「ルールが存在する理由」シルクロード.com 史上最大の闇サイト つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
ルールが存在する理由
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ロスはルールに縛られない自由を手にしようとした。ルールがなぜ存在するのか理解していなかったからだ。
ルールは弱者を守るためにある。
主人公ボーデンの娘や、ボーデン自身も弱者かもしれない。
イケイケでルールを無視するロスと対になるようにボーデン家が存在しているのがいい。
あくまでルールの内で戦おうとしていたボーデンだが、度重なる冷遇に耐えかね最後にはルールを破るロスの理論に行き着く。
ラストの面会のシーンで、ボーデンの妻と娘がボーデンを責めないのはいい。黙って大人しくしていたら弱者は蹂躙されるだけだと言っているようだ。
実にアメリカらしい気もする。
そして何より、闇サイトの摘発にアナログで対抗するメインストーリーも面白い。
最低限の知識だけでロスに迫る。しかも単独というのがすごい。
FBIを含めた捜査チームが滑稽に見えて仕方ない。
セキュリティの穴は人だ。どんなに強固なセキュリティでも管理者を陥落させれば終わる。それを地で行く展開はなかなか面白かった。
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