こんにちは、私のお母さんのレビュー・感想・評価
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単なるタイムリープではない
予告映像を見て単なるタイムリープものかと勝手に思いこみ、ありがちなストーリー展開かと思いきや、何と何と「そう来るのか!」やられたーというのが感想です。 特に、開始後1時間半ほど経過して以降の展開は主人公とお母さんの気持ちが徐々に解き明かされ、微笑みながらも頬伝う涙が止まらないという心に染みるものでした。 半面、導入部分が冗長な割に登場人物の相関関係が分かりにくかったかな?でマイナス1ポイント、試写会に来ているのに熟睡モードでイビキが聞こえてきた辺りは、その影響かと。 舞台は1981年の中国、TV(しかも白黒)を買うのがステータスのようだなんて、当時の日本とは経済状況などに雲泥の差が有ったのだな、と時代背景にも感じる物がありました。 バレー部大会の商品がラストの方に映り込んでいるのも良かったな。
ベタギャグ満載の母親賛歌
中国で国民的人気コメディエンヌというジア・リンが、若くして亡くなった母に捧げたタイムスリップコメディ。 間違いなく『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の影響を受けているが、違うのは、主人公の女子高生が自分が生まれなくても構わないから、母に幸せな人生を送ってほしいとあれこれ奔走する点。撮影時39歳のジア本人演じる女子高生は正直無理あるだろと思うも、童顔だからまぁなんとか見れなくないといったところ。もっとも極楽とんぼの山本っぽくもあったけど。 メイン舞台が1981年だが、同じ中華圏でも香港とは明らかに文化の発展が遅い。ちなみに81年の香港ではジャッキー・チェンやホイ兄弟の映画が隆盛を極めていたけど、本場中国では彼らの存在を全く知らなかったらしいから驚く。 元々コントから着想して生まれたストーリーとの事で、至るところでギャグ要素を盛り込んでいるが、これがかなりベタ。チャウ・シンチーもベタギャグが好きな人だったけど、中国人の笑いのセンスって一貫しているのだろうか。 ジアを含め、登場する俳優たちが皆イイ味出していたのもチャウ・シンチー作品に通底。特に工場長のドラ息子を演じていた男優が容姿も存在感もまんまムロツヨシ。あと何といっても若き母を演じた女優さんが可憐。彼女のライバル役だった子も可愛かったけど。 クライマックスのオチは予想していなかっただけに、正直してやられた感。鑑賞後は、誰でも母親を大事にしようと思うに違いない、"母親賛歌"映画。
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