劇場公開日 1972年4月

「マントバーニーオーケストラをかけてくれ」恐怖のメロディ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0マントバーニーオーケストラをかけてくれ

2020年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 今更ながら、モントルー・ジャズ・フェスティバル(スイス)とモントレー・ジャズ・フェスティバル(アメリカ)があることを確認。ちなみに石川県七尾市で毎年開かれているモントレー・ジャズ・フェスティバル・イン・能登はカリフォルニア州モントレーの姉妹都市だから(豆知識)。そんなモントレーの隣町であるカーメルでの出来事。ラジオ局KRMLでDJをしているデイブがストーカー被害に遭う話です。

 エロール・ガーナー作曲の「ミスティ」を知ったのはこの映画でしたが、実際に演奏してみて初めて良さに気づき、今では好きなスタンダードジャズのNO.1となりました。こんな美しい曲なのにこんな怖い映画で使われるなんて・・・とも思ったものです。久しぶりに観てみると、なんとイーストウッドの盟友ドン・シーゲルがバーテンダーのマーフィ役してたんだ!という驚きや、MJFの演奏がそのまま使われていることに驚きました。アナベルという名前もエドガー・アラン・ポーの詩集から取られているとか新鮮に感じられます。

 恐怖映画、怖い女というカテゴリーがあれば『ミザリー』とともに上位にくるであろう本作。クリント・イーストウッドの初監督という記念碑的作品でもありますが、ジャズ好きという自分の趣味も入れたりして雰囲気は最高です。『白い肌の異常な夜』でも女性にいじられていたし、ちょっとMの気を出していたのかもしれません。ただ、DJとしては声がイマイチ。

 「ミスティ」という曲がなければ面白くもない映画だったかもしれないけど、何段階もの驚愕シーンがあるので楽しめるはず。『危険な情事』とどちらが怖いか友人と語り合うのもいいかもしれません。

kossy
everglazeさんのコメント
2020年7月12日

作品紹介という点で、素晴らしいレビューですね!!✨

ジャズ演奏、多才ですね!♪

患者さんもストーカー化する方がおり、対策が結構大変です💦

everglaze