タミー・フェイの瞳のレビュー・感想・評価

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3.0ジェシカ・チャステインのなりきり演技がとにかく素敵。

2023年3月2日
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鑑賞方法:VOD

知的

まず日本ではいまいちピンと来ないこのテレビ伝道師という役職自体、キリスト教という宗教が生活に根差しているアメリカならではのもので、少々奇妙で興味深ったが、内容自体は善を説く者がその名誉と欲望に溺れるという、歴史で繰り返されてきたお馴染みの理。そんなストーリーをジェシカ・チャスティンとアンドリュー・ガーフィールドが圧巻の成りきり演技で快調に見せていく。特に神を妄信的に信仰するタミーの青年期から晩年までを、パワフルに演じたチャスティンの演技は、このスキャンダラスな人物に愛を込めた、ここ最近の映画では中々お目にかかれない驚異的な表現力を披露していて一等素晴らしい。

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Y.タッカー

4.0この信心深さは完全には理解しにくいが

2022年10月26日
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鑑賞方法:VOD
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ミーノ

4.0ジェシカチャスティン

2022年4月8日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

興奮

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みきねこ

3.0米国での宗教の実態とジェシカの憑依演技が見所

2022年4月4日
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鑑賞方法:VOD

 ジェシカ・チャスティン、本年度アカデミー賞の主演女優賞獲得作品。いつ公開かと思ったら、日本では配信のみでそれも昨年末から見られたようで。布教の伝道師なんて日本ではまるで馴染みがなく、理解を超えた展開に驚くやら呆れるやら。ですが、すべて実話でチャンティン本人が熱望し権利を獲得した結果とか。まっとうなキリスト教への愛を布教と言うより伝道師、一段と深いところへ容易く誘う役割を担った夫婦のストーリー。

 なにより感受性が豊かで敬虔なキリストを信奉している純な少女が成長し、大学で出会った彼氏と意気投合、各地の教会を回って経典を解く。それでやっていけるか?って、感極まれば寄付の名目でお金が廻り、彼らの活動費も補えるわけで。それがテレビの力を借りた途端に一挙にスケールアップ、全米で知らぬもののいない伝道師としてのキャラクターが売れに売れ。次第にお2人の金銭感覚もタガが外れ・・・・おまけに夫婦仲にも亀裂が入り・・・最後は横領の疑惑まで・・・・と、絵にかいたような天国と地獄の絵巻物。

 殆ど実話をなぞるような展開で、ターニングポイントでの人物の深い描写にまで達せず、なにやらトントントンと描写が団子状態なのが本作の残念なところ、テレビ出身のミッシェール監督の力量今一つ。何が面白いって、米国での宗教の奥深さに圧倒されます。かのトランプ前大統領も含め共和党を支えるキリスト教団体ってのがタミーの属する団体なわけで、リベラルとは正反対の保守層の実態をまざまざと観察出来る。強大なパワーを握り、政治の策略も描かれるが、タミー自身はさらに純粋と言うか突き進んでおり、保守層の嫌悪するLGBTQへの寛容が素晴らしく、実際のエイズ患者とテレビ対談を中継し、同じ人間としての慈愛を唱える。この辺が人気の秘密でもある。ちょうど上沼恵美子が宗教番組を持っているような感じかな。

 神の愛に触れる裏側を描くのだが、なにより圧巻はチャスティンの演技に尽きる。どうみたって彼女と似ても似つかぬおば様に扮し、顎の輪郭変えドギツイてんこ盛りメイクが売りですが、目と鼻はチャスティンそのもの。我が使命とばかりタミーの神がかった臭い演技をジェシカが巧妙に好演する。オンとオフが明確で確かに演じ甲斐がある。ノミニー3度目の正直で、獲得も当然の乗り移り演技。本年主演女優賞ノミネートの5人のうち3人は既にオスカー獲得済、でクリスティン・スチュワートとジェシカのどちらかで、華奢な2人ともにご贔屓で悩ましかったが、ここは年の功を優先した結果。クリスティンにはまだまだこれからチャンスも来るでしょ。

 夫役のアンドリュー・ガーフィールドって凄い活躍で、本作の他に「チック、チック... ブーン!」で主演男優賞ノミネート、さらに「スパイダーマン」と大車輪。そしてディズニーに買収されてしまった20世紀フォックスで、このサーチライト・レーベルでの良作映画の先行きが案ぜられたが、「フレンチ・ディスパッチ」そして「ナイトメア・アリー」も含め、質重視の作品にチャレンジして頂きたい。

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ハベル

4.0「グットフェローズ」の舞台をTV伝道師に置き換え、コメディ色を強くした作品

2022年4月1日
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米国政治において一大勢力である「宗教保守」の姿を、実在のTV伝道師の姿を通してコミカルに描くコメディ。

米大統領選挙のゴタゴタの後で見ると、「こーゆー熱狂的な保守派がトランプの支持層なんだな」と実感する。
「神の愛」を騙りながらも、実情は寄付金で贅沢三昧、汚職三昧、というのは、古今東西安定の姿。

でも、それを映画として描いたのは珍しいのでは。政治の世界の裏側を描いた作品は数あれど、宗教の裏側を描いた作品は少ない。少なくとも私は初めて。

それを主演2人が楽しげに演じる。

「グットフェローズ」の舞台をTV伝道師に置き換え、コメディ色を強くした感じ、とも言い換えられる。。

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みっく

4.0【”神への信仰心を全ての人に与える筈が・・”ジェシカ・チャスティンの驚くべき七変化演技に魅入られた作品。】

2022年3月29日
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悲しい

知的

幸せ

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NOBU

3.0オスカーの主演女優賞、ジェシカ・チャスティンも好きなので、VODで...

2022年3月28日
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鑑賞方法:VOD

オスカーの主演女優賞、ジェシカ・チャスティンも好きなので、VODで観てみる。
正直、USAの生活の土台になってるキリスト教的な文化、生活に日常で接していないから・・・物語に共感も反感も生まれることはなかった・・が・・。
ジェシカ・チャスティン・・凄い。呆れるほどの演技・・というか、役作り。女性のクリスチャン・ベイル・・。あれ、観ちゃったら、内容関係なく主演女優賞上げざる得ないでしょうね・・。

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J417

3.0背中に冷たい汗が一筋流れる

2022年3月27日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:3.0
映画「神は死んだのか」を見た時と同じ感覚に陥る。
無神論者である私からすれば、カルチャーギャップを感じると同時に、自身が信仰に対してマイノリティだと痛感する。ハリウッドのトップ俳優らが演じる本作で、これほど強い信仰心を押し付けたテーマを描く意図。それは「神を信じれば救われる」という価値観が最も素晴らしく、時代を超えて残すべき哲学だと信じる人達が大多数で、スタンダードだという証でもある。
タミー・フェイという人物の半生を通し、罪を犯しても全てを赦し、信じる事で救われる価値観を、ハリウッド(ディズニー)が世界に布教する。素晴らしいジェシカ・チャスティンの演技とは別に、この映画の本質を考えると、背中に冷たい汗が一筋流れる。

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カメ

4.0ジェシカ・チャスティンの演技をこそ楽しむべき映画。

2022年3月17日
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鑑賞方法:VOD

①アンドリュー・ガーフィールドも好演だが、やはりこれはジェシカ・チャスティンの恐るべきなりきり演技をにやにやと楽しむべき映画。どのシーンでもスクリーンを支配しているその存在感と演技。②映画としても悪い出来ではないと思うが、何せこちらはクリスチャンではないし神(GodもJesusも)を信じてもいないので、どうしても信仰を利用して金や権力を手にしようとする詐欺師(ベーカー夫婦だけでなく)の話としか写らない。すぐ神の名や福音を口にし、またそれにすぐ感動するキリスト教徒の姿には驚くというか呆れるというか。ただ、彼らに全く信仰心がないわけではないのがややこしいところ。これはどの宗教でも言えることだろうけど。盲信と信心とは違うのだが、継母の愛が欲しくて神がかりになった(あれは絶対演技だと思う)少女時代から信仰と共にあったタミーは神のため自分に言い聞かせているうちに一線を越えていることに気づかなくなったのでしょうね。④ただ、歌や踊りを楽しみ、「聖書」に書いていないからと同性愛者といった人々を排斥する原理主義者達とは違い、「神は隣人を愛せよ」と云われたからと差別・偏見を持たなかったという意味では深いところでは信仰の本質を理解できていた人であったのかも知れない。⑤そういう複雑な内面を持ちつつ人前ではあくまで陽気なおばちゃん伝道師として振る舞うタミーを見事なメイクアップを味方に演じあげたジェシカ・チャスティンに拍手。シリアスものでも文芸ものでもアクションものでも何でもこいの人ではあったが、それほど好みの女優さんではなかったけれど、本作の演技には改めてたいした女優だなと圧倒された。

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もーさん

3.5皆、迷える子羊たち

2022年3月8日
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悲しい

単純

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近大

3.5"貧しきものは幸いならず"

2022年2月11日
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まだオスカーに輝いていないことが驚きな名優ジェシカ・チャステイン × 独特なビジュアルを驚くほど忠実に再現した(けど演じ手チャステインだとは分かる)メイクアップ = その合わせ技でアカデミー賞に匹敵するチャステインの存在感は見逃すには惜しすぎる!今度こそ…?まだ終わりじゃないわ。
タイトルキャラクター/タミー・フェイの栄枯盛衰と贖罪にスポットを当てた物語。当時の世間の大部分を占めた同性愛やエイズへの無理解を一方で、神の意志を真っ直ぐに受け止めるように誰でも受け入れる彼女。ありのままの姿を愛せばいいというキリストの教え。彼女と共に拝金主義に落ちて、多額の寄付金を集めるためには、冒頭では真逆のことを言っていたにも関わらず清貧も説くようになる夫ガーフィールド。
神はありのままのあなたを愛しています!そして、モデルとなった人々を知らなかったこともあり、地味に一番驚いたのはアンドリュー・ガーフィールドが最後に並んで映される本人に思った以上に似ていたこと(笑顔の感じ?)!!

勝手に関連作『愛すべき夫婦の秘密』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

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とぽとぽ