君を愛したひとりの僕へのレビュー・感想・評価
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良い意味で「こんな映画もあるのか」という思い
原作を知らず、ただ「2作同時公開」の試みが面白そうだと思って鑑賞。
特に映像技術が凄い訳でもなく、普通のアニメ映画だと思って期待しすぎずに観に行きましたが…良い意味で予想を裏切られました。アニメーションが凄い訳ではない分、内容で勝負していたのでしょうか?数々の伏線回収、お見事でした。
絶対、青からピンクがおすすめ
どちらから観るか迷いました、青い→20分後ピンクを観ました。
わたし的にこれは正解でした。
青は「僕が愛したすべての君へ」
ピンクは「君を愛したひとりの僕へ」
ちなみに、ピンクはエンドロール後にラストシーンがあります。
物語全体は、子供から高校生までの恋愛パートと、その後の人生パートがあるので、大人でも見やすいかと。
高校生の見ているだけで恥ずかしくなる恋愛だけでなはなく、その後の社会人から老後までの愛情まであるので。
青を観るとところどころ引っかかるところがあって、ピンクを見るとを見ると意味が分かる。
たぶん逆でも同じだと思いますが、ピンクの方が話が深い感じがします。
出来れば声優さんを使って欲しい。俳優さんだと、すこしのっぺりとした印象になり、同時に俳優さんの顔が浮かぶ。あの人の声と思ってしまうので、アニメにはマイナス。特に今作は、子供、青年、大人、老人と同じキャラの登場シーンがありますが、プロの声優さんなら1人で演じ分けられたはず、この点はとてもマイナス。
観た人にはわかると思いますが、
青の本当の主役は、和音(メガネ女子)です。
ピンクの主役は、暦(男)です。
この辺りを深く感じるためには、青→ピンクの順で観ると良いと思います。
目終わると、それぞれの切なさが染み渡ります。
いずれせよ、両方観ないと理解出来ないのは、鑑賞料金が2倍かかるので不満なところもありますが、新しい試みという部分もあります。
エンディングで、「そういうことか!」というアハ体験という意味では斬新で面白い。
また、同時公開なので、どちらから観るのか?迷ってしまうという問題もありつつ、どちらからでも観ることが出来るという新しさでもあります。
それぞれしか観なければ★3.5ずつという感じですが、両方観ると★4.5以上という感じです。
新しい試みということで、★5に。
まだ半分なのでどうなるか?
2022年劇場鑑賞230本目。
二本ワンセットで意味が見えてくるという変わった仕掛けの映画。ただ、ラブストーリーズ エリナーの愛情とコナーの涙という同じ話を女性側と男性側で描くという作品があるので試みとしては初めてではないです。
ただ、今作はパラレルワールドなので、単純に2つの視点から同じ事を描くのとはちょっと違うので、これがどう作用するかですね。
自分は今作の方から観て、「僕が愛したすべての君へ」を観る合間にこれを描いている状態です。二作とも観てしまうと感想が変わる可能性があるので急いで書いています。
まず、この映画単品しかないと考えた場合
シーンがとんだり2つの世界の人物が入れ替わっていたりして混乱する場面が結構多かったです。多分そこが二作両方観て理解出来るという仕掛けなんだろうなと思います。
声優はプロではなく宮沢氷魚や橋本愛などで、橋本愛はまだ良かったけど主人公二人が子供にしては声が太く、大人にしては声が若いという感じでした。下手でもないけどうまくもないかなと。映画自体に仕掛けがあるんだから、そこはガチ声優で良かったのではないかと思いました。
今の時点で評価はここまで。
企画倒れのヒドイ方
公開日に2作連続で見てきました。
大分県民です。
ついでに原作の小説2作+外伝1作の既読組です。
それでも言います。ヒドイです。
原作小説2作品についてですが、これらはカレーと肉じゃかのように「具材はだいたい同じでも別物の料理」と言えるほどに違いのある物語でした。
ポケモンのマグマ団とアクア団のようなVer違いではなく、ピカチュウとニャース、サトシ達とロケット団くらい視点が違っているストーリー軸で描かれていたものです。
そして本作「君愛」のヒロインは佐藤栞という女の子で、瀧川和音は主人公の相棒や戦友とも言えるような関係性の「ハズでした」。
物語も、今作は高崎暦の執念・狂気を描いたバットエンド物の「ハズでした」。
映画化した本作品ですが……なんというか、ものすごく「雑」な印象を受けました。
声優さんの演技が棒読みなのはまだいい方です。もしかしたら意図的に棒読み気味にすることで細田守監督作品のような雰囲気を出そうとした可能性も微粒子レベルで存在するかもしれませんが、「まだ」いい方です。
Youtubeのクリップ動画の方がまだマシと思えるような、劇中挿入歌と同時に進行する2人の仲。
まるでノルマを達成の為だけに登場するかのように次々と流れる大分市の風景。
ツギハギみたいにバンバンバンとぶつ切りに進行するストーリー。
小説とは若干異なるラストシーン(ネタバレ防止のためにぼやかしますが、個人的には改悪)
そして極めつけは……もう一方の、「僕愛」の方の劇中シーン。
意図はわからないでもないです。お互いの劇中シーンを挟むことでお互いの物語を思い出させ、相乗効果的なものを狙ったんだと思います。
あるいは制作の手間を省くとか。真相はわかりませんが、作品の意図としてはなんとなくわかります。
しかし、しかしです。2作品の同期性を狙う前にです。
独立した映画としての最低限の体裁くらい整えろや!!!!!!!
原作小説は普通に面白かったです。
名作と言えるほどはありませんが、良くも悪くも普通に楽しめる作品でした。
だからこそ2つの作品を比較して読み比べて何度でも周回できて、作品の「外」もメタとして楽しむことができる良作となっていました。
こちらの映画は違います。初めから「企画を楽しむ事」を前提として作られています。
企画だから映画の中身はどうでもいい。2作品をリンクさせる策として、思い付きで雑なことをしたらこんな作品になった。そんな印象を受けました。
私は本作の「君愛」の方から見ましたが、あまりにもグダグダで……「僕愛」のシーンに切り替わった時は「え? 制作予算尽きてもう一方の作品のシーンでお茶を濁した?」と本気で手抜きを疑った程でした。
まさか、この制作予算を削って宣伝費に回したとか……やってないですよね?
もしもこの僕愛シーンを入れるために脚本を削ったのだとすれば、完全に逆効果だと思います。普通にノイズが増えて混乱してややこしくなっただけです。回想効果以前に、ただ上映時間の水増しにしかなっていない。
なにより主人公が狂いきっていない。脚本を削り過ぎていて、世界全てを巻き添えにしてでも時を逆行させるという狂気がありません。
原作では逆行理論を立てた上で、未来予測まで計算に入れて事象の回避をしようとしたんですよ?
もう一方の「僕愛」の方も見たのでそちらもレビューする予定ですが、そちらは「全体として多少マシ」なだけでした。
そっちはそっちで説明不足が目立ちます。
正直、この映画2作を見るくらいなら原作小説を単品で読んだ方が満足できます。
良かったところと言えば、主人公たちのキャラデザが見れたことくらい。
完全なる企画倒れです。
栞が可愛かった
君を愛したひとりの僕へ、と、僕が愛したすべての君へ、の2作品うち、こっちの君愛から先に観た。
両親が離婚し父と暮らす事を選んだ小学生の日高暦は、父の職場で佐藤栞という少女と出会った。暦と栞は互いにひかれ合うようになるが、やがて親同士が再婚することになった。2人は兄妹になると結婚できないと思い、別の並行世界に駆け落ちしようとしたが、そこで栞が交通事故に遭い、植物人間になってしまった。暦は栞を助けようと勉強し、虚質の研究をし・・・という話。
父について行ったら、というストーリーで、栞のビジュアルが可愛く、蒔田彩珠の声も良かった。
並行世界ってありそうだなぁ、って思ったし、何とか助けようとする暦が健気で引き込まれた。
なかなか良かった。
僕愛も期待したが・・・
高評価も低評価もしにくい作品(原作依存も多いのでアニメ制作陣のせいではない点も)
ぶつけようのないつらさで涙を流すのが好きなので
宣伝文句に従い(青)メガネっ娘→(赤)白ワンピースの順番で2作品鑑賞しました。結果涙はでませんでした。
この順番で見ますとこれまた宣伝文句通り伏線という違和感や答え合わせをたくさん見られます。
いいところ
・お金を出した分は楽しめる。見ないほうがよかったとは思わない。
・靴の向きとか堤防とか母の電話番号のくだりなど客に気付いてくれアピールが多い
・ファンによる考察・解釈・解説の読み物やIFが楽しめそう
・同時公開しているため見る順番を縛られない(商売上手)
・絵が丁寧
・クールで賢明なポニテヒロインとチャーミーで清廉な黒髪ロングヒロインのキャラデザ
・役者さん
・(赤)のエンディング演出
イマイチなところ(原作依存も多いのでアニメ制作陣のせいではない点も)
・ラブストーリーというわりには全然イチャイチャしないしハグもキスもない
将来結婚しようとかその程度。
・ターゲットがわからん。若い女性?男?カップル?
・心を揺さぶる名台詞がない
・一番テキスト量の多い男性主人公のボイスが受け付けなかった
・タイトルの雰囲気が似ていて紛らわしい。色で伝えたほうが初見さんに伝わる。
・虚質がさっぱり掴めない
・(青)から見たせいか栞との悲劇が悲しくない
・一応HAPPY ENDではあるが若いまま栞と結婚できるTRUE ENDが用意されていない
・一回の鑑賞で全部の伏線を認知・回収できないので複数回鑑賞前提
・バカでもわかる悲劇・喜劇シナリオではない。大衆ウケしない。
・冒頭にdentsuと表示されるようにプロモを電通がやっていて潜在意識に埋め込まれている
・音楽
鑑賞後にBGMの印象がまったくない
挿入歌にスライドショーを被せた強制鑑賞。ホントやめてほしい。
エンディング主題歌もお涙頂戴王道JPOPじゃないので余韻もなく無表情で席を立った。
もう片方観れば、評価が変わるのかな?
正直、この一本だけではスッキリしない出来だった。
主役の野郎の演技が全くダメなのは、目を瞑るにしても、
終盤、今どこの世界(ワールド)の話をしているのかもよく分からなかった。
それでいて、ラストは何か良いでしょうみたいな終わりかたをされても…
“これでお別れだ”とかグダグ言わずに、
「バタフライエフェクト」みたく男なら、黙って去れ‼️
結局、彼女の幸せとか言いながらも、自分に酔っているエゴにしか思えなかった。
先にこちらを観たからなのか?
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