「使い古されたテーマをうまく利用した深イイコメディ」こんにちは、私のお母さん shihoさんの映画レビュー(感想・評価)
使い古されたテーマをうまく利用した深イイコメディ
何をやっても冴えない太っちょの主人公が、大学入学直前に母と一緒に事故に遭い、母だけが危篤となる
嘆き悲しむ主人公は、何故か20年前にタイムスリップして若き母と過ごすことになる。苦労の多かった母の人生を変えて幸せにしたい一心で、主人公は母を大富豪の息子と結婚させる為に奮闘する
女性が監督を勤めた映画の世界興行収入記録を塗り替えた、として話題の中国映画
いわゆるタイムスリップ映画なんだけど、使い古されたテーマを最大限に活用して、完璧に観るものの裏をかいて、見事な母娘の絆の物語に仕上げたジア・リンの手腕が素晴らしい
まさか、この展開が来るとは…こんなに泣かされるとは…
監督・脚本・主演のジア・リンが、自身の経験を元に作り上げた本作、当時39歳で19歳位の主人公を演じてるんだけど、近藤春菜風のルックスが、あ、こういう子いる、って思わせる説得力があって逆に引き込まれるし、他の登場人物たちも味があって楽しい
多少強引な部分もあるものの、それもコメディとして受け取ればアリ
母親讃歌とも言えるけど、1人の女性の逞しく生きた姿をエンタメ要素をふんだんに盛り込んで描いているから、けしてお涙頂戴ではなく見られるのがいい
こんな映画を作ってもらえて、ジア・リンのお母さん嬉しいだろうな、と、観終わって自然と笑顔になれる映画でした
個人的に☆5中☆4
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