ハウス・オブ・グッチのレビュー・感想・評価
全364件中、241~260件目を表示
ファッションもさることながら音楽!そして細いかけど車!
事実に基づくストーリーとしても楽しめたが、やっぱりファッションの映画だけに細かい装飾なども細部までこだわってた。
個人的に注目したのは車!名だたる欧州のスポーツカーがガンガン出てきて楽しくて仕方がない!極め付けはバイク!あそこまで雪道走らせる必要があったのかってくらい走行シーンが多かった笑。
まあそういう意味でもビジュアルで70〜80年代を表現していた映画だった。
ガガ様
退屈でもないけれど平凡で中途半端な映画
それほど面白い映画じゃない。女優俳優で見せるけど、内容は平凡。何も意外性がない。「実話をもとにしたストーリー」だったか?の文字が最初に示されるけど、どっちの意味なんだろう。事実を参考にしたオリジナルストーリー?できるだけ事実に沿った再現ストーリー?どちらにしても中途半端だと感じる。
完全事実を映画にしてないなら、もっとクライマックスに何かを持ってくるとかしたほうが良い。夫人は高笑いの後どこかへ高跳びしてしまうとかさ。完全に事実とは違うけど。レディガガなんだから稀代の悪女にもできたと思う。まあ、でもこれじゃグッチの名前は映画に使えないか。
それともあくまでも事実に沿うなら、依頼成功のあとで夫人は半泣きでパラダイスとかノートに書かず、大笑いしていたんじゃないのか。ビジネスに無能な夫を支えた末に捨てられたことに復讐したんだから、あんなイジイジと悔やんでいるようなストーリーはおかしいだろっ。本人が刑期を終了してまだ生きており訴えられると面倒だから?それともガガに気を遣った脚本?どんな役でもできそうだが、外見上はぶっ飛んでたガガにあんなメソメソする役は似合わないと思う。アリー・スター誕生で路線が決まってしまったのかしらん。
ところで、あの時代の日本は勢いが有ったけど、トム・フォードで復活前の、そのころの欧州二流ブランドからもカモで半分コケにされていたのかね。映画ではそんな感じ。でも、カモにされても良いから、あんな勢いが有った国に戻ってほしい。今の日本は、一時期はGDPがアメリカの6-7割近くあってアメリカに本気で恐怖を抱かせて叩かれまくられていた国と同一だとは思えん。たぶんこのまま落ちぶれていくんだろうけど。ほっときゃドイツに抜かれてしまう。バブル、カムバーック。
奢れるものは久しからず
ジャンル分けが難しい!
世界的有名ハイブランドGUCCIの終焉を描いた作品。
サスペンスなのか、ロマンスなのか、事実を基にしたフィクションだけど、キャストが実在の人物像と酷似しているのがすごいところ。
飄々とした表情の裏で自らの虚栄心や野心を育んで肥大化するマウリツィオ役のアダム・ドライバー。
富と権力を持った男に愛されたかったパトリツィアを演じたレディーガガ。ただ、25歳には無理がある。晩年熟女時代がしっくりくる。
初登場時、禿げすぎてて気付かないジャレット・レト。
死にそうな顔のジェレミー・アイアンズ。
そして何よりアル・パチーノ!
全てを理解した後の演技は見事
作中の随所に伏線となる台詞や仕草が散りばめられているあたりがリドリー・スコットらしい。
今回は予習もなしに劇場に赴いたので、映画鑑賞後にGUCCIの歴史を復習した。
映画を見に行く前に、原作を読むか、史実を何となく頭に入れていくと分かりやすいかも。
今作でドメニコは裏切り者だが、彼がいなければ会社の経営もGUCCIの名も今の世に語り継がれなかっただろう。
ドメニコ視点のGUCCI快進撃物語も見てみたいものである。
すごかった
グッチにとって全く得がなさそうなのに許可をしているのだろう、まさかグッチに無許可ではないと思うのだけど、徹底的にやっててすごい。
レディー・ガガが、スキー場で品のないアクセサリーをジャラジャラつけて自慢話を延々している痛々しい場面、心が痛くなる。占い師も面白いし、殺し屋も雑な感じがいい。自分の金ヅルを殺すなんてバカだ。
ハゲの従兄弟もふざけているみたいな演技で最高だ。ちょっとやりすぎではないだろうか。飛行場で電話してて後ろにお父さんがいる場面、コントみたいだ。
結局誰一人幸福にならないのだけど、あのまま運送会社で働いていたら別の慎ましい未来があっただろうに残念だ。
字幕の159分は長い😫
いつも思うけど、自分が日本語しか理解できないことが悔しい。サスペンスの字幕はやっぱり疲れる。それでもレディー・ガガ目当てで鑑賞。
内容は予告通りというか、想像してた通りの作品でした。GUCCI家のお家騒動のお話。お金が人を変えるのは今も昔も変わらない。パトリツィア(ガガ)がマウリツィオ(アダム・ドライバー)をグッチと聞いた瞬間に目の色を変えて近づいて、落とす過程が速くて雑に感じた。
最後はパトリツィアの雇った殺し屋に殺されるマウリツィオだが、彼女と結婚してなければ、
GUCCIの3代目社長にはなれなかっただろう。
そういう意味では、いつの時代も悪女はしたたかだ。ラストの裁判のシーンでパトリツィアが
放った言葉「グッチ夫人と呼びなさい!」が彼女があまり育ちが良いとは言えない家庭から、
超一流の一族に嫁いで得たお金と権力への執着というか、取り憑かれた姿がよく表れていました。レディー•ガガの存在感は凄く、どんどん悪女になっていく演技は見所。終盤は少し体重を増やしたのかなとも思った。
GUCCI一族がいないとは
帝国を興す者、帝国を引き継ぐ者
富と名声を得ることは、悪ですか?。富がヒトをおかしくするのか、おかしいヒトが富を得るのか?。お金はばら蒔くことで、世の肥やしとなる。一処に集めると悪臭を放つ。これは否定できますか?。
リンゴ印で有名なメーカーの創始者、新製品を思い付く才能は、天才的だったそうです。ただ、巨大化した会社を運営する能力に欠け、自分が興した会社から、追い出されたことがあるそうです。以上、映画で知った小咄でした。
伝統に裏打ちされた美しさを守り抜く父さん。バランスシートとハッタリで最善策を探る伯父さん。それを超える美意識を追求する息子。そんな彼を愛し、支え尽くすバートナー。一歩も退かない愛情は、何かを変え、とある決断を下す。彼女は、初めから悪い人なの?。銭ゲバなの?。家族を愛していなかったの?。どこを直せば良かった?。
完璧な人はいないけど、みんな全力で頑張っていたような…。
しかし、ヒトの才能って何なんですかね。
美しいものだけ愛でる才能。
清濁併せ呑む才能。
どこまでも凡庸であり続ける才能。
パートナーの為に、声を枯らして歌い続ける才能。
ヒトを強烈に愛する才能。
ヒトを穏やかに癒す才能。
株を買い占める才能。
どれもたいしたものだと思いますけど、これらのピースがパズルのように、ぴったり組み合わないところが、本作のいい出汁になっております。
誰もが頑張ってるのに、誰も解り合えない。合わないピースが奏でる隙間風。お風呂に浸かっても、すぐに湯冷めする程に、私の心は氷点下。夏に観たい逸品です。
個人的には、銘入りの小銭入れくらい欲しくなりました。ただ、関係者はこの映画、どう見るんですかね。もっとも、社長礼賛、企業礼賛、国家礼賛するような映画に、付き合う私ではありませんけど。
小柄なガガが圧倒的な存在感。衣装も眼力も圧巻。パオロが特殊メイクだとは!
非日常なゴージャスな映像を期待して見に行きました。衣装はもちろん建築やお庭、絵画や家具すべて一級品。目の保養になりました。
3時間と思えないほどストーリーもすばらしかった。まったく飽きなかった。
はじめてのガガ映画でしたが、圧巻。みごと。マウリツィオもグッチも独占したくて野心に燃えるパトリツィア。小柄な彼女が最先端の洋服にハイヒールを履いて歩いているだけで人物像が伝わりました。マウリツィオの実家にあったクリムトの絵を見て「ピカソ?」と言うのもわかりやすい演出。父親に気に入られないのもわかる。最後に法廷で裁判官に元の姓で呼ばれたパトリツィアが、"Call me Madam Gucci"と低いしゃがれ声で、にやっとして返すシーンの凄みたるや。強い。
マウリツィオを演じたアダムドライバーも、グッチの実権を握るアルドを演じたアルパチーノもハマリ役。
マウリツィオのダメ従兄、パオロを演じたのが、実はイケメン俳優(ジャレッド・レト)というのを知って驚きました。頭髪薄くおなかが出て、無能で情けない人物だったので。特殊メイクであそこまで変身するとは。
グッチ家で唯一経営者にふさわしいのが、たぶんデザイナーでもあったマウリツィオの父ではないかと。おうちも調度品も絵画も落ち着いたセンス。パトリツィアNG、御殿場グッチNG、パオロのデザインも一目でNG。判断が合っている。彼なら格調高いグッチブランドを育てられただろうに。
一族の崩壊と女性の変貌
愛憎劇の構図としては意外とシンプル
私が大人になる前後(1980〜1990年代)までのグッチは、格式はあるがおばさんが持つバッグという印象が強かった。今でも若者が持つにはハードルが高いが、若者も欲しくなるデザインのものが多くなっている気がする。本作を観て思ったのは、その転機がこの事件かもしれないということ。
たしかにグッチ一族に起こった大事件ではあるが、映画としてはあくまでパトリツィアとマウリツィオの愛憎劇としか思えなかった。結局、マウリツィオを殺す動機は愛情から発生した執着と憎しみでしかない。事実に基づいた物語だから仕方ないんだけど。愛憎劇として考えると意外とチープだし、よくある話とも言える。むしろ同族経営のグッチがどのように変貌していくかの過程が面白かった。
パトリツィアが出会った当初グイグイ来る感じとか、グッチの経営に口出していく感じとか、レディガガはうまく演じていた気がする。あまり洗練されていないマウリツィオが押されて結婚に至るのもわかるし、グッチの後継者となり自信を持った後恋した女性が上流階級の匂いがするのもなんかわかる。父親が感じていた不穏なものは正しかったということになる。それもモヤモヤしてしまうな。
ガガの魅力に酔いしれる逸品
レディー・ガガはもうちょっと悪くてよかったと思う
私が18歳だった1978年から始まるこの物語は当時大流行したディスコの懐かしい曲に乗って年寄りに青春回顧させてくれる。レディー・ガガの演技が見事でオスカーがダテでは無かったことを証明して見せたしリドリー・スコットがこの配役でグッチのスキャンダラスな犯罪事件を撮るのだから面白くないわけがない。巨匠であるが故にむやみな尺調整から免除されるので159分という長尺もありがたいのだ。あたりまえのことではあるが夫婦間を含めて全ては利害関係が一致もしくは対立するもしくは謎の人の間の会話交渉やり取りによって進行する。余計な省略はして欲しくないし演者のすべてのアウトプットを逃さず観たい。刑務所から出たアル・パチーノがダメ息子の家へ戻ってまずエプロンを着けて流しに溜まった洗い物をするのだ!そしてそのバカ息子が売却してしまった新規株主との交渉の席でサインをするゴッド・ファーザーよ!ほぼ同年代のリドリー・スコットは彼に老いぼれた自身を投影していると思われ感慨深い。ブロンディーのハート・オブ・グラスが沁みる。
全364件中、241~260件目を表示














