茶飲友達のレビュー・感想・評価
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まぁエロ期待する方がどうかしてるし、人情噺にもならんわね
2023年劇場鑑賞98本目。
高齢者女性を売春させていた実際の事件から着想を得たフィクション。だから実際は映画のような思想はなく、単に儲かるからやってたんだろうな、というのは前提であるのでしょう。
自分も福祉の仕事をしていて、色々本など読む過程で、福祉と性の話が出てくることがあります。自分は障害者と関わる方なのですが、高齢者にしても障害者にしても、福祉を受けるからには性的刺激は一切与えてはならない的な考えはもはや虐待だと思います。ただ、虐待防止法には「無理やり性的な映像等を見せてはいけない」などもあり、その無理やりの定義が自分では意思表示の難しい人にどこまで当てはまるのか、という問題もあります。性に限った話ではありませんが。なので高齢者が性的行為をすることに関しては全く抵抗はないです。自分の性的欲求を満たすためにこの映画を観たいとは全く思わないですが。
この映画の売春斡旋団体は一回につき5万から10万取っていた描写があり、みんな寂しいんだよ!とか言っていてもなんの説得力もない(まぁ女性側からしたらそれくらいもらわないとやってられないというのはあるかもしれないけど)と思いました。だったら晩婚活斡旋とかすればいいし。男も同じ額でもっと若い人いる風俗いけるのにやっぱり同じくらいの年齢の方がいいんですかね。風俗摘発は被害者のない犯罪と言われますが、そういった意味ではかわいそうに思いますが主義主張には共感できないなと思いました。
途中まで良いことしてるのかと思って観てたが
佐々木マナは、仲間とともに高齢男性者専門の熟女派遣クラブ、茶飲友達、を設立した。新聞に「茶飲友達募集」の三行広告を掲載し、男性たちのもとへ熟女を派遣するビジネスを行っていた。ティー・ガールと呼ばれている在籍女性には、介護生活に疲れた女性、ギャンブル依存症の女性など、いろいろと事情を抱える人たちがいた。マナと共に、茶飲友達、を運営する若者たちも、現代社会で閉塞感を抱え生きていたので、マナは、みんなをファミリーと呼び、暖かい擬似家族のようにしてビジネスを行っていた。そんなある日、1人のティーガールの客がホテルで自殺したのに放っておいて帰ってしまった事により売春ビジネスが発覚し、・・・さてどうなる、という話。
途中まで、お金を持っている高齢男性と一緒にお茶を飲み、話を聞いたりして、良いことをしてるのかな?、なんて思って観ていたが、やはり売春は法律違反だよなぁ、ってふと我に返ったような感覚を持った。ここから先は自由恋愛ですから、と言ってもお金をもらってセックスすると法律違反なんだろう。男がいかなかったらOKなのかな?なんてちょっと思ったけど、違うんだろうな。
奥さんを亡くし、お金を持ってる男性にとって、ただ単にセックスしたいのではなく、話を聞いてもらって、肌のぬくもりを感じたい、という心境なんだろうと思う。何かしらかの老人クラブのような所には行きにくいものなのかなぁ、なんて、自分の将来について考えさせられた作品だった。
大変面白かったです!
高齢化社会が抱える闇
高齢化社会をおける問題点を実際の事件を基にした社会派ドラマ。寂しさを埋め合う秘密の関係を見事に描いている。高齢者売春クラブは確かに違法行為ではあるがそれを知っていても寂しさには勝てない思いに共感した。まさに高齢化社会が抱える闇である。主演・岡本玲の演技力も素晴らしく彼女に感情移入し引き込まれた。
2023-57
佐々木マナ、いい仕事してるな。違法だけど。
2023年映画館鑑賞18作品目
4月9日(日)フォーラム仙台
リピーター割引1100円
監督と脚本は『ソワレ』の外山文治
高齢者女性をコールガールに仕立て上げ高齢者男性向け会員制派遣型風俗店を営む若い女性の物語
主人公佐々木マナは母親とうまくいかずなかなか実家に帰らない
それでもやっと帰ったが母親とは和解できず
やっぱり家族は茶飲友達のみんなだ
しかし松子のミスで警察に摘発され佐々木マナらは逮捕され組織は解散することになる
茶飲友達(ティーフレンズ)のシステムは高級な茶葉を購入しホテルなどでティーガールズにお茶を入れてもらい飲むわけだがあとは自由恋愛というシステム
平たくいえば売春である
メシ奢ったんだからやらせろってのも原始的な売春といえなくもないし所詮ポリ公たちの気分次第である
平凡な男性諸君には残念なお知らせ
この日は三本観たがいずれも性風俗絡みでしかも背中程度で乳首お尻ヘア無し
日活ロマンポルノとかじゃないわけだしスマホでいくらでもエグいのが観れる時代だから逆にいいかもしれない
女性俳優の腕の見せ所といえる
ババアの裸なんて見たくないという男性もいるだろうけど
ババアというより明らかにおばあちゃんもいた
それでも自分としては見たくないといえば嘘になる
千佳演じる海沼未羽の芝居が良かった
医者に産む決意を語るシーンとマナに妊娠していることを告げるシーンが特に良い
ティーガールズの中ではカヨ役の岬ミレホが良かった
パチンコ狂でありながら「施しを受けるほど落ちぶれちゃいないよ!」という心意気は見習いたい
パンツ一丁の若い男をほったらかしにしてガールズトークをしているシーンが画像的に面白い
映画のスクリーンであれだけドアップで扇情的にもっこり観たら自分はあの男のパンツ下げたくなっちゃうな
いや下げる前に先っちょ当てゲームと銘打って触りたくなる
マナが瓶をラッパ飲みするシーンであえて警察を出さずカメラワークで警察に声をかけられた感を出すあれは大好き
逮捕されたマナが取り調べを受けたが刑事にむかついた
僕もどちらかといえばアウトロー側の人間なんだな
己の下半身も管理できない連中が民衆の性を取り締まるとは笑止
交番に火炎瓶を投げ入れるほど警察を憎んでいるわけではないが
どうせ違法なら特殊詐欺より喜ぶ人が多い分だけ絶対にこっちの方が良い
どうかお目溢しを
配役
茶飲友達の代表者で元風俗嬢の佐々木マナに岡本玲
半額のおにぎりを万引きしたところをマナに助けられた縁で茶飲友達のティーガールズとして加わった国枝松子に磯西真喜
茶飲友達のスタッフで妻子持ちの男の子供を孕んでしまう朝倉千佳に海沼未羽
茶飲友達の客で妻に先立たれ一人暮らしの時岡茂雄に渡辺哲
ティーガールの人気ナンバーワンの道子に瀧マキ
パチンコにハマっているティーガールのカヨに岬ミレホ
眼鏡のティーガールの鞠子に長島悠子
白髪のティーガールの千鶴子に百元夏繪
ティーガール梨々花にクイン加藤
ティーガールの多恵に海江田眞弓
ティーガールの花子に楠部知子
ティーガールズの京子に石川佳代
マナの参謀役の茶飲友達スタッフの鷹木匠に中山求一郎
茶飲友達スタッフ内藤良樹に鈴木武
松子に1番キレていた茶飲友達スタッフ葛西淳に佐野弘樹
茶飲友達スタッフの鶴田智美にアサヌマ理紗
茶飲友達のスタッフの橘みのりに中村莉久
茶飲友達のスタッフの谷口雄一に牧亮佑
元弁護士で法律に詳しい茶飲友達スタッフの中町慧に光永聖
マナの弟の佐々木孝太郎に重岡サトル
マナの母親の佐々木千草に名越志保
マナの取り調べを担当した刑事の菊池弥生に福田温子
脱サラをしてパン屋を始めたが失敗し今では車内生活をしている内藤良樹の父の内藤良雄に吉澤憲
茶飲友達の客でティーガールズに説教を始める藤田徹に吉田茂樹
妻帯者なのに千佳を孕ませてしまった挙句に責任を放棄する森嶋拓哉に荻野祐輔
生殖機能喪失した者同士の性行為に社会的にどんな問題があるかを改めて考えてみたくなる。
最初は老人同士の違和感を感じるが、
我が身を考えると思わず納得してしまうビジネスモデルである。
と言うことで、ビジネスならば未だに花街があるではないか⁈
ただ、高齢者専用ではなく、デリバリーではないと言うことだ。
ならば、買い手を送迎すれば成り立つかも知れない。
そんな花街付き老人ホームが出来るかもしれない。
などとつまらぬ事を考えてしまうぐらい需要のある商売かもしれない。
お粗末でした。
とても多くのことを考えさせてくれるいい映画でした。
故に多くのことを言い過ぎた作品でもありましたので星は4.5です。
2013年10月に高齢者売春クラブが摘発された事件を元に、
超高齢化社会の現代日本が抱える閉塞感や寂しさなど、
さまざまな問題を反映して描いた群像ドラマ。
老後に待ち受ける大きな「孤独」
配偶者の死、子どもからの「無視」「放置」、あるいは独りで迎える死、 孤独の中で生きていかなくてはならない日々が、私たちにもいつか訪れる
寝たきりにならない、ボケないための健康雑誌がたくさん売れても、孤独を解決する方法はみつからない そういう悩みの特効薬、特に男性にとって寂しさを埋めるのは性的関係であり、女性にとっても、その場限りでも自分が必要とされていると実感できる場面であろう
この作品の題材となった「事件」は、性的関係が高齢者の孤独を解決する特効薬であることで「大ヒット」するも、世間の常識から逸脱していることで「犯罪」となった
「カジノ」「パチンコ」「パチスロ」を導入した要介護者向けのデイサービスが脚光を浴びている 健康、体力づくり、食事、入浴、おしゃべりや創作活動よりも、射幸心、ギャンブルといった「本能」に着目したデイサービスが評価され、一方でこつこつと地道な「介護」は事業者間の差別化の中埋没していく感がある 「本能」に働きかけることで表情が変わっていく本作の高齢者を観て、いつか訪れる孤独への処方箋が性やギャンブルといった「本能」にしかないのかとも思った 岡本玲さんはCMでは馴染みがあっても、単発出演が多く、連続ドラマ・映画ではあまり見かけなかったが、娘の顔・組織の顔・姉の顔、そしてファミリーの顔と恐ろしくもなるような演技をみせてくれた もっと評価されて欲しい方だ また若いスタッフの父親との関係、母親との関係、シングルマザーの話は、今の若者の置かれている不安や葛藤でもあり興味深かった また子育て支援に我が国の首相は熱弁を振るっているが、職員も予算もない住民に近い自治体窓口の対応がよく描かれていた (3月29日 シネ・ヌーヴォX にて鑑賞)
寂しい心をどう埋めるかという普遍的課題
高齢者の性
「ルールはルール」
私には、ただ孤独を深掘りしただけの映画 そこに希望は見出だせない。
やや不自然な点もあるものの、好印象。
今年88本目(合計740本目/今月(2023年3月度)23本目)。
もともと1つの映画館だけで「細々と」やっていた作品が口コミなどでひろがって、今では大阪市でも見られるようになりました(それでもミニシアター中心)。
実際の事件をもとに作られた、いわゆる「高齢者売春」を扱う映画です。ただ、それは一見すると本筋であるように見えますが(公式サイト等)、実はサブになるのは「産む・産まないの選択権」「ギャンブル等依存症」、もっといえば「高齢者の孤独問題」(孤独でなく満足に生活していれば、今回のようなことにはならないことは明白)に論点があることはすぐにわかります。
一応、PG12扱いなので「発言の一部において」やや不穏当かなと思う点もあるものの、描写「それ自体」に関しては配慮があります。
この映画をどう解するかは難しく「売春行為は何が何でもダメだよ」という見方はおそらく表面上のものではなく「高齢者福祉がどうあるべきもなのか」、もっといえば「困っている人に対して(年齢を問わない)、福祉行政はどう接するべきなのか」という「福祉行政の在り方」が問題提起されているように思えます。これ自体は「福祉「行政」」といっても行政書士の資格持ちがどうこうできる範囲を超えてしまいますが、そのような「行政側の不作為」(ある事象について、何もしないことを「不作為」といいます。要は「棚上げ・先延ばし」と一緒)が論点・問題提起にあるのだろう、ということになります。
採点に関しては下記が気になったので、4.7を4.5まで切り下げています。
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(減点0.3/ストーリーが不自然な点がある)
・ この映画を実際に見ていただくとわかるのですが、この「茶飲友達」の組織に、妙なまでに法律に詳しい人がいます(少なくとも行政書士以上の資格持ちでないといえないようなセリフを出してくる人がいます)。この映画は先に述べた通り、「参考にしたもとの事案」がある事件ですが、そちらのニュースではそのようなことは書かれていないのですよね(当時の報道による)。
ただ、そうした資格持ちがこうした「明らかな法律違反」に加担していれば、登録していればもちろん業務停止処分等、登録していなくても「いい加減にしろ」と言われるのは明白で、なぜに「妙に法律に詳しい人」が出てきたのかは謎です(登録者=開業者はもちろん、合格者でもこんな「明白に法律違反」と言えるものに加担することはないので)。
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高齢者風俗ではなく家族を問いかける
ちょっと前に女性の友人(40歳代)がマッチングアプリをやっていたときがある。いいねのくるのが60代や70代ばかりで40歳代女性の婚活の厳しさを実感していると話していた。20年前の70歳代に比べると今の70歳代は元気なんだろうと思う。活動的だし、見た目も若々しい人が多い気がする。もちろん性欲もまだまだって人も多いんだろう。
本作は、高齢者向け風俗を描いているんだけど、違うものが見えてくる映画だった。高齢者の孤独、シングルマザーの苦悩、若い世代の運営サイドのチームワーク。高齢者の性というよりは、家族って何?というテーマを問いかけてくる。
寂しさを埋めるかのようにティーフレンドにハマる高齢男性たちの姿は、とても孤独で切なくなる。でも、同時に彼らがとても元気だってことに感嘆してしまう。「性欲は生きる力」ってセリフがすんなり入ってくる。
高齢者向けの風俗という視点が面白いと思っていたら現実に摘発された風俗だってことに驚いてしまう。やたらとリアリティがあるのもわかる。映画で出てきた売春行為は犯罪だ。でも、それで救われる人がいたことも確かだと思う。善悪、正しいかどうかだけでははかれないものが世の中にあるってことも考えさせられる。なかなか奥の深い映画だ。
主演の岡本玲がとてもいい演技だったことも付け加えておく。もっと他の映画も観てみたい。
ルールって一体なんのために?
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