「作画も声優さんも不安要素一切なし。脚本が唯一の懸念点。」雨を告げる漂流団地 能面さんの映画レビュー(感想・評価)
作画も声優さんも不安要素一切なし。脚本が唯一の懸念点。
石田監督は子供の目線で描くのが本当にうまい。
だからこそ、小学生には過酷すぎる冒険に疑問も感じてしまう。
でも小学六年生って、その頃の自分達って、このくらいできるって、多分本気で思ってたよね!!!
漂流しても同じことができるって、脳内で何回もシュミレーションして、少し離れた公園に行ってサバイバルごっこしてみたりしてさ!!
小学六年生って、学校内では一番お兄さんお姉さんで、「ちゃんとしなきゃ」って自覚が芽生えてくる時期だと思う。
下手したら、中高校生よりも「ちゃんとしよう」って自覚が強い年頃。
大人から見たら「いや、無理だろ」ってシーンが多いけど、子供から見たら無理だなんて思わない。
だって憧れの六年生は、きっとこのくらいの冒険、へっちゃらなのだ。
石田監督は子供目線で描くのが本当にうまい。
だからこそ、大人も楽しめるアニメ映画とは、中々言い切れない。
でも子供と、子供の頃を思い出せる人にはきっと楽しい冒険が待ってます。
ただ、ピンチが多すぎてお腹いっぱいになるけど。
作画と演出はとっても素晴らしい!
声優さんも、下手に俳優さんとか子役とか使わずに、
本職の方々を起用しているので、小学生より小学生らしい演技が堪能できます。
主題歌もエンドロールに流れる余韻がたまりません。
だからこそ脚本の荒が目立つのが懸念点でした。
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