劇場公開日 2022年6月3日

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN版 ククルスドアンの島」機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 おはぎさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0機動戦士ガンダム THE ORIGIN版 ククルスドアンの島

2022年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ファーストガンダムと言う作品は、テーマ、SF、人間ドラマ、という要素が絶妙なバランスを取っていた稀有な作品なのですが、本映画は、人間ドラマに特化した作品となっています。特にSF考証などは投げやり感を感じてしまいました。

ガンダム作品を追っている方には「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のコンセプトそのままと思っていただければOKです。

本作の特徴でもある、人間ドラマ部分は、とてもオーバーでくさい芝居をしますが、演劇調と考えれば一周回って新しいとも思えます。

ストーリーは良くも悪くも「ククルスドアンの島」なので、舞台もストーリーも映画としては地味です。
人情ストーリーをメインにするならドアンの解釈を増やすなどして欲しかった、せっかくドアンという、子供に優しいが敵に容赦ないという、ある意味、矛盾を抱えた不合理で面白い人物なのにもったいないです。

あと見どころと言えるかわかりませんが、
本作は戦時中なのですが、登場人物の「まだ幸せな時期」を最新映像で見れた事です。
これから先の悲惨な未来を知っているとちょっとしたシーンで感動します。

最後にめんどくさいガンダムファンからの愚痴3点です。
・モビルスーツをガンプラに寄せるのは、なんか違います。
・モビルスーツに芝居させるのは、なんか違います。
・これだけ本気で作るのなら安彦監督の良さが100%出せるオリジナルストーリーが見たかったです。

おはぎ
野球十兵衛、さんのコメント
2022年6月4日

>モビルスーツをガンプラに寄せるのは、なんか違います。
なんですよね。
アレの全てにダメ出しをするのは酷かもしれませんが、ガンダムがガンペリーから立ち上がるカットで
フンドシアーマー(?)がフトモモに連動して可動するのって、まんまガンプラなんですよね。
逆にオリジナルの、どう考えてもムチャな動きの方が良かったりすると思いました。

野球十兵衛、