「金払ってみるもんじゃない」バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ るとさんの映画レビュー(感想・評価)
金払ってみるもんじゃない
とにかく画面が暗い!
役者の顔が分からないし周りも何があるか分からない!
暗いところからゾンビがバーン!!どデカい効果音ドーン!!の連続です。
ホラーだからこうしとけばビックリさせれるし良いだろという製作者の手抜き感や熱意の無さが伝わります。
何度も同じ手法をとる(というかそれしかない)ので見てる方は「またか…」とうんざりさせられます。
映画館のような音響設備でやられると低音が内臓にくるので体に悪いです。
登場人物の扱いも悪いです。
基本名前が判明するのは皆で喋っているシーンが終わってシーン転換する直前です。
名前が出て、誰がどのキャラクターか分かった瞬間に原作を知っている人なら少しテンションは上がると思います。
そうやってファンを喜ばせる演出にしたいのは分かりますがキャラが分かった途端にシーンが変わってしまうので置いてけぼり感が強いです。
ちなみに主要キャラのほとんどは同じような手法で名前が分かるワンパターン方式ですw
ほぼほぼ名前を呼ぶシーンが無いので分からなくなることもあります。
あと全然原作の見た目に寄せられていないので誰が誰だか分かりません。
説明や設定がほぼ解説されないので原作を知らない人を置いてけぼりにしたままストーリーは進みます。
原作を知っている人ですら理解できないストーリー構成なので誰も一生理解できないでしょうw
洋館のエントランスホールや警察署など原作再現を頑張ったのは分かりますが明らかに狭いですw
洋館内を捜索してるシーンも原作への愛がないです。
というかエントランスホール以外が暗すぎて何がなんだか分かりません。
セリフや小道具に小ネタ入れておけばファンは喜ぶだろうという短絡的な考えも見て取れます。
特にバイオハザードで最も有名な『かゆい うま』も映画中に出てきますが原作へのリスペクトすら感じさせない使い方です。
ラストに出てくる定番の武器も出しときゃウケるだろという感じです。
トラックやヘリも簡単に爆発しすぎです。
1と2をリンクさせながらストーリーを進めようとしてたのは分かりますが変にオリジナルストーリーを入れたりしてるのでゴチャゴチャになります。
普通にゲームのバイオハザードをそのままオリジナルストーリー入れずにやれば良かったのではないでしょうか?
中途半端に原作出してくるよりもミラ・ジョヴォヴィッチ版のバイオハザードのように設定や世界観を利用したものにすれば楽しめたと思います。
こちらとしてはゲームのように洋館内で鍵を探したり大蛇やサメに翻弄されながらも探索するバイオハザードを見たかったです。