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新鋭の監督が多くの賞を受賞している作品、どうにもこのパターンで名作に巡り会えた試しが無いんですが、今作も言わずもがなでした。考えるな、感じろ。系のやつです。
とにかく画面が暗いのが特徴的です。どんなシーンも意味なく暗く、それでいて会話もひそひそ話レベルのボリュームなんで聞き取りづらいです。
時系列も反復横跳びしまくってるので、今流れてる映像が現代なのか、それとも少し前なのか、それとも主人公の幼少期なのか、それとも現代とはまた違う時間帯なのか、最初から最後までどの時代を見ているのかの判別がつきづらい作りにしたのはなんでなんでしょう。
登場人物の行動がとにかくフワフワしていて、兄妹以外の関係性もフワフワしているので、誰が誰で一体何してんだ?の繰り返しです。近親相姦やネグレクトを描くのか?と思いきや別にそんなことはないですし、事故で失った妹の事について描くのか?と思いきや、それまた宙に浮いてますし、人種の問題も触れるのか?と思ったら怒鳴られてる様子くらいしか映りませんしで、もう何も分からなかったです。
主人公も感情が全く読み取れませんし、喋る場面が本当に少ないですし、急に妹に口付けしたかと思いきや、現代では性行為に勤しみますしで、もう何これと呆れ果てていました。
雑に褒めるとするとユニークだなって思いました。
エンドロールでベーコンパンケーキの歌が流れるんですが、これがお経みたい、というかそのレベルを超えて聞いてて気が狂いそうになりました。なぜこの曲をよりにもエンドロールで使用したのか…。全く意味が分かりませんでした。
中身が詰まってそうで何も分からなかった邦画は久々だなと思いました。どうしてこんな作品が生まれてしまうのか…。それとも自分がこの作品の魅力に気づいていないのか…。
いやそんな事はないと思います。そう信じたいです。
鑑賞日 5/30
鑑賞時間 16:15〜17:50
座席 G-11