくだりは男はこのままで幸せだと思ってるけど、奥さんはそう思っておらず、亡くなった子供のことを思い返しているということだろうか?
アッダはキリスト的存在なのかな?クリスマスにひっぱられすぎかな?
一章でアッダが生まれ
二章で夫の弟が、あの時弟に何が合ったのだろう。アッダに猟銃をむけていた。あの猟銃は羊の化け物取られたのか、渡したのか。
考察見る前と見た後
あまりにも狂気に満ちた映画でした。
チンプンカンプンでしたが考察を見る前に思ったことを残したい。
まず弟の存在は一体…。
こいつもいなくてもなりたった気も。。。
羊娘は終始無表情なため何を感じたのかが分からないはずなのに、愛おしい仕草もするのでなぜか感情が伝わるのが面白かった。
半身人間の羊は翼がついていれば西洋で悪魔の表現に用いられるから、その引用?なのかも。しかしその辺りの背景が分からずミスリードしているかも。
ラストの表情は何を表しているのかは全く分からず。そもそも妻があまりに無表情だったが、文化の違いなのか演出なのか分からず。
久しぶりに最初から最後まで分からない映画を見た。羊は可愛かった。
(考察閲覧後・・・)
半身が羊の神はサテュロス、パーン、ファウヌスといるようだが西洋画を見ると角や足が羊化していて顔は人間のままのため、ギリシャ神話に明るい現地の人がどのように感じるのかは結局分かりかねた。
生まれてきたときにあまりに自然に受け入れた一方で、弟の「あれは何だ?」というセリフや、「神からの授かりもの」的な表現があったので異常なものであることは認識しつつ、日本人にはなじみがないが、ギリシャ神話に明るい人は神の化身に近い感覚で見ていたのかもしれない。
最初は悪魔かなと思ったら、悪魔(バフォメット)はヤギでした。とんだ勘違いをしていた。
サテュロスは性の象徴でもあるようなのでその辺りも分かると弟が登場する必要性がわかるし、ラストの表情は懐妊を感じた演技と思えばさらに説得力が増す。
「子羊がもし普通の人間の子供だったら」と想像すると、自分の色々な思考の矛盾に気づかされた。
なぜ人間を食べてはいけないか、みたいな一般的なお題もあるが、動物が持つ愛情と人間が持つ愛情の違いは何か、という問いにも本質的な要素がありそうで、この映画はそのテーマを言葉数少なめに、動物ではなく神(サテュロス)として表現して伝えたのかなと感じた。
映像はとても綺麗だった。半身羊の子供が普通に生活している様に狂気を感じたものの、上記テーマを問うために必要な要素だったのかもしれない。
(原題) LAMB
アイスランドの自然は雄大なのに、色の陰鬱みと登場人物少ないのもあって終始孤独感と閉塞感があり台詞も少ない。
終始異様で不穏な雰囲気が漂う映画でした。
普通の映画にはない不気味さが魅力じゃないかしら。
戸惑いながらもスクリーンに魅入られた
予告編ではだいぶもったいぶっていたけれど、牧場で生まれた羊と人のハイブリッドを育てる物語ということはわかっていた。ただ、どんな展開になるのかが気になって鑑賞することにした本作。
冒頭、人間の言葉がまったく聞こえてこない。牧場で羊を飼っている夫婦が出てきても会話がない。このままセリフなしでどこまで行くんだ?と不安になるくらい。アイスランドの山々と霧がかかる風景の下、淡々と進む話は若干退屈になりがちだが、個人的には飽きずに観ることができた(隣の人はわかりやすく船を漕いでいたけど)。だってこんな話好きだから。
羊っ子のアダの姿や成長具合、何ができて何ができないのかを観察してしまう。でも、アダの心情に思いを馳せていたところで起きる急展開。あれが何なのか全く説明がないまま、一気にラストまで持っていかれた。観終わった後は正直戸惑いが強かったのだが、結局最後まで集中してしまったのだから面白かったということ。
ラストは突然に
霧と山に囲まれた広い牧草地に羊と暮らす子供がいない夫婦は、羊でない何かを、驚く程静かに受入れてストーリーは始まり進んで行く。見終わった後、ああ、飼い猫と飼い犬だけがずっと知っていたんだねと思った。
期待しすぎたかな?笑
予告を観て期待しすぎていました。
上映している映画館が少ないので少し遠征して観たがその価値はないと思ってしまった。
内容がよくわからないし、第3章まで分けた意味もわからなかった。
セリフがすごく少ないし謎の濡れ場
R15なのは濡れ場せいか??って思うくらいの内容。
ツッコミがどころ多数あり期待して見ない方がいい。
カテゴリーを超えた独自の世界観を持つ作品
第74回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」受賞のアイスランド映画ということに惹かれて鑑賞。
日本語のキャッチコピーは、「禁断のネイチャー・スリラー」子羊を我が子として育てるという荒唐無稽な設定ながら、この軽々しいコピーとは程遠い、全編現実味を帯びた描写でストーリーは進む。
アイスランドの荒削りな大自然に囲まれ、人里離れた山あいにポツンと建つ家と羊小屋。そこに住む夫婦。雄大ながら寂寥感のある寒々しい景色と巧みな演出の中、俗世から切り離された夫婦を描いたドラマに没入していく。
そこには、義弟、羊の他に一緒に暮らす牧羊犬や猫が脇役として登場。この脇役たちが、ストーリーを更に盛り上げていく。そして衝撃のラストへ。
アイスランド映画ならではともいえる不思議な空気感は、自身のこれまで見てきたどの映画とも被ることがなく衝撃的。カンヌで問題作と評価されたこの映画には、カテゴリーを超える独自の世界だった。
スリラー、ホラーとは異なる、奇妙で重厚なドラマ。羊好きにとっては、微妙な映画。
結局、許されなかったのか…。ある夫婦がつかんだつかの間の幸せ。
子供を亡くした夫婦の元に不思議な子供が産み落とされた。
これは神から与えられたのか…、つかの間の幸せを夫婦はつかむ。
アイルランドの荒涼とした大地のもとで、静かに繰り広げられる北欧的ファンタジー。
独特の陰鬱さと静けさが、ひたひたと迫る恐怖を予感させる。
最後に来たのは代償と言えるものなのだろうか。すべてははぎ取られ、持ち去られてしまった。
すべてが去った後、マリアはただただ、立ち尽くすだけだった。奪い取ったものは、やはりその手のなかをすり抜けるように消えてしまった。
その幸せは最後まで続かないことをマリアは知っていたのかもしれない。
#164
羊
人より動物の方が登場していた印象
アダがひたすら可愛い
おじも、最初あんだけ悪く言っていたのに、いつの間にか仲良くなってる
ラストそうきたか、、、
因果応報
旦那の弟とマリアの関係とか
子供を亡くしている夫婦だけど
羊頭の赤ちゃんアダをすんなり受け入れる事
なんか共感出来ない笑
アダを受け入れるなら、お母さん羊から引き離さなくても良いじゃないかと思ってしまう
子供を愛でる気持ちは分かる夫婦じゃないの
自分良ければ良いのか
もうアダは
自分の亡くした子供の生まれ変わりと信じていたのだろうけど
なんかなぁー
"なんとも気味の悪い…"な映画
羊の頭をした子供の手を引く衝撃的な予告編を見た時から、もう気になって仕方がなかったんです、この作品!
で、本編は…
さらに衝撃的な…
最後は、開いた口がポカンでした(笑)
正直、ネタバレを調べてみない事には、この作品の意味は、???…。
羊は"悪魔の使い"?
自分の不幸な境遇を憂いて、他人の幸せを奪うな…そういうこと?
でも、娘を失った羊農家の敷地に最初土足で入って来たのは、あの"悪魔"のはずでは?
急に帰って来た"弟"には何か意味ある?
宗教的なお話?それとも、政治的なお話?
インパクトのある作品やホラー好きな方、後味の悪い、というかよく分からないお話が好きな方にオススメ!笑
*この作品、舞台となる自然が素晴らしい…IMAXとかどでかい劇場で観ると、もっとテンション上がるかも…と思うのは私だけ?笑
ハンドボール
A24の作品で、あまりグロくはないとのことで鑑賞。
最初のタイムパラドックスものの説明は意味があるのか不明。
自分としては大学生の時にハンドボールをしていたので、出演者がハンドボールに熱狂していたのが楽しかった。
愛の亡骸が腐臭を放ち始める時…
亡き娘への思いを断ち切れずにいる夫婦。 高山で牧羊を営む二人の日常は、それでも平穏に見える。 しかし、受け手を無くした愛は、もはや魂を失った肉体と同然。 腐敗し、変質していく。 執着してはならなかったのだ…。
腐り始めた愛は、喪失感に形を変えて二人の心の中に留められていた。 そんなある日、その腐臭に引き寄せられるように、悪魔が近づいてくる。 あまりにも深過ぎた娘への愛の亡骸は、悪魔の誘惑に簡単に惑わされ、歪んだ欲望へと変質してしまうのである。
作品の核には、宗教的なメッセージが据えられているように見える。 最後に出てくる、おそらく羊ではなく山羊の化身は、サタンの具現化だろう。 ラストカットは演劇的で、人間の業の深さを感じ入らせてくれる終わり方だ。 画面は、終始灰色がかったトーンで覆われており、行き場を無くして彷徨う夫婦の心象を、過不足なく写し出していた。
決め手になっているのは、見事な特殊映像である。 子羊のアダちゃんを、ここまでリアルに愛らしく表現できたからこそ、この作品が成立したと言っても過言ではないと思う。 一方、この物語の中心人物となるのは、母親マリア役のノオミ・ラパス。 彼女の繊細で起伏に富んだ感情表現も素晴らしかった。
バルディミール・ヨハンソン監督の長編一作目ということだが、全体的に統一感があって、かなりの出来ではないだろうか。 もはや異常をきたしてしまっている夫婦の精神状態を、夫の弟を介在させることで浮き上がらせるあたり、脚本もうまく練り上げられている。
純粋なホラーとは言えないが、人間の奥深い部分を見せられるという点において、非常に怖い映画である。
愛と欲望は、表裏一体。
親の愛といえども、またしかり。
これはちょっと・・・・・
羊飼いの夫婦の身に起こった怪談。
風景が魅力的。演出のムードも個人的にはかなり好みのタイプ。
なのですが・・・
この世ならぬ怪異が起こるのは、まず半獣半人の生き物が産まれること。
ここまでで約10分くらいでしょうか。
次に怪異が起こるのは上映終了まで残り10分くらいの辺り。
この間、ずーっとひたすら、何事かが起こりそうな雰囲気だけの描写が続きます。
上映時間は1時間46分。
うーん・・・・・・
登場人物の心情もよく解りません。
お国が違えば人のメンタリティの違いもそりゃあるでしょうが
でもね、あんなのが産まれてきたんですよ。
「あんた、羊とヤッタんか!」と、一悶着ぐらいあるのが普通でしょう。
うーん・・・・・・
これ、30分くらいに短縮したら、怪談風おとぎ話としてイイ感じになるかも知れません。
45分くらいに切ってトワイライトゾーン風にしてもイケるかな。
非常に残念です。
好きなタイプの映画だっただけに。
ハマる人はハマる独特な雰囲気
この映画は、アダや羊など喋らない動物達によって、とてつもなく不気味な雰囲気を醸し出していて、この雰囲気にハマる人はハマると思います。
実際に私はこの雰囲気にハマってしまいました。ですが考えさせられる展開も多く、人によってはモヤモヤさせられるかもしれません。
貸し借りが均衡する世界
2021年。バルディミール・ヨハンソン監督。アイスランドの田舎で暮らす中年夫婦。ある日、飼育している羊が生んだ赤ちゃん羊は下半身が人間だった。その子を自分たちの子として育てる夫婦の話。
超越的な存在が人間に試練を与える話だと思いこんでいたが、最終的にその存在が姿を現すことで一気に話が具体的に収斂していく。謎がなくなる。ネタがばれてみれば、貸し借りが均衡する、ある種の正義の物語だったということになる。もっと不気味な、ミヒャエル・ハネケのようなものを想像して見ていたのだが。
与えたら奪う、与えられたら奪われる。羊赤ちゃんを産んだ母羊を殺したので、夫は殺される。羊ー人間ー羊人間の関係のなかで均衡が成り立っている。人間中心主義批判であることは間違いないが(失った娘の代わりとしての羊赤ちゃんへの思いやりなど羊人間にとっては意味がないし、妻と義理の弟に流れる微妙な感情の流れも意味がない)、ずれのない均衡した貸し借りの世界は近代以前の中世的な正義の表れのようにみえる。
もちろん、羊人間が見えてしまうと怖さは減る。しかし、人生の無常さの具体性は増す。人知を超えたモノが具体的に存在する世界では、人間の生活や感情など大した意味を持たないのだ。最後の主人公の嘆息はそうした「人生」を見てしまった人の嘆息だろう。
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