劇場公開日 2022年6月3日

「孤島のビッグダディはシャアよりも強い?! 戦闘シーンは激アツながらギャグは超サムい...」機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0孤島のビッグダディはシャアよりも強い?! 戦闘シーンは激アツながらギャグは超サムい...

2022年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ファーストガンダムの一話完結エピソード「ククルス・ドアンの島」を翻案して安彦良和先生が監督した劇場用作品。オリジナル版から時系列が変わっていて、オデッサ戦(黒い三連星のドム)とジャブロー戦(シャアのズゴック)の間の期間で、スレッガーやジムが登場します。
 戦闘シーンは圧巻の一言で、ジオンの特殊部隊サザンクロス隊の高起動型ザクがボトムズばりに高速スウェー移動し、それをドアンが鈍重なザクⅡで迎え撃つ。
 完全に近接戦メインのチャンバラ合戦は見ものですが、時折挟まれる安彦先生の時代を感じるギャグ描写は正直寒い...。
 がしかし、”時代から忘れ去られた島”という本作のテーマは同監督の『巨神ゴーグ』を補完するような文明批判的メッセージも孕んでおり、安彦先生の集大成的色合いも感じられる力作に仕上がっています。

O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)