劇場公開日 2022年6月3日

「この俺さ」機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この俺さ

2022年10月4日
iPhoneアプリから投稿

テレビシリーズでは、まだ未熟さが残る時の話ではあったが、既にアムロ・ガンダムが死神化している。井戸のシーンでの恐怖を覚えない姿は、既に生死を超越しているようにも思える。迷いなく急所を突く一太刀と虫のように踏み潰す様はガンダムの凄さより、この少年兵の乾きに思える。子供と和む彼とこの虚無の二面性について、掘り下げてはいない。
テレビシリーズの別の話と抱き合わされたドアンが自らに課した任務であるが、その任務によりドアンが隠遁したのか、それとも厭戦なのかが不明瞭になったように思う。ラストの名台詞がボヤける。
殺陣の面白さは大盤振る舞い。実に楽しい。男女見境なく斬り捨てるところは大いなる前進。それをやらなきゃダイバーシティに欠ける。しかし、あくまでも絵であるアニメーションとCGのアンバランスさは是非とも解決して欲しいところ。活劇さが失せてしまう。

Kj