劇場公開日 2022年10月7日

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「高評価も低評価もしにくい作品(原作依存も多いのでアニメ制作陣のせいではない点も)」君を愛したひとりの僕へ そよぐ桜並木さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0高評価も低評価もしにくい作品(原作依存も多いのでアニメ制作陣のせいではない点も)

2022年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ぶつけようのないつらさで涙を流すのが好きなので
宣伝文句に従い(青)メガネっ娘→(赤)白ワンピースの順番で2作品鑑賞しました。結果涙はでませんでした。
この順番で見ますとこれまた宣伝文句通り伏線という違和感や答え合わせをたくさん見られます。

いいところ
・お金を出した分は楽しめる。見ないほうがよかったとは思わない。
・靴の向きとか堤防とか母の電話番号のくだりなど客に気付いてくれアピールが多い
・ファンによる考察・解釈・解説の読み物やIFが楽しめそう
・同時公開しているため見る順番を縛られない(商売上手)
・絵が丁寧
・クールで賢明なポニテヒロインとチャーミーで清廉な黒髪ロングヒロインのキャラデザ
・役者さん
・(赤)のエンディング演出

イマイチなところ(原作依存も多いのでアニメ制作陣のせいではない点も)
・ラブストーリーというわりには全然イチャイチャしないしハグもキスもない
 将来結婚しようとかその程度。
・ターゲットがわからん。若い女性?男?カップル?
・心を揺さぶる名台詞がない
・一番テキスト量の多い男性主人公のボイスが受け付けなかった
・タイトルの雰囲気が似ていて紛らわしい。色で伝えたほうが初見さんに伝わる。
・虚質がさっぱり掴めない
・(青)から見たせいか栞との悲劇が悲しくない
・一応HAPPY ENDではあるが若いまま栞と結婚できるTRUE ENDが用意されていない
・一回の鑑賞で全部の伏線を認知・回収できないので複数回鑑賞前提
・バカでもわかる悲劇・喜劇シナリオではない。大衆ウケしない。
・冒頭にdentsuと表示されるようにプロモを電通がやっていて潜在意識に埋め込まれている
・音楽
 鑑賞後にBGMの印象がまったくない
 挿入歌にスライドショーを被せた強制鑑賞。ホントやめてほしい。
 エンディング主題歌もお涙頂戴王道JPOPじゃないので余韻もなく無表情で席を立った。

そよぐ桜並木